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先月から一才の女の子とママと3人でプレイルーム(3歳児未満親子)を始めました。とても楽しんでます。
よくある質問から~
Q:英語は何歳ころから学ばせたらよいですか?
⇒A:文章をテキストで学ぶなら(「学校英語」)は、小学校5年生から、もしくは5年生同等程度の学力を有し、日本語の文法体系が身についていることが望ましい。しかし[英語を聞かせる]ことについては、どんなに早くても早すぎることはありません。「聞こえる」と「聞き取る」には大きな差があり、[聞き取れない言語は、話すことができない]からです。
(各民族言語のパスバンドの表から)英語は2000ヘルツ以上12000ヘルツの言語であり、これに対しスペイン語・フランス語、日本語はそれ以下の音域に属しています。(ちなみに日本語は125ヘルツから1500ヘルツで完結する言語です。)この数字からわかるように、英語と日本語では使用する音域が全く異なります。
音の聞き取りは、脳内の細胞単位で認識されます。生後2年ほどで頻繁に耳にする言語の周波数帯に反応する細胞を残して他はすべて消滅してしまいますので、外国語習得を目指すのなら、少なくとも2才前からその音声を聞くことができる環境を整えていく必要があります。それ以降、特にオトナになってから外国語を聞き取れるようにするには、人工的にその言語の周波数帯に対応できる細胞のネットワーク(ニューロン)を生成することが必要になります。そのためには、長時間の聞き取りの繰り返しという膨大な努力によって「その言語」を処理できる細胞を作るしか方法はありません。神経細胞は大人になっても増えていくので、何歳になっても学び続けることができますが、大人になればなるほど細胞の生成に時間がかかるため、モチベーションの持続も大きなテーマになってきます。こどもが高いモチベーションなくしても、あっという間に覚えてしまうのはこういう理由からです。
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この周波数帯の話を聞いて思い出したのが、ラボ高校留学から帰ってきたH君とMちゃんのことば。
「どうして、英語を話せるようになったの?」という保護者からの質問に、「いつか知らないうちに、英語の音がはいってくる「道」が僕にはできていたみたい。何回も聞き返さなくてもスーッと入ってくる感じ。だから、聞くことと発音することは無理しなくても自然にできた。僕は、その「道」のおかげで他のラボ以外の留学生に比べてかなり早いスピードで音をキャッチすることができていたと思う」
「小さい時から訳わからず(*ラボでは、センテンスを分解して、単語の意味を一つ一つ教えることはしていないので・・・)聴いていたテープ(CD)の音が、自分の意識では忘れているのだけれど身体の中にはしっかり残っていたみたい。同じ音、同じ発音に触れると何か懐かしいような蘇ってくるような気がした。」と言っていたこと。
(いずれも、2~3才から15年間ラボ活動を続けた子たちです)
私はこれまで、ラボのCDを聞くことは、[英語の耳]づくり[根っこづくり]といっていましたが、いまいちわかりにくかったかもしれないな~と反省しました。こんなふうに、「英語と日本語では言語の使用する周波数が全く違うので・・・」と語ってもらうと「ああ、だから全く聞き取れない音がでてくるんだ!][なるほど、早くから聞かせる必要性は、こういう理由からだったんだ]ってわかりますよね!
言語を習得するためには、まず、その音を聞き取れる細胞が必要。その細胞を常に活性化させるのにラボ・ライブラリーは大変効果的。さらに【テーマ活動】としてイメージを伴ったことばをout putしていく、その積み重ねを通じてことばが「脳に刻み込まれていく」んだな~だから何年たっても忘れないんだ~と改めて実感しました。
あらゆる言語に対応できる素晴らしい細胞をもって生まれてきたこども達です。どうかすくなくとも英語の周波数帯に反応できる細胞を消滅させることのないように!
そう、もう迷っているヒマはないのです!
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来る6月11日~12日に開催される「日本児童英語教育学会」(JASTEC)の第26回大会において、中京女子大学の杉浦宏昌先生が
「ラボパーティで学ぶ子どもたちの言語習得過程とその構造のモデル化に関する研究」と題した発表を行います。
杉浦先生は、昨年のJASTECで、テーマ活動を通して育つラボのこどもたちの事例発表に触れ「今まで足りないと思っていたものをここで見せられたような気がする」と発言され、以降ラボ・パーティ研究を続けてこられ、今年度の研究発表に繋がったそうです。
日本中にこどもの英語教室はたくさんあれど、このように日本の児童英語教育の先端をはしる学会で「ラボ・パーティ」の名前がきちんと出ていることが嬉しいです。あらためて、40年も前からこのような教育をしてきたラボパーティに携れることを誇りに思います。 |
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