〈7〉ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる(その7) |
07月17日 (日) |
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
(その7)
私は,年間約50曲のNRをプレイルームで取り上げています。 他の年代では,同じNRを含めて,ほか数曲,テーマ活動の前後にとりあげます。
恒例の2月の「伊勢市生涯学習発表会」後,春の集い(3月)までは, 主にNR第2集から物語性 のあるものを選び, 全グループの課題として取り組むことにしています。 (過去に課題としたもの:Little Bo-Peep, Sing a Song of Sixpence, Ride a Cock- Horse to Banbury Cross, Old Mother Hubbard, Cock Robin, A Frog He Would a- wooling Go, Old Mother Goose, The Old Woman Who Lived in a Shoe , The Queen of Hearts, Mary Had a Little Lambなど)
今年は“Three Little Kittens”を取り上げました。
この歌の初出は1843年“Only True Mother Goose Melodies”, ラボ・ライブラリーでは『歌のすきなことりになろう』と 『詩とNR第2集』に異なるメロディで集録されています。
約2か月間,遊んでいくうちに 楽しいゲームが生み出されました。 様々な作品も出来上がりました。 導入にはLorianne ,Galdone 絵本他,約10冊を見せました。 絵本選びをしながら, いまは亡きアメリカのマムからのマザーグース絵本の表紙を思い浮かべ, 「表紙の絵は“Three Little Kittens”だった!」と分かったとたん, 2Fの本棚へダッシュして,この絵本を抱きしめていました。 35年も過ぎたこの日,価値を実感した次第です。 母親としての私,テューターとしての私, 両方の私にこの絵本をプレゼントしてくれたのだと思います。
(その8につづく)
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ノートは 橋爪ふみや君(当時年長、現在小1)
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