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昨日、東京のテュ-タ-達が集まる会合で、ラボのOB・OGの話を聞く機会がありました。30代~40代、医師2名、大手製造業勤務1名、声優1名の第一線で活躍されている方から、ご自分がラボに通っていた頃を振り返ってもらいました。
◆既にご自分のお子様3名をラボに入れていらっしゃるOBのお医者様は、「家庭と、偏差値を重視する学校だけでは、子育てはできない。人生の目標を見つける第三の居場所となってほしい」「自分の子どもが嫌がっても、最後までラボを続けさせた方がいいかも!」ともおっしゃっていました。
ラボって何?と聞かれたら、自分で切り開いていく力「人間力」を養うことができる場。ラボのライブラリーは、他の英語教材に比べて、クオリティが高い。こうした「教材」にふれることができることは大きい。
今回、被災地へ支援へ行ったさいも、初めて会った人々を、まとめて配置する役を担うこととなったが、ラボの活動に似ていると感じたそうです。また世界を見ていて、日本人はリーダーシップをとる力に欠けていると感じているというお話もありました。
子どもたちには、中学生の時に、アメリカへ行って、どこまでも続く地平線を見てきてもらいたいと。ご自身はアメリカ以外に、ラボで韓国交流にも参加したが、韓国・中国との交流は、今後もさらに大事だと思っている。さらに、高校生になったら、シニアを体験させることは大切。まとめてつくりあげる貴重な体験ができると語ってくれました。
◆高校2年生で留学したOGの方は、帰国したときには高校3年生の夏。その時に、医者になろうと決意をし、2浪して医学部へ。自分の将来やりたい仕事につけるのであれば、2年というのは、人生の中で短いものだと振り返っていました。英語が得意になった理由は、やはり小さい頃から「英語が身近な存在」だったこと。身近だったから好きになり、興味ももてた。おそらく文法から英語に入っていたら、嫌いになっていたかもしれない。
留学を経て、異国の地で生活することで自分への自信もできた。語学力より異文化交流の楽しさに惹かれた。「もしホームスティが無理であれば、受入れを通しても、ラボでは、国際交流ができます!」。中高時代は、自由の森学園という学校だったので、中間・期末テストが6年間、いっさい無く、自由に過ごせたというお話も興味深く聞きました。
◆製造業に勤務し、インド人や中国人と英語で仕事をしているOBは、小学校高学年ぐらいの時に、ラボが嫌になった時期が数年間あったが、テュ-タ-と両親のおかげで、準会員のまま辞めずにいた。中学で参加したオレゴンキャンプで楽しくなり、高校生になって、やらされるテーマ活動からやるテーマ活動に変わったら、面白くなった。大学は地方だったが、そこでもテュ-タ-が、ラボを紹介してくれて、パーティでは夕飯を食べさせてもらった。カレッジメイトとして、中高生達のホームスティの引率もし、橋渡しの役を体験できた。アメリカでは、教会というコミュニティがあって、小さい子達は、大きい子にみてもらい、また大きい子は小さい子どもたちをみることで成長できるという循環がなりたっている。ラボは、まさしくそれを実現している。
現在、仕事をしていて、相手と英語でけんかができるぐらいの力が必要とされていると感じていると語ってくれました。今でもジュリアス・シーザーのシーザー役のセリフを覚えていて暗唱してくれました。
◆声優(メジャー、忍たま乱太郎、バックマン、なると、クリミナルマインド、テニスの王子様など多数出演)やラジオ放送番組DJ、ミュージシャン、劇団員として活躍中のOBは、ラボで3つのことを得たと語ってくれました。「1つは、人ととつながることの楽しさ。人に興味をもつこと。2つ目は、想像すること。ゼロから創り上げていく楽しさ。今でも無ければ無いなりにやろうと思える。3つ目は、もう一歩つっこむことの大切さ。100点で満足しない。ラボで、もう一歩プラスした演出をしてみようとやったことが今、力になっている」。こんな彼も、中2の時、Aとaの区別もつかない程度で、国際交流に参加したが、これをきっかけに「しゃべれるようになりたい!」「英語はこわくない」と実感し、勉強に火がつき、英語を得意科目にして高校受験。
苦い経験で覚えていることが、パーティの周年行事の発表会で、自分でやると言った韓国語での物語の素語りを、当日まで3行ぐらいしか覚えられなかった。当日、テュ-タ-から、舞台にたって「できません」と発表しなさいと言われたことを、今でも鮮明に覚えているそうです。そんなこともあったが、ラボに出会っていなければ、今の声優としての自分はない。またラボを長く続けてこられたのは、地域のパーティにあこがれの先輩がいたこともあると語ってくれました。今でも、ラボでのネットワークが大いに生きているそうです。
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小さい頃からラボに接することで、「分からないものを分かろうとする」ようになっていく。「人生、無駄なものは一つもない」と語ってくれたことも印象に残りました。
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今、夏のパーティ合宿で大活躍だった小学校高学年が、ふだんのクラスでも皆を引っ張るように成長してきています。これまでとは、取り組む姿勢まで変わってきた子達もいます。その様子を中高生に話したところ、「もっとのびるね」とあたたかく見守っていてくれていて、パーティ合宿を決行してよかったと今、じわじわと実感してきています。
ラボはたしかに英語教室ですが、子どもたちの自主性を尊重した教室です。合宿も、子どもたちの自主性の上に成り立ちます。母語でこうした活動ができ、お互いに相手を尊重し協力し、助け合う下地ができなければ、将来、海外で同じように英語で活動することは不可能だと感じています。
今回の合宿は、春の合宿が好評で子どもたちから強いリクエストがあったことが発端でした。4ヶ月前に予約したため、施設の空きも少なく、日程はなんとか予約のとれた8月末に。高校生は、ラボの地区活動で活躍し、中学生の中には登校日と重なっている子もいて、今回は、小学生達が実行委員になり、参加した中学生達は見守る立場になりました。実行委員メンバーは、自分たちで考え、準備をしてきました。
今回、実は、初日、私が会議で夜に到着せざるをえない事情もあり、合宿を実施していいものかどうか、かなり迷いもありました。が、お母様方が、保護者会で「合宿をしましょう!」と後押しして下さり、思い切って決行することにしました。
初日のプログラムを午後3時~と遅めに開始したものの、それまでに川遊びも予定。幼児のお母様はもちろん、小学生のお母様方も多数、参加してくださったおかげで、約子ども3人に大人ひとりの割合となりました。途中経過を写メールで報告して下さるお母様がいらして、どんなに安心したことか~。
貸切バスを思い立ったのが、合宿4日前。車や電車組とご協力もあり、初めてラボルーム前から大型貸切バスで発着。心配も無かった訳ではありませんが、やはりバスで往復できたことは、幼児の親御さん達にとっても楽だったようです。バスの中で、中学生達がバスシニアになってくれたようです。私の代わりに大学生の息子に初日の引率とバックアップを頼み、お天気にも恵まれ、無事、楽しい1泊2日となりました。
2日目のグループ別のテーマ活動発表会も、みんなとてもよく考え、工夫されていて驚きました。幼児の子どもたちも、たくさん上級生達とふれあう時間があり、楽しめたことと思います。遊んでもらった分、大きくなったら、自分たちが逆の立場にたって、成長していってもらいたいと願っています。
小学校高学年のお母様方が、多数参加して下さったこともありがたいことでしたが、さらに、子どもたちが一生懸命、合宿を自分たちで運営し実行している様子を、よく見守って、上手に支えて下さったと、感じ入っています。おそらく口を出したくなる場面もあったこととは思いますが、耐えていただけたのではないかと思います。
あるお母様より、合宿の感想で、「合宿は子どもたちだけでなく、母達にとっても成長する貴重な時間だと思いました」ということばをいただきました。
おかげで、実行委員メンバーは、少しずつ自信を持ち始めています。何よりも、これまでの中高生達の苦労?が、運営する立場にたつことで、よく分かったのではないかと思います。皆を引っ張っていくためには、英語の歌が歌えたり、CDをきちんと聞いてこなければならないことも、気づけたことと思います。
今後も子どもたちの活躍が楽しみです。
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4班・5班の初シニアメイトを体験した高校生Naruが、黒姫からの帰りのバスの中から電話をくれた。どうしても明日、会って話がしたいと。クラスのメンバーは、それぞれ夏休みの予定が入ってしまい、集まれませんでしたが、受験生のマッシュが、たまたま私が道で会ったお母様から話を聞いてかけつけてくれました。彼は、Naruが黒姫に出発する直前にも、かけつけてくれて、自分の体験から、シニアにとって何が大切かと話してくれました。
どこから話そう~。私もどこから聞こうと~。充実感いっぱいの彼女を前に、話が切り出せない。まずはジュースで乾杯。10日間の黒姫での体験は、本当に一言では語れない多くのものを、彼女にもたらしたようでした。
今回、2つの班対応だったことが、とても良かったこと。1班目は、やはり自分のことで精一杯だったが、2班目は、周りを見ることができたこと。1つ目の班での反省を、全て次にすぐ生かせたことが、良かった。しだいに、写真を見せながら、キャンパーの大学生の助言が重くありがたかったこと。パートナーのこと、テュ-タ-のこと..たくさん話してくれました。キャンパーがみんなとてもテーマ活動が好きで、元気いっぱいに『ももたろう』を楽しめたこと。もちろん、Naruもパートナーも全部、素語りできる状態でのぞんでいたというので、みんなもついてきてくれたのだろう。
感動したことは、食缶を取りに行っている間に、机を「ナル」の形にしてあったことだという。困ったことは、低学年の子どもたちが、よくご飯つぶをこぼしたり、洋服にジャムを付けたりだったというが、彼女が嬉しそうに、お世話をしていた様子が目に浮かんだ。
「最後に、分かったこと。それは、キャンパーみんなが協力して助けてくれたからシニアができたこと」だという。最終日に、ちょっと予定が遅れ、コーチに叱られてしまったときに、みんなが団結して、協力してくれたことも、嬉しかったという。感謝の気持ちで終えた彼女の経験は、本当に尊く、一生の宝物になった。
リーダー研修会で、大学生から聞いた話から「目標をもって参加できたこと」もよかったという。本当に、たくさんの人たちに支えられて、今回の体験ができたことを、彼女自身が実感できたことが大きい。
5班には、東北支部から参加した子どもたちやテュ-タ-方が多くいらした。あるテュ-タ-から福島の現状を聞き、「元気をもらえた」といってもらえたことも、嬉しかったという。もちろんキャンプ全体が源ではあるが、彼女にとっては、意義ある言葉だった。
話の最後に、彼女がおもむろに2枚の色紙を見せてくれた。ありがたいことに、それぞれの班でもらい、そこには、彼女の性格をよく把握した上でのあたたかいメッセージが書かれていた。
彼女にかわって、Naruを大きく成長させてくれたロッジの皆さん他多くの方に、私からもお礼がいいたい。
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ラボのお母様の紹介で、渋谷で開かれた「夢の学校2011」の2日目プログラムに参加してきました!
集まったのは小学生から大学生、大人まで、多種多様。ホームルームから始まり、1時間目は「英語」。
「英語ってどうやって勉強するの?」というタイトルで、バイリンガルを目指す英語塾経営者の方のお話。
異年齢の子どもたち、さらに英語が好きな子、嫌いな子がいる中、どんなアプローチをするのかと興味津々でした。
「今、皆さんが話している日本語を、文法から習った人、手を挙げて~」。もちろん誰も手を挙げない。誰しもが、親が話しかける言葉を聞いて習得していったことに間違いはない。「ママよ」「ママですよ」と何度もたくさん聞くことで、この人は、「ママ」なんだと分かり、「ママ」と発音する。繰り返し聞くことがいかに大切か。
日本語という言語について、中学に入って、初めて文法を習って整理したように、次の順番がとても大切。
○「耳で聞く」→「文法」
×「文法」→「耳で聞く」
さらに「文法を考えながら、日本語を話している人?」に手を挙げる人はなく、耳で聴きながら言語を習得することがいかに大切かという分かりやすいお話でした。
新進気鋭の英語塾経営者が、ラボと同じアプローチをしていたことに、たいへん驚きました。
さらに、実践編では、絵本をCDから流れる音声を聞きながら見る。英語だけなので、ページをめくる時にはチャイムが鳴る。だいたいの内容を絵から把握できる分かりやすい絵本。次に、CDに合わせてシャドーイング(音に合わせて発音すること)。3回目は、体を動かしながら、登場人物になりきってシャドーイング。ここで大切なことは、「気持ちをこめて英語を語ること」がいかに大切かということだった。
この先生が推奨する「とっておきの英語学習法」が、全くラボと同じ考えでした。塾では、劇にまでは至っていないので、「気持ちをこめて語る」ことで、言語を習得しているのは、ラボの方が勝るかなと感じました。
ただその先、その方が勧めたのは、英英辞典を引くこと。
たしかに大学受験の時に、私も語彙を広げるために、英英辞典を引いていましたが、もっと初期の頃から引くこともいいかなぁと感じました。ということで、ラボルームに英英辞典をおくことに。
あらためて、ラボで英語を習得する道筋に間違いはないと確信できました。高学年になると、子どもたちが能動的に活動できるので、そこでさらに力がつくはずだと感じました。
2時間目は、東大教授による「人生」、わかりやすく哲学を、世界の震災支援への動きから、説いて下さいました。
3時間目は、政治経済。初めて
、無所属となった横粂勝仁氏のお話をききました。国会議員の魅力的な仕事と現実について。
4時間目は、書家、永田紗戀さんより、漢字との出会い、成り立ち、創造の授業でした。以前より、「書のワークショップ」でお世話になっている方でしたが、あらためて、お若いのに、ここまで自ら創造し、成し遂げた功績は偉大だと感じ入りました。
そして5時間目は、体育「空気が読める人ってどんな人」。カリスマ振付師の香瑠鼓さん。慎吾ママの「オッハー」など、数々のCMでも活躍されている方。この授業が、またラボと共通する点が多く、びっくり。
「空気の読み方は、コミュニケーション能力」ということで、音を手の動き、体全体で表現したり、人とぶつからないように早足で歩き、与えられたテーマを表現して止まる。
以前、この「人とぶるからないように歩く」研修を、三輪えりかさんご指導の元、受けたことを思い出しました。
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この日の結論として、ラボは、1時間目の「英語」と、多くの人との出会いから体験的に学ぶ2時間目の「人生」、ことばの創造から少しだけ4時間目の要素、そしてラボそのものの5時間目の授業を、合体させた総合的な教育の場であると、あらためて感じました。
帰りのホームルームで、今回の主催・企画者である清水章弘氏(現役東大、教育学研究科大学院生)より、こうした学校を全国に広めたいという意欲的なお話。余談ですが、大学生スタッフのノリが、ラボにそっくり!
ラボで大切にしている、一つの物語を通して縦割りで議論することを、清水さんご自身は、学力を高める上でも、いかに大切かを実感し、小さな子どもたちへの読み聞かせも大切にしています。
時間が許せば、今後、ラボの活動を客観的にみるためにも、こうした外部での教育活動の場に足を運ぶことが大切だと感じました。
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夏の集中パーティで、きび団子を、簡単に作れないかと試してみました。蒸した団子ではなく、ゆでた団子ですが、子どもたちのおやつになりました。
事前準備:
①小さいビニール袋 人数分
②だんご粉(水でこねられるもの)
③もちきび(お米コーナーにあり)→ミルサーで粉に
④好みで、きなこ、黒蜜
⑤水
⑥鍋と網じゃくし
⑦お椀(集会所にある湯飲みで代用)とスプーン
パーティ前に、各小さなビニール袋に、だんご粉 大さじ2、もちきび大さじ1をあらかじめ入れて、ビニール袋の口を結んでセットしておく。
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1.当日、キビの写真などを見せたり、実際に粉にする前の「きび」を子どもたちに触ってもらいます。小さな小さな実です。ほとんどのお子さんが、食べていました~。キビの色(黄色い実の音から名が付けられたとも)、固さを実感してもらいました。
2.次に石臼の写真(黒姫キャンプで実際に触った子はラッキー)を見せて、仕組みを説明。今日は、石臼がないから、どうしようか?すると、「ごますりですったら?」という意見。実は、私もまず、すりこぎで実践してみました。。しかし、固すぎて、キビがすり鉢から飛んで出てしまったのです。
そこで、持参したミルサーに入れて、スイッチON。なんと10秒で粉に。後で、男の子達が、何度もONにして遊んでいました。便利な世の中です。
3.いよいよ団子作り。粉の入れてあるビニール袋に大さじ1と2分の1の水(私の実験結果)を入れて、各自、ビニール袋の上から、こねてもらいます。だんだんまとまると、小さいお団子が、3つぐらいできます。
4.大きいお団子一つに自分の印を書いた子、星形にした子や、ドーナツ型にしたお母様、みなさん、よく考えます。速くゆであがるように、なるべく平たくしてもらいます。
5.沸騰したお湯で約3~4分(大きさにもよりますが)、ゆでます。
少しキビが重いのか、通常よりも浮き上がるまで、少し時間がかかるような気がします。
6.本来なら氷水にとりたいところですが、集会所では難しいので、そのまま水をきってお椀に。好みで、きなこと黒蜜を入れてできあがり。
100%キビではありませんが、ほのかにキビの味とザラザラ感もあり、美味しく味わえました。
キビは、タンパク質、鉄分、ビタミンB1もあり、栄養価も高いのですね。『ももたろう』のおかげで、初めて知りました~。
他にもいい方法があるかと思います。シェアできればと思います。
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7月22日、『ももたろう』『かさじぞう』『チピヤクカムイ』『鮫どんとキジムナー』『かぐやひめ』の絵を担当された本多豊國氏をお招きして、2m×5mの布への墨絵ライブと墨絵体験を実施しました。当日は、他に2パーティより参加もあり、2歳から中学生まで、45名の子どもたちが集まりました。
水色のビニールシートに囲まれた集会室に、子どもたちも早くも興奮気味。その中で、まず、みんなで一緒に『ももたろう』のジャンケンゲームやテーマ活動を楽しみ、気分もアップ。
いよいよ子どもたちの見守る中、大きな白い布が敷き詰められました。先生が、布の上に立って、まず大きな○を描きました。「きびだんごかな~?」...お団子だと思っていたら、ちがうちがう。。。みるみるうちに、『ももたろう』の登場人物達が、次々と浮かび上がってきて、子どもたちも、大興奮。絵の変化を楽しめるのは、ライブならではの醍醐味。子どもたちも、先生に気軽にリクエスト。先生も快く、丁寧に子どもたちに応えながら、どんどん描いて行って下さいました。
絵を上にもちあげて、遠くから見たときには、子どもたちはもちろん、大人達も思わず、感動の声!素晴らしい作品ができあがりました。
その後は、一人一人が筆をもって、墨絵の体験。いつの間にか、一人一人が「ももたろう」を描いていました。3歳の子も、先生に絵を褒められて、大満足!
会の間だけでなく、その前後も、子どもたちと楽しく関わって下さり、子どもたちも大喜びでした。
偶然なのですが、本多先生と高校が同級生というお祖母様が、今年入会されたラボっこにいらして、この日、いらして下さいました。先生の奥様も、同級生でいらっしゃったので、ちょっとしたサプライズにもなりました。お祖母様は、ラボの『かぐやひめ』(英語)を本多先生の作品として以前からお持ちで、そのことも驚きました。
先生やご長男の方とのお話から、墨絵は、「墨の香り」にひたりながら、描いてみて初めて感じるもの。「墨絵は○と線だけ」「心で描く」「準備から片付けまでが墨絵」..など、多くのことを教えていただきました。
墨絵のもつ不思議な力をきっと子どもたちは、体感できたと思います。
また、この日、参加者より多くの寄付金(ポストカードの分も含め)も集まり、先生も喜んで下さいました。
8月は、9日に吉祥寺で開催があり、後半は、東北で、墨絵ライブを実施されます。
先生は、今後も、各地で活動をし、「東北を忘れない!」支援を続けたいとおっしゃっています。
是非、他の地域でも、こうした会の開催を呼びかけたいと思います。事務局を通して、ご連絡してみて下さい。
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6月にリーダー研修会に参加した高校生の感想を聞いた中学生が、「それは、人として将来にわたって大切な力だね」と。私も高校生の話を聞きながら、「リーダー」の意味を甘くみていたことに気づかされました。
リーダーとは、何かを、その高校生N子が下記のように、クラスの仲間に語ってくれました。
★LABOのリーダーってなんだろう?
・年齢を問わず、誰でもなれる
・時間管理ができる
・準備がしっかりできる
・何事にも率先して行動できる
・CDをしっかり聞きこんでいる
「歌えたり、動けるのは、当たり前。自分から積極的に動けることが大事。恥をすてることでもある」(高校生N子)
「本気になれることだね」(中学生N子)
「私は、中でも準備が一番大切だと思った!ソングバードやフォークソングを誰よりも準備すること!」(高校生N子)
★理想のリーダーになるための必要な力はなんだろう?
→「それは基礎力」(高校生N子)
これは、日々、積み重ねていくもの。
今から「基礎力」をつけるために、
①CDをたくさん聴くこと
②Partyでは自分で動くこと
③次の行動を考えること
④人の意見を聞くこと
★自分のなりたい理想のリーダー像は?
中学生達から高校生のマッシュや身近な仲間の名前が出ました。
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以上を、みんなに問いながら、ノートに意見を書いてもらいながら、進めた高校生に、中学生達もいろいろと感じることが多くあった様子でした。そして、この夏の抱負を、ひとりひとりがノートに書き、発表。
「CDを聴く。SB,FS,TA 期待に応えられるように頑張りたい!」「今年やるTAを素語りができるぐらい楽しむ」「週2回はCDを聴く」etc.
ラボで、こうした力が育つのは、年齢層が縦長で、いつでもこうした力を発揮できる場があることが、大切だとあらためて感じました。
「小さい子どもたちがいるから、上の子どもたちが育つ!」(あるテュ-タ-の言葉)。
こうした力が、社会に出たときに、どれほど大切かということは、社会でご活躍のお父様方が実感していることと思います。是非、保護者の皆様も、ラボでは、こうした力も養う場があること、英語という言語を生かすためには、特にこうした積極性も大切であることを、あらためて認識していただきたいと思います。
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この夏、小学生の子どもたちが、パーティ合宿のリーダーとして活躍できる機会を設けました。夏休みの終わりなので、それぞれキャンプでの経験を生かして、パーティ合宿で実践してもらいたいと願っています。
幼児から約50名の子どもたちを、約10名の実行委員が、どうまとめて進めていくのか、かなり苦戦も予想されますが、お母様方も是非、あたたかく見守っていただきたいと願っています。
第一回実行委員会では、実行委員長や副決め。役割分担やしおりの手配、おおまかなプログラムが話し合われました。中高生のやっている内容を参考にしながら、既に、自分たちで、意見を出し合い、進めていける様子に深く感心しました。
第二回実行委員会で、どこまで話し合いが進むか、多少のアドバイスはしつつも、なるべく忍耐強く見守りたいと思います。失敗も、経験のうち。とにかく自分たちで考えて、どこまでできるか、大きな成長の機会になると信じています。
お母様方も、是非、パーティ合宿にこうした子どもたちの成長を促す目的があることを意識して、子どもたちに声がけをしていただけると助かります。
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ラボ・パーティ45周年企画として、世田谷区用賀に、なんと本多豊國氏をお招きし、墨絵ライブと墨絵体験を実施することが決まりました!今からとても楽しみです。
当日は、参加者みんなで『ももたろう』のテーマ活動も楽しみます。
定員40名ですが、まだ10名ほど申し込み可能です。
詳細は、ラボ伊藤パーティ・ホームページ記載。
参加ご希望の方は、下記までご連絡下さい。
チラシのFAXも可能です。
smile-ito-party@js6.so-net.ne.jp
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4月17日、地震の無いことを祈りつつ東京中央地区の春の発表会を実施しました。
今回は、『十五少年漂流記Ⅳ話』を小学生以上のメンバー31名で、英語だけで発表しました。地区発表会で、単一言語の発表をしたのは、初めて。「テンポも良く、子どもたちが生き生きと発表でき、素晴らしい発表だった」と、子どもたちの頑張りを高く評価して下さる方が多くありました。その経緯を簡単に記録しておきます。
<テーマ決め>
テーマが決まったのは、2月上旬。冬休み中から『十五少年漂流記』の本を子どもたちは読んだり、CDを聴いたりはしていましたが、Ⅰ話からじっくりとⅣ話までを動き、各クラスで意見を出し合いました。Ⅳ話は、戦いもあって、パーティの元気な子どもたちにピッタリ、歌も歌いたいと人気があり、結論を出しました。
<合同パーティと役決め>
2月中旬、初めての合同パーティ。簡単なオーディションを兼ねた役決め。それでも、決まらない役もあり、混沌とした状態。ようやく話の流れもつかめたかな?という状況でした。
<英語単一へ>
そのような中、発表会プログラム作成上、所要時間を申請することに。Ⅳ話は歌を入れて40分ということに私も初めて気づき、練習時間のことを考えると、う~んこれはたいへんかもしれないと感じました。1月の研究会で、40分ものは長いので、英語だけで発表したという他のパーティの例を思い出し、子どもたちに提案してみました。
気になったのは、小学校低学年の子どもたち。それとなく「英語だけで発表してみない?」と持ちかけたところ、「うん、いいよ!」とあっさり了解。少し心配そうな子もいましたが、特に反対はなし。ところが、高学年クラスにもちかけたところ、意見が二つに分かれてしまいました。日本語がないと、見ている人が英語が分からなくて面白く感じてくれない。小学生の子達には、難しいのではないか。一方、英語だけに賛成の子どもたちは、二度同じ動きをしなくていい。日本語を覚えなくてすむ。20分で1回通せるのは、練習するときに楽。・・・まぁどれも消極的な意見でした。そこで、「英語で思いを伝えるのはどう?」と提案したところ、一人が迷い始めました。
十五少年漂流記のテーマは、一言でいうとチャレンジ!ならば、自分たちも英語だけでの発表にチャレンジしよう!(少し方向は違うかなと思いましたが)ということになり、英語単一を決めたのが、2月下旬。
<震災で合同練習が延期>
3月の待ちに待った合同練習直前に震災。まだテーマ活動が何もできていないまま、なんとか2度目の合同パーティ。物語ゲームを通して、とにかく新しく入ったメンバー、普段接していないメンバー同士が、名前を覚えて、仲良くなっていきました。3度目の合同パーティでは、タイトルの形と歌のところの話し合いがメイン。参加できない子どもたちも多く、とにかく集まれる子達だけで、物語に接するという感じでした。
<迷った挙げ句の合宿決行>
余震の続く中、万一のことを考えると合宿は中止にした方がいいと考えていましたが、子どもたちが、このような暗い事態の中、合宿を本当に楽しみにしていることが分かり、決行を決意。合宿で一からつくることに。
<テュ-タ-の失敗>
つくっていく中で、私がこだわっていたあるシーンがありました。こんな風にしたら素敵だろうなぁと、感じていたのです。ただそれを考え出すのは、子どもたちなので、私はじっと見守っていましたが、最後に、手を挙げて、意見を言ってしまいました。多数決でシーンを決めるさい、やはり私の出した案になびく子どもたち達が多く、その形に。しかし、あとで通した時に、本当につまらなそうにそのシーンを演じる子どもたち。
私は、初めて明らかな失敗に気づきました。
<2日目の決意>
2日目は、午前中9時からばっちり高学年がリードして取り組み始めました。子どもたちも集中しているので、私は、見て見ぬふりに徹しました。時々、のぞく程度にしてみました。心配なこともありましたが、子どもたちだけで、どんどんつくりあげ、拍手や歓声があがっているのを耳にしていました。
<お迎えにいらした保護者の前での発表>
2日目の午後、とうとう全体を通す時が来ました。初めてみる子どもたちがつくりあげたシーンも多く、私は感動してしまいました。子どもたちが生き生きとテーマ活動を楽しんでいるのです。子どもたちに教えられたと感じました。初めて音楽CDで通してみました。いくつか修正した方がいいところも、多く気づきましたが、本当によくやったと心から拍手を送りました。
2回目は、保護者の前での発表。合宿に参加できなかった9名分の台詞は、私が代役で英語を言っての発表でしたが、発表が終わった時、保護者の皆さんからもお世辞ではない拍手をいただきました。発表会16日前のことでした。
<合同練習はあと2回>
まだ練習にほとんど参加出来ていない子もいて、気持ちの上で物語には入れるのか、本当に心配でした。単に動いて言葉を語るだけでは、本人が面白くないだろうと感じていました。案の定、久しぶりに参加した子どもたちは、合同練習では、できあがった形についていくので精一杯。2回目の合同練習。場所が暑かったこともあり、なんだかぐたぐた。頭も皆、働かないような状況で終了。ついつい私も耐えきれず口を出してしまい、その結果、高学年の子どもたちが考えたプログラム通りに進まなくなり、悪循環に。私も反省しました。
<高学年の子どもたちの苦悩>
いよいよ発表会前日練習を残すのみ。高学年の子どもたちも、必死でその日をどう過ごすか、プログラムを練り直していました。まだ納得のいかないシーンもあり、高校生が、ノートに記録しながら、皆で考えているようでした。
前日練習は、黙っていようと!固く決意。ただCD操作だけは、手伝ってあげなければ、時間がなくて無理だろうと思い、CD操作に徹しました。
高学年の子どもたちも必死。途中、休み時間で、高学年の子どもたちは、寝ながら休憩をとらないとやっていけないほど、体力を消耗していました。その熱意に、小学生達も、一生懸命に取り組んでいました。完全な協力体制ができあがっていました。
そして最後に円陣を組んでエールをかけていました。最後まで、全員がそろうことはありませんでしたが、明日は成功できる!とそう確信した瞬間でした。
<発表会当日>
子どもたちは、堂々と発表。英語だけだったにもかかわらず、見ている人々に何かを伝えることができたのではないかと思います。
「勢いがあっていいね!見てて楽しい!これぞテーマ活動!という感じでした。」
「ことばも動きもきびきびしていて、何よりこどもたちが生き生きと楽しんで発表しているのが良かったです。」「楽しさが見ている側にも伝わってきた。」「テーマをよく理解して一丸となって取り組んでいてすごいと思った。」「小さい子たち(低学年の子達)が、しっかり自分の意思で動いていて、とても楽しそうな発表だった。」「帰ったら『十五少年漂流記』1話から全部聞いてみたい。」などの感想をいただくことができました。
全国のラボっこがそうであるように、子どもたちのもつ力が、いかに素晴らしいか!ということを伝えたくて、長々と記録を書いてしまいました。
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この言葉は、先日、入会された小学生のお祖母様のことばです。いろいろな英語教室を検討され、最後にラボに行き着いて下さいました。そのさい、お母様に、なぜラボに決められたかを尋ねてみました。
語学の勉強に熱心なお祖母様が、「子どもの頃に聞いた物語は心に残る。勉強なんて、その気になればいつでもできる」とおっしゃったそうです。またお母様も、物語がどれほど子どもの心に印象強くのこっているかを、ラボ体験後、お子さんの様子をよく観られ、感じ取ってくださいました。
今、私たちのまわりには、たくさんの情報が氾濫しており、幼児から小学校低学年の子どもたちへの英語教室の勧誘もたくさんあるかと思います。私自身、その昔、家で子どもに、英語で指示を出してみたり、単語を書かせてみたりと、あれこれ試みてきました。
しかし、結局、こうしたうわべだけの英語は、何も残らなかったというのが、今の感想です。ただ、そんな息子も、“What a beatiful day!”「空はすっかり晴れているし」(この日本語訳にも中学生になった時に感動)など、数多くの、フレーズだけは、自然に湧いてくるようです。しかも、イメージがぱぁっと広がる言葉が、忘れることのない言葉として入っているようです。
ラボという英語教室は、よく説明しにくいと言われます。先日の保護者会で、「英語を体験するところ」と伝えたところ、納得できましたというお母様がいらっしゃいました。「物語を体験しながら、英語や日本語、言葉を体得するところ」といった方が正確かもしれません。
私も経験したことがありますが、テレビの英会話講座などで、その時はなるほどと覚えた英語でも、今となってはそれがどんなフレーズだったか、全く覚えていません。しかし、様々な場面で、体験したことや、外国人の方との言葉のやりとりで気づいたことや、ラボ・ライブラリーの中に出てきた印象深い言葉は、覚えています。しかも、どの登場人物がどんなイントネーションで話していたかなど、鮮明に覚えているのです。
まして子どもたちであれば、どれほど深く心に残っていることでしょうか。お祖母様が、多々ある英語教室の中から、ラボを勧めて下さったことは、これまでの人生の中で、どんなことが大切かを深く感じてこられて、おっしゃって下さった深い言葉だと思います。
今年、ラボは、45周年を迎えます。日本の英語教室としては、一番古いのではないでしょうか?丁度、東京オリンピックの頃、鈴木孝夫(言語学者)氏ら、多くの著名な学者達が、日本人はいかに外国語を習得すべきか、真剣に考えるためにつくられた研究所が、東京言語研究所です。アメリカからは、MIT教授のチョムスキーを招き、話を聞くなど、様々な研究がなされました。Language Laboratory、まさしく言語実験室でした。すぐに結果はでない現場からのスタート、これがラボの由来です。
私事で恐縮ですが、大学時代、モンテッソーリ教育にどっぷりつかっておりました。イタリア初の女医であるマリア・モンテッソーリが、子どもの様子をみていて、気づいた「子どもの発見」から生まれた教育理論です。
ラボも同じように、子どもたち自身が、物語のごっこ遊びを始め、そこで自然に英語を話し始めたところから、今日にラボ・メソッドが生まれています。どちらも「子どもたちの心の自然にかなっている教育」として、個人的に共通するものを感じています。私がラボの教育に惹かれる理由の一つでもあります。
自然にかなっていないものは、どうしても無理、軋轢を生じさせるように感じます。大人が様々なものを提供しても、子どもたちは、好きなこと、嫌いなことをはっきりと、表情で示します。本物をよく知っている子どもたちの目は、決して嘘をつきません。
楽しいこと、心がわくわくすることに出会ったとき、どんなに子どもたちの内面が成長しているか。その時の子どもたちの吸収力は、大人にも負けないものすごい力を発揮していると日々、実感しています。こうした自然な力や意欲を、大切にしたいと心から感じています。
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