伸びる力をもったこどもに育てるために親ができること |
10月03日 (金) |
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2歳の息子さんを持つお母様の質問を受けて・・(初めて読まれる方
は、「ひろば」のトップページからテーマ【ラボにおける言語習得】をクリックして投稿の中から「英語のパスバンドは・・・」をお読みください。*パスバンドとは、優先周波数帯のことです。
ざわざわさんが、お答えくださっていることは、私も全く同感です。また、このページには様々な経験をお持ちの方がいらっしゃるでしょうから、特にラボ活動をしているお子さんをお持ちのお母様やテューターの皆様!是非ご意見を書き込んでいただきたいなと思い、日記から書き込むことにします。
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>私は「あいうえお」と一緒にアルファベットも教えたり、小さいうちから、英語の絵本などを見せて(文法は抜きにして)、
テキストにも親しませた方がいいと思っていました~。あと、簡単な単
語を書かせたりとか。(こういうことは、やらないほうがいいのでしょ
うか?)
⇒身体・運動・ことば・認識・感情・人間関係・・・こどもの能力の発達にはを大きな個人差がありますね。けれどもどの子もみんな伸びる力をもち、芽を出し、花を咲かせる時を待っています。そして、それを助けるのが、こどもに一番近いところにいるお母さん・お父さんの役目ですよね。それだけにどう助けるか、親の働きかけの適切さが重要なポイントになってきますから、気合はいります。
能力を発達させるというと、親はつい、早くから読み書き計算ができるというような目に見えるところに関心が集中してしまいます。でも能力というのは、こどもが本当におもしろがってやるから、その力が人間的な力として身についていくものであって、親が喜ぶとか、ご褒美がもらえる、できないとしかられるという理由で訓練される、言い換えれば調教されたような場合、一応能力は身につくでしょうがその根っこにその能力を使って何かをしたいという人間的な動機がないわけですから、現実には役立たなくなっていきます。
ですから、こどもの能力を伸ばす時に、書ける、読める、~ができる、という目に見えやすいことだけではなく、その能力を使ってその子の世界や生活がどう生き生きと広がってきているのかを親としてはいつも見ていく必要があると思うのです。
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⇒たとえば文字を覚える場合、大事なのは、まず、子ども自身の文字への興味を育むこと、こどもの中に「自分で字を書いてみたい!」という気持ちを育てていくことが大切だと思います。その場合「教え込もう」とすると、こどもはとたんに逃げていきます。その子が文字を使って何かを伝えたいというようなその子自身の要求があればその能力は自分のものになっていくと思います。
こどもが文字に関心を持つ時には、2つの段階があります。一つは
文字そのものがおもしろいな、とかコレはなんて読むのかな?と、一字一字に関心をもつというレベル。もう一つは、一字一字の文字には関心がないけれど、自分で本を読みたいとか、ママにお手紙を書きたいとか要するにある欲求があって、文字はその手段だというレベル。
どちらが先にきてもいいし、いずれどちらもやっていかなければなりませんが、その時この二つを混同しないほうが良いと思います。一字一字に関心を持った時に「じゃあこの覚えた文字で手紙を書こう」といわれたら、また何か教え込まれたという感じになってしまいますし、逆にお手紙を書いてみたいといった時に、「まず、あいうえおを覚えようね」といったら、せっかく何かをしたい欲求もしぼんでしまいます。いずれもその時点での子供の関心を尊重してあげることがだいじなのではないでしょうか。(これは日本語でも英語でも同じことです)
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長くなりました。最後に研修で、大島清/京都大学名誉教授の書かれた文を読んだ時に、
【言語とは、すべての感覚で学ぶものなのである】というところに私は非常に感銘を受けたので、もしご参考になれば、、、と思い記します。
【ことばはことばだけで覚えさせるのではない。スキンシップをしながら[五感]の総てが言語に置き換えられることを学んでいく。これは大切な行為だ。転べば誰でも痛い。そこで、泣きながら「痛い」ということばを覚え、さらに痛くないように、転ばないようにという知識も学ぶ。このように身近にいるものからスキンシップを交えてことば学んでいくのに、早い段階で、勉強・学問としての言語教育に切り替えてしまう傾向が現代にはある。これが、情操教育に大きな影響を及ぼしている。
機械的に「学問」としての言語教育がされると、言語にまつわる感覚とか風景や臭いや感触などが言語に染み付かず、薄っぺらなものになってしまうのである。
言語は行動の規範になる。[五感]をフルに活用する共感覚として学ばなければ生きたことばにはならない。さまざまな感覚を含むことで生きたことばになる。生きたことばが自由に使えなければ、感動を思いのままに表現することも、喜びを身体で感じることもできなくなる。言語とは、総ての感覚で学ぶものなのである。】
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Re:伸びる力をもったこどもに育てるために親ができること(10月03日)
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サンサンさん (2003年10月03日 08時02分)
とても共感できる内容の日記でした。
ラボの活動は、いろんな意味で、良い活動だと言うことが、確認できる
内容でもありました。
勝手に納得してしまっています。
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Re:伸びる力をもったこどもに育てるために親ができること(10月03日)
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junjunさん (2003年10月03日 15時27分)
まじょまじょさんの呼びかけに答えて、早速かきます。(でもPTAに行く
までにあと少ししか時間が無いので知りきれトンボになるかも)
母国語の言語体系がほぼ出来上がるのが9歳ごろといわれていることを
考えると系統立てた英語教育は5年生以上と言うのは納得するところで
す。よく聞く話としては、海外勤務に幼児が同伴した場合その国の言語
を一番先に覚えるが帰国してしばらくするとみんな忘れてしまう。言語
を身につけるとはどういうことなのか象徴的なはなしでしょう。まず私
たちにとって言語とりわけ母国語というのはどんな役割を持っているの
か。読む、聞く、話す、書く、という活動を通してコミュニケーション
もちろんですが、思考して判断する、あるいは空想を膨らませる、共感
するといったもっとも人間らしい活動を担っているのが母国語ではない
でしょうか。だからこの母国語を身につける生まれてから小学生ぐらい
の時期にどんな環境を用意するのかが重要なのだと思います。時間にな
ってしまいましたまた後で...
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プリティ。^^。さん (2003年10月04日 20時21分)
ちょうど『ギルガメッシュ王』をしているので、子ども達に、嫌いな人
の条件を出してもらおうと思っています。きっと、どんな人を目標に
しているのかが、自分でもはっきりすると思います。
ラボの「ことばは子どもの未来をひらく」は、ほんとだな、って思いま
す。子ども達だけでなく、大人も目標があると伸びますよね。^^。
経営コンサルタントの方はstreched goalと言うそうです。いつもより
ちょっと背伸びした目標、って意味だそうです。努力しないと届かな
い。久しぶりに『だるまちゃんとかみなりちゃん』が聞きたくなりまし
た。^^。
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