幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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講演会:応用言語学者によるテーマ活動分析 06月13日 (水)
昨日横浜で、杉浦宏昌先生のラボが主催する教育講演会がありました。先生は、中京女子大学の講師であると同時に、「日本児童英語教育学会」(JASTEC)の役員でもあり、ご専門は「応用言語学」(科学的な外国語習得方法学)。昨年そのJASTECで、「ラボパーティで学ぶ子どもたちの言語習得過程とその構造のモデル化に関する研究」を発表されました。
「ラボのキャンプ歴3回です!」とおっしゃるように、こどもたちに混じってキャンプを体験したりパーティ訪問でも一緒になって活動するというフィールドワークを通じて、またラボテューターやご父母とも直接話しながらラボ理解を深めてくださっています。
ラボをよくご存知の専門家がテーマ活動を分析するとどう見えるのかな?と、とても興味深い講演でしたよ。


          *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*


  どうする?これからの外国語教育・・・英語教育は人間教育

1.我が子に願うこと 
     ★「こどばは人なり」
 6才の一人娘に願うのは、できるだけ多くの人を愛し、できるだけ多くの人に愛される人生を送ってほしい。更に、ことばを豊かに使う人になってほしい。
 後者は、ラボに出会ってから思うようになった。「ことばは人なり」というように、ことばとは身体そのもの、人間そのものである。情報が伝われば良いということではない。

2.私の英語学習体験から
     ★スピードとリズム   
 入門期においては『スピード』と『リズム』をしっかり身に刻むことが大事。
 活字を使わず、良い音だけを入れておくことだ。全ての学習を空中でやれ!響きあるのみ!

3.小学校の英語教育の現場から
     ★集団のパワー    
 1992年小学校英語教育研究指定校が大阪で1校生まれ、今では全国各地に数多く指定校がある。各校では独自性を発揮してほしいが、実際はみな一色と思われる。
 そんな中ASTECでの報告に興味深い実践例があった。絵本の英語を生き生きと表現する小学生が語った「僕らの英語絵本習得法」は、絵本とCDを使ってクラス全体で楽しむもので、何度も繰り返しCDをかけ、合う振り付けを考え、みんなで練習した。
 この実践例の重要なポイントは、全員ができるようになることと集団のパワー。うずの中心になる子が何人かいて周りを巻き込んでいくと、担任の先生一人の力をはるかに上回るパワーになる。先生の役割はうずを作ることだ。

4.これからの小学校英語教育が価値あるものになる条件
     ★こどもの地力      
 ①子供たちの自主的な努力を沸き立たせる
 ②一斉に統一的にというやり方をできるだけ排除して、子供たちの自由にさせる
 ③子供同士の絡み合い:上手く成立するためには、先生が子供を『読む力』が必要。
 ※子供は本来自分で考えて自分でやりたいもの。蓄積したものを表現したいと思っている。

5.子供が本当に伸びる英語教育の条件
     ★大人とは異なる、こどもの学習法     
 ①気持ちを表現できる場
 ②絡みあえる場:ラボの異年齢集団の良さ
    ※「大人になったピーターパン」のOBOGインタビューは必読!
 ③Lesson方式の誤り:子供には効率のよい段階的に上がっていく学習は合わない。ことばが豊かになるには、似たようなことがでてくる繰り返しが大事。
 ④子供の言語習得は、理論ではなく事実の積み上げによる。ニュアンスを繰り返し体験してイメージが出来上がっていく。言葉は言い換えれば良いというものではない。
 ⑤言葉の情感・情緒は体験により次第に濃くなっていく。その人にしかない言葉の情感を持っていってほしい。その手助けをするのが大人の役割。

6.親、指導者に望むこと
     ★大人の役割      
 ①落ち着いて本物の英語を聞き込める家庭環境・雰囲気を作る
 ②暗記する前に染み込ませる:いずれ意図的、意識的な暗記も必要になるのだが、その前にたっぷりと無意識に染み込ませなくては暗記が生きてこない。
※ ことばは取り入れたとおりに出てくる。暗記したものは絞り出すようにしか出てこないが、染み込ませたことばはにじみ出てくる。
 ③努力は直線、成長は曲線:努力を絶え間なく積み重ねたとき、成長はある時突然現われる。成長が現われるまで努力し続ける。ラボではテューターやパーティがそれを支えている。 *私としては家庭の支えも不可欠と思っています!
 ④ことばが伝わるとは、心持ちが伝わること。:テーマ活動では、演じるのではなく、成ったときことばが伝わってくる。

7.学習量から見た英語教育の現状
     ★CDは毎日聞こう!     
 ことばの習得は、in putからout putまでにかかる時間は2000時間以上と言われる。
 小学校の英語授業を週1回とすると69年かかる。無害とも無意味とも言える。
 テーマ活動では、ラボパーティで活動しつつ家庭でCDを聞くと充分な時間が確保できる。毎日CDを1回聞くだけで良いので全員が実行すれば、ラボ全体の質が高まり優れた事例が次々と出てくるはずだ。
 ※「Aさせたければ〔Aではなく〕Bと言え!」:子どものやる気を奮い立たせるためのやり方。


          *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*



講演会にはマイパーティのお母さま5名とご一緒しました。+1名〔会場では会いませんでしたがいらしてたそうです〕
この報告は残念ながら行けなかった方々のためにと思い、先生のお話に沿ってまとめてみました。いかがでしたか?
正直言って、私個人としてはふだん考えていることがほとんどでそう目新しい内容ではありませんでしたが、ご父母には専門家からみたテーマ活動分析としてきちんとお話していただけてとてもいいチャンスだったと思います。
「英語教育というよりも、子育て全般のお話だったような」というお母さまの感想もありました。「英語教育は人間教育」というコンセプトに基づいた講演ならではですね。
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