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T:ももたろうってオニを殺すん?
皆:(異口同音に大きな声で)殺さん!!!
T:え?そうかぁ~。
Yu男(小1):殺したら警察つかまるよ。
(警察はおらんやろ~という声がきこえる)
Yu男(小1):おるなぁ?昔の警察…(と同意を求めている)
T:なんで殺さんの?
Ke男(小5):やさしい人やから。 Ko男(小6):やさしいおじいさんとおばあさんに育てられたから… Ke男(小5):教育がよかった!
★テューターはこの意見に感動したのです!
 
ラボ中川P 小学生有滝グループ(月)8月8日の記録より
 作: 中村 とも子、鈴木小百合、絵: 本多 豊國、出版社: ラボ教育センター
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今日はオニの面を作りました! その最中のはなしから…
T:ちょっと皆に聞きたいんやけど…オニって何匹いると思っとるん?
Ke男(小5):10匹!!!
T:あ!何でそう思うん?
Ke男(小5):ボスが1匹、弟子7匹、それからヘアー担当が2匹くらいはおるかなぁ。
T:ヘアー担当って?
Ke男(小5):(お面のオニの頭を指しながら)アフロのお手入れ係がいるやろ?
皆で大爆笑となりました。
★どの子のオニの頭も、パーマかけたように描いてありました。

ラボ中川P 小学生有滝グループ(月)8月8日の記録より
 作: 中村 とも子、鈴木小百合、絵: 本多 豊國、出版社: ラボ教育センター
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大山サマーキャンプに参加しました!

開営式

シニアメイトの『ももたろう』

他 写真はトップページでご覧下さい!動画はページ一覧からどうぞ!
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第1場面として動く<CDかける>

各自、自分のなりたいといったものになって動いている、 楽しそう、おじいさんと木は特に楽しそう)
(最初のももが流れてきた)←(テューターは、座って手を動かし川の流れをする) (おばあさんがももを運んできた)←(テューターは、 座って手を拡げて戸棚になる)
<CDとめる>
T:ももたろうがうまれるんやよなぁ 皆:(自然に、Ka君の方を見た) T:(皆の向いている方、Ka男を見た) Ka男(年中):(自分を指さして 僕?って皆に聞く様子をしながら 戸棚のももに入った) T:あ、Ka君してくれるの?!
<CDかける>
(その流れのまま、ももたろうが生まれた!)

<しばらくCDかけていたが…時間がなくなったので CDとめる>
T:今日は時間がなくなったね。 お迎えがあるから今日はここまでにして、 生まれてから成長を見せるところはこの次にしよね。 今日はどうやった? Ka男(年中):はい!(挙手)質問有るんですけど… T:(しっかりした言い方なので少しびっくり)はい!Ka君! Ka男(年中):あの~ももから生まれるとき、なんでいつもぼくなんですか~?
(7/9朝(土)キディクラスと午後大世古Gでどちらも、 ももの中のももたろうをした。そのときは、彼が望んでしたようななりゆきだった)
K男(小4):それはおまえがチビやから…(K男はKa男の兄)
T:チビとかいうことではなくって… M男(小6):チビとかじゃなくて、成長を見せるのやから小さい順がそれを表現できるという考え方で… Ka男(年中):(ニコニコ頷いてきいている)
T:そうね~そういうこと 皆どうですか? 皆:(頷いている) T:Ka君は? Ka男(年中):わかりました!(笑) T:じゃあ お願いします。
★というわけで生まれるときのももたろうはKa君となりました。
ラボ中川P 幼・小学生大世古グループ(土)7月16日の記録より
 作: 中村 とも子、鈴木小百合、絵: 本多 豊國、出版社: ラボ教育センター
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M男:おじいさんが山で木こりをして、おばあさんが川へ洗濯をしに行くのも どちらもわかるように表現する。 おばあさんが洗濯しているとき 山でおじいさんは木こりをしてないかんやろ。 そこも見せる。
T:(そういえば、前まではおじいさんには、あまり焦点をあてていなくて、表現をしていなかった) そうやな おじいさんのところもせななぁ。 皆どう?そうしてみる? 皆:(M男の意見をきいてうなづいている)

T:では、何になりたいかを言ってね~おじいさんなりたい人?
皆:…
T:おらんの?
M子(小4):私はおばあさんが良い!
T:わかった。じゃあ、ももは?
K子(小2):A子(年長)ちゃんと一緒にももする!
T:はい!どのもも?
M男(小6):僕は最初のももになるわ~
T:M男が最初のももだと K子とA子は、2番目のももでいいの?
K子(小2):そう!ももたろうの入ってるもも!
T:おじいさんは?(とK男を見たら…)
K男(小4):(いやというふうに首をふっている)
Kt男(小3):木になりたい!
T:は~い、Kt男は木!(Kt男は、Tim Rabbitでも木になりたがったなぁ)
K男(小4):じゃ 僕、おじいさんになる!
T:あら そう?さっき いややって言っとったやろ?
K男(小4):おじいさんになってKt男を倒す!
(Kt男をおのでたおす動作しながら、Kt男と楽しそうにおいかけあいを始めた)
T:Ka男は?
Ka男(年中):…(ニコニコして歩いている)
T:Y男は?
Y男(小3):木になる!
★こうして、CDをかけながら表現していくことになりました。
☆ラボ中川P 幼・小学生大世古グループ(土)7月16日の記録より
 作: 中村 とも子、鈴木小百合、絵: 本多 豊國、出版社: ラボ教育センター
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T:今日は『ももたろう』するの3回目やから、 ちょっと違うやり方でやってみるのはどう? ワンパターンになるのもなぁ。どう?
M男(小6):3パターンで違う区切り方にしたら?
T:(今までも3パターンだったが…)違う区切り方?
M男(小6):『おばあさんが戸棚にももをしまうまで』を1場面にして、 ももたろうが誕生から『木、切りに行く』までを2場面にしてももたろうの成長を見せる。
(先々週7/2と先週7/9は、ももたろう誕生までを1場面としてなりたい役を交替した)

T:ももたろうの成長か~面白そうやなぁ
T:ももから生まれるももたろうは何歳? K男(小4):生まれたて、ゼロ歳! M男(小6):そうとも限らん。 T:そうとも限らんのん? M男(小6):そう、誰かが入れたかも T:誰かが入れた? M男(小6):でもそうやな やっぱりゼロ歳でいいわ。 T:そう?じゃ ゼロ歳でいいの?(皆を見る) 皆:うん。
T:成長を見せるってどうしたらいいのやろな。 M男:めしを食べる! T:めしを食べる! M男(小6):食べて食べて食べまくる! T:じゃあ、めしを食べまくる!
T:それで 木、切りにいくのは何歳やろな。 皆:(お互いの顔みながら 考えている様子) T:木、切りに行ける?(Ka男(年中)に) Ka男(年中):いけないよ~ T:じゃ、4歳じゃないんやなぁ。 T:行ける?(K子に) K子(小2):行ける! 皆:え~! T:本当に行ける? K子(小2)&皆:行けへん!
T:そうか~じゃ2年生じゃないんやなぁ(笑)、行ける人?! Kt男、Y男、K男、M男:はーい! T:…てことは…何歳? Kt男:僕は8歳! Y男:僕は9歳! T:そうかぁ。じゃあ、木きりにいくのは、Kt男?Y男?(2人頷いて笑っている) M男:8歳か9歳やなぁ。順番からいうと僕が最後になるなぁ(笑)
T:M男は今、何歳? M男(小6):12歳… T:え~!!!M男はもう12歳かぁ! T:鬼退治…行ける?(笑) M男:行ける…(笑) 皆:(大笑)
☆ラボ中川P 幼・小学生大世古グループ(土)7月16日の記録より
 作: 中村 とも子、鈴木小百合、絵: 本多 豊國、出版社: ラボ教育センター
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
(その8)
ひろば@LABO にホームページを開設してまもなく 『映画の中のマザーグース』の著者,鳥山淳子さんから連絡があり, HPのリンクページへの掲載を依頼されました。 以前から『大好きマザーグース』のファンだった私は 大変おどろき,うれしかったです。
「LABOの中川さんのサイト。40編近くの唄が紹介されています… ラボ中川パーティ(三重県)の『ナーサリーライム研究会(ギースの会)』は, ナーサリーライムに興味ある人が参加できるとのことです」と 紹介をいただくことになりました。

ロンドンでNRの絵本を買った本屋さん…名前はThe Lion & Unicorn , リッチモンドで会った肩車の父子連れ…お父さんが歌っていたのはDing Dong Bell. St. Martin in the Fields Churchの鐘の音が“Halfpence and farthings”と聞こえたような… 屋根の上のブラックバードを数えてみたら24羽だったような… テムズ川の上には星がまばたき,全てがシルエットになる頃, ”Twinkle, Twinkle Little Star”を口ずさんでいた私。
英語圏において,母語の喚起性にNRが大きく影響しているのであれば, 日本人が英語を母語のように獲得するためには, NRにもっと触れる機会が必要だと思います。 北原白秋が, 「不思議で美しくて,おかしくて,ばかばかしくて, おもしろくて,なさけなくて,おこりたくて, わらいたくて,うたいたくなる」と評したマザーグースの魅力を 多くの人に伝えていきたいと思います。 こどもたちはもちろんのこと, おとなもいっしょに楽しめるマザーグースの世界で遊ぶために。
(おわり)
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鳥山淳子さんHP≪大好きマザーグース≫
http://www2u.biglobe.ne.jp/~torisan/
ご紹介いただいている<リンク>のページ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~torisan/
(13番目にLABO NAKAGAWA PARTYがあります)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
(その7)
私は,年間約50曲のNRをプレイルームで取り上げています。 他の年代では,同じNRを含めて,ほか数曲,テーマ活動の前後にとりあげます。
恒例の2月の「伊勢市生涯学習発表会」後,春の集い(3月)までは, 主にNR第2集から物語性 のあるものを選び, 全グループの課題として取り組むことにしています。 (過去に課題としたもの:Little Bo-Peep, Sing a Song of Sixpence, Ride a Cock- Horse to Banbury Cross, Old Mother Hubbard, Cock Robin, A Frog He Would a- wooling Go, Old Mother Goose, The Old Woman Who Lived in a Shoe , The Queen of Hearts, Mary Had a Little Lambなど)
今年は“Three Little Kittens”を取り上げました。

この歌の初出は1843年“Only True Mother Goose Melodies”, ラボ・ライブラリーでは『歌のすきなことりになろう』と 『詩とNR第2集』に異なるメロディで集録されています。
約2か月間,遊んでいくうちに 楽しいゲームが生み出されました。 様々な作品も出来上がりました。 導入にはLorianne ,Galdone 絵本他,約10冊を見せました。 絵本選びをしながら, いまは亡きアメリカのマムからのマザーグース絵本の表紙を思い浮かべ, 「表紙の絵は“Three Little Kittens”だった!」と分かったとたん, 2Fの本棚へダッシュして,この絵本を抱きしめていました。 35年も過ぎたこの日,価値を実感した次第です。 母親としての私,テューターとしての私, 両方の私にこの絵本をプレゼントしてくれたのだと思います。
(その8につづく)
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ノートは 橋爪ふみや君(当時年長、現在小1)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
その6
マザーグース学会会員の石濱博之先生(上越大学)は, 小学校の現場で1000回を超えるマザーグースの授業を展開されています。 昨年の学会大会ではNRの教育用分類, 次の項目[食べ物,色,数字,月日,時間,曜日,天気,身体,動物,動き, ことば遊び(なぞなぞ・早口ことば),身体遊び,その他(人物),ナンセンス]に沿った分類案や 『英語ノート』の項目に沿った分類案などをご紹介下さいました。
また,小学校外国語活動の目標に対して 「NRは文化とともにことばを学ぶことができ, 児童の幅広い好奇心とより深い興味・探求心を引き出すことができると考える。 それは外国語を通じて, ことばや文化について体験的に理解を深めることにつながる」と NRの有効性をまとめられています。
(その7につづく)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
その5
イギリス・コッツウォルズ地方のボートンオンザウォーターという町に Chestnut Tree というレストランが chestnut tree の下にありました。 私は思わず“Under the Spreading Chestnut Tree”の唄を歌っていました。
ブロードウェイでみつけた”Horse and Hound “というパブの名前は “This is the house that Jack built”の第12スタンザ ( This is the horse and the hound and the horn )に由来するものと思います。
ヨークシャー地方,『嵐が丘(Wuthering Heights)』で知られているハワースの町を散策中, 土産物屋の看板『Jack・B・Nimble』を見つけ, 思わずにんまりしてしまいました。
数年前,イタリア・フィレンツェを訪れた時, 宮殿ディナーを体験したのですが 余興が“Jack be nimble”だったのには驚きました。 この唄は,宴会の席で占いとして楽しまれていた歴史があるそうです。
テムズ川畔のダリミュージアムで “Who stole the tart?” と題された絵を見つけ,歓喜しました。 “The Queen of Hearts”に基づくものですね。
ベルギーではゴディヴァでチョコを買いましたが, イギリス・コベントリーのLady Godivaが由来です。 NRは“Ride a cock- horse to Coventry Cross” です。

私は裸で馬に乗っているゴダイバ夫人像を見上げながら, Peeping Tom(覗き見のTom)のことを思い出しました。 Coventry's Cathedral Lanes Shopping Centreに 「覗き見のTomの人形」が取り付けられているそうですが, 私は残念ながら見つけられませんでした。 “He’s a Peeping Tom”という慣用句があります。 慣用句と言えば “as bare as Old Mother Hubbard’s Cupboard”という表現や “as pleased as Punch”などは, “Old Mother Hubbard ”,“Punch and Judy” のNRを知らなければ, この表現の持つニュァンスが解りませんね。
(その6につづく)
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