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≪絵本ヲタク ゆいな yuina (21)≫
「絵本と過ごして早17年」
私が絵本ヲタクになるきっかけは、17年前に遡る。
17年前…。そう、幼稚園の入園が転機であった。
幼稚園には、それぞれの教育方針がある。
自由保育。一斉活動の保育。縦割り保育。異年齢児保育。統合保育。モンテッソーリ保育…
あげればきりがない。
その中で、母親が選んだのは「絵本を大切にする保育」をする幼稚園であった。
その幼稚園は絵本の読み聞かせに熱いこだわり、ルールがある。
また、月刊絵本を毎月配っていたため、我が家にはたくさんの絵本が溢れている。
同時に、入会したラボパーティも同じく、絵本・物語を大切にしている活動であった。
そして、夜寝る時には、兄弟3人と父親母親とベッドに入り「今夜読んでもらう絵本」を見て眠りにつくのが日課であった。
このことからわかるように、私は幼い頃から「絵本」と共に生活してきたのである。
「執筆活動について」
―大学の卒業論文で絵本について研究したそうですが。
はい。『家庭における絵本選びについて』という題名で執筆しました。
家庭で絵本を読み聞かせると、子ども、親、親子にどのような影響を与えるのか。
絵本の正しい読み聞かせ方、絵本の選び方。
また、子育てに悩む親に、絵本はどのような手助けになるのか。
など研究しました。
―絵本選びのこだわりはありますか?
はい。幼稚園の頃から福○館書店の絵本に慣れ親しんできたため、その書店の絵本が好きです。
絵本をたくさん並べられたら、この本は福○館書店の絵本であるのか、
そうでないのか見分けられる自信があります。(他の書店名もあてられるかも)
それほど、ファンですね。この書店の魅力も論文にしたくらいですから。
制作に携わった方の講演会や、絵画展など一人でも足を運んでしまいます。
ラボライブラリーの多くが福○館書店出版の物語であることを知っていますでしょうか?
「だるまちゃんとかみなりちゃん」「おおきなかぶ」「ぐるんぱのおでかけ」
「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」…あげればきりがありません。
『もっと おおきな たいほうを』
ここからは、私が1年間したくてたまらなかったことを。
「この話をライブラリーにしたい。」
川を挟んで起こる、王様ときつねの「大砲の大きさ競争」。
どんどんエスカレートしていく大砲の大きさ、形をテーマ活動で表現したらなんて面白いのだろう。
人数が多くて縦長の年代がいるパーティにおすすめしたい。
『ちいさいおうち』
米国最優秀絵本。
ちいさいおうちの周りの景色が変わっていく。
春、夏、秋、冬、車、建物、電車、ビル…
主役は「ちいさいおうち」。何も変わらない。変わるのは周りの風景のみ。
表現活動で取り組んだら絶対に面白いと思いますね。
他にも、『おおきな木』『葉っぱのフレディ』『わすれられないおくりもの』『100万回生きたねこ』『どうぞのイス』『てぶくろを買いに』…好きなお話たくさん。
『めっきらもっきらどおんどん』
先ほどに続き、卒業論文で私が一番好きな、この絵本の魅力を400×40枚ほど執筆。
話し出したら、きりがない。
全て私の推測でしかないけれど、物語の細部にまで工夫が凝らしてある。
妖怪の世界にかんた(子ども)がいかなければならなかった理由、「かいじゅうたちのいるところ」と似ているようで似ていない点など…
一見ファンタジー要素満載の話であるが、日本神話が絡んでいるかも(?)しれない深めがいのある話。
プロフェッショナルとは?
「短いなかにも詰まっている」
―絵本は、知識を詰め込むための道具であるのか?
いや。その考えには断固として反対したい。
短いストーリーの中にもたくさんのことが詰まっている。
お話の世界を楽しむだけではない。
日常生活ではできない感情体験がすぐできて、
親子の関係を自然とつくってくれる(保育用語でいうならば、愛着関係といおうか)
まだまだある。
絵本の世界は深い。
そう、「絵本ヲタクゆいな」は生涯をかけて絵本の世界を追求していくことだろう。 |
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