幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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小学生のテーマ活動「太陽の子パエトン」★ 04月22日 (水)
少し前の記録ですが、紹介します。

○ 3月10日 火曜

T:「お話について、何か思ったことある?」
なす:「悲しい。最後の場面が悲しい。パエトンが死んだから。」
タッツー:「かわいそうだと思う。」
さかな:「ヘリオスは、パエトンを太陽の馬車に乗せたことを
    ものすごく後悔してると思う。」
なす:「裏切られた。乗りたいというから乗せたのに、
    自分も死んで馬車もこわれたから。」
シュガー:「貸した馬車が壊れたけど、馬車のことじゃなくて、
    自分の息子が死んだことだけをヘリオスは悲しんでると思う。
    例えば、馬車が壊れてパエトンが生きていたらすごく怒ると
    思うけど、パエトンが死んじゃったからすごく悲しいと思う。」
さかな:「親だからね。」
  <みんな、口々に親子愛を語っている。>
いちご:「顔をおおいかくしたって言ってる。」
シュガー:「ヘリオスがそうしたら日が差さなくなる。」
ドラゴン:「夜みたいに真っ暗になると思う。」
たつまき:「ヘリオスは太陽の神だから。」

あんなに陽気に走り回って元気なテーマ活動だったのに、
終わってみれば、子どもたちの心に残ったのは
パエトンの死であり、息子の死を悲しむヘリオスの親心でした。
小学生が、息子を失った親の気持ちを察することなんて、こういう機会でもなければなかなか無いでしょう。


○ 3月20日 パーティ合宿での合同

T:「初めてみんなでやってみたけど、
    何か思ったことや気がついたことはないかな?」
いちご:「最後のところで、エリダノスの川が流れているはずなのに
    なかった。ないと変。」
T:「みんなはどう思う?」
シュガー:「パエトンが川底に死んでいるんだから、
    川はあったほうがいいと思う。」
けいと:「パエトンが死んじゃったことをみんな悲しんでるから、
    エリダノスの川はいる。」
なす:「死んだままにしておかないでしょ?お墓とか作らない?」
ゴーヤ:「でも、川底に眠るパエトンと言っている。
    お姉さんたちがポプラの木になって、コハクの涙を流してる。」
さかな:「この場面はホントは悲しいはずなのに、
    明るい感じがするのはなぜなのかな?」
きょうりゅう:「音楽が明るいから。キラキラしてる感じ。」
  <みんな、うなずいている。>
T:「そうだね。悲しい場面なのに、どうして明るい音楽なのかな?」
みんな:「・・・」
T:「また今度考えてみようね。覚えておいて。
   じゃあ、この場面でみんなが表現したいのは何?」
いちご:「エリダノスの川。キラキラしてる。」
シュガー:「パエトン。」
ぐみ:「姉さんたちのポプラもいる。」
T:「ポプラの木はどこにあるの?」
ゴーヤ:「エリダノスの川のそば。涙が川にしたたっているから。」
T:「他にある?・・・ないかな? じゃ、やってみよう!」

前回に続いて、またもや「死」がテーマになりました。
さかなの問題提起も興味深いと思います。
小学生なりに「死」に向かい合うことも大事ですし、
こういう感じる心をたいせつにしていきたいと思っています。
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