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秋の発表会の翌週、″トム・ソーヤ″を英語だけでやりました。等身大のお話で乗りに乗って、ポンポン言葉が飛び交い勢いのある発表ができたので、私はとても楽しみにしていました。
ナレーターは無し、自分の発表の役以外にもどんどんやって良し。曜日別なので穴の開いた役があちこちあると、待ってました!とばかりに役を取っていきます。へいぬりのトムとベンをやりたかった火曜の子たち、ジャム事件のポリーおばさんには金曜の2年生女の子たちが名乗り出ていました。
発表会後に英語だけでやるのも既に恒例のためか、思わず日本語が続いて出ることはあっても、以前のように、早い!と場面転換にあわてることは少なくなりました。英語だけのナレーションについていけるようになったのですね。
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決定通知が届くのをどきどきしながら待っていました。申請した本人たちも送り出すテューターもこのどきどきは同じです。
そして、めぐ〔高2〕とゆめ〔高1〕は黒姫1班に、れい〔高1〕は黒姫のスキー班に決定!一度に3人決定はマイパーティにとって初めてのことです。本当に良かった!
しっかり準備して臨みましょう。さっそく今日からSrグループは、ソングバーズもテーマ活動もウインターキャンプのものを取り上げました。
テーマ活動は「ウッレと冬の森」を通しましたが、中高大生年代でこのお話をこんなに楽しめるとは。そして感想は、
れい:「これと言った決定的な場面があるわけではないけれど、全体を通して音楽がきれいで、ウッレの気持ちをよく表していると思った」
めぐ:「どの役もキャラクターが個性的でいい。雪のキラキラした感じが見えてくる。小さい子のピュアな気持ちを思い出す」
ゆめ:「冬って寒いというイメージがあるけれど、音楽がウッレのわくわくした気持ちを表していて、楽しい冬って感じがする」
のん:「冬ってこんなに楽しいことがいっぱいあったんだなあと思った。あったかいお話だと思う」
ジュース:「冬の王さまが妖精じゃなくて人間味溢れる人として描かれていて、冬から春に移るまでのお話がいいなあと思った」
季節もぴったりのお話です。私も、黒姫ラボランドの雪景色をイメージしながらCDを聞いています。
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25日(日)のパーティ内発表会で、年に一度の在籍表彰をしました。ラボパーティに入会して、3、5、7、10、12年の総勢22名。
一人ずつの表彰状には、振り返りとこれからの期待を込めたメッセージとこれまで発表したテーマ活動のお話を全部書いています。在籍が長いとこんなにたくさんの英語のお話に取り組んできたんだなあと、改めてその時々のシーンがフラッシュバックしてきます。
また、今回の発表で堂々と活躍していた子ども達の中に、これまで続ける中では幼稚園の頃泣きながらママに連れられて来た子たちが何人もいました。ママが信念を持って根気よく連れて来てくださったから、大きく成長した今の姿があるんですね。在籍表彰はママたちにも感謝の拍手を送りたいと思います。
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最近高い熱が出る風邪ひきが多くて、発表会を控えハラハラしていました。せっかく頑張って来たのだから仕上げの発表を体験させてあげたい。この締めくくりがとても大事なのです。結局当日は残念ながらPrさんが3名欠席、Kd以上は都合で当初から欠席予定だった3名と頑張って来たものの熱が上がって出られなかった1名以外は何とかみんな参加できて本当に良かったです。
☆★☆ プログラムは、
1.はじめのことば
2.Prのナーサリーライム・メドレー発表:いつものパーティ活動のように
Ring a ring 'o roses~Round and round the garden~Pat-a-cake~Hey diddle diddle
3.Kd発表:Ask Mr. Bear おかあさんのたんじょうび
4.Jr発表:わんぱく大将トム・ソーヤ第1話
5.Sr発表:ヒマラヤのふえ
6.ラボパーティ在籍表彰22名、神奈川支部わくわくワークス優秀賞の表彰1名
7.全員でソングバーズ・タイム
Under the spreading chestnut tree :μⅡ-17
Pop! Goes the weasel :μⅣ-6
Can't you line it? :Folk song Ⅱ-1
London Bridge :μⅢ-7
Peanut Butter and Jelly :SB②Ⅰ-14
Green, Green :GTS-1 Ⅲ-3
8.テューターあいさつ
発表は、いつものまんまの可愛いPr、今ある力を出して精一杯がんばったKd、思いっきり楽しく一生懸命やり切ったJr、心を込めて丁寧に発表したSr。それぞれの年代らしく、本当に素敵な発表ばかりでした。「みんなよくやったねえ」と思わずつぶやきながら、温かく見守ってくださるラボパパ・ラボママたちと一緒に、私も心から大きな拍手を送りました。
年に一度の在籍表彰にあたっては、一人ひとりの活動と成長を振り返りながら時間をかけて表彰状を書き上げています。こんなに長いスパンで成長の喜びを共有できるのは、ラボテューターならではの醍醐味ですね。一人ずつ私からのメッセージを読み上げる時、その成長を一緒に見て来て下さったラボファミリーたちも、きっと感慨ひとしおだったことでしょう。そして、年々在籍表彰の人数が増えてラボファミリーの絆が強くなっていることも、たいへん嬉しく思っています。
最後のソングバーズ・タイムは、発表会が楽しい交流の場であることの証しでもありますね。大きな輪の中で、幼いPrさんも見上げるような大きい子たちに混じって本当に嬉しそうでした。だから、みんな自分の出番が終わっても帰ろうなんて思わないんだよね。
今回も発表会に参加した誰もが、出演者もお客様も、子供も大人も、みーんな楽しく過ごして満足そうな笑顔で帰って行きました。良かったですね! ありがとう!
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今日は新宿で久しぶりに西村先生のお話を伺いました。
先生がラボに初めて出会われたのは、「きょうはみんなでくまがりだ」の演出だそうですから、もう10年前のことですね。それからというもの、ラボの15作品もの制作に関わっていただいていて、しかもその全部がラボっ子参加の吹き込みだったそうです。曰く、「ラボの子は良いです。児童劇団の子はセリフはこう言うべしと教え込まれているので、それを取るのにまず時間がかかる。」
西村先生は、1ヶ月に3、4回はいろんな小学校で群読の指導もしていらっしゃるそうです。学校教育の現場を見ていらっしゃる先生の言葉は重いものがありました。
いろんなお話の中で、特に私の心に留まったことをいくつか挙げてみます。
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1. 子どもとしての正体を表わす
今の国語教育を懸念している。学校の教師はマニュアルをほしがる。
ラボっ子はチョロチョロするし、うるさい。子どもとしての正体を表している。学校では管理されているので、そうはならない。
2. ラボは有機農業に似ている
ラボのやり方を評価している。有機農業のように、効率はあまりよくないが着実に育っている。
3. 子どもの感性
本物を子どもにぶつけると、子どもは大人にとっては意外な反応を見せるものだ。
今回出会ったセンダックは、大人のひな型としての子どもではなく、子どもにしかない感性を持っていることにこだわっている。そこに同感する。
今の学校教育では、小2で主語述語を教えてしまうが、そんなことはずっと後で良い。そうして子どもを管理していくと、自由な一人ひとりのことばを持てなくなり、書けなくなる。間違いを指摘され意味を問われ続けて、そのうち面白みの無い感性になってしまう。
4. 群読の効用
群読の効用は息を合わせること。息とは呼吸、つまり間のこと。日本の文化は間の文化であり、息を合わせることがとても大切。
群読をすれば、クラスのまとまりが自然によくなっていく。
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マイパーティもそうだけれど、ラボの子どもはとにかく元気いっぱいです。それは、管理教育されない場だから子どもらしくしていられるからなんですね。
群読は、ラボではテーマ活動です。テーマ活動というグループ活動をすると、仲間意識が生まれてチームワークがよくなっていく。いつものグループはもちろんのことですが、キャンプや合宿、地区の中学生高校生の活動、国際交流の事前活動も、さらに母の会もテューター研修も。あらゆるテーマ活動で実感してきたことです。
今回のお話の最後に、西村先生は小学生の詩をたくさん朗読してくださいました。どれもこれも子どもらしい感性でとらえた自由なことばの詩でした。子どもの感性とはなんて素晴らしいのだろう!
ワークショップも全て終わったあとで、私は先生に直接お尋ねしてみたくなりました。
「小さい子どもの素晴らしい感性は誰もが持っているのでしょうが、引き出してあげなければ豊かにならないのではありませんか?」すると、先生は、「反応することです。これは僕自身のことですが、幼かった時足のしびれが切れた。けれど、しびれという言葉を知らなかったので、『足にゴマが入った!』と言ったんです。」と笑っていらっしゃいました。
このエピソードは何才の頃のことなのかしら?それを今でもふっと思い出されるのは、その時のリアクションが〔どなたかもお聞きしていませんが〕忘れられない思い出にしているんですね。子どもの感性をしっかり受け止められる大人でありたいものです。
ラボではよくCDライブラリーのお話を聞いて絵を描きます。マイパーティでは3才になると毎週おうちでお絵かきをしてきます。幼児期の絵は伸び伸びとしていてその年頃でなければ描けない絵です。色使いも奔放で大人の固定観念なんて押し付けたくないし、ましてや早々に字を書かそうなんてさせたくない。それがいつの間にか目の中に☆を描くようになるとがっかりします。でも、自由な子どもらしい絵を誉めていると、小学校高学年になってもクレパスや色鉛筆でいい絵を描いてきます。嬉しいですね。
また、発表会で頑張った後やキャンプや合宿を体験した後、楽しいイベントの後でも、折々感想文〔小さい子は感想画〕を書くようにしています。思ったままの素直な言葉が綴ってあります。何か心に響いたことを書き続けていくことは、ありのままの自分を表現する姿勢につながると思います。とても大切なことですね。
絵も文もテーマ活動という表現も、その年頃にしかできない表現を常に求めていきたい、それを受け止められる大人でありたいと、改めて強く思いました。素晴らしい子どもの感性にいつも接していられる私たちは幸せですね。
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KdやJrと異なりSrは年3回テーマ活動を発表しているのですが、7月に発表した<ふるやのもり>も今回の<ヒマラヤのふえ>もそう大変そうに見えないのはやはり力が付いて安定してきた証しなのでしょうか。
Srは8月の最終週に発表テーマが決まり、以降きっちり週1回のペースで丸3ヶ月かけました。何と言ってもKdやJrと一番違うのは、自分たちが立てた計画の下、次週からは音楽CDでやろうと決めるとほとんどの子たちがちゃんと言葉を入れてくるのです。今年4月にやった12周年の会を反省してからSrの姿勢がはっきり変わりました。音楽CDをついつい先延ばしにして結果的に苦しくなったあの時の経験が見事に生かされています。
そして先週は、どの程度CDに近づいているかのチェックをしました。一人ずつ前に立って、英語も日本語もワンフレーズずつCDと聞き比べをするのです。抑揚・強弱のアクセントはもちろん、声の調子から受ける言葉の表情や役のセリフのイメージに至るまで、互いに指摘しあいます。真正面からテーマ活動に向かい合っているので真剣そのものの空気です。
言葉を強調したいとき、気持ちが高ぶった時は英語の強弱アクセントがより強くなることを確認し、更に、CDの美しい日本語では助詞や語尾がていねいに発声されていることにも気付きました。現代の話し言葉の習慣では助詞も語尾もすっと抜いてしまいがちなので、意識的に発声しなくては近づけません。難しいけれど、とてもいい勉強になります。
こんなに音声にもこだわった取り組みは久しぶりかな? この3ヶ月間、美しい音楽と絵本にも刺激されながらゆったりとテーマ活動を楽しめたような気がします。
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マイパーティのKdは年少さんから小1までの4学年構成です。だから、Kdに3年間ないし4年間いると、年々その立場が明確に変わっていきます。
年少か年中で初めて経験するKdだけのテーマ活動発表は、プレイルームでママを心頼みにしていた時と打って変わって、年上のKdさんについて行くだけで精一杯でしょう。年長さんになると、参加意識ができてきて役のこだわりがありセリフもしっかり言います。そして、いよいよ最年長の小1では、年長さんの時の自信を元に声を発する心地よさを感じ、ナレーションだって言えるし、年下の子たちに対する心配りも求められるわけです。
今回のAsk Mr.Bear では、主人公ダニーは小1で、それぞれの動物には一人ずつ小1がいて常にリーダーとしてテューターから頼りにされています。24名のKdさんがまとまるにはやはり小1の存在が大きいのです。
小1はこのひとり立ちの発表を経験した後、翌春初めてパーティ全体のテーマ活動に加わっていきます。
でも、マイパーティではここ数年恒例になっているけれど、Kdだけで音楽CDでテーマ活動を発表できるなんて、本当はなかなか無いことなんですよ。
みんなやればできる! さあ、もう一息ですよ。
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へいぬりの場面、「こうして、町じゅうの少年がトムに捧げた貢ぎ物は…」というところで、ストーリーのようにずらり並んだ子供たちが次々にトムに渡しているのだが、どうもウソっぽい。
手渡す子供もトムも宝物を扱っているようには見えないからだ。前にも、「何を持って来たのかな?ちゃんと具体的にイメージしてる?」と声をかけたことがある。すると、「ビイ玉」「おたまじゃくし」「片目の子猫」と言っているが、そんな宝物には見えないのだ。
そこで、前回課題を出した。
テューター:「トムがもらった宝物にはどんな物があったか、絵に書いて来てね」
子ども:「お話に出てきてる物じゃなくても良いの?」
テューター:「もちろん! 二つ以上は自分で考えてみよう」
子ども:「おもしろそう!」
そして今日、「テューター、かいて来たよ!」「じゃあ、一人ずつみんなに紹介してもらおうかな」
ゆかりん:「カエル、びんの王冠、穴の開いている葉っぱ、セミの抜け殻、貝殻」
ぐみ:「チューインガム、抜けた歯、カブトムシ、木の枝の剣、」
さかな:「チョ-クのかけら、ナイフの柄、こわれた古い窓枠、セミの抜け殻、かたっぽだけの靴」
ハンター:「貝殻、穴の開いたバケツ、かすれて音の出ない笛」
コスモ:「貝殻、カメの卵の殻、たいこ、輪ゴムの鉄砲、カブトムシ、チューインガム、チョ-クのかけら、抜けた歯、コマ、木の剣、りんご、釣りざお」
他にも数名がかいていて、披露してくれました。
言ってる傍から、「あ~、言われたー」とか、「それは無いんじゃない?!」と賑やかでした。
トムの世界に合わないとして却下された物は、割り箸鉄砲、消しゴムのかけら、竹とんぼ、柿の種、穴の開いた自転車のタイヤなどがありました。これらのダメ出しはみんながお互いに言い合っていたんですよ。
以前トムとアルフレッドのけんかの場面で話し合っているときは、どうも現代の自分たちの世界のままでイメージしているようでした。「う~ん。。。そうかなあ。そもそもTシャツにジーンズなんて、もっと後の時代なんだよ」と話しながら、テレビもゲームも無くて、裸足で自然の中を走り回って遊んでいたトムの世界がこの子たちに分かるのかしらと頭を抱えたことがありました。
でも、今日の宝物を聞きながら、少し安心した私です。
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マイパーティではプレイルームでよく<すてきなワフ家>を取り上げます。生活の中のストーリーだから、イメージし易いかなと思って。
最近はずっと<火曜日、ピクニック>をやっていました。
先々週森の中の焚き火の場面で、用意した広告紙〔新聞紙だと手が真っ黒になりますからね〕とティッシュペーパーをくしゃくしゃに丸めたり引き裂いたりちぎったりして、かまどの石や枯れ草、小枝などのつもりで焚き火をしました。手をかざすと熱くて焼けどしそうでしたよ。初音ヶ丘グループは湯沸し室から本物のやかん〔ただしもちろん空っぽ〕を借りてきて焚き火の上におきました。お湯が沸いたらみんなでおいしいお茶〔のつもり〕を何杯もおかわりしていただきました。
そして、先週はお話の最初からここまで通した時、今度は何にも使わないで焚き火をしてお茶を飲みました。あったかい焚き火とすてきなティータイムでした。みんなちゃ-んとイメージを共有できていたんですね。
後日ユリちゃんのママのメモには、「家でも積み木でかまどを作ったり、小枝〔鉛筆〕や焚き木〔積み木〕をくべたり…、焚き火ごっこがちょっとしたブームになっています。ごっこ遊びは楽しいなあ」と。
幼い子供たちは本当に素晴らしい想像力を持っています。「ウソだ!」なんて言う子は一人もいなくて、みんなすーっと本気になれます。
では、どうして英語教室でこんなまねっこをする必要があるのでしょうか。
言葉とは、特定のある場面の中で気持ちのこもった生きた言葉として発せられるものです。場面をイメージできるとお話がおもしろくなり、その場面をイメージできた中での言葉は心にちゃんと引っかかってきます。オウム返しに出ただけの言葉は心に引っかかりませんから、すぐに忘れてしまいます。
言葉の発語を直接的に求めないラボのメソッドは遠回りに見えるかもしれませんが、実は着実に言葉の基礎を築いている、確かな言語習得なのです。
プレイルームのこのごっこ遊びはテーマ活動の原点であり、Kd、Jr、Srと年代が上がっていくと、発語がどんどん活発になるに連れて更にリアリティを追求する事になります。
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マイパーティでは、9冊目の文集です。
全131ページ、カラー写真ページ4ページ。ページ数と部数の多さから遂にこれまでの手作りを諦めて、初めて印刷所に印刷・製本を頼みました。
それにしても12周年記念の会は4月1日に行ったのですから、本当にすっかり遅くなってしまいました。原稿はほぼ一ヶ月以内には集まっていて、その後今回も編集を私がやったので、はっきり言えば私の都合で遅くなったのです。印刷所に依頼したのは1ヶ月前ですから。でも、とにかく出来上がってほっとしています。よくここまで漕ぎつけたものだとも思います。我ながらよくやったなあ。。。
今週パーティ内で配布し、当日のお客様には感謝をこめてお送りしました。
7ヶ月前の思い出がよみがえっているかな?
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