日本の英語教育では、個々の単語の発音やアクセントは指導していますが、「文アクセント」はほとんど教えられていません。英語は文章になると、個々の単語の発音も変わり、アクセント(専門的にはストレスと言います)もすべての単語にはつきません。その文章にとって重要な単語2、3個だけに付くのです。これをマスターするのはとてもむずかしく、特に文字から英語を学び始めてしまったり、単語やその発音ばかり教えられてしまうと、なかなかできるようにはなりません。しかしこれは英語のリズムを決めるとても大切なもので、極端に言うと、ネイティブに英語を話すときに文章全部の単語ではなく、文アクセントのある一部の単語を言うだけでも通じてしまいます。
Where have you been?
I have been to London to look at the queen.
一番目の文には、2箇所、二番目の文章には4箇所の「文アクセント」がありますが、わかりますか?
ラボっ子は全員わかります。そう、Pussy cat, pussy cat, where have you been?のナーサリーライムですね。手拍子を打ちながら口ずさめば、手拍子をする時に言う単語が、文アクセントの単語になるのです。
ナーサリーライムはすべてそのように作られています、というより、英語の本当のリズムやアクセントだからこそ、何百年たった今も、多くのネイティブに語り伝えられているのです。
ラボっ子は小さなときからナーサリーライムを通して、無意識に「文アクセント」を身に付けています。これによって、英語らしい発音になるだけでなく、将来的には長い文章や難しい英文を見たときにも、文意をつかみやすくなり、またヒアリングも、あわてて全ての単語を聞き取ろうとせずに、重要な単語だけをしっかり聞いて(日本語訳ではなく)意味を楽に把握していけるようになるのです。
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