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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
その4
平野敬一氏(東京大学)は,『マザーグースの唄』(1971中公新書)で 「英語国なら3歳の童子でも知っていることを,私たちが知らないでいいはずはないし, こういう面での欠落は, おそらく私たちの英語理解や英文学鑑賞などに 大きなマイナスとなって作用しているのではないか… 英国伝承童謡が英国民の幼少期の体験の大きな柱であり, ことばの喚起性に大きく影響している」と書いておられます
昨年,マザーグース学会大会(藤野紀夫会長)が開催されました
①マザーグースの分類とその授業実践
②マザーグース童謡集のベストライム調査
③明治,大正,昭和の『少女の友』におけるマザーグース
④プロバーブライムズをめぐって…口承伝承の中で交錯する領域
⑤“Two Little Dogs sat by the Fire”
……等を学びました。 その会で,ラボ・パーティでのNRの取り組みを話す機会をいただいた時のことです。 司会の弘山貞夫先生が 「ラボ・パーティがある限り,マザーグースは衰退しないでしょう」としめくくられたとき, ラボ・テューターとしての使命感を私はいっそう強めることになりました。
(その5につづく)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
その3
ジョン万次郎の漂流以来,日本の英語教育は様々な変遷を辿り, 英語は「敵性語」と呼ばれ,抑圧された時代もありました。
夏目漱石はロンドン留学から帰国後,英語の4技能 『聴く』『話す』『読む』『書く』を総合的に学習すべきだと主張しました。 その後,昭和30年以降新たな英語教授法についての検討が始まりました。 「LL授業」,「パターン・プラクティス」,「コミュニカティブ・アプローチ」などが知られています。
鷲津名都江氏は著書『わらべうたとナーサリーライム』(晩聲社)のなかで 日本語の言語的特徴が力を必要とするストンピング-stomping・リズムであるのに対し, 英語のそれは,弾む-バウンシングbouncing ・リズムであること, 言語習得が言語リズム素のリズム感を通して行われることを示唆されています。 英国人にとっても日本人にとってもNRが英語のリズムを身につけるのに良い教材でありうる理由を 次のように挙げられています。
①読んでこそ,楽しく,面白く感じる詩であること
②繰り返し練習するのが苦にならないこと
③遊びや身ぶりのあるNRもあること
④曲のついているものも多く,歌えること
⑤内容がバラエティに富んでいること
ただ,日本人の英語教師がストンピング・リズムのまま NRを独自の振り付けで遊んでいることがあるが, 動作をつけるならば 「スキップや縄跳びなど強く力をいれた後は必ず力が抜けるという動作」を 工夫する必要があると指摘されています。
(その4につづく)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
その2
The New Yorkerに掲載された漫画をご紹介します。 <“It’s a cow thing. You wouldn’t understand .”と ウシたちが月を飛び越しているメウシを見上げながらそばに居るブタに言う。 ウシの父親が息子に“Son, your mother is a remarkable woman.”と言う。 “ I’m afraid you have only three minutes to live.”と医者が言う相手は 塀の上のHumpty Dumpty。そうかと思うと 王様の馬と兵隊に “It’s okay. I’m hard-boiled”と答える場面もある。 “Today I picked a peck of pickled peppers.”と日記を書くPeter Piper. “The old shoe hasn’t been the same since the kids grew up.”と 愚痴をこぼすThe Old Woman who lived in a shoe. これらのおもしろさは,マザーグースを知らなければ分かりませんね。 では,英語圏におけるマザーグースとはどういうものなのでしょうか。
ジョン・ニューベリー(1713-1767)が“Mother Goose Melodies” (マザーグースのメロディ)(1765)としてナーサリーライム(以下NRと記す)を出版したのは いまから約250年も昔のこと。 この英国伝承童謡集には52編のわらべ歌が集成されていました。 現在では2000編以上ものNRが伝承されているそうです。
今年のセンター入試のリスニングでは, マザーグースについての出題がありました。 ラボの会員ならLittle Jack Horner のように, 一問答えるごとに“What a good boy am I !”(僕ちゃんお見事!)という感じではないでしょうか! 出題文(抜粋)邦訳は, 「……マザーグースということばの由来がどうであれ, マザーグースの童謡は最も親しまれている童謡であり, 世界中で楽しまれている。 英語の教師は楽しく英語の自然な音やリズムを導入するのに マザーグースをよく使う。今日,文学や流行歌や映画の中にも マザーグースの童謡に言及しているものが多くある」 と締めくくられています。設問のひとつに,「話者によれば,正しいのは次のどれか」というのがあり, 正解は「マザーグースの童謡は英語の授業に役立つ」となっていました。 (その3につづく)
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ラボ・テューターの会会報中部No.131[特集1]より転載
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ナーサリーライムと母語獲得―言語リズム素が言語を育てる
中川潤子(1972開設)
私がシャペロンとして初めてアメリカの大地に降り立ったのは1977年。 マムからのプレゼントは抱えるばかりの厚みのある本, マザーグースの絵本でした。 裏表紙には手書きのメッセージ。 その大きな絵本は,古びたなりに,今も大切に棚の上… この本の表紙が,“Three Little Kittens” の絵だと気付いたのは, つい最近のことなのです。
“The Owl and the Pussycat”(エドワード・リア)のポエムに心ときめかせ, 中川パーティ主催でナーサリー・ライムの故郷を訪ねる旅を企画したのは2002年のこと。 リアの生家に宿泊できたことはもとより, 『人間は赤ちゃんになって生まれる前はみんな鳥で,この島で生まれたのです』 というジェームズ・バリの一文を目の当たりにするが如く,サーペンタイン池の鳥の島を眺め, シティーロードを行ったり来たりしながらイーグル亭で舌づつみをうち, ロンドンブリッジで『ろんどん橋の歌』を口ずさんだことは,何ものにも代えがたいよろこびでした。 2009年秋,ワーズワースとポターの故郷を訪ねて, 再度お母さん方とともにイングランドを北上,湖水地方へと旅をしてきました。 見渡す限りの緑の丘にJackとJillを思い, 群れ成し草を食む羊たちのなかに尻尾のないLittle Bo-Peepちゃんの羊を探し, 干し草のかげで居眠りしているLittle Boy Blue坊やの気配を感じ, Baa Baa Black Sheep さんに“Have you any wool ? ”と声をかけたくなりました。

(その2へ続く)
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伊勢市百五銀行伊勢支店で7月末まで



お近くにお住まいの方は是非、お立ちより下さいませ
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ハワースの町をゆっくりと歩きます。

イングランド各所で見られるパブThe Kings Arms…

これもパブ…

すてきなTea Room…残念ながら Closed!

B&Bもありますね!

何の建物かなぁ…

看板は Jack B Nimble !

おみやげ屋さんでした!!!


Jack be nimble,
ジャックは、すばやい
Jack be quick,
ジャック は、はしこい
Jack jump over the candle-stick.
ジャックは、ろうそく とびこした

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玉城町弘法温泉アスピアで、被災地支援のための展示の準備をしました。 展示公開は 6/2から6/30までです。
 
これが「まけないぞう」タオルです。

「子ぞう」 と 「リングぞう」もあります。

「まけないぞう」作りは、被災地の生きがい事業として阪神・淡路大震災から
スタートしました。

岩手県大槌町の避難所から…

山形県米沢市の避難所から…

宮崎から宮城へエールの野菜サポーター事業(被災地NGO恊働センター) 被災地での足湯サービス事業(被災地NGO恊働センター)
 
まけないぞうタオルの材料となるタオルは、全国から寄せられる寄付のタオルです。 「皆さん、新品のタオル(広告いりOK)をご寄付下さい」
 
タオルの送り先はこちら◆◆◆ 〒651-2271 神戸市西区高塚台4‐3‐1
Chimei-Innolux,TPOディスプレイズジャパン株式会社 気付 被災地NGO恊働センター ※同社はボランティアとして、スペース提供およびタオルの整理・仕分けを担当して下さっています。
◆◆◆まけないぞうのご注文はこちら◆◆◆
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2‐1‐10 被災地NGO恊働センターTEL 078‐574‐0701 FAX 078‐574‐0702
Email ngo@pure.ne.jp URLhttp://www.pure.ne.jp/~ngo/
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On Sunday morning the warm sun came up and -pop!-
out of the egg came a tiny and very hungry caterpillar.
おひさまがのぼって あたたかい にちようびのあさです。 ポン!とたまごから ちっぽけなあおむしがうまれました。 あおむしは おながが ぺっこぺこ。あおむしは、たべるものをさがしはじめました。

On Monday he ate through one apple.
そしてげつようび、りんごをひとつみつけてたべました。

but he was still hungry.
まだおなかはぺっこぺこ。
On Tuesday he ate through two pears.
かようび なしをふたつたべました。
 
but he was still hungry.
やっぱりおなかはぺっこぺこ。
On Wednesday he ate through three plums.
すいようび、すももを3つたべました。
  
but he was still hungry.
それでもおなかはぺっこぺこ。
On Thursday he ate through four strawberries .
もくようび、いちごをよっつたべました。
 
 
but he was still hungry.
まだまだおなかはぺっこぺこ。
On Friday he ate through five oranges .
きんようび オレンジをいつつたべました。
  
 
but he was still hungry.

昨日は ラボ・パーティ45周年企画ラボおはなしひろばを開催しました。
ラボ中川パーティでは 有滝保育園のお遊戯室で幼児対象のはらぺこあおむしひろばをしました。
 啓汰君作成の名札を貼ってもらいます。

お父さんもおかあさんも参加してくださいました。

雨にもかかわらず、たくさんの参加をいただき ありがとうございました。

親子8組の方と近隣の保育所の先生方3名のご参加をいただきました。

読み聞かせ、工作、受付などサポーターの小学生4名 大学生2名、社会人3名の皆さまもありがとうございました。

K子ちゃん(年長)のお母様の手作りのクッキーをいただきました!
6月からラボっこの仲間入りをされます! おめでとうございます!!! そして「クッキーごちそうさま!」と言いたいところですが…まだ食べないで鑑賞中です。
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4月16日のキディクラス

あみ:何が生まれるんかなぁ T:そうやな~何が生まれるんやろな。 あみ:ウサギ! みすず:アヒル! T:ゴジラかも(笑)
T:この卵はだれが つけたんやろな? ななせ:じゅんこせんせい! T:そうか~(笑) あみ:ウサギ!
これはウサギさんが運んできた卵やよ。 でも潤子先生がつけたんやけどね!(笑) どうしてウサギは卵運んできたのかな~ あみ:プレゼント! T:そうか~プレゼントかぁ
先生はウサギ飼ってたんやけど… ウサギの赤ちゃんはウサギのかっこうのままやよ お耳もあって、毛が生えてないけどな。卵では生まれんのよ。
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Two Little Dicky Birdをしました。(ナーサリーライム第2集より)
Easter Egg Tree をみてお話ししました。 Easter Egg Huntをしました。(♪Hop Rabbit) Wee Willie Winkie をしました。(メリーゴーランドより) The Golden Egg Bookを英語だけで読みました。 Easter Basket とEaster Eggのぬりえをしました。 (早くできた人はバスケットに卵を入れて完成させました。 未完成の人はお家のお楽しみにしました。)
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 ≪4月20日あみちゃんのお母さんからのメール≫ 今日、あみとバスケットに卵を入れました 紙に厚紙をつけてから切り取り貼りました 私が切り取り番、あみが張り付け(厚紙も)番です。
テューター(4/16のラボはお父さんと一緒でした。 お家でお母さんと工作を楽しんでくれた様子がわかりました)
 あみ(年中)
 みすず(年少)
 ななせ(年中)
 かん(年中)
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≪被災地NGO恊働センター(神戸市兵庫区)による、 東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日発生)に関するレポート≫ より転載
東日本大震災 救援レポート
被災地NGO恊働センター(神戸市兵庫区)による、 東日本大震災(2011年3月11日発生)に関するレポートです。
2011年04月06日
【東日本大震災】レポートNo.44
地震直後から先遣隊として被災地に入った吉椿雅道のレポートです。
足湯をとおして、被災された方々のなかから、 自らが支援する側に立って動き始める人がでてきました。
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吉椿のレポート
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米沢で足湯を始めて、約2週間になる。
徐々に顔と名前が一致して来た。 生活クラブ山形を拠点にした「ボランティア米沢」のメンバーとして活動している米沢足湯隊も すっかりベテランのようになってきた。 足湯に来られるのは高齢者だけではなく、 子どもも多い。実際に足湯をして、「気持ちいい~」という4歳の女の子も常連さんである。 最近では、足湯隊の若者達が、 地元、米沢の高校生や避難している高校生に足湯を教えて、 手伝ってもらったりしている。
浪江町から家族と避難してきたSちゃん(14歳)は、 足湯をしているお兄ちゃん、お姉ちゃんを見て、「私も手伝う!」と言って、 毎日手伝ってくれる。「やる事がなくて退屈。」というSちゃんだが、 とても退屈しのぎだけで来ているようには思えない。 きっと人の役に立ちたいと思っているのだろう。
また、Iさん(29歳)も同じく南相馬市から家族と共に避難して来た。 以前、旅をした時に沢山の人に親切にしてもらった事の恩返しから、 自らボランティアに志願し、 米沢の学生ボランティア達と積極的に活動に参加している。 「家族が福島に戻っても、俺はここに残ってボランティアを続ける。」 と語っていたそうだ。被災者自らが、ボランティアとして積極的にかかわる事こそが大事なのだろう。
●東北地方でのボランティア活動資金を募集しています。
●宮崎から東北へ、支援の輪を~「野菜サポーター」を募集しています。
振込口座:郵便振替01180-6-68556 口座名義:被災地NGO恊働センター 通信欄に「東北地震支援」又は「野菜サポーター」と書いて下さい。
●粉ミルクを届けようプロジェクト、ミルクとカンパを募集しています。
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被災地NGO恊働センター E-mail ngo@pure.ne.jp
URL http://www.pure.ne.jp/~ngo/
TEL 078-574-0701 FAX 078-574-0702 〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
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継続した救援をお願いします!
ジョイの会 中川潤子
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