幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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小学生の<トム・ソーヤ第Ⅰ話>♪ 10月04日 (木)
 まずお話選びから始めました。テューターからの提案は、『不死身の九人兄弟』か『トム・ソーヤ第1話』。これならどちらでも気に入ってくれそうだと考えたのですが、それだけにまさに五分と五分でなかなか決まりません。「どっちもやりたい!」〔コスモなど〕という子が多かったし、「両方やってみればいい!」〔めだか〕と意見が出て他の子も何のためらいもなく賛同して両方通して動いたこともありました。強いて言うなら、傾向としては男の子が『トム…』で女の子が『不死身…』でしたが。結局、『トム…』になったものの、だからと言ってこの決定に不満が出なかったのはうなずけますね。

 さて、『トム…』は夏休み中の合同でやり、黒姫キャンプと地区合宿のテーマでJrのほぼ全員が少なくともどちらかには参加しているため、活動は最初からどんどん進んでいます。むしろ夏休み中にいっぱい聞いていて新鮮さがないためか、いざテーマに決まったすぐは聞き込みに今一つ弾みが付かなくて困りました。最近やっとみんな頑張って聞いてくるようになりましたよ。
 
 9月14日の金曜Jr、「今日は好きな場面をやろう」とテューターが提案。圧倒的多数の意見でへいぬりの場面に。まずやってみた後での話し合い。
テューター:「ちょっと役の気持ちを考えてみてほしいんだけど。たとえば、『土曜の朝っぱらからお仕事を言いつかたってわけか』て、どういう気持ちで言ってるのかなあ」
けいと:「からかってる。残念でした、アッカンベーッ! 悪気を持ってる」
めだか:「いつものトムだったらこんなことやってないからトムらしくない、て気持ち」
 ハンター:「何やってんだよー!」
 はるまき:「トムをなぶりものにしてる感じで言ってる」
 けいと:「どういう意味なの?」
 そうめん:「なぶりものっていうのは、バカにすること」
 めだか:「うん、お母さんに聞いたらそう言ってた」
 はるまき:「土曜日はみんな遊んでいて楽しみにしている日だから最悪!てわけ」
 テューター:「なるほどねえ。トムもベンも最悪!て思ってるわけね。」
みんな:〔うん、うんと言いながらうなずいている〕
テューター:「じゃあ、もう一つね。『トムの心配事といえば財産置き場ぐらいのものだった』のトムはどうかな?」
 きょうりゅう:「お金がなくなっちゃうよー!」
 めだか:「貢ぎ物をどこに置いたらいいかという悩み事」
 そうめん:「『こんなに貢ぎ物を持ってて、あんたこんなのどっから持ってきたの?』て、ポリーおばさんに怒られないかな?て」
 はるまき:「どうしよう、ポリーおばさんに見つかったらって」
 テューター:「ちょっと待って。トムは困ってるの?」
 ハンター:「こんなにもらったから心配なんじゃなくて嬉しいんだよ」
 はるまき:「確かに、いろんな物もくれたし仕事もみんながやってくれたから、すごく嬉しかったということが考えられる」
 めだか:「ハンターが言ってることはわかるんだけど、ちょっとは心配事があると思うな。でも、嬉しい気持ちの方が強いと思うけど。」
 けいと:「半分半分かな?」
 みんな:「え~っ!」
 きょうりゅう:「嬉しい方が大きいと思う。でも、心配だってある」
 みんな:〔てんでにどちらの気持ちが大きいかを言い始める〕
 テューター:「ハイハイ。じゃ、もう一回やってみたらどう?トムの気持ち考えながらやってみたら分かるかもしれないでしょ?」

 そして、動いてみた後で、

 はるまき:「動いてみて、みんなどう思いましたか?」
 めだか:「心配事もあるんだけど、でも、嬉しい方がうんと大きかった」
 みんな:〔「嬉しい」「そう」と口々に言う〕
 そうめん:「トムは初め嫌な気持ちが100%だったけど、終わった後は心配事は5%で、良かった、嬉しいという気持ちが95%くらいになっていたと思う」
 はるまき:「嬉しい気持ちがいっぱい。へいぬりやってる人もなかなか体験できないのにできて嬉しいし、トムも言い付けられたへいぬりを自分でやらないでどんどん進んでいくから嬉しい」
 ハンター:「〔トムの気持ちは〕暇だなあ」
 めだか:「へいぬりしてる人もおもしろいし、トムもゲームやってるみたいに嬉しい。だから、みんなが嬉しくていい時間がいっぱい」
 けいと:「ベンにやらしたらみんなやるって行列ができて、嫌なことを忘れて〔トムの〕頭の中には良いことがいっぱい」

 あんなにいろいろ意見を言っていたのに、動いた後はいとも簡単に意見がまとまった。予想以上の反応で驚きました。しかも、『土曜の朝っぱらから…』というセリフは口をとがらせて憎たらしいほどに気持ちがこもり、トムとベンのやり取りは実に愉快だったのです。しかも、英語だって言いたいと言わんばかりに英語も出ています。これがテーマ活動というものですね。 
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