|
|
 |
 |
 |
 |
| [一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
トム・ソーヤの宝物★ |
11月16日 (金) |
|
へいぬりの場面、「こうして、町じゅうの少年がトムに捧げた貢ぎ物は…」というところで、ストーリーのようにずらり並んだ子供たちが次々にトムに渡しているのだが、どうもウソっぽい。
手渡す子供もトムも宝物を扱っているようには見えないからだ。前にも、「何を持って来たのかな?ちゃんと具体的にイメージしてる?」と声をかけたことがある。すると、「ビイ玉」「おたまじゃくし」「片目の子猫」と言っているが、そんな宝物には見えないのだ。
そこで、前回課題を出した。
テューター:「トムがもらった宝物にはどんな物があったか、絵に書いて来てね」
子ども:「お話に出てきてる物じゃなくても良いの?」
テューター:「もちろん! 二つ以上は自分で考えてみよう」
子ども:「おもしろそう!」
そして今日、「テューター、かいて来たよ!」「じゃあ、一人ずつみんなに紹介してもらおうかな」
ゆかりん:「カエル、びんの王冠、穴の開いている葉っぱ、セミの抜け殻、貝殻」
ぐみ:「チューインガム、抜けた歯、カブトムシ、木の枝の剣、」
さかな:「チョ-クのかけら、ナイフの柄、こわれた古い窓枠、セミの抜け殻、かたっぽだけの靴」
ハンター:「貝殻、穴の開いたバケツ、かすれて音の出ない笛」
コスモ:「貝殻、カメの卵の殻、たいこ、輪ゴムの鉄砲、カブトムシ、チューインガム、チョ-クのかけら、抜けた歯、コマ、木の剣、りんご、釣りざお」
他にも数名がかいていて、披露してくれました。
言ってる傍から、「あ~、言われたー」とか、「それは無いんじゃない?!」と賑やかでした。
トムの世界に合わないとして却下された物は、割り箸鉄砲、消しゴムのかけら、竹とんぼ、柿の種、穴の開いた自転車のタイヤなどがありました。これらのダメ出しはみんながお互いに言い合っていたんですよ。
以前トムとアルフレッドのけんかの場面で話し合っているときは、どうも現代の自分たちの世界のままでイメージしているようでした。「う~ん。。。そうかなあ。そもそもTシャツにジーンズなんて、もっと後の時代なんだよ」と話しながら、テレビもゲームも無くて、裸足で自然の中を走り回って遊んでいたトムの世界がこの子たちに分かるのかしらと頭を抱えたことがありました。
でも、今日の宝物を聞きながら、少し安心した私です。
|
|
|
|
| << 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|