馬を愛する女 YUKI (22)
馬と関わりたい。
初めはそんな軽い気持ちだった。
大学3年になり、馬と関わる研究室に入ることができた。元々動物が好きだった事もあり、馬と関われる事がとても嬉しかった。
大きくて可愛い馬。優しそうな目をしていると、誰もがそう言う動物、馬。
しかしそんな簡単な動物ではなかった。
馬は私たちが思っているより人のことを見ている。馬を扱ったことがある人間か、馬を怖がっているかどうか、そんなことは、彼らから見たら、一瞬で判別される。
馬当番に入って初めて馬と関わることの難しさを知った。
それでも私は馬たちを愛した。
馬を常に観察し、馬を従えるようになろう、馬の気持ちを考えようと努めた。
そして、馬になってみればいいのだ!そう思った。
そして私は馬らしい動きを研究した。
馬はボーッとしているように見えて、音には敏感だな。うん。そしていつも草をムシャムシャ食べているな、よし、これで行こう。
今ではテーマ活動で家畜役を自ら買って出るようになり、好評を得ている。
プロフェッショナルとは。
『常に馬の気持ちを考える』
なりたいものについて研究し、常に気持ちを考えることが、プロとしての第一歩だと私は思う。
これからも、YUKIの馬への愛は消えることはないだろう。 |