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今回の父母会で是非お話ししたかったテーマの一つが「ラボの英語教育を考える」。
7月に開催された、ラボ言語教育総合研究所主催の特別公開講座
「今、求められる本当の学力とは? 驚きのフィンランド教育」
第一部 講師 福田誠治氏
テレビ番組でも特集されたり新聞や雑誌に取り上げられていたのを見聞きしていたフィンランド教育ですが、
この講演会がきっかけになりもっと詳しく知りたくなりました。
会場で購入した「格差をなくせば子どもの学力は伸びる…驚きのフィンランド教育…」〔亜紀書房発行〕をすぐに読んでみると、ラボ教育との類似点をたくさん発見したのです。
以下、父母会で引用した箇所を挙げてみます。
・「『テストもしないのに勉強する』『進度の違う子どもたちがいっしょに勉強している』??そんなことは、実際にできるのだろうか。そこで、フィンランドの学級に張り付いて調べてみることにした。」
→ 福田氏の出発点
・「PISAの重要な成果の一つは、生徒個人の成功にとって自らのやる気と動機が極めて重要であるということです。」
→ ラボ活動で子どもの主体性を抜きにしては考えられません。
・「異質集団内で相互交流する能力である。社会は異質な人間の集まりであり、考え方の異なる者が互いに意見を調整しながら協力し合ったりして共存していく力のことである。したがって、習熟度別編成学級ではなく、できるだけ統合学級にして異質の者が相互交流する力を発展させることが学校教育の目標になる。」
→ 習熟度別どころか、ラボ教育は幅広い縦長年令で活動するのが基本です。
・「授業は知識を覚えることより、楽しんでやるものと割り切っている。」
→ 楽しくなければラボじゃない!
・「それ以上の知識は、必要なときにいつでも学べばよい。高校生になったときでも、就職してからでもよい。知識の構成の仕方を学んでおけば、いつでも先に進める。大事なことは、自分で納得して学んでいくことだ。楽しく学べば、知識は定着する。」
→ 英語・ことば・世界に対する好奇心をかきたてることがラボ教育の第一義であり、知識や情報の詰め込み式ではありません。
・「フィンランドの教科書はスパイラル方式で、習ったことが応用され、何度も繰り返し出てくる構成になっている。〔中略〕要するに、学習がずっとつながっているように組まれていて、余り格差を感じないような柔軟に学べる課題構成になっている。」
→ まさにラボメソッドそのもの。テーマ活動を繰り返す、一つの物語を何度も取り上げる、この中でなんと多く学んでいることか。
階段を次々と駆け上がる方式ではないので、落ちこぼれを作らずいつでも新しい仲間を受け入れられるのです。
・「教育は、人間造りに重点を置いている。〔中略〕次のような味のあることばで教育哲学が語られた。『数学を教えているのではなく、(数学を学ぶ)子どもたちを教えている。それが数学の教師なのだ』」
→ 言わずとしれた「ラボの英語教育は人間教育」です。
また、後者の言葉が私は大好きです★ ただひたすら板書しながら一方的に授業を進める先生の正反対ですね。目の前の子ども一人ひとりを見極めながら進めるのがラボ。教育の中心に子どもがいます。
・「学びの方法として、総合学習やグループ学習のメリットはいくつもある。〔中略〕つまり、一人でできなかったことが、もっとよくできるようになる。」
→ ラボではほとんど全てがグループ学習です。
・「日本では総合学習は教科の外に、教科とはあまり関わりのない形で設定された。ところが、ヨーロッパでは、教科横断型に総合学習的テーマが設定されているのである。この違いは、学びの目的を問う根源的な相違だ。」
→ テーマ活動に深く取り組むほど、英語だけではない学習になります。
今やっているオオクニヌシで出た話題は、古事記・因幡の国・砂丘・がまの穂・ヨモツヒラサカ・かたわ等など挙げれば切りがないほど。
→ 日本の子どもたちはテストのために入試のためにという、あまりにも目先のゴールのために英語を勉強しています。
ラボでは、英語・ことば・世界に対する好奇心を育み国際交流人になるべく、一人ひとりがもっと大きなスケールのゴールを見出すための活動をしています。
福田氏の言葉を借りると、「われわれは知識の量、あるいは数学の解き方とか英文法などの機能の正確さやスピードを競うのがテストだと思っていますが、OECDが開発したPISAというテストは、われわれが「見えない学力」といっていた、頭の中でその人が何を考えているのかを調べるおもしろいテストなんです。」
「OECDがこれを採用したということは、この新しい学力観が世界基準になるということなんです。」「重要なのは、世界の学力観が変わりつつあることです。フィンランドの方が成績がいいなどということよりもはるかに注目すべきことです。」
当初、フィンランド教育、ヨーロッパの教育観がラボ教育と似ているのは不思議だなと思いました。けれど、マニュアルもなく一斉授業でもなく、教育の中心に子どもをすえている基本が共通していることを考えれば、実践の場が似てるのは必然的と言えます。
今日本で行われている教育のほとんどが相反したやり方である故に、ラボ教育は説明しづらくて分かりにくいのかもしれません。
日本にあってこういう教育のチャンスを得ているラボっ子たちも、ラボ教育に出会い実践できる私たちテューターも、何と幸運なのでしょうか。
ラボの英語教育に大いに期待してください★
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他に新年の父母会、春の父母会。年に3回行っています。
日程を考えるときには2回でも良いかなとちらっと思ってみたりするのですが、えいっ!と奮起。日程が決まるとテーマやお話したいことがそのうちどんどん集まってきて、最終的には絞り込んでレジュメや資料を準備します。無事終わったときはいつも、あ~、やっぱりやって良かった、と充足感に浸っています。
今回もいい父母会になりましたよ♪
10/16(木)・17(金)・18(土)の午前中2時間余り。ママたちにはご都合の良い日を選んで出席していただきました。
当初30名ほどの予定でしたが、お子さんの発熱等など急な都合で結局9・9・6名の24名でした。
●さて、プログラムは、
A.ラボママの自己紹介 ラボの英語教育に期待すること
B.最近の子どもたちのようす
11月のトビウオ発表会における年代別のねらいも。
C.ラボ教育とフィンランド教育
D.ラボの国際交流…中1から1ヶ月間一人でホームステイできます!
1.わが子のホースステイに何を期待しますか?
2.前田Tが考えていること
E.ラボ国際交流の北米パートナー団体の紹介 全9団体より2つ
①アメリカ4-H
②ホームスクール
F.今年の体験エピソード紹介
①引率エピソード by事務局
②2地区合同報告会より
G.今日の感想シェア
入会まもなくて今回初めて出席された方、毎回楽しみにして父母会に出席していただいている方、我が子のホームステイが近づいてきた方、まだまだ先のことと思って実感のない方。。。
本音トークの父母会では、我が子の年代がさまざまな中でいろんな方のお話が聞けるのが興味深いのですが、そこは私自身も同じでとても楽しみにしています。
では、報告の続きはまた。。。
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毎年11月のパーティ内発表会は年代別にテーマ活動を発表しています。今年のプレイルームはどうしようかなと考えていましたが、3才4才も多いので、やっぱりテーマ活動を発表することにしました。英日CDを流しながらやります。
さて、9月は『てじなしとこねこ』をやっていました。
手品の道具をそれぞれラボママに用意してもらって、「Ladies and gentlemen, さて、お集まりの皆さまがた、see what I have ! これに取り出しましたるは、・・・」と、CDに合わせてすっかり手品師気分。が、場面が変わると手品もそこそこに Pit, pat, pit, pat, と子ねこに早変わり。こうして、20分ほどのお話を毎回全部通して動いていました!
手品師も子ねこも本当に可愛いくて、ママたちもずっと笑顔。「手品を練習してきてね!」といつも宿題〔!?〕を出していたので、きっとおうちラボを何度もやっていたことでしょうね。
続いて10月は『石からスープができるかな』をやっています。今は隠した食材を出してきてスープを作る場面が中心です。お歌を日本語と英語で歌えるようになるといいな。自分の耳でCDを聞きながら動いていけるようになるといいな。おうちラボでいろんなスープがたくさんできるといいな。
11月になったら『まよなかのだいどころ』をやる予定です。このお話は、今年1月に取り上げ、4月にも再びやりました。「Prの発表は何がいいですか?」とママたちに相談しましたら、「子どもたちも好きだし、テンポが良くて楽しいですよね。」と初音ヶ丘グループも星川グループも声が上がりました。
『まよなかのだいどころ』は、子どもの心を知っている絵本作家モーリス・センダックの作品で、音声と音楽でラボ流の味付けをしたらPrから大人までを魅了する新たな作品になりました。秀作と思います。
パーティで3回目。今度はどんなテーマ活動になるのか楽しみです。
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年少さんから小1までのキディグループも、毎年音楽CDで発表しています。
今回のキディは、初音ヶ丘の火曜・金曜と星川の水曜、3グループ合同で発表。合同練習はいつものパーティとは異なる顔ぶれで異なる会場ですので、新しい出会いやチャレンジの良いチャンスです。積極的に参加してくださいね。
これまでは毎週1回通すだけで都度やりたい役をやってきましたが、パート分けするしそろそろ決めなくては。
表現は、「お月さまやお日さまはどうする?」「ふとっちょあおむしは?」とテューターが投げかけたり、みんながやっているのを見ていて「さっきね、お月さまが沈んでいったよ!」「さなぎが弾けてこわれてた!」とテューターが話したりしながら少しずつ固まって来ています。土曜日のスイカの場面では、まあるく丸まって「種!」になっているリサちゃん(年少)も。
これからも「はらぺこあおむし早くやろう!」と催促するくらい楽しみにしている気持ちを大事にしながら、Kd22名の発表にまとめていきます。
CDをうんと聞いて自然に耳から覚えてスピークするのがラボのやり方です。Kdさん年代は、一見集中して聞いていないようでもちゃんと耳に入ります。とにかくたくさん聞かせてあげてください。歌も日本語と英語の両方で歌いますよ。
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このお話は言わずと知れた日本神話で、元は古事記です。『国生み』シリーズはラボ・ライブラリーの中でもとりわけ格調高い傑作ですし、4つ通して聞くことで日本神話の一端に触れることができます。ラボママ・ラボパパにも是非聞いてみていただきたいと思います。
さて、『オオクニヌシ』に取り組み始めると、まずよく分からない言葉など疑問がたくさんあるので調べながら進めました。
地図で因幡の国や隠岐の島を見たり鳥取砂丘の写真を見てイメージしたり、日本神話の系統図や古代の服装を調べたり、がまの穂やヨモツヒラサカを調べたり。
ただし、いろいろ調べたとき辞書的な意味の解釈で終わらずに、物語の中に置き換えてどういうことかを考えるように気をつけています。
また中高生は、日本語の言葉を英語によって分かることもあります。
前田Pでは秋から小学6年生は全員Srに移行しました。現在12名で活動しています。
ソングバーズやってもテーマ活動やっても、やっぱり人数が多いのは賑わいがあって楽しいですね。
役決めもしました。
オオクニヌシ:そうめん 母神:レイ
うさぎ:トン スサノオ:しゅうまい
大ザメ:タイヤキ スセリヒメ:かりんとう
ヤカミヒメ:ジュース 野ネズミ:ハルマキ
八十神:ハルマキ・コスモ・ヒコーキ・マーたん・ゆっくん他
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小2~5までの2グループが合同で「不死身の九人きょうだい」を発表します。気がつくと発表会までもう5週間ほどしかなくて、役きめをしました。
両方のグループとも役決めには思いの外時間がかかりました。
今回は一人ずつ希望の役を二つ言って話し合いました。
聞き込み表や宿題はやる気のバロメーターとして回数が多い子、ちゃんとやって来ている子を優先していますので、それを励みに聞いてくる子もの多いです。
ただ、一人ずつがいろんな経験を積めるように、自信のない子に背中を押したりいつもやりたい役になれている子はたまには我慢させたりという、テューターのさじ加減を加えて調整していきます。
何とか子どもたちが納得するまでとことん話し合いました。
オモクナイ:タッツー・きなこ アツクナイ:なす・きょうりゅう
ハラヘッタ:やきいも・りす サムクナイ:シュクリーム・カナリヤ・夏みかん
クイタクナイ:ドラゴン・おかき・みかん キラレナイ:ゴーヤ・せんべ・めだか
イタクナイ:さかな・たつまき オボレナイ:ぐみ・ムーミン
ヒトマタギ:ゆかりん・けいと
王さま:いちご(前半)、こまち(後半)、しょうゆ(通し)
役人:シュガー・きょうりゅう
そもそも『不死身の九人きょうだい』は、去年『トム・ソーヤ』と二者択一の時大人気でした。でも、今年は新鮮さがないためか、残念ながらあの時の様な熱はありません。それでもテューターとしては、固まりの勢いでやった『トム・ソーヤ』を経た今回、原則的に一役を二人程度の発表に挑戦してほしかったのです。
新しいJrでどうやってくれるか楽しみです。
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○10月1日、金曜Jr〔小2~5、10名〕の様子です。
役決めをして、決まった役でお話を通してみる。
T:「あまり時間ないけれど、テーマ活動係さん、感想聞いてみて。」
きょうりゅう:「やってみて、思ったことを言ってください。」
めだか:「こいつはおいらの出番だぜ!って出てくるとき、他の人は止まった方が良いと思う。
出てきた人がちゃんと目立ってほしいから。」
けいと:「波も一瞬止まるってこと?」
めだか:「そう!」
けいと:「うん、良い。」
<みんな、うなずく。>
きょうりゅう:「最初の自己紹介なんだけど、出てくる順に並んだら良いと思う。」
きなこ:「自己紹介って?」
きょうりゅう:「9人きょうだいが一人ずつ出るところ」
きなこ:「あ~。」
めだか:「あそこ、自分の特徴を表現して一人ずつ出てきたらいいと思うんだけど。」
けいと:「オモクナイのところをまだ全然やっていないから、そこだけやってみたい。」
T:「そうだねえ、オモクナイのところやってないよね。でも、そんなに時間ないから、今はめだかの
提案を考えてみてはどうかな?」
通して動いたあとあまり時間がなかったのですが、やりっ放しにしたくなかったので少し話し合いました。出た意見がどういうことなのか一瞬私も分からなかったりしますが、ちゃんと自分たちで聞いたり答えたりしながら話が進んでいました。
話し合いがとても前向きな様子にちょっぴり感動しました。
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○9月16日、火曜Jr〔小2~5、15名〕の様子です。
車座になって、各自好きな場面を描いてきたお話日記をシェア。
次に、前回もやったハラヘッタの場面を取り上げて動いたあとで、
テューター〔以下T〕:「金曜日もハラヘッタの場面をやったんだけど、まずお城の庭に大がまを作ってたよ。炊いてる火は人手が足りなくて一人しかいなかったけど。みんなはどうする?」
シュガー:「大がまは作ってもいいと思う。」
いちご:「今やってて、ハラヘッタが食べたあとのお皿がそこらへんにくっついてたので、直した方がいい。」
T :「さっき見てたらね、空っぽになったお皿が立ち上がって走って行く人もいたし、そのままころがって行く人もいたんだけど。」
やきいも:「王さまがもう食べたら、〔空っぽのお皿の人を〕ワッと押したら良いと思う。」
さかな:「ヤキイモが言ったように、もう用はないってボーンとこうして、そしたらころがれば良い。」
ゴーヤ:「おもしろそ!」
次に二番人気だったヒトマタギの場面をCD流して動いたあとで。
T :「じゃあ、テーマ活動係りさんどうぞ!」
シュガー「何か意見のある人はいませんか?気がついたこととか、もっとこうしたいとか。」
さかな:「山がとがっていたり、高い山だってことはわかるけど、ヒトマタギが見えない。目立たない。」
こまち:「ヒトマタギはもっと早くぴょんぴょんと行った方が良い。」
さかな:「王さまをばかにしてる感じで。」
ゴーヤ:「飛ぶように軽々と行く。」
T :「ヒトマタギの人はどう考えてたの?」
ぐみ:「一番最初はナレーターがゆっくり言ってるから、そこだけは足がすーっと伸びるようにやってた。あとはひょいひょいって…。でも、もっと山がほしい。あっち行ったりこっち行ったりしたい。同じところをぐるぐる回るのは変。」
シュガー:「金曜日も一緒だから山は増えるけど。でも、もっとあるつもりでやっても良い。」
ドラゴン:「じゃ、お先に失礼、でピョンピョン早く行った方が良い。」
さかな:「王さまをいかにもバカにしてる感じで。」
小6が中学生以上の大きい子のグループへ移って3回目。
さかな(小5)が最高学年を自覚して動いているとき周りに声をかけたり、話し合いでも積極的に発言しています。小6が何人もいた半年前を思うと、他の子たちもそれぞれ前よりも積極的に意見を言っています。
ただ、前の週に比べるとこの日はちょっとテンションが低かったかな。2グループ合同の発表になるので、他方のやっていることを伝えながらまとめていくつもりですが、話し過ぎるとやる気が下がるようでさじ加減が難しいですね。
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ラボママが素敵な写真をたくさん撮っていてくださったので、遅くなりましたがアップしてみました。
左側のコンテンツ「前田パーティのイベント紹介」にたくさんありますのでご覧下さい♪
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お母さまから「小学4年生でも入れますか? お友だちで興味を持った方があるのですが」と聞かれました。
「はい! もちろんです♪」
マイパーティでは幼稚園前のプレイルームからやっている子どもたちが多いので、良いのかしら?と思われたようです。
ラボは出会ったときが入会のとき★
子どもたちにとっては早いほど良いので、
とにかくラボを知ったら早々に仲間入りしてほしいですね。
途中からでも心配ありません。
ラボ独特のメソッドですから可能なのです。
また、ラボっ子って本当に心の広い子に育っているので、
初めてやってきた子に対しても妙に意識せず、
自然体で受け入れてしまいます。
ラボっ子のこういうところがいいな~と思っています。
そうそう。
最近友だちの紹介で中3が何人か入会したという話も聞きましたよ。
これも、出会ったときが入会!だったのでしょうね。
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