幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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絵本のもつ力~講師をお招きして 11月24日 (金)
先日、渡辺尚代テュ-タ-をお招きして、お母様方に絵本のお話をしていただく貴重な会を開くことができました。ご多忙の中、たまたま地区研でお話したことがきっかけで、急に決まりました。小さいお子様のお母様方に、このチャンスを是非生かしてもらいたいと願い、私は保育を担当しておりましたので、前半にとれたビデオの内容を見ながら、遅ればせながら少しでもご報告できればと思います。

まずご紹介のあったのがウィリアム・スタイグ作『ロバのシルベスタとまほうのこいし』。生きるということ、がむしゃらに生きなくても信じていれば大丈夫。育児書にまさる内容であること。本当に子どもが言いたいことを見つけてあげること。母も子も何かに気づける絵本。シリーズで他にもある。

次に『ガンピーさんのふなあそび』の作者、ジョン・バーミンガム作“Would you rather..”。実際に作者が来日し、ラボで招き、お会いしたときのお話から、絵本を読みながら、様々なお話をきかせてもらいました。たまたまドイツで泊まった『眠れぬ森の美女』の舞台となったお城のお話。ルイス・キャロルの『地下のくにのアリス』(『ふしぎのくにのアリス』)は、小さい頃にこそ出会ってもらいたい、ディズニーではだめ。本物のかおりを楽しんでもらいたい。センスとナンセンスの世界に、この区別のつかない小さい時期にこそ出会うことで、1+1=2にはならない世の中に対する心のはば、しなやかさが養われる。ナーサリー・ライムはだから大切。

物語の世界では、のみこまれること、うまれかわること、いろいろな体験ができる。のみこまれても出てくればいい。うまれかわれる。これが子どもたちの生きる力になる。

大人は、目で見て、耳できくことしかできないが、子どもたちは、目で聞いて、耳で見ている、行間を読んでいる。絵本を全身で感じている。この大切な時期に、テレビをボーと見ているのは、あまりにももったいない。子どもたちが持っているせっかくの感性が育たない。

子ども達は、大人のことばで、傷つけられている。「この子は理科ができないんです」と決めつけたがる。子どもたちは毎日、心が変化している。今の子どもを全面的にたっぷり受け止めてくれる。こたえはいつもちがう。それが絵本。“Would you rather?”はそんな絵本でもある。

ロシアの昔話を集めた『シフカブールカ魔法の馬』のシリーズの中にある『森の魔女バーバヤガー』のお話。マーシャは、優しさ、知恵、勇気をもって、森から帰ってくることができる。森は、何を意味しているか。それは困難を試されているところ。行って帰ってくることができるから、子どもたちには達成感がある。『ヘンゼルとグレーテル』も、一番力の弱い者が、強い者をやっつけられる。困難はつらければつらいほど、達成した喜びは大きい。ラボのテーマ活動では、こうしたお話を擬似体験できる。鬼婆や魔女の役でもいい。昔話をたくさん楽しんでもらいたい。日本の昔話も是非、たくさん読み聞かせてほしい。

『耳無し芳一』。耳もとられてしまった後は、心で見なけれいけない。こういうお話の中で子どもたちは目覚めていく。芳一のこころにふれること、すなわち読書。いいものに出会うことが大切。つまらないものに出会っている時間がもったいない。

次にご紹介のあったは、やはりジョン・バーミンガムの『はるなつあきふゆ』。原作“Seasons”は残念ながら絶版。余談ですが、渡辺先生が、読んでいらしたところ、丁度そこへもうすぐ2歳のH君がきて、「お~!」と歓声をあげました。お母様方もこれにはびっくり。四季のめぐりを、何度も絵を見ながら発見できる絵本。

次にマーシャ・ブラウンについて。『さんびきのやぎのがらがらどん』絵本の最初を開き、どんな音が聞こえてくるか。子どもたちには、もう聞こえている。どれもがらがらどん。向こうの山、子どもたちにとっては「願望」。でもそこへ行くためには川がある。トロルもいる。一番小さいヤギ、どうしてこんなに小さく描かれているか。怖いから。小さくて戦えないから知恵を使う。二番目ヤギ、少し成長。自分のつかえるもの(知恵)できりぬける。三番目やぎ、大きく成長した。充分、力がついた。「おれだ!」。たとえば、兄弟で、弟だけれど、夜中に兄が、いっしょにトイレに行こうと言った時の弟の気持ちは、この三番目ヤギかもしれない。時にはあこがれの自分かもしれない。自分のもてる力をつかってトロルをやっつける。中には、トロルがかわいそうという人もいる。トロルは何の悪いこともしていない。しかし、これは違う。トロルが生きていてはいけない。子どもたちは、苦難を全て引き裂いて歩んでいく。だから、めちゃくちゃにされなければいけない。

以上が、この会のお話の前半です。まだまだ続きのお話がありましたが、ビデオのテープ切れで、本当に私も残念~。様子では、マーシャ・ブラウンのその他の絵本、センダックの紹介。著書の背景からその絵本が語ろうとしていることなど、ご紹介がありました。

終了後、『シフカ・ブールカ魔法の馬』について、うかがったところ。ロシア民話は、世界中の民話の中でも、特に優れているといわれているもの。民話に出会うことは、本当に大切。いいお話です。最初のお父さんの場面も、先祖を大事にするということを伝えている。。。このシリーズにある『かぶ』も、最後に一番、小さなネズミが来て大きなカブがぬける。ネズミは、だめな子といわれている子の象徴かもしれない。でもその子の力で、ぬけることができる。

*************
昨今、いじめで自殺の報道があり、心が痛みます。あるコメンテ-タ-が、子どもたちの読書にふれていました。戦争、苦難、この世の中にはびこるあらゆる困難の中、必死に生きていく人間を描いた本は、数え切れない。そうした本に出会っていれば、少しは救われたのではないだろうかと。

お借りした本の中にエリノア・エスティーズ作『ひゃくまいのきもの』という絵本がありました。日本での翻訳本がでたのが1954年。いじめということばは、どこにも出てきませんが、子ども同士のあからさまな会話がそのまま出てきます。その中で、友達を愛すること。そして気づくこと。子どもの心のゆれを非常に繊細に描いていました。そして背景にあるのは、私達には想像もつかない人種差別。戦争。

いつの時代にもある、子どもたちを取り巻く困難。でも現代の子どもたちにも、強くたくましく育ってもらいたい。この会を通じて、あらためて、子どもたちが、絵本を通じて、様々な困難を乗り越えていく力、生きる力、勇気をつけていけるのだと感じました。

絵本のもつ力に、ため息の出るようなときでした。
Re:絵本のもつ力~講師をお招きして(11月24日)
cherry♪さん (2006年11月24日 23時58分)

はじめまして。兵庫の cottonと申します。
絵本の持つ力のお話、大変参考になりました。
ロシアのお話は、独特の雰囲気で私は好きなのですが、
何だか(ぷつっ)っと終わってしまうお話もありますね。
「えっ、それで?」っていうような。そこもおもしろくて
好きなのですが・・・でも、だからこそ子どもには深く残るのかも
しれないですね。
まだ読んだ事のない絵本が紹介されていたので、早速読んで
みたいと思います。(ジョン・バーニンガムさんの「はるなつあきふゆ」
は前に、子どもが図書館で借りてきたような気がします)

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