★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」 |
12月05日 (月) |
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12月3日、息子からもらい受けたチケットで新橋の四季劇場「海」へミュージカル「オペラ座の怪人」を観に行き、思いがけず、得がたい感動と華やぎのひとときをプレゼントしてもらいました。
劇団四季のミュージカルはこのサイトでもときどき話題になりますが、わたしにはある種のこだわりがあって、これを観ることをしてきませんでした。しかしまあ、聞きしにまさる絢爛豪華さにドギモを抜かれました。黄金の彫像や水晶のシャンデリアなど、舞台装置の豪華さ、そして場面転換のすばやさ、ほんと、奇跡のように早い。アッと意表をつく変幻自在な動きぶりは、まるで外国のマジック・ショーを見ているよう。そして華麗な踊り。それは若々しく、きびきびと弾けとぶ勢いがあって気持ちいい。これぞエンターテイメントということか。わかる、わかる、見るものにとって、楽しくないはずがない。
この日の主な出演者は、オペラ座の怪人がO.T、歌姫クリスティーヌにM.T、ラウル子爵がY.T、メグにはK.A。総勢70名くらいの舞台だったでしょうか。歌ではクリスティーヌのメゾ・ソプラノがきわだって美しかった。怪人ファントムの歌も、届かない愛に狂う鬱屈した情感と孤独をしっかりと伝えるものでした。
ストーリィから見ると、醜男が美女に寄せる純粋な思い、かなわぬ恋を描いたヴィクトル・ユゴーの傑作『ノートルダムのせむし男』を想起させられるもの。若い歌姫クリスティーヌに寄せる怪人の愛の一途さと孤独が胸をえぐります。顔の右半分に醜いひきつれのあとがあり、仮面でそこを隠しているナゾの男。そのコンプレックスを持ちながらも、こと音楽に関しては、たぐいまれな才能をもつ人物。あるときから、亡霊のようにしてオペラ座の地下深くに住み着いています。クリスティーヌの歌の才能を花開かせたのが、このナゾの人物。チャンスがめぐり、花形のプリマドンナとして舞台に立つようになるクリスティーヌ。
そのころから彼女は、劇場のパトロンであり、幼馴染みでもあるラウル子爵に近づいていきます。クリスティーヌに深い思いを寄せる怪人に、抑えがたい嫉妬の炎が燃え上がり、オペラ座はシャンデリアが落下するなど、つぎつぎと不思議な事件に巻き込まれ、不吉な事件がつづきます。
屈折しながらも、ひとりの女性へ悲しいまでの愛を傾ける怪人の純粋さは、裏切りに対するはげしい怒りとなり狂気となって、劇場関係者すべてを脅かすことに。オペラ公演を阻害され、混乱し困惑する人たちは、ひそかに怪人の殺害を計画するが、もともと存在を超えた存在である怪人は、だれをしても捕らえること殺害することはできない。
歌のレッスンをしているとき、ふとした気まぐれから、クリスティーヌはいきなりナゾの怪人の仮面をひっぺがす。ぺろりとした醜い顔、ゾッとする顔が現われる。怒りのなかで、怪人は彼女を、オペラ座の地下の秘密の部屋へ引き込み、愛を迫る。恋人を連れ去られたラウル伯爵も、クリスティーヌを取りもどそうとあとを追い、このナゾの部屋に来る。たちまちラウルは怪人に捕らえられ、首にロープをかけられる。
「わたしを取るか、それともそいつ(子爵)を取るか」と窮極の選択を迫られるクリスティーヌ。「子爵」と答えたら、恋人の首にかかったロープは引き上げられる。
このとき、女は、怪人からの指輪を受け、自分から熱いキスをする。長い熱烈なキス。どういうことか、あのゾッとする醜い顔を厭うこともなく、愛情ふかく女のほうから抱擁する。(女のなかには、自分を世評高いプリマドンナに育ててもらった恩義も働いていたろうか)。すると、怪人ファントムのこころいっぱいに、あたたかい、やさしい潮が満ちてくる。怪人は、子爵の首にかけていたロープをパチリと千切り、ふたりの愛を許して、クリスティーヌとともに地上世界へ帰してやる。
水のうえを歌いながらボートで去っていく恋人たち。あとにひとり残ったオペラ座の怪人。光のない部屋でまどろむように深く椅子にかける。悲しみと憂愁の空気が包む。つぎの瞬間、そこには白い仮面だけが残され、だれの姿もなかった。
男の一途な愛の、水晶のような美しさが胸に沁みる。わたしにも憶えあるなあ、この孤独な思い。手を伸ばしても、伸ばしても届かない愛。そして、怒りを抑え、自分を殺して許し、愛するものへの思いを断つことの切なさ。ああ、愚かしいほどの純粋さ。同時に、女の気まぐれなこころの揺らぎに翻弄される男は、まったく、たまったものじゃない、という思いも。罪つくりだね、美しい女というのは、いつの時代も。
転記スミ⇒「物語寸景〔2-3〕」
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Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月06日 18時13分)
「オペラ座の怪人」は、映画では何度か
見たことがありますが、ミュージカルでは
見たことがありません。
ぜひ見て見たい演目です。
「四季」に対するがのさんの気持ち、なるほどな、
と読みました。「四季」の舞台も一度も見たことが
ないけれど、ミュージカルなら四季のを見たいです。
・・・がのさんの気持ちもわかるけれど・・・。
ありゃりゃ、これじゃはじめに戻ってしまった。
ミュージカルでなく、お能の舞台、こちらでは
どこも企画がなくて、ちょっと残念。
・・・体調が戻ってよかったですね。
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Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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サンサンさん (2005年12月06日 22時44分)
良かったですね。
がのさんと共通の話題というか感動があると思うと、嬉しいです。
なんだか、がのさんの感動がよく伝わるだけに、思わず自分の感動を思
いだしてしまいました。
私はどちらかというとニューヨークでみた「オペラ座の怪人」の方が印
象が強すぎて、イギリスも四季もその次くらいの感動だったのですけれ
どね。
映画は、やはり舞台には負けますね。
まぁ、映画なりの面白さもあるにはあるのですが、やはり臨場感という
点では生の人間が手の届く目の前に舞台にいるわけですし、肉声ですか
らね。
伝わり方が違う。
いい息子さんですね。
もちろん奥様とご一緒にご覧になったのですよね。
良かったですねぇ。
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Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月06日 23時52分)
ドロシーさん 【その1】
>「オペラ座の怪人」は、映画では何度か見たことがありますが、ミュ
ージカルでは見たことがありません。ぜひ見て見たい演目です。
そうですよ、罪つくりなことをさんざんやってきたドロシーさん、
(反省していますか!) ついに愛の思いの届かなかったあまたの男たち
の無念な思いを知ってもらうには、ぜひこれを観てもらわないと。
醜男の、不器用な、命をけずるひたむきな恋、わたしなんぞは身につま
されます。
>ミュージカルでなく、お能の舞台、
“秘すれば花”のお能と、劇団四季の派手なミュージカルを結びつける
にはちょっと無理がありますよね。場面転換の迅さひとつをとっても、
行って来るほど、いや、宇宙の果てと地底400マイルほどにも違います。
とはいえ、こういうものを文藝感覚で捉えるのがわたし流の鑑賞の仕
方。とりわけ、ことば。生きた美しいことばかどうか。歌や踊りの華美
さにはごまかされません。
じつは11月25日でしたから、ハワイから帰ってきた翌日、さすがに無
理だろうと思い、諦めたのですが、渋谷の観世能楽堂で『求塚』が演じ
られました。この『求塚』のシチュエーションと「オペラ座の怪人」は
ちょっと似ているのかな、と思うところがあるのですよ。(こじつけかな
あ…)女の美しさゆえに破滅していく男たち、という点でも。
『求塚』のほうは、菟名日乙女(うないおとめ)という美しい娘に、ふ
たりの男が同時に求婚します。どちらとも決めかねているとき、思いつ
いて、弓矢で勝負を競わせようと謀ります。川に仲良く遊ぶオシドリの
つがいを指さして、あれを見事に射抜いたほうにこの身をあずけましょ
う、と約束する。ところが、両者の放った矢はともにオシドリのからだ
を射抜きます。さあ、どうする。 【つづく】
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Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月06日 23時58分)
ドロシーさん 【その2】
女は、何の罪とがのない水鳥を無惨に殺させてしまった自分の浅はか
さを悔い、入水して果てます。恋する女の死を知ったふたりの男は、女
の葬られた塚の前で互いに刺し違えて死に、女のあとを追うというもの
がたり。男の潔さもいい。とりわけ、日本女性のやさしい心根と節操が
涙を誘いますね。
一方、『オペラ座の怪人』に登場する歌姫クリスティーヌはどうか。
自分を育ててくれた恩義に感ずることもなく、お金持ちでハンサムな子
爵へと走ります。美しいだけで、お脳のほうは空っぽの、功利主義者で
す。(いい過ぎですか)「さあ、どちらにする」と選択を迫られて、子爵
の首にロープがかかっていたとはいえ、いったんは怪人のほうを全的に
選びます。いいかげんなものです。
いま、これを書きながら、これまでとはちがうストーリィの読み解き
方に思い至りました。クリスティーヌというのは、どうしようもない、
わけのわからない女です。彼女のいきなりのキスを浴びながら、怪人は
「だめだ、この女は」と思ったに違いない。その手の指が震えていたの
は喜びで震えていたわけじゃない。不実な、こんな他愛もない女に身を
削って関わってきたわが身の愚かさに、ハッと気づく。だから熨斗(の
し)をつけてこの女をラウル子爵に渡したのだ。そうに違いない。
菟名日乙女のこまやかな情と、クリスティーヌのすっぽんぽんのアタ
マと…。やはり、日本女性のこころのほうが美しいですね。それに、こ
とばということに関しては、ミュージカルでは二の次、三の次になりま
すのでね、ほんとうの美しいことばにふれようと思ったら、やはり日本
古典文学でしょう。お能であり狂言であり文楽でしょう。
あれっ、話がだいぶちがうところへきてしまいましたかね。
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Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月07日 10時26分)
サンサンさん
>良かったですね。がのさんと共通の話題というか感動があると思う
と、嬉しいです。私はどちらかというとニューヨークでみた「オペラ座
の怪人」の方が印象が強すぎて、イギリスも四季もその次くらいの感動
だったのですけれどね。
あららら……。ニューヨークで、ロンドンで、東京で、「オペラ座の怪
人」の舞台をご覧になっておいでなのですか! 加えて、映画も。すご
いですね。何回見たことになりますか。そういう人が、けっこういるん
ですよね。何ですか、どこですか、そんなにサンサンさんを惹きつける
のは。
そうなりますと、わたしの浅はかな感じ方など、お笑い草。恥ずかしい
です。これを観たという周囲の人の声は何十ぺんとなく耳にしてきまし
たが、どうしてなのか、「よかった」「すばらしかった」というだけ
で、それがどんな作品で、何を語るものなのか、内容がぜんぜん伝わっ
て来なかったんですね。せいぜい新聞の広告で見るハッタリの宣伝文句
程度。だれもナマの感想を語ってくれない。語るにむずかしい内容なの
か、と。
それをあまり求めなかったわたしに問題があったことも事実でしょう。
わたし自身が劇団四季のミュージカルについては、ケチなこだわりをも
ち、視線をナナメに当ててきたことにもよるのでしょう。そんなことも
あって、この際、恥をしのんで日和って、わたしの印象を忘れないうち
に書きとめておこうとしたものです。所詮は、自分勝手な、偏った見方
です。別な見方、あるいは間違っている点がありましたら、どうぞお教
えください。いくらでも訂正いたします。
まずは、共感をもって読んでいただけましたこと、感謝しております。
おとうさんの具合は、その後いかですか。お医者さんをなさっていた方
ですよね、サンサンさんがたいそう尊敬なさっておいでの。恢復を心よ
りお祈りしています。
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Re:Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月08日 15時18分)
がのさん
「求塚」、インターネットで検索して、
内容を読んでみました。なかなか
業の深い話のようです。
後悔するならなぜ、鳥の命を奪うような
賭けを頼むのか、そこにその後の
乙女の苦しみの始まりを感じてしまいます。
オペラ座の怪人の、「がの」流新解釈、
なかなかに面白く読みました。
それにしても、サンサンさんの人生にも
とても興味を覚えながら、書き込みを
読みました。
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Re:Re:Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月09日 09時25分)
ドロシーさん
「求塚」、インターネットで検索して、内容を読んでみました。なかな
か業の深い話のようです。後悔するなら、なぜ鳥の命を奪うような賭け
に頼むのか、そこにその後の乙女の苦しみの始まりを感じてしまいま
す。
⇒ははあ~、女の業ですかねぇ。能「求塚」について、インターネット
でいい案内が見つかりましたでしょうか。能を文字であらわすのはなか
なか難しいことですので。観能に際しては、基本的な情報、輪郭だけは
知っておきたいですよね。そうすれば、物語の構成の全体が見えてきま
すので、あとは自分の全感覚で好きなように捉えて表現の微妙なところ
を見、日本語固有の美しいひびきを聞いていればいいわけで、自分の感
性の自由な跳躍を愉しめます。ぜひ機会を捉えて、この「求塚」に限ら
ず、「黒塚」(安達原)でも何でも、日本古来の洗練された表現芸術、窮
極的にそぎ落とされ、世界に例のない抑えられた表現を、見て愉しんで
くださること、願っています。
>「オペラ座の怪人」の、「がの」流新解釈、なかなかに面白く読みまし
た。
⇒ハッハ。能の「求塚」とミュージカルの「オペラ座の怪人」を無理や
りくっつけて物語の本質を探ろうなどと勝手なことをするのは、おそら
く、世界どこにもいないかも知れません。たぶん、問題にするにも足り
ないとんちんかんなことなのでしょう。ですから、あまり信じないでく
ださい。学術論文ではまったくありませんので。
しかしまあ、どちらも人間の本質、女の業をピタッと言っている作品だ
とはお思いになりませんか。こじつけでしょうか。テューターさんが何
でもかんでもラボに結びつけてものごとを捉える、あの滑稽なほどに自
己肥大な、偏頗な思考回路とそっくりですね。まずいなあ、この牽強付
会ぶり。
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Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月09日 13時29分)
がのさん
>能に際しては、基本的な情報、輪郭だけは知っておきたいですよね。
実際のところ、「求塚」の何たるかすら知らなかったので
あらすじを学ぶために検索しました。本当に芸能に
疎くて恥ずかしいです。
>テューターさんが何でもかんでもラボに結びつけてものごとを捉え
る、あの滑稽なほどに自己肥大な、偏頗な思考回路とそっくりですね。
まずいなあ、この牽強付会ぶり。
まさに、テューターの姿勢こそが「牽強付会」。
言いえて妙だと思いました。
「オペラ座の怪人」と「求塚」。それを女の業として
括り、それを手弱女の姿と感じるか、否か。
どちらも見ていない私には、興味は尽きぬ話題
ではあります。
「黒塚」、みたいです。
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Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月11日 14時58分)
この話題にのらないわけにはいかないでしょう~。
私も、「オペラ座の怪人」が大好きです。
四季のを2回とロンドンで1回、あと映画も見ました。
(ただ・・・ロンドンでは、旅疲れで半分寝てました・・・もったいない!)
怪人の気持ちが痛いほど分かるのは男性だけじゃありませんよ~。
クリスティーヌのような罪作りな男性に想いを寄せて、切ない恋をする
女もいるってことです。
でもクリスティーヌの怪人に対する気持ちは、父親を慕う気持ちに近か
ったんですよね。
豪華絢爛な舞台装置や衣装・踊り・もちろん俳優たちの力とともに、な
んといっても現代のモーツァルトと称されるアンドリュー・ロイド・ウ
ェーバーの音楽が魅力的♪♪です~。
時々CDを聴いて、歌姫気分で練習しておりますの。
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Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月11日 22時09分)
ちこらんたんさん
>この話題にのらないわけにはいかないでしょう~。私も「オペラ座の
怪人」が大好きです。
★…ほらほらほら…。発表が終わったとたん、撥ね起きたかのように元
気になりましたね。体調は戻りましたか。案外、デリケートなのかなぁ
~、ちこたんの神経って。
劇団四季のミュージカル。ちこたんだけには内緒にしたかったのに!
だって、ほら、すぐまた「ダンサー志望だ」なんて、いい気になるか
ら。おなかの“段差ァ脂肪”のほうに気をつけてもらわないとならない
のに。でもまあ、演劇となればいろんなタイプの出演者が要るから、う
まく嵌まらないでもないでしょうが。チビデブの男も登場してたじゃな
いですか。
そうなんですか、「オペラ座の怪人」「Cats」…、皆さんは一度なら
ず何度も観るんですね。サンサンさんも数えきれないほど観ておられる
ようですし。ちこたんの場合、このミュージカルでいちばん胸板にひび
いたのは音楽なんですって!? “現代のモーツァルト”といわれている
んですって!? そうかなあ。たしかにクリスティーヌ役の高木美果さん
のメゾ・ソプラノは美しかったです。美しかったですが、オペラ座の怪
人役・高井治さんの歌には、こちらの胸をどきんどきんと震わすものが
ありました。泣きたいような切なさまで。いろいろな見方があっていい
わけですが、横浜の怪人の場合は、図抜けた才能をもちながら隠せない
コンプレックスをもち、暗い情熱のなか、一人の女性を命がけで愛する
男の、なんとも切ない、一途で純粋な思いに、まいってしまいますね。
もっとも、ちこたんにこんなことを云うのは口惜しいのだけれど。だ
って、劇団四季のミュージカルなんぞにウツツを抜かしているのはバカ
だ、浅利の野心と営利主義に乗せられているトンカチだ、とこれまで云
ってきたからね。……だけど、ほんと、すごいね。また観たいよ、「南
十字星」か「鹿鳴館」。節操がないと言われても、この際、いいや。
>時々CDを聴いて、歌姫気分で練習しておりますの。
★…なに、それ。「の」だって! ほらほら、本気でその気になったら
まずいよ、マックスくん、水だ、水だ! おかあさんの目を覚まさせて
やってくれ!
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Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月12日 03時54分)
ちこらんたんさん
がのさん
>でもクリスティーヌの怪人に対する気持ちは、父親を慕う気持ちに近
かったんですよね。
そう、そうだと思います。さすがに何度も舞台を
見ている方は、適切に表現できる!
>時々CDを聴いて、歌姫気分で練習しておりますの。
この一文に関する評価は、がのさんに一票。
でも、発表会を無事終えた時の気持ちに免じて、
おおらかに見守りましょう。
以上、インターセプトでした。
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Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月12日 23時45分)
がのさん
そうなんです~♪発表が終わったから、話し放題よ☆
案外はよけい、デリケートなんですよ、私。
バリケートじゃありません。
おなかの“段差ァ脂肪”?まだそこまでいってません。
でも、デブじゃないけどチビだから、ヒロインは無理でしょうねえ、
私。
平均年齢が高かったら、子役として使ってもらえるかもしれないってと
こです。
「Cats」もよかったけど、「オペラ座の怪人」が一番好きです。
ちなみにクリスマスに、2度目の「ライオンキング」に行きます。
(子どもたちのチケット代を姉が出してくれたからです。
そうじゃなきゃ、1回で精一杯。)
「オペラ座」は、子どもにはまだ早いですね☆
テューターは、研修と称して舞台見に行くんじゃないんでしょうか。
ハニーさんもしょっちゅう研修してらっしゃるような。
ウェーバーは“現代のモーツァルト”というか、いろんなタイプの曲を
作れるそうです。ロンドンミュージカルは、彼の音楽なしには成立しな
かった。一時代を作っているという意味ではモーツアルト並じゃないで
しょうか。
オペラ座の怪人、私が見た時は山口祐一郎さんだったのですが、やはり
大変心を打ちました。
>もっとも、ちこたんにこんなことを云うのは口惜しいのだけれど。だ
って、劇団四季のミュージカルなんぞにウツツを抜かしているのはバカ
だ、浅利の野心と営利主義に乗せられているトンカチだ、とこれまで云
ってきたからね。……だけど、ほんと、すごいね。また観たいよ、「南
十字星」か「鹿鳴館」。節操がないと言われても、この際、いいや。
ほんと、これまで散々でしたものね~。
名古屋のミュージカル劇場は、この冬で「ライオンキング」が終り、
「南十字星」など戦争もの3部作が始まります。
全部見たい!お財布との相談がツライ・・・
>★…なに、それ。「の」だって! ほらほら、本気でその気になったら
まずいよ、マックスくん、水だ、水だ! おかあさんの目を覚まさせて
やってくれ!
どうぞ~想い出~をこの胸に~~~
(お話、全然聞いておりませんわ!)
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Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月12日 23時50分)
ドロシーさん
がのさん
>そう、そうだと思います。さすがに何度も舞台を
見ている方は、適切に表現できる!
いや、たしかパンフレットに書いてあったんです。
1回目観た時には、クリスティーヌの気持ちが分からなかったから、それ
を読んで納得してから、2回目観たんです。
>この一文に関する評価は、がのさんに一票。
でも、発表会を無事終えた時の気持ちに免じて、
おおらかに見守りましょう。
ありがとう存じます。
仮面かぶって歌うから許して~。
マスカレード!?
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Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月13日 10時39分)
ちこらんたんさん、ドロシーさん
>★…なに、それ。「の」だって! ほらほら、本気でその気になったら
まずいよ、マックスくん、水だ、水だ! おかあさんの目を覚まさせて
やってくれ!
どうぞ~想い出~をこの胸に~~~
(お話、全然聞いておりませんわ!)
ハマの怪人――ど、ど、ど、…どうしよう、ドロさん、チコ姐がほんと
におかしくなったみたい。
ドロ――また? ほっときなさいよ。
怪人――でもさ、ほかのひとの迷惑になるよ、これじゃ。
ドロ――救急車、呼んだら? ケータイ買ったんでしょ、119番よ。
怪人――でも、使ったことない。使い方、わかんない。
ドロ――いいから、いいから。ほら、110番じゃないツーのに。救急
車で“キ”印の病院に収容してもらうのよ。
怪人――やけに冷たいんだね、チコ姐に。
ドロ――あったりまえよ! 「郡山の聖子ちゃん」で通っているわたし
のこと、なんて言ったと思う? 「段差ぁ脂肪」というなら、そりゃ、
ドロさんでしょ、だって。たくっ!
怪人――かも知れないし…。
ドロ――許せないよ、デリカシーがないんだ、あの女。そのくせ、なん
だって? 自分ではデリケートだって。ザケンナだ! うん? デリケ
ートとデケカシーって、どうちがう?
怪人――も~、そういうことじゃなくってさ、ほら、お互い、たくさん
の子持ちの仲じゃないか。こんなときこそ助け合わなけりゃ。
ドロ――あっちは2人、こっちは3人。わたしの勝ちだ。
怪人――また。そんな問題じゃないツーのに。
ドロ――しょうがないよ、ノセちゃったのがまずい。一度ノセると止ま
らないのがあの女。
怪人――わかった。じゃ、とりあえず、「平成ものはづけ」のほうに収
容しておこうか、「どうにも止まらないものは…」に。暴力をふるうほ
どには凶暴じゃないみたいだし。
チコ――あの~、ちょっと。わるいんだけど、これ、ミュージカル?
わたし、どこで歌うの?
ドロ――歌わなくっていいの! ドタバタ喜劇がお似合いよ。
怪人――題して『狂える歌姫のCruel Story』
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Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月13日 16時00分)
がのさん
ドロシーさん
ハマの怪人さま、私のために台本を書いてくださって・・・まことに「身に
余る光栄」「光栄のイタチ」でございます。
で、歌はどこで入れたらいいかなぁ?
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月15日 04時34分)
ちこらんたんさん
がのさん
>ハマの怪人さま、私のために台本を書いてくださって・・・まことに「身
に余る光栄」「光栄のイタチ」でございます。
ドロにも役を下さり、身に余ったイタチです。ありゃ?
>で、歌はどこで入れたらいいかなぁ?
幕が降りて、客席がカラになり、照明も全部おとした
あとで、どうぞ。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月15日 23時44分)
ドロシーさん
がのさん
>幕が降りて、客席がカラになり、照明も全部おとした
あとで、どうぞ。
そ、そんなぁ・・・
いいわ、そんなことには負けないわ。
下積み時代にはよくあることですもの!
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月16日 00時32分)
ちこらんたんさん、ドロシーさん
チコ――あの~、ちょっと。わるいんだけど、これ、ミュージカル?
わたし、どこで歌うの?
ドロ――歌わなくっていいの! あんたにはドタバタ喜劇がお似合い
よ。それでも歌いたいっていうの!? 幕が降りて、客席がカラになり、
照明も全部おとしたあとでなら、お好きなだけどうぞ。当然、オケはな
いよ。
チコ――そ、そんなぁ…。いいわ、そんなことには負けないわ。下積み
時代にはよくあることですもの!
怪人――題して『狂える歌姫のCruel Story』。エピローグはやはり拙者
の歌で飾ろうか。
♪姫よ姫 無念でござる/客はとうに 帰ってござる/
片恋を 泣くも笑うも すきなれど/
見向いてくれぬを うらむなよ
いつまでつづく 下積みぞ
非才をわびて さあ幕だ♪
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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dorothyさん (2005年12月16日 10時53分)
がのさん ちこらんたんさん
『狂える歌姫のCruel Story』。
前編と後編がちゃんとつながっている!
驚きました。これは、ぜひ上演すべきです。
どこで練習しましょう?
ちこらんたんさん、今がチャンス!
ミュージカルデビュー、できますよ!
えっ?この役じゃいやだって?
でも、オープニングで、歌っちゃえば
こっちのものですよ。あ、エピローグで、
がのさんとちこらんたんさんの二重唱は?
私はまともな通行人で遠ざかっていく・・・。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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ちこらんたんさん (2005年12月16日 23時57分)
がのさん
ドロシーさん
> ♪姫よ姫 無念でござる/客はとうに 帰ってござる/
片恋を 泣くも笑うも すきなれど/
見向いてくれぬを うらむなよ
いつまでつづく 下積みぞ
非才をわびて さあ幕だ♪
聞くも涙、語るも涙の悲劇ですねぇ。えっ?喜劇?
『狂える歌姫のCruel Story』。
前編と後編がちゃんとつながっている!
同感でございます。
しかしドロシーさんが通行人とはもったいない。
ちゃんとした役で、3人でハモリましょうよ!
今日、遅ればせながらリチャード・ギア版のShall we dance?のビデオ見
ました。
すっかり踊りもできる気分です。(危険?)
しかし、日本版との文化の違いを感じて面白かった~。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★醜男が歌姫に寄せる一途な恋、至純な愛、「オペラ座の怪人」(12月05日)
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がのさん (2005年12月17日 10時12分)
ちこらんたんさん、ドロシーさん
聞くも涙、語るも涙の悲劇ですねぇ。えっ、喜劇?
『狂える歌姫のCruel Story』。前編と後編がちゃんとつながっている!
ドロシーさんもちゃんとした役で、3人でハモリましょうよ!
三人のヤモリ…!? あ、ハモリか。
どうかなぁ、受けるかなぁ。
それにしても、今度ばかりは相当な執念ですね。
そもそもこんなに粘り強かったかなぁ、ちこたんは。
“三害に恥なきもの”と言はれよと
がんばりましょうぞ 家もないけど
オペラ座の怪人の孤独と傷の深さを思えば、この三文歌姫もそんなに無
碍にはできません。どうやら本気みたいだし、年末で忠臣蔵のアダ討ち
の空気も漂っていてこわいし。
困ったもんだ、拉致もならず不法監禁もならず、
どうでしょう、ドロさん、そんなに冷たく突き放さないで、
何か考えてやってくださいよ。
ただし、安達が原の土深くに埋めるという、いつもの手はだめですよ。
バレバレだからね。
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Cruel Story
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ちこらんたんさん (2005年12月17日 23時19分)
がのさん
ドロシーさん
そうですねぇ。
そのうちお二人のところに、招待状(脅迫状?)が送られてくるかもしれ
ませんね。
プリマドンナはちこらんたんにせよ、とかなんとか。
> “三害に恥なきもの”と言はれよと
がんばりましょうぞ 家もないけど
☆現代の女は誰に従うか?
老いても自分に従いましょう
☆若くても幻覚は見る 幻聴も
あさきゆめみし 狂える歌姫
おそまつさまです・・・
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Re:Cruel Story
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dorothyさん (2005年12月18日 09時49分)
ちこらんたんさん
がのさん
すみません。やっぱり、黒塚に埋めて
しまいましょう。あ、最後に
塚の底から、それでもやたら明るい声で
歌うちこらんたんさんを入れるといいかも・・・。
そして、その明るい歌声をバックに、
怪人が「これで危機は去った。」と
通行人に声をかけると、振り向いた私は・・・
美しいジュディ・ガーランド!!!
あ、これ、いい!やろう、やろう!!!
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Re:Re:Cruel Story
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がのさん (2005年12月18日 22時38分)
ドロシーさん、ちこらんたんさん
ドロ――やっぱり、黒塚に埋めてしまいましょう。最後に塚の底から、
それでもやたら明るい声で歌うちこらんたんさん…。
怪人――以来、安達が原に雨の降る夜にはいつも、もうひとりのものの
けがあらわれ、狂エル歌姫となってCruel Story をふるエル声でだれか
に訴エルように歌うのがきこエル、というあまり“エル”(得る)ところ
ないおはなし。さてさて、さまよエルもののけの憩エルところはないも
のか。
ドロ――むだなことよ、そんなこと考えたって。
怪人――月夜の海に浮かべれば。
ドロ――歌を忘れたわけじゃなく、もともとだめだからダメなの。カナ
リヤほどにも歌がうまけりゃ、こんなことにはならなかったのよ。
(喜劇は悲劇に、さらにはスリラーに…。どこまで行くのやら)
ドロ――そして、その明るい歌声をバックに、怪人が「これで危機は去
った」と通行人に声をかける。振り向いた通行人の私は、おお、美しい
ジュディ・ガーランド、
怪人――と思いきや、霊岸ランドの呪(じゅ)手ぃ――がらんどうののっ
ぺらぼうだった。キャ~~~ッ! 手には刃渡り60センチの出刃包丁。
ドロ――あ、これ、いい!やろう、やろう!!!
怪人――うん、やろやろ!
チコ――あの~、あたし、オロリもできるんですけど、…歌がだめなら
オロリで。
ドロ――塚の底でどうやって踊るのよ、バカ!
チコ――あ~ん、またバカって云ったぁ。
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Re:Re:Re:Cruel Story
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ちこらんたんさん (2005年12月18日 23時50分)
がのさん
ドロシーさん
かくして塚に埋められたちこらんたんは、土を掘って掘って掘りまくっ
て、地球の裏側にたどり着きました。
そこでサンバをマスターして帰ってきましたとさ。
ちこ: 霊岸ランドの呪(じゅ)手ぃ――がらんどうののっ
ぺらぼうには負けないわっ!
オロチ、じゃないや、オロリで勝負よっ!
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Re:Re:Re:Re:Cruel Story
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がのさん (2005年12月20日 10時17分)
ちこらんたんさん、ドロシーさん
かくして塚に埋められたちこらんたんは、土を掘って掘って掘りまくっ
て、地球の裏側にたどり着きました。そこでサンバをマスターして帰っ
てきましたとさ。
★…サンバ、…かくして、サンバといってもサンバカ・トリオのおめち
ゃミュージカルの公演、ついに実現する運びに。マツケン・サンバも顔
を赤らめるすさまじきオロリを見せるもののけチコ姫とが~らんどうの
のっぺらぼうにテレビや新聞の取材が殺到、劇団四季のミュージカルを
しのいでたちまち日本じゅうを席捲して評判に、……なるわけないか。
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Re:Re:Re:Re:Re:Cruel Story
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dorothyさん (2005年12月20日 11時16分)
がのさん
ちこらんたんさん
・・・すみません、今仕事中でして、
このサイトを読んで、またまた
六つ割れ腹筋を鍛えている状態です。
でも、声を出さずに笑うことは出来ても
肩をゆすらずに笑うことは出来ず、
思わず、咳をしているふりをする
【美しいジュディ・ガーランド】ドロシーです。
刃渡り60cmじゃ、銃刀法違反で
がのさんが捕まっちゃいますよ。
ま、腕の良い弁護士を、いや、安く引き受けて
くれる弁護士を探してはあげますが・・・ね。
ということで、台本については
また後刻。
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