幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
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 継続は力なり~何年ラボを続けていますか?
 社会が抱える現在の教育課題に向かって,ラボ・パーティはテーマ活動を提案します
 ラボ国際交流について
Welcome!
~Lobo Mase Party 2006~
(アスベルさんのページより許可をいただいて掲載しています)
※このページをプリントアウトされる方・コピーされる方は、
どうぞ一言お知らせ下さい。無断転載は固くお断りします。

私たちの社会が抱える現在の教育課題に向かって,
ラボ・パーティは「テーマ活動」を提案します>


今、学校教育の現場では「考える力」、「生きる力」をつける教育について、
さまざまな試みがなされています。「不登校」や「学級崩壊」という現
象は現代社会の病理の反映です。学校教育だけの問題ではないといえま
すが、改革への試みがなされているのです。

「知育偏重教育」との言葉で批判されているようにたくさんの、知識を伝
えても、こどもたちの中に「考える力」「生きる力」が育っていなければ、
それを生かすことができません。

現代社会の加速度的な大きな変化の中で、こどもたちも私たち大人も「
情報」「映像」の洪水の中に生きています。逆に実際の「生活体験」や「自
然との関わり」「人との出会い」が総じて希薄になってしまいました。

特にこどもたちにとっては、大きな影響がでてきました。「わずか30年
ぐらい前までにはあった「こども社会」は今やほとんど見かけることが
できません。公園は作られてもこども社会はなくなって久しいのです。
本当はこどもは群れの中で育つものであるのに・・・

子どもをとりまく社会も大きく変わったため、人と人がほんとうに出会
う機会が少なく、共同で何かをつくり出す体験が少なくなりました。「
コミュニケーション体験」が少なくなり、そのなかでは「表現することへ
の意欲」が育ちにくく、「表現することの経験」が少なく、「表現するこ
との喜び」の機会も少なくなってしまいました。

知育偏重教育の弊害がいわれる中、今、どのような教育プログラムが求
められるでしょうか?ラボ・パーティは、37年にわたる活動の実績をも
とに、「テーマ活動」をあらためて提案します。「テーマ活動」はラボ
・パーティが英語教育のあり方を追求するなかで、こどもたちから学び、
こどもたちととともにつくりあげてきた「活動」(プログラム)です。

「テーマ活動」は、英語教育として有効な方法であることにとどまらず、
現代社会を生きているこどもの成長にとって欠かせない大事な体験がで
きる活動です。こどもたちはひとつの物語を取り上げ、ことばと身体で
表現してゆきます。物語の受け止め方はそれぞれに違いますので、一緒
に表現をつくってゆくなかで、様々な葛藤と新しい出会いにぶつかりま
す。物語をことばと身体による表現として共同でつくり上げてゆく活動
でありながらそれは同時に一人一人の個性がぶつかり合う活動でもある
のです。

こどもたちはこの活動に参加して、人との違いに向かい合い、コミュニ
ケーションの体験を様々に持ち、自分を表現できるチャンスをたくさん
持つことができます。

活動の中で、他人の存在を認め、自分の存在を認められ、自分自身に自
信をもち、達成感を持つ、こどもが生き生きとしてくる活動であること
をこどもたち自身の体験が語っています。

このような活動だからこそ、ラボ・パーティで育ったこどもたちは、「
コミュニケーションの力」「表現する意欲と力」「リーダーシップ」「
イニシアティブ」を身につけています。

学校外の教育活動として展開してきましたが、その考え方は学校教育の
中でも生かせるはずです。とはいえ学校教育という枠組みは簡単には変
わってゆきませんし、学校だけでできることも限られています。

こどもたちが自ら参加する活動を更に広く、深くすすめてゆくという意
味では学校教育の枠にとらわれない「テーマ活動を中心とした総合教育」
としてのラボ・パーティ教育活動に参加することは現在のこどもたちに
とって必要な教育だと考えます。

この小冊子はご父母のみなさんに「テーマ活動」とラボ・パーティ総合教
育を更に理解していただけるようまとめられたものです。現在の教育問
題への提言としてもお読みいただければ幸いです。

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【ラボ・テーマ活動が生まれてきた歴史】

ラボ・パーティは1966年「こどもの英語教室・ラボ・パーティ」として始ま
りました。5歳から英語を始めましょう」という呼びかけに、5歳では
まだ早いと批判もあった時代です。それに対してラボ・パーティでは、
英語を「ことば」として、人間の「表現」としてとらえよう。母語であ
る日本語と同じように、またはそれに近い形で、英語を習得できる道筋
があるはずだと考えました。なぜならそのこのおかれた環境によっては、
自然習得があり得ることはよく知られた事実であり、こどもたちはその
ような能力を持っている。こどもたちの能力を引き出せないのは、こど
もの努力が足りないから、勉強しないからではなく、大人の作ったプロ
グラムがよくないからに違いない。新しいプログラムを作りだしてゆこ
うではないか。そのような気持ちをこめてラボ・パーティは『ことばは
こどもの未来をつくる』を合い言葉として掲げました。

英語教育を知識の習得としてではなく、人間のこころの表現としての英
語という新しい視点のもとに、こどもたちとの取り組みが始まりました。
母語である日本語の習得の研究からも多くを学びました。

試行錯誤の研究の中で「歌の力」の発見は重要なものでした。しかしそれ
にも増して「物語の力」の発見、その後に続く「劇活動の力」の発見は大きな
ものだったと思います。私たちがそれを発見できたのは、こどもたちのお
かげなのです。
こどもたちの顔が生き生きしてくる活動であるかどうかがプログラムのよ
さを証明してくれます。こどもたちとともにいろいろなアプローチ、たく
さんの工夫が試みられましたがその反省の中から、1969年に最初のラボ・
ライブラリーの物語『サンダーボーイ』が誕生しました。

すぐれた物語がこどもたちにとってどのような力を持つことができるか、
私たちにとって大変な驚きでした。夢中になっってくりかえし聴くなか
で物語の一部や全体がすっかり言えるようになった子、物語の中で使わ
れたことばを同じような状況の中で自然に発語した子などの事例がたく
さん集まってきました。さらにその物語を使っての活動をさまざまに試
みるなかで劇あそび、劇活動の持つ力をこどもたちが教えてくれました。

紙芝居やペープサートで表現するよりも、実際に登場人物になってこば
を発するとき、こどもたちのことばがどんなに輝くことか。相手に向か
っての言葉の持つ方向、力強さ、ニュアンスまでもが生き生きとしてき
ます。さらに登場人物のそのときの気持ちまでもが深く入ってくると、
ことばの力強さは増し、ニュアンスはさらに色つやを増してくるのです。
そこではことばを覚えた、繰り返していうことができるというレベルで
はなく、ほんとうに生きたことばの体験ができるということなのです。

私たち大人は学校の教室で"I am happy."を習って、何度も言わされてき
ました。でもそのとき気持ちは動いていたでしょうか?
どんなうれしさもなく言っていたのではないでしょうか?

「言い方」を知っただけではないでしょうか?
これでは「学習」ではあったかもしれませんがことばの「体験」はできて
いないのです。テーマ活動の中では、物語の主人公のその状況における、
心からの表現として"I am happy."が言われ体験となるのです。プレゼン
トをもらったときと友達ができたときのうれしさと書けば同じ
"I am happy."ですが実際のことばではそれぞれ別の強さや色つやを持っ
ているのです。

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【ラボ・ライブラリーを聴くことから「テーマ活動」が始まる
ラボ・ライブラリーとはどのようなものしょうか?】

ラボ・ライブラリーのCDに吹き込まれた物語を聴くことから「テーマ活動」
がはじまります。「テーマ活動」の話に入る前にラボ・ライブラリーについ
てお話しましょう。
私たちはラボ・ライブラリーを総合的な芸術作品と考えて制作してきまし
た。たくさんの方の協力を得て、ひとつひとつ長い時間をかけて制作され
たものです。今では50セット、物語の数では200を超える物語があります。

新しく協力をお願いする方に、今までのラボ・ライブラリーを見ていただ
き、どのような思いで、時間をかけてつくられてきたか、今回の作品もこ
れからも世代を越えて受け継がれてゆくものとしてつくってゆきたいとい
うことをお話しすると、『受け継がれてゆくようないい作品をつくらなく
てはいけませんね』と気持ちを込めて取り組んでくださいます。今までに
つくられたラボ・ライブラリーの作品群そのものが新しくいい作品を生み
出す時に、大きな支えであり土台になっています。

ラボ・ライブラリーの作品は、世代を越えて受け継がれてゆくようにとの
願いを込めて制作していますので、基本的にはどのタイトルも制作されつ
づけています。父や母が聞いた同じお話をこどもたちが聴く、そして父や
母とそのお話について話すことができるって素晴らしいことではありませ
んか。

ラボ・ライブラリーはことば、絵、音楽で構成されています。
ことばは二ヶ国語が対応しています。
英語の表現と日本語の表現が向かいあっています。
英語ー日本語の吹き込みのあと単一言語だけでの吹き込みも入っています
ので、単一言語で聞くことができます。直訳ではなく英語は英語の表現と
して、日本語は日本語の表現としてすぐれたものをテキストとしています。
作者としてC.W.ニコル、ロジャー・パルバース、サラ・アン西江、瀬田貞二、
谷川雁(らくだこぶに)、大岡信などここに書ききれませんがたくさんの
すぐれた表現者がかかわっています。

更に吹き込みについても、英語は英語の表現として、日本語は日本語の表
現として、すぐれた吹き込み者にお願いし、しかも何度も取り直しをして
音源をつくっています。江守徹、久米明、白坂道子、樫山文枝、岸田今日
子、宇野重吉、山本安英、野村万作、鈴木瑞穂、米倉斎加年、矢崎滋、風
間杜夫、大山のぶ代、吉田日出子、壇ふみ、上川隆也、中村俊介などの名
前を発見されるでしょう。

音楽と絵もその物語にふさわしい表現のものを、音楽家、画家にお願いし
ています。名前を書き切れませんが音楽家では、林光、間宮芳生、池辺晋
一郎、中富雅之、三枝成章、近藤譲、堀井勝美、一柳彗などの作品が、
画家では、高松次郎、中西夏之、吉原英雄、野見山暁治、司修、山本容子、
などの画家の作品が含まれています。

こどもたちはラボ・ライブラリーの作品群と、成長しながら、何度も向か
い合い、出会います。個として向かい合い、グループで向かい合い、テー
マ活動として取り組みます。テーマ活動によって物語への理解、愛情がさ
らに深まってゆきます。

テーマ活動の発表までやったあとからも、物語とのつきあいは続きます。
深くつきあった物語は特別なものになり、おりにふれて、聴きたくなりま
す。前に聴いたときの気持ち、テーマ活動に取り組んだときの気持ちを取
り戻し、成長とともに作品の受けとめ方が違ってくることをも楽しむので
す。

ラボ・パーティではこどもたちもおとなも、ラボ・ライブラリーという物
語と表現の海に遊び、海に入り込んで、遠くまで泳ぎ、潜り、島々を探検
し、時には遠く航海に旅立ち、その体験の中でたくさんの栄養を吸収して
成長しています。

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【ラボ・テーマ活動とは何か/活動の様子】

テーマ活動とは何か?そのままではテーマを持った活動という意味ですが、
私たちはラボ・ライブラリーをテーマとしたラボ・テーマ活動を略して「テ
ーマ活動」といっています。

ラボ・ライブラリーを聴くとその物語についてのイメージが広がり、実際
に声に出し、身体で表現するとさらに、面白いし、楽しい。

とてもシンプルなことです。でもその内容はとても深いので、私たちの経
験をお伝えします

『ラボ・ライブラリーではことばが生きています。ラボ・ライブラリーを
聴けば聴くほど聴きたくなる。ことばを言いたくなる。動きたくなる。』

物語は前の世代から、次の世代へ向けてのメッセージだといわれています。
私たちは成長の中でいろいろな物語に出会います。誰しも、成長の中でさ
まざまな困難に出会い、悩みます。そのようなとき私たちはひとつの物語に
強くひきつけられます。物語が、あるときは大きな助けになり、救いになる
のです。

そしてラボ・ライブラリーは、本がついていますが、まず耳から聴きますか
ら、目で本を読むよりも、物語がイメージをかきたてる力、喚起力が強いの
です。繰り返し聴きたくなります。

そしてラボ・パーティのこどもたちは、自分の好きなラボ・ライブラリーの
物語を聴いていると、『ことばを言いたくなる』『動いてみたくなる』と言
います。物語のイメージ、登場人物の気持ちが自分の中で大きく膨らんでく
るからです。

しかもラボ・ライブラリーを聴いているのは、自分だけではありません。
兄弟が聴いていたり、父母が聴いていたりいたりします。ラボ・パーティの
家族ではラボ・ライブラリーを楽しむ活動がすでに始まるのです。

そしてラボ・パーティでは、週に一回、グループのメンバーもラボ・テュー
ターもみんな同じ物語を聴いて、しかし様々に物語を受けとめた気持ちをそ
れぞれに持って集まるのです。

受け手がいると相手に向かって物語の話をしたくなります。出てきたせりふ
も言ってみたくなります。

『ことばは生きている・・・ことばは行ったり来たりで成り立つ会話です。
言ったことばが返ってくることに、それだけで喜びがあります。』

あるお話の中では、お母さんに"Be careful. Don’t get hurt."と言われ
たこどもが"Okay. Mommy. I'll be careful."と元気に答えて家を飛び出し
てゆきます。"Be careful." "Okay. .Mommy. I'll be careful."こんなせ
りふのやりとりで、物語の中のお母さんとこどもにいきなりなってしまいま
す。こどもたちは、パーティにやってくる前に、おうちで、お母さんやきょ
うだいと『さんびきのやぎのがらがらどん』や『かいじゅうたちのいるとこ
ろ』で遊んでいます。

パーティの日が待ち遠しいといってこどもたちはパーティにやって来ます。
みんなで、ラボ・ライブラリーの物語を遊ぶのが楽しみだからです。

幼児のグループや母と子のプレイルームではこうして、物語の遊びとして「
テーマ活動」が始まります。

物語のシーンを劇あそびとして楽しむなかで、こどもたちの表現、が引き出
されてきます。物語によってこどもたちの持っているいろんな才能が刺激さ
れ,花開いてゆきます。物語の絵を書いてきた子、何か作ってきた子、楽器で
音楽の一節を吹けるようにしてきた子、作文を書いてきた子、いろいろ調べ
て研究してきた子、物語の役をするのを楽しみにやってきた子、ことばも覚
えたよと飛び込んでくる子など、いろいろな子が集まり、それぞれの物語へ
の気持ちが高まってきます。

今度はグループみんなで物語を「ことば」と「身体」だけで表現してゆきます。
私たちはこの全過程を「テーマ活動」といっています。

もう少し大きな子たちの縦長のこどもたちのグループでは、発表会が目標と
して決められ、それに向かっての「テーマ活動」のプロセスは、個と個のぶ
つかり合いがあり、グループとしての挑戦、失敗、挫折、成功というドラマ
のある課程です。


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【テーマ活動の発表へ向けて、発表。個とグループ 】
テーマ活動の発表へ向かっては、こどもたちひとりひとり物語の受けとめ方
が違い、表現する力の違いもありますから、ぶつかりあいがあり、テュータ
ーからの投げかけのことばがあり、
表現を生み出す苦しみがあります。

ひとりひとりの主張があり、ぶつかりながら、グループの表現が少しずつ生
まれてゆきます。ここでは妥協して表現をつくりあげるのではなく、個が個
としての主張がはっきりとしてくるプロセスであり、そのなかで共通の発見
が生まれてくるプロセスです。

最後にテーマ活動の発表があり、できるだけ多くの方に見ていただきます。
創ってゆく過程が大変だからこそ、創りあげた達成感をともに味わい、グ
ループ全体で抱き合って喜ぶことまであります。また時にはもっとできた
のにと悔しさも味わいますが、それは次の活動に向かってのよい経験にな
ります。

表現することに、ー、マイナスの評価、×、バツはありません。次へ向か
っての課題や新しい意欲が出ててきますがそれは新しい挑戦になるのです。

ここまでできたということを、他の人からほめられ、自分で自分に自信を
持つことができます。気持ちが入ったことばはすでに自分のことばになっ
てきます。

テーマ活動の中で"Wait!"って叫んだことは体験ですから、忘れることはあ
りません。
(学校で習った"Wait"は、知識の学習ではあったかもしれませんが、体験
ではなかったのです。不思議なことに体験したことばは身体にしみこんで
忘れないのです。忘れているようでも同じ状況でよみがえってきます。)

一度発表した物語は、初めて聴いたときより、ずっと深く陰影が刻み込ま
れてきています。何しろ自分のことばと身体で表現しきったのですから、
ひとつのせりふにも愛着が生まれます。こうなればその物語はもう自分の
ものです。再度その物語を聴くとき、再度取り組むときに喜びがまた生ま
れます。一生ものの物語に出会ったといえないでしょうか。

こどもたちは「テーマ活動」が大好きなのです。

ラボ・ライブラリーとラボ・パーティ「テーマ活動」は一生ものの物語に
出会う体験ができる場として、ことばと表現を育てる場として、学校教育
では出来ない貴重な体験の場となっています。

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【国際理解教育としてのラボ・テーマ活動】

物語には、楽しいと思うところばかりではなく、不思議に思うところ、変
だなと思うところがたくさんでてきます。そこには異文化との出会いのき
っかっけがたくさんあるのです。

ラボ・ライブラリーの中ではマザーグースのライムからシェークスピアま
でも含んだ英米の作品にとどまらず、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世
界各地の文化がそれぞれに生み出した物語と出会うことができます。日本
の狂言や古事記、梁塵秘抄の唄などの古典文学からラフカディオ・ハーン
の『耳なし芳一』までもが含まれていますので、ことばの体験は同時に世
界の文化遺産にふれる活動でもあるのです。

ラボ・パーティではこどもたちの国際交流を進める中で、国際交流を進める
ほどに、日本文化を学ぶ必要を感じてきました。そのため、日本文化の作品
もたくさん取り上げてきたのです、

『スーホの白い馬』のスーホの悲しみをともにしながら、アジアの草原の民
の暮らしに思いをはせます。こうして物語を楽しみ、表現する楽しさを味わ
いながらも、文化に対する国際理解教育を進めています。

いつの日か世界の様々な国の人とであうとき、話題に困ることがありません。
ラボ・ライブラリーとラボ・テーマ活動の体験が対話を豊かなものにしてく
れるのではないでしょうか。

『ぼくはトム・ソーヤの劇をつくったことがある。
ぼくの役はハックだったんだ。僕はあの役、好きだったよ・・・・
あの場面でのハックの気持ちはね・・・・』というように・・・・

************************
【「テーマ活動」を中心にしたラボ・パーティ総合教育】

ラボ・パーティは会員とテューター、父母で創ってゆくパーティ活動のほか同
じ地区内、同じ支部内のパーティとの交流や地区、支部の主催で行なわれる地
区行事や支部行事があります。また春・夏・冬のキャンプでは全国規模の交流
ができます。さらに国際交流のプログラムがたくさんあり、中学生、高校生は
ホームステイを中心にした国際交流に参加します。さらに高校生には一年間の
留学プログラムがあります。

地区、支部の活動、キャンプ、国際交流と、すべてのプログラムの中でラボ・
ライブラリーの歌や詩、物語は共通の素材として取り上げられます。

例えば始めてあったこどもでも、ラボ・パーティの会員どおしであれば
『どこからきたの?』『どこのパーティ?』
『私はこの歌が好き!』『私はこの詩が好き!』
『私はこの物語が好き!』『私はこのお話が大好き、ここがいいんだよ』
『私はこの役がすき!』『いつかこの話をやりたいなあ』
と話し合っているうちにお互いのことがよくわかってしまいます。お互いに知
っている曲の手遊びをすぐ始めたり、お互いに知っているお話のせりふのやり
取りが始まったりします。

歌や踊り、物語をとおして仲良くなってしまいますまた友達が『この曲いいん
だ』『このラボ・ライブラリーイ面白いよ』と教えてくれたものは聴きたくな
ります。

特に発表会では、おなじラボ・ライブラリー、おなじラボ・パーティ活動であ
りながら全く別の魅力を持つ発表を見て感心したり、自分もいつかはあんなふ
うにできたらいいなあという憧れの存在に出会います。

憧れの存在が見つかると、そのときすぐに真似はできなくてもいつしかそのこ
とができるようになってゆくものです。

発表のときのことばの力強さ、豊かさに感心する、ことばのやり取りの見事さ
に感心する。観客によく伝わるナレーターの語りに感心する。生き生きした表
情に感心する。物語の深い理解、新しい物語理解に感心する細部の細やかな表
現に感心する、全体の表現力、構成力の素晴らしさに感心する、表現の面白さ
に感心するチームワークに感心する、リーダーシップに感心するなどいいなと
感じたこと、思ったことはそれだけで栄養にになります

いつの日か、その思いを自分自身で実現したいというエネルギーがもう生まれ
ています

パーティの活動、地区・支部の活動、キャンプ、国際交流とすべての活動をつ
なぐものとして、ラボ・ライブラリーとテーマ活動があり、ラボ・ライブラ
リーとテーマ活動があるからこそ、面白い交流ができるし、深い内容で交流
ができます。

いきなりはじめて会った人となかよくなりましょう、友達になりましょうと
いっても緊張してしまいます。ラボ・パーティのこどもたちは、ラボ・ライ
ブラリーの歌や詩、物語によって自然に出会いができ、深い内容で交流がで
きるのです。

ラボ・ライブラリーの歌や詩、物語が人と人を出会わせ、結びつけるので
す。

Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All right reserved.
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