幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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「ことばの力を育む」授業の展開 シンポジウムに参加して 12月20日 ()
12月19日 慶應大学言語シンポジウム「『ことばの力を育む』授業の展開-みんなで探ろう、小学校英語活動への対処法-」へ、参加してまいりました。ラボ教育センター理事で、慶應大学言語文化研究所教授の大津由紀雄研究室が運営したこの会で、私個人としては、①小学生という年代を超えた幼児から中高大生までの、ラボ活動そのものが、いかにコミュニケーション能力を育てているかを確信し、②第二言語である英語を学ぶにあたり、その導入として、子どもたちのどのような「ことばへの気づき」に大人が注意すべきかを学ぶことができました。以下、この二つについて私なりに把握した内容を、簡単ですが、ご報告致します。



①Language Arts

 華道にも型があるように、言語を学ぶにあたっても、型(Arts)があると、つくば言語技術教育研究所の三森ゆりか先生。三森先生ご自身が、ドイツで受けた教育体験を元に、海外では、まず母語でLanguage Artsをしっかり学んでから、第二言語を学んでいるということ。Language Artsとは、聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと、見ること等、その仕方、方法(型)のこと。これを母語で、しっかりと学んでおくと、次のCritical Thinking(批判的思考)ができ、さらにCriative Thinking(創造的思考)ができるようになるということ。

 ラボ活動でも、テーマ活動へ向けて、子どもたちは、様々な話し合い、討論を行います。自分の意見を述べるときには、A主語を入れてまず主張を述べることること。B理由を入れる、Cまとめの言葉をいれる。一例としては、この一つの型を、子どもたちに定着させること。さらに、“WHY”なぜそう思うのか、「~とか」「いろいろな」など、あいまいな言葉をより分かりやすく説明してもらうなど、「不足の情報を見つけて重ねて質問すること」(Critical Thinking)を通して、より相手の意見を理解しようとすること。この活動の中で、子どもたち同士で、より深いコミュニケーションができ、Criative Thinkingへと発展させることができると、確信致しました。

 三森先生の著書『ロジカル・コミュニケーション<子どもとマスターする50の考える技術・話す技術>』にも、様々なアプローチ方法が載っていますが、ふだんから、大人同士であっても、相手へ意図したことが、うまく伝わらなかったり、誤解を招いたりということはあります。まして、子ども同士なら、あいまいに済まされてしまうこともあるでしょうが、国際交流など、ホームスティ中にも、相手とのより深いコミュニケーションを図るために、充分にこの「技術」は、活用できると感じました。

 先日、NHKクローズアップ現代で、私の尊敬する鳥飼玖美子さんが、「世界へ出る前にまず母語でしっかりと自分の意見を述べることができる」ことが大切だと、おっしゃっていました。小さい頃から自分の考えを相手に分かるように伝えることができるように、話す意欲をもてるように、まわりの大人は気をつけなければいけない。日本の社会でも、あうんの呼吸で分かることはない、いろいろな違う人がいる、意識的に説明していくことが求められていると。丁度、この番組の中で、日本サッカー協会の選手育成教育の中で、三森先生のロジカル・コミュニケーションの授業の様子が放映されていました。

 ラボでは、まさにこの母語でのコミュニケーションのとり方を、自然に、子どもたちが一つの目的に向かって実践しているということを、あらためて感じることができました。



②第二言語である英語を学ぶにあたって、どのような「ことばへの気づき」に注意すべきか

 今回のシンポジュームでは、初等中等教育における言語学教育への橋渡しとして、「ことばへの気づき教育」「ことばを利用した科学(の方法の)教育」この二つの試みの報告がありました。「ことばへの気づき教育」については、以前、大津先生の講義を夏にまとめて報告していますので、今回は、「ことばを利用した科学教育」の方を報告します。

 面白かったのは、学芸大学附属小金井中学の末岡敏明先生の授業。黒板に「あaいiうuえeおo、まmaみmiむmuめmeもmo」を書き、子どもたちに見せて、何か発見させるという授業。すぐに子どもたちは、mの存在に気づきます。mってどんな音?-口を閉じる音。次にかka行とがga行を見せます。“k”と“g”の音のちがいって何だろう?-自然に無声音・有声音に気づかせます。日本語の「"」の表記への気づき。bedは「ベッド」「ベット」どちら?さらに日本語にない英語の発音(f,v,th,etc.)に挑戦へと授業はすすみます。このような気づきを、小学生時代に体験しておくと、中学生になったときに、過去形のed、三単現のs、複数形の発音など、スムーズに理解できるという紹介でした。

あとは京都教育大学の森山卓郎先生の日本語の音声情報についての授業。よく使う「~じゃない」も上げ調子で言うか、下げ調子で言うか、強く言うかで、全く異なる意味の文となること。音声情報がいかに大切かということに気づかせ、英語も「英文を聞いたままの音で、繰り返し聞き、そのまま言ってみること」がいかに英語を学ぶにあたって大切かなど。また、ローマ字表記について、日本語には、“shi”「し」の音はあるが、“si”「スィ」の音が無い。しかし、文科省では訓令式で“si”を採用し、通産・外務省はヘボン式で“shi”を使用しているということまで。

 静岡県立大学の寺尾康先生の、日本語と英語の音の単位の違い。この先生は、ご自身が小5の時に、音楽の授業で、「たのしいサイクリング」♪という歌詞を、二人の音楽の先生が異なる区切りで歌ったことに衝撃を受け、以来40年間このことを覚えていて、現在の研究課題にもなっている先生。日本語の音の単位はモーラである一方、英語の音の単位は音節。この違いに子どもたち自身が気づくたためにも、英語の歌を歌うときには、楽譜を見ながら歌うこともすすめたいと。

 言われてみると確かにと、気づくことが多くありました。大人の側がこうした予備知識をもっているかもっていないかで、子どもたちのちょっとした「気づき」をうまくフォローし、英語教育への橋渡しができるかどうか変わってくるのだと、私自身の研修となりました。

***************
 最後に、三森先生が、「たくさん読み聞かせをして、Critical Thinkingを養い、方法論を教えて、それから英語へ」と強調。日々、ラボで実践していること、そのものであると深く感じました。これからも子どもたち自身が、自ら気づき、発見し、より「ことば」の面白さに体感し、自ら吸収していけるように、さらに縦割りの仲間の中で、より豊かにコミュニケーション力を身につけ、社会へと巣立てるように、努めてまいりたいと思います。  
Re:「ことばの力を育む」授業の展開 シンポジウムに参加して(12月20日)
さとちゃんさん (2009年12月30日 18時58分)

はじめまして~私は埼玉県在住の女性です。19日のシンポジウムに参
加させていただきました。「いとさん」と同じ場所で同じ時間を共有で
きましたこと本当に嬉しく思っており、「いとさん」の日記を読ませて
いただいて、当日の内容が甦ってまいりました。やはり、記録は大切で
すね。さすがです!

私も「いとさん」と同様に、今回の内容は私達テューターへの確信とヒ
ントを得られ、充実したシンポジウムだったように思います。私にとり
ましては、2007年1月21日に国立オリンピック記念青少年総合セ
ンターで開かれた「小学校年代の英語教育を現場の視点で考える」とい
う研究発表会以来の素晴らしい研究発表の数々でした。

今後とも「いとさん」先輩の日記を楽しみに読ませていただきますので
よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
Re:「ことばの力を育む」授業の展開 シンポジウムに参加して(12月20日)
サンサンさん (2009年12月30日 20時02分)

シンポジウム、いらしたのですね。

その日、私も参加するつもりで申し込みをしていたのですが
ハプニングがあり、残念ながら行けませんでした。

いろいろいいお話があったようですね。

あとでゆっくり読ませていただきます。
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