幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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シャペロンを体験して考えたこと 10月05日 (木)
この夏の貴重な体験を通して考えたことはたくさんあります。その中のいくつかをお伝えしたいと思います。

1.自己表現力を育てたい
 ラボの国際交流は11月にスタートする事前活動があるのが特徴で、参加する仲間と共に、自己紹介アルバムや素語り、日本文化紹介など具体的な準備をしていきます。けれども、せっかく用意した物を現地でどう出していくかというプレゼンテーション力が無くては宝の持ち腐れです。また心の準備もしていきますが、いざホストファミリーや出会った人々とどう接していくか、それは一朝一夕で身につくものではありません。英語によるコミュニケーション力も、「しゃべれなくても平気」ではなく、話したいという意欲があれば力がつきます。帰国時の個人差が大きくなっていました。
 一言で自己表現と言っても、自分を表現するには想像力・自信・相手を受け止める寛容性・人前に立つ度胸・積極性・柔軟性・リーダーシップ・モチベーションetc.いろんな要素があります。プレゼンテーション能力の基本が自己表現力ですね。
 アンケート結果を見ても、自己表現力の養成はラボ活動に対する期待が大きく、そしてラボ教育の得意とするところでもあると思います。日頃のパーティ活動では、お話日記の絵を互いに自分で説明したり、希望の役を主張したり、テーマ活動の話し合いで意見を述べ合い、発表会で仲間と一緒に発表したり一人で発表したり、イベントで司会進行したり、・・・。自己表現力を育てるようにこれまで以上に意識的に一人ひとりのチャンスを作っていきたいと考えています。

2.「ひとり」の力を育てたい
 引率しているとき、集団行動中は指示通りに動くのでほとんど問題なくても、一人二人になったときあるいはステイ中個人としての判断力が弱くていろいろ問題が起こりました。まあ良いだろうは通用せずルール違反には厳しいし、「どうして日本の子は困ってもじっとしてるだけなのか。カナダの子は何とかしようと考えて行動する!」とコーディネーターに呆れられたこともありました。
一方、4-Hキャンプでは、全員の前で一人ずつ次々にパフォーマンスを求められたり、誰かやってみないかと誘われると一人の手がパッ、パッと挙がったり。日頃、誰かと一緒ならとか順番にとか相談してとか、に慣れている私は驚きでした。
PrからSrまで、年代に応じたリーダーシップのチャンスを作っていますが、この秋から、グループのリーダーを順番に回すことは止めました。誰にでもチャンスをという考えに変わりはないのですが、かと言って受身でやってほしくないからです。おかげでKdは毎回希望者のジャンケンとなり、Jrは小3以上のソングバーズ係りとテーマ活動係りを自発的な希望で決めました。やりたくないならパスもOK と言ったのですが、辞退者は出ていません。張り切ってリーダーをやるようになりラボ活動そのものに積極的になった子もいます。Srは二人ずつだったのを一人ずつに変えました。中1のジュース・トンもやっています。どのグループもいい調子です。

3.大人になるために育てたい
 子育ての目標は何だと思いますか?一人で生きていけるように一人立ちできるように、親の手を少しずつ引っ込めていくのが子育てですね。つまり、大人として一人前に育てるのが最低限の子育て目標ではないでしょうか。
北米の小さい子たちは日頃から年齢に応じた手伝いをし家庭の中で必ず役割がある。高校生までは夏休みが2ヶ月、大学生は3ヶ月もあるのですが、その過ごし方は日本とは全く異なっている。中高生年代はアルバイトをして自分のお小遣いを確保するのが普通で、大学生ともなればバイトというより仕事という構えで、学費や旅費〔バカンス感覚ではない〕なども自分で用意する。13、14才で近所の家のベビーシッターを信頼して任せられるし、4-Hキャンプでは社会人なしで大学生だけの手で運営を任せられる。本当に立派な仕事ぶりでした。
こんな現状を見たとき、違うのは子どもというより大人ではないかなと思いました。小さな子でも個人を尊重して大人がきちんと向き合う姿勢、大人になるために育てている親の姿勢ではないかと。いつまでも一人前として認めないのが日本。少なくとも高大生ともなればもう社会人という年齢なのに子供扱い。というよりも一人前であることを求めていないのです。
振り返ってラボ教育を考えると、特に高大生年代は一人前の人間に育てることが目標でなくては。ラボを卒業して社会に出たとき一人前として通用するように。そのためには、自己表現力や「ひとり」の力が必須。プレゼンテーション力やリーダーシップを育てなくては。

そして☆★☆ スタートは親の覚悟
 長くラボ活動をしてきた子たちはやっと自分の番が回って来たという調子でスムーズに国際交流を受け入れています。が、息子の同級生の母たちと話していると、たとえ親が良い事だと思って勧めたとしてもうちの子はとても行かないと思う、という人がほとんどでした。そうか、それが一般的なのかと改めて認識しました。
 が一方でラボッ子の中でも、親が「さあ、うちの子も」とやっと決心した頃には時既に遅く、子供はその気がなくてせっかくのチャンスを逃してしまったというのもよく聞く話です。本人がその気になれば行かせます、というのもよく聞く言葉ですが、現実にはまず親が覚悟を決めて参加する準備を整えておくことではないでしょうか。チャンスを作るのは親の役目、チャンスを生かすのは子ども本人次第と思います。
お子さんが中学生になるまであと何年ありますか?最短でも2年前、中1の夏行くなら小4の秋までに申込みが必要です。ラボッ子みんなを参加させてあげたいなあ。
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Re:シャペロンを体験して考えたこと(10月05日) >>返事を書く
めぐこさん (2006年10月05日 21時32分)

 シャペロンお疲れ様でした!国際交流という場で、子どもたちは今ま
でラボで養ってきた力を総合的に発揮はずなんですよね。でもそれを発
揮する気があるかどうかも大事な要素かも。今巷の中学生たちを見てい
ても、いろんなことに早めに見切りをつけてしまう子が多い気がします
がそんな中でラボのプログラムは貴重ですね。
Re:Re:シャペロンを体験して考えたこと(10月05日) >>返事を書く
☆ショコラ☆さん (2006年10月07日 21時11分)

めぐこさんへ

日記には載せていませんが、本当に微笑ましいほどの良い体験をしてき
た子はたくさんいるんです。
で、そういう子はテーマ活動の力がしっかりついているということに気
付きました。
テーマ活動をするにはいろんな力が求められるので、結果的にテーマ活
動で子ども達が育っている証ですね。
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