西遊記あれこれ⑪ 釈迦牟尼如来≪オン マー 二 パド メー ウン≫ |
06月22日 (月) |
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<釈迦牟尼如来はてのひらを返し、悟空をどんとつきとばした。 そして悟空を西天門の外に押し出したかとおもうと、 五本の指を、金.木.水.火.土の五連山に変えた。「これを五行山と呼ぼう!」 釈迦牟尼如来はそう言うと、五行山と名づけた指で悟空をそっと押さえつけた。... しばらく悟空はうつぶせで、五行山の下じきになってもがいていたが、 やがて顔だけは外に出すことができるようになった。するとすぐにだれかがやってきて、 金字で呪文のようなもの(オン マー 二 パド メー ウン)が書かれた札を持って、五行山に登っていくのがわかった。 まもなくすると山に根がはえ、根と根の間が縮まってきた。悟空は根におさえつけられ 息をしたり、 せいぜい穴の中で手足を少し動かせるだけになってしまった。こうして悟空はとらえられ、 このさきいつ出られるかわからぬまま、五行山の下にとじこめられてしまったのだった。>
引用 西遊記1天の巻 斉藤洋

ラボライブラリーでは ここまでが 1話(Disc1)です。
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