ラボの子ども達が楽しんでいる「テーマ活動」って何? |
09月07日 (土) |
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昨日、子ども達と『ドゥリトル先生 海をゆく』Ⅳ話を楽しみました。
新学期はじめなので、お話は何でもいいのよと持ちかけましたが、一方で、週末に小学生広場があることも伝えました。何名かの子ども達からⅣ話のお話がよく分からない。家で聞いてみたけれど...という声が出たので、じゃ、皆でどんなお話かみてみよう!ということになりました。
小6のY君が、内容をだいたい分かっていて、本を見せながら、ストーリーを語り始めました。「長老」など、おそらく分かっていないかなぁ?という言葉は、こちらからも確認し、やはり低学年の子ども達からも質問が出る。漢字も見て、考え、想像する。内容が分かってきて絵をみると、すご~い!という声も出る。
だいたいのお話が分かったところで、どこが楽しそうかな?と尋ねると、子ども達から、「ひそひそ岩」のところという声が出る。内心、カタツムリのシーンかと思ったので、意外。いつの間にか、王座になる子、そこに座ってドゥリトル先生役になる子、遠くで床に転がりコロコロしている子(岩になっている)...とスタンバイ。
子ども達からの指示で、トラックNo.を教えてもらって、CDを流す。
ひそひそ岩に集まってきた村の人々、ひそひそ声で何やら話している
。大きな声を出すと、響いてしまうからかな?ここは、すり鉢状の広い場所なのだと皆、分かっている。
CDに合わせて“Jong, Jong! Long live, King Jong!”と叫ぶと、岩になっていた子が大きく転がり始めた。そこから、20feet、50feet...。みんな止まって、沈む様子を体感している。髪の毛が逆立つ感覚を感じている...。止まった!安心感が広まる。
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こんな風に、物語を楽しむ中で、自然に心と体が動いていく感じを、ラボでは大切にし活動しています。
「テーマ」というのは、物語のテーマを指すこともありますが、「子ども達ひとりひとりが心で感じているもの」だと思っています。
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みんなで、ジョン(グ)王!と叫びたくなる。言葉も自然にでてくる。英語を意識をしていない世界があります。
ドゥリトル先生になった小2のKちゃんは、得意げに中央に胸をはって立っていました。この先、きっと島が落ち着いて安心できることを語れる心の準備ができているようでした。
岩になり続けたK君は、ノートに、黒々と岩を描いていました。彼にとっては、この岩が今日のテーマだったのでしょう。
家であらためて、CDを聞いた時に、またさらに発見が出てくるでしょう。「ことば」が上辺ではなく、体に入り、心に残り、情景と共に生き続ける出発点は、このような物語との出会いからだと思います。
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