西日本新聞に週1回載っている詩人の伊藤比呂美さんの万事OKのコーナーに載っていた相談
「自分のいいところなんて分からない」と言う質問の対する答えが、心強いメッセージだったので紹介
Q: 受験予定の大学に、「自己PRや将来の目標や夢」についてのレポート提出を求められていますが、全くダメ、書けないんです!自分のいいところなんて分からないです。将来の夢も、よく分からないし、今決めたいとも思わないし・・・アドバイスを下さい。
A: 将来どうなりたいかなんて、18なら分かってなくたって当然だ。
理想を言えば、大学とは、高校は出たけどたいして教養のない現代の若者が、色んなことを学ぶ機会を得、成長し、そして受験勉強じゃないほんとの学問を知る場所。そのために大学の最初の数年があるわけだ。
分かったふりして小器用にまとめるよりは、「分からない、が、わかりたい。そのために大学に行って勉強したい」を基調にした方が、ずっといい。
自分について書くのも、むずかしくて当然だ。
自分がどんな人間かまだ分かってなくても、自分が体験したこと実感したことなら書ける。どんな風に生きてるかってことも書ける。人の間でどんな存在かってことも書けるだろう。
一人で考えてないで、周囲の人にも聞いてみる。友人でも親でも。すると客観的な自分が見えてくる。それを考えながら、自分について自覚してみる。
自分の行動について、理由を書いてみる。なんとなくしてきたことにも理由は必ずある。
自分の経験は、趣味や部活だけじゃない。失敗も挫折も、書いた方がいい。
書くときのポイントは、
「変化」「以前はこうだった。こういう経験をした。これをバネにしてこう変わった(変わりたい)」
自分のことばで、自分らしい表現を探して。自分のことを真っ正直に書いた文章はいつでも心を打つ。
今どき、どの大学だって、ちんまりとまとまる無難な子を作りたいとは思ってない。言われたことしかできない子や想像力のない子は、うんざりしていると思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さあ自分自身をしっかり見つめて、自分の言葉で考えてみよう!きっと大丈夫。頑張れ~
って我が子と重ね合わせて読んだ記事でした。 |