幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
ラボ公式HPTOP新着一覧趣味・ゲームランダム新規登録戻る 0548887
  
Home
Diary
Profile
BBS
Bookmarks
Schedule
メール
・メッセージを送る
・友達に教える
ページ一覧
・ 創作短編童話1
・ 青少年育成
・ アート回廊=1
 アート回廊=2
・ 勘違い語塾
・ 旅の落し文
 HAWAII
・ ものはづけ①
 ことばあそび
 読めますか
・ 萬葉植物
・ 小夜 & GANOトーク=1
 S&Gトーク=2
 S&Gトーク=3
 S&Gトーク=4
 S&Gトーク=5
 S&Gトーク=6
 S&Gトーク=7
 S&Gトーク=8
・ 古典芸能〔1〕
 伝統的技芸
 古典芸能(2)
・ 物語寸景(1)
 物語寸景2-1
 物語寸景・3
 物語寸景・4
 物語寸景2-2
 物語寸景・5
 物語寸景2-3
 物語寸景2-4
 物語寸景・6
 物語寸景2-5
 物語寸景・7
・ つれづれ塾《1》
 その《2》ラボ
 その《3》映画1
 その《4》植物
 その《5》古典1
 その《6》詩歌
 その《5》古典2
 その《3》映画2
・ 今月の花神=1
 今月の花神=2
・ 本、譲ります
・ ウの眼
 タカの眼
 イワシの眼
・ 狂歌で遊ぼ!
 川柳で遊ぼ!
 変漢ひろば
 狂歌-〔2〕
・ 小径を行けば…
・ ことばの旅路①
 その《2》
 その《3》
0705
[一覧] << 前の日記 | 次の日記 >>
★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく… 01月10日 (火)
(華道、日本人の美意識/BBS関連)
 テューターのみなさんのうちの多くが茶道や華道の心得をお持ちのことでしょう。わたしのひとつ上の世代の女性は、ほとんど例外なく、お花とお茶、それにお裁縫とお料理を、女学校を卒えるとすぐ女のたしなみとして学び、体得していました。編み物教室に通う人も。そういうお稽古ごとが花嫁修業として広く普及し、定着していましたね。地方都市では、まだ、女子が都会の大学へ出るのは、ごく稀れな時代でした。日本舞踊をならうお嬢さんに恋にも似たあこがれをいだいたりしたことも…。当時、町にはそういう学校がたくさんあったことを記憶しています。いまはどうでしょうか。茶道、華道というと、なにやら取り澄まして気取った、何派だ、何流だと、いやに閉鎖的、権威主義的で、おかねがらみの印象もあり、庶民感覚からは遠いところのものになっているような…。

obara04

 小原流華道の先生であり、ときには地域の福祉ヴォランティアをいっしょにすることもある一人の尊敬する知人がおります。60歳代の、謙虚で目立つことはないが、どこか気品があり、欲がなく、たいへん魅力的な女性でして、このひとに招かれるまま、華道の何かも知らず、生まれてはじめて華道展なるものをのぞくことになりました。
 そんなわけでして、だれの作品…、といわれても、その知人以外には名前は知らないんです。それぞれの作品の、どこをどう見ればよいのかもわからない。困ったことに、華道の求めるこころなんて考えたこともなく、そもそも「道」というあやしげな伝統というか因襲というか、そういう前近代的なものがいやな気がして、剣道、柔道、弓道、書道、芸道…、どうにも生理的に合わないんですね(といいながら、すこしばかりは茶道、香道にはふれたことがありますが)。「道」だからって、どうしたっていうんだ、めんどうだよ、どうでもいいことじゃないか、と、…ドウしようもないのですが。(あれっ、戯作気分がまだ抜けない)

 BBSのタイトル下でちょこっと書きましたように、無知の恥をしのんでその知人に聞いたところによれば、なかなか華道も奥が深いようなんですね。話してくれたことをわたしが十分理解したとはとてもいえないのですが、およそ以下のようなことらしいのです。
 活け花にあっても、求めるところは人間の生きるたたずまいと同じで、ひとに目鼻があり、手足があるように、それがある微妙なバランスをもって美しい形を生み出す。そうしたなかでも、ひとつの芯がないと表現にならないのだそうです。表現世界の柱になる個性的なシン。女性が、お化粧でいくら化けても、ほんとうの美しさには届かない。髪や耳や首をどれほど高価な宝石で飾っても、飾れば飾るほどチンケなものになるだけ。センスというものはそういう虚飾とは関係がない。活け花にあっては、小枝ばかりをきかせてキンキラに飾りたてても、生彩ある美しさは生み出せない。

 云っていることは、まさに人間についてなんですね。才能に恵まれ、たくさんのすぐれた能力をもち、りっぱな教育も受けてゆたかな教養と知識をもちながら、ほんとうの人間のシン(心、芯)を備えていないひとには魅力がない、ということ。まいりますね、こういうことを云われてしまうと。人がらをしのばせる人間の滋味。さて、わたしのシンにあるものって、なんだろう。そのシンを磨き、強めるために、わたしはこの1年、何をしなければならないのかを考えるお正月でした。
 ひとつわかったことは、急ぎすぎないこと。急いで大事なことを見すごしてしまわないこと。わかりもしないのにわかったふりをしないこと。年末に来て大騒ぎになった事件に、マンションやホテルの建設に際しての耐震強度偽装という、人間の良心を疑う問題がありました。その根本にあるのが、急ぎすぎたこと、ひとを欺きごまかしたこと、自分の利益に奔走するあまり人間のシンを忘れたか捨て去ったかしたこと、自分の仕事の誇りを見失ったこと…、ではなかったか。
 早いことはちっともえらいことじゃない。手帳の予定表を真っ黒にして東奔西走することを充実と勘違いする愚かしさは犯すまい。ゆっくりでいい、一つひとつ、じっくり時間をかけて考え、新しいとされるものに流されないこと。そう、時間の遠い遠い深みにある真実にしっかり目を向け、視点をずらさず見つめなおし、ごまかしなく考えてみること。そう見てくると、これは普遍的な教育観でもあることに気づきます、…いそがないこと、ごまかさないこと。
 やはり、プリミティヴな地平、古典に還るということかなあ。さまざまな「道」についても、わけもわからぬまま忌避しないで、その底にある哲理の輝きを汲み上げる努力をしなければ…。――じつは、それは、この年末、このひろば@のなかで、ある少女の生活スタイルから学ばせてもらったことでもあります。
       転載スミ⇒「伝統的技芸」/画像2点削除
Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
さちこさんさん (2006年01月10日 09時25分)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

素敵な生け花、日記をありがとうございました。
しみじみと、何度も読み返しました。

文章、私のHPに転載させてもらってよろしいでしょうか?
Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
dorothyさん (2006年01月10日 10時01分)

美しい写真に飾られた中に、心引き締まる思いのする
日記でした。ありがとうございます。
わけもわからずバタバタと東奔西走し、その行為が
今一番大切にしなければならないことから逃げる
口実だった、と指摘された思いです。

お茶・お花・料理教室は、私も花嫁修業と称して
母から強く勧められ、習いに行きました。
華道は流派が多いのも事実ですが、なんとなく
どの流派にも共通して、日本人の美意識を感じます。
Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
candyさん (2006年01月10日 11時59分)

明けましておめでとうございます。
じっくり読ませていただきました。
私もいろんな事に首を突っ込んでいるので、このお正月にはこの1年、何
を中心に考えるか、何を削っていくか・・・、考えていた所です。
今年は地区のお役もいただいているので、心を引き締めて過ごしたいと
思います。
がのさんの広場で英気を養いながら・・・
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月10日 15時40分)

さちこさんさん

>あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げま
す。文章、私のHPに転載させてもらってよろしいでしょうか?
----------------------------
さちこさん、おめでとうございます。本年もどうぞよろしく。

 わたしの無知をさらすような一文で恥ずかしいかぎりですが、何かの
お役にたつようでしたら、どうぞお使いください。
 なお、すでに二、三の方には年末にお薦めしているのですが、もしよ
かったらリンドバーグ夫人の『海からの贈り物』(吉田健一=訳、新潮文
庫)を読んでごらんになりませんか。あの有名な飛行家の奥さんであり、
もの書きでもある女性が、海辺の保養地にあってさまざまな貝に託して
書いた、とってもすてきな随想ですね。
 ひとにはどれほどのこころのゆとりが必要か、美しい生き方とはどう
いうものか、そんなことを書いていて、今回わたしの書いたものと一脈
通じるところがあろうかと思います。上記の新潮文庫のほか、落合恵子
さんが訳している立風書房の『海からの贈りもの』には、これとはまた
別の味わいがあって、これでも高級なこころの旅を楽しめます。
Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月10日 16時27分)

ドロシーさん

>わけもわからずバタバタと東奔西走し、その行為が今一番大切にしな
ければならないことから逃げる口実だった、と指摘された思いです。

ハッハ、なるほど。ドロシーさんをあてこすったつもりはなかったです
が、そういう失礼を犯したことになりますかねぇ。死に物狂いで頑張っ
ておいでの皆さんに、いつもわたしが云っているのは、いやいや、そん
なにシャカリキにがんばらなくていいよ、のんびりいこうよ、余裕がで
きたら、少しでいいから困っているひとのお手伝いをしてやろうよ、と
急ぐ足を引っ張るだけ。時間を使うのに驚異的な巧みさを見せるドロシ
ーさんの場合なんて特にそうかな。ほら、久々にデートしていても、
「あっ、仕事を思い出した、急いで帰らなくちゃ」と、さっさとすっぽ
かして帰っちゃうタイプ。だからだめなんですね、のんびり屋のわたし
とは波長が合わない。調子の合うのはダーリンだけという次第。
 ところで、きょうの午前、ある出版社へ原稿を届けに行ってきて、い
ま帰ってきたところ。今年はじめて書いた短篇創作童話なのですが、気
づいてみると、それはここの“日記”に書いたのと同じモチーフで、り
んごちゃんを書いている、りんごちゃんのために書いているんですね。
ものごとをじっくり考える「ある少女」から教えてもらったことをヒン
トに書いた創作童話であり、“日記”です。
 ただ、この作品は子どもの読み物としてはむずかしすぎますし、この
ごろの児童文学でタブーとされる子どもの死を描いていますので、97.5
パーセントまでボツになります。採用されないことがわかっているよう
な作品をどうして書くのかなあ、といつもわが身の愚かしさに落ち込の
ですが、かといって、このうすっぺらな時代に媚びて、おもしろければ
いい、という通りいっぺんのものを書く気にはなれず(反安保世代の宿業
なのかなあ)、貧乏しながら、こんな調子で、今年も月に1篇ずつ、懲り
ずに書きつづけようかと…。
Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月10日 17時12分)

candyさん
>明けましておめでとうございます。じっくり読ませていただきまし
た。私もいろんな事に首を突っ込んでいるので、このお正月にはこの1
年、何を中心に考えるか、何を削っていくか、考えていた所です。
がのさんの広場で英気を養いながら・・・
----------------------------
 おめでとうございます。今年も相変わりませず。
 わたしの雑文で英気を養っていただけるなら幸いですが、どうも、わ
たしが書くことはそれとは裏腹で、皆さんの気勢をそぐようなことばか
り。申し訳ないことで、自重してあまり顔をオモテに出さず、できるだ
け書くのは遠慮しようと思っているのですよ。この立場にあって、近づ
きすぎても皆さんのお役には立たないことはわかっていますので、ま
あ、多少とも皆さんの安らぎになればと…。
 そうは云っても、自分の中心軸をどこにすえるか、ゼニかねで動くの
でかく、ほんとうに自分の求めるものが何かを意識しながら活動するこ
とが必要なようで(どれほどすぐれた能力に恵まれていても、限界はあり
ますので)、無用なものをどんどん削ぎ落としてすっきりと個性的に立つ
すがたのほうが美しいんじゃないでしょうかね。能力をひけらかすかの
ように何でもかでも中途半端に受け入れてばたばた忙しがっているすが
たは、どう見ても美しくない。
 Candyさんについては、絵本を介してのスリランカとの交流活動の行方
について注目していますよ。そことラボの活動をご都合主義的にむりや
りつなぎ合わせてしまう、狭隘な牽強付会のワナに堕ちない節度が、わ
たしには心地よいです。
Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
さちこさんさん (2006年01月11日 08時59分)

がのさんへ

>どうぞお使いください。

ありがとうございます!!

>リンドバーグ夫人の『海からの贈り物』(吉田健一=訳、新潮文
庫)を読んでごらんになりませんか。

さっそく図書館に行って探してきます。

>上記の新潮文庫のほか、
>落合恵子さんが訳している立風書房の『海からの贈りもの』には、
>これとはまた別の味わいがあって、
>これでも高級なこころの旅を楽しめます。

あわせて読んでみようと思います。
ロジャー・パルバースさん、柴田元幸さんの本を読み、
翻訳の面白さにやっと気が付いたこのごろです。
読み終えたら感想をご報告にあがりますね。
今年もいろいろ「お勧め」を教えてくださいませ。
Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月11日 11時04分)

さちこさんさん

 昨夜、就寝前にチラとさちこさんのホームページをのぞかせてもらい
ました。び~~っくり!! 年初のことばが、「抱負は」として、ひと
こと「無理しない! 以上!」おみごと! パチパチパチ…! という
か、こういう潔さにぶつかってス~~キリッ! 久しぶりに熟睡できま
したよ。いやいや、ほんとにびっくり!
 わたしが1か月(以上)ぶりに書いたことは、無明な活け花のことから
始まって、どういう成り行きか、そんなに急ぎなさんな、ゆっくり行こ
うよ、じっくり考えてみようよ、といったことでした。なんてこともな
い平凡なこと。ま、たくさんの方が読んでくださったことはわかりま
す。ありがとうございます。
 ところで、わたしがそう云ったからといって、「そうね、じゃあ、そ
うしよう」として、そのとおり実行するひとは、多分、100人のうち1人
いるかどうかではないでしょうか。「そうは云うけどねぇ、…」と99、
あるいは100の言い訳を聞くことになるんでしょうね。みなさんはたいへ
ん忙しく、忙しいことがお好きなようで、現実的な課題に追いまくら
れ、自分のことで手いっぱいですから。でも、ほんとうの「自分のこと=
自分のシン」を考えたら、そうはならないはずとは思うのですけれど。
 自分で云っていることの空疎さも十分承知しておりますので、たまた
ま目にした「抱負は、無理をしない! 以上!」はグサリと胸にきます
ね。年の終わりにどうおっしゃるか、たのしみです。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月11日 11時09分)

さちこさんさん 【承前】

>ロジャー・パルバースさん、柴田元幸さんの本を読み、翻訳の面白さに
やっと気が付いたこのごろです。

 パルバースの文章をいいと思ったことは一度もないですが、柴田元幸
氏、この人をわたしはこれまでほとんど知りませんでしたけれど、たま
たま今読んでいる本を訳しているのが、この人。ひじょうにすぐれた訳
文を書く人です。ただの和訳ではなく、そうですね、祈りがこもってい
る、とでもいうのでしょうか。過剰な感傷はなく、抽象語を排したシン
プルな文章です。こういうものこそ、あわてず、ゆっくり味をたのしみ
ながら読みたい文です。
 本はレベッカ・ブラウンという現代アメリカの女流作家による『体の
贈り物』(新潮文庫)。11篇から成る連作もので、エイズやがんにおかさ
れて逃れようもなく死を前にした人を、ケースワーカーの目を通して、
ふしぎなリアリズムをもって書いている作品です。わたし自身がいまヴ
ォランティアで福祉のほうに関わっていることにもよりましょうが、こ
とばがビンビン胸に鳴り、伝わります。
 原文のすばらしさによるところも大きいでしょうが、いい訳を書く人
だなあ、と思っていたところでした。さちこさんはもうお読みかも知れ
ませんが。
Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
Hiromi~さん (2006年01月11日 21時52分)

今年もユニークな日記その他を楽しみにしております。

 さて生け花の写真。どれも素敵ですね。最近はフラワーアレンジのよ
うな洋風なものが流行のように思いますが、伝統を重んじる生け花はい
いですね。元ラボママも小原流の先生です。シャペロンなどが来ると生
け花教室に飛び入りで体験させてもらっています。

 和がたいせつ・・。ハイ先生訳して下さいなんて(^0^)花展も開
きますので見に行きます。。

 何を隠そう私も、お免状だけは持っているのですよ。玄関のインテリ
アとして看板がかかってます。ラボやになってから、だんだん道具も物
置ゆきです。でもいざとなればお正月の花ぐらい生けられます(ほんと
かな~~)。

 ラボやめたら、再入門して奥を深めたいと思います(まじで??)
琴も休んでいますので、仲間から早くおいで!!と声がかかります。
テューターやめない限りお稽古もしないし、それで年1回は演奏会があり
ますし。ライブラリーを聞かないでラボにくることおんなじです。
Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
dorothyさん (2006年01月11日 21時59分)

がのさん
>ハッハ、なるほど。ドロシーさんをあてこすったつもりはなかったで
すが、そういう失礼を犯したことになりますかねぇ。

いえいえ、とんでもないことでございます。
時間をうまくつかいこなし、いつもゆったりと余裕の
人生を送っているように見えるダーリンと、そういう意味では
「割れ鍋に綴じ蓋」でございます。

>この作品は子どもの読み物としてはむずかしすぎますし、この
ごろの児童文学でタブーとされる子どもの死を描いていますので、97.5
パーセントまでボツになります。採用されないことがわかっているよう
な作品をどうして書くのかなあ、といつもわが身の愚かしさに落ち込の
ですが、かといって、このうすっぺらな時代に媚びて、おもしろければ
いい、という通りいっぺんのものを書く気にはなれず(反安保世代の宿業
なのかなあ)、貧乏しながら、こんな調子で、今年も月に1篇ずつ、懲り
ずに書きつづけようかと…。


その本、ぜひ、読みたいと思います。出版されるときは、
時期を教えてください。また、万一ボツになったときも
ぜひ読みたいです。タブーなればこそ、の大切な真実も
子供に伝えたいです。

りんごの「大好きながのさんおじさん」
(がのさん、と教えておりましたら、いつの間にか
「がのさんおじさん」とくっついておりました)のお話
なら、りんごは夢中で読むでしょう。もともと、読書が
大すきで、兄弟に本6冊(さほど長くはないのですが)を
延々読み聞かせてやるほどの子です。

二番目のぽんちは、いわゆる「本の虫」で、これまた
弟に延々読んでやっては声を嗄らす、という変わった子
です。そんな兄弟に包まれて末っ子も、本好きは誰にも
負けません。

そういえば、りんご自身が、「がのさんおじさん」に
きちんとお返事が書けていない、と気にしておりました。
ただ、何をどう返事すればよいのか、よくわからず、
自分が伝えたいことが出てきたら書き込もう、と
申しておりました。今は縄跳び大会が近く、毎日
雪さえ降っていなければ、ほっぺをりんご色に染めて
ぴょんぴょん跳んでいます。
----------------------------
Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
ちこらんたんさん (2006年01月11日 23時38分)

さちこさんさん

リンドバーグ夫人の『海からの贈り物』(吉田健一=訳、新潮文
庫)は、私持ってます。素敵な本です。
今度お貸ししますよ~。
Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月12日 00時42分)

Hiromi~さん 【その1】

>伝統を重んじる生け花はいいですね。元ラボママも小原流の先生で
す。シャペロンなどが来ると生け花教室に飛び入りで体験させてもらっ
ています。「和がたいせつ。ハイ先生訳して下さい、なんて」

 何を隠そう私も、お免状だけは持っているのですよ。ラボやめたら、
再入門して奥を深めたいと思います(まじで??)琴も休んでいますの
で、仲間から早くおいで!!と声がかかります。

★…ほらほら、あちらの鷹、こちらの鷹が隠し持っていた爪をあらわし
だしましたね。華道、茶道、お琴に料理、洋裁・和裁に、着物の着付
け…。これで決まりですね、ラボの40周年は、へんにもったいぶった研
修なんぞより「爪出し大会」でいこう! と。

活け花のことを書きながら、わたしはまったくその方面は無明でして、
山川草木悉皆成仏の思想もいまだわからず、
「げに人間の心こそ無明の闇。ただ煩悩の火と燃えて、
消ゆるばかりぞ命なる」(「今様」より)
という恥ずかしい次第。この際、以下のような不明をご披露して、せめ
てものつぐないとさせていただきましょうか。
【つづく】          
Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月12日 00時46分)

Hiromi~さん 【その2】

活け花につかうあのケンザン、漢字では「剣山」と書くようですね。
太い針が逆さに植え込んであり、それで花の茎を固定させるやつ。
どうしてなのか、あれに、少年はふしぎな魅力を感じるんです、
トゲトゲがあってチクリと痛いけれど、
手にもつとズシリとした手応えがあって。
これを武器にしてケンカをしたら、もうだれにも負けない、
…そんな気がして、
生意気なアイツをこんどおんおん泣かしてやるぞ、なんてね。
小学校の低学年生だったころでした、
上の姉がお花のお稽古でつかっている
楕円の形をしたケンザンがむしょうに欲しくなってしまって、
こっそりくすねて自分の部屋の秘密の場所に隠し持っていたり、
ランドセルの底にしのばせて学校へ持って行ったり
したことがありました。
さて、そのうち姉が、ない、ない、といって騒ぎだし、
探すこと、探すこと! 泣き泣き探すうち、
ついに疑いが末っ子のわたしに向けられます。
ウソをそんなにじょうずにつけるほどの年齢ではありませんので、
たちまち白状することになります。揚句には、ボカボカ、ぼかぼか、
頭がイビツになるほど滅茶苦茶に姉になぐられたうえ、
倉に押し込められるという最悪のおしおきを親から受け、
やけに元気に走りまわるネズミの声におびえながら
半日をすごした記憶があります。
活け花の記憶といえば、そんなことが。
Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月12日 14時31分)

ドロシーさん/りんごちゃん

>>この作品は子どもの読み物としてはむずかしすぎますし、このごろ
の児童文学でタブーとされる子どもの死を描いていますので、97.5パー
セントまでボツになります。

その本、ぜひ、読みたいと思います。出版されるときは、時期を教えて
ください。また、万一ボツになったときもぜひ読みたいです。タブーな
ればこそ、の大切な真実も子供に伝えたいです。

★…いやはや。一昨日あたりからわたしのまわりでいろいろなものがよ
く落ちます。本棚から本が、テーブルから文鎮やインク壺、耳かきや爪
きりが、柱から時計が、壁から額が、眼から涙(ウロコ)が、男ばっかり
の新年会では話が…。
ですから、もう、本になることはありえないと思います。これまでにも
よくあったことで気にしていません。3か月ほどしたら、慇懃無礼な挨
拶状とともに原稿は送り返されてくるはずですから、そのときになった
ら考えてみましょう。りんごちゃんにはぜひ読んでいただきたいです
が、中学生になってからかなあ。だって、とっても悲しいおはなしだか
ら。
 小夜ちゃんという9歳の女の子がちょっとした事故から臓器不全をお
こすの。この小夜ちゃんはとっても賢い子なんだ。りんごちゃんみたい
に、ものごとを一つひとつ大事に考える子なの。いいかげんなことがき
らいです。でも、秋のはじめ、信州の療養所近くの、矢車菊のいっぱい
咲く花野で、残照をいっぱい浴びながら高く高く吸い上げられていく
の。それをふたつ違いのお姉さんが書いているんです。一面に広がる青
い矢車菊の野原にいて、小夜ちゃんがすごいことをお姉さんに言うのよ
ね。子どもとは思えないようなむずかしいことを。
 原稿用紙で20枚足らずの短いおはなしですが、書きながら、がのおじ
さんまで泣いちゃったよ、あんまり小夜ちゃんがいい子なので。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月12日 14時44分)

ドロシーさん/りんごちゃん【承前】

>そういえば、りんご自身が、「がのさんおじさん」にきちんとお返事が
書けていない、と気にしておりました。ただ、何をどう返事すればよい
のか、よくわからず、自分が伝えたいことが出てきたら書き込もう、と
申しておりました。今は縄跳び大会が近く、毎日雪さえ降っていなけれ
ば、ほっぺをりんご色に染めてぴょんぴょん跳んでいます。

 りんごちゃんからのおたより、たのしみだけど、いいよ、そんなに気
にしてくれなくて。そうだな、前にも言ったけど、エリナー・ファージ
ョンの短いおはなし「エルシー・ピドック 夢で縄とびをする」を読ん
だら、その感想を書いてくれるとうれしいな。縄とびの名人で、妖精に
とびかたを教えられたりしてさまざまな魔法のとびかたを知っている女
の子だよ。りんごちゃんも、縄とび、負けるな!
 そうか、ファージョンといえば「ヒナギク野のマーティン・ピピン」
があるね。さっきの小夜ちゃんのおはなしに出てくる「矢車菊」は、知
らない間にファージョンのおはなしのイメージとつながっているのか
な。
Re:Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
さちこさんさん (2006年01月12日 18時00分)

がのさんへ

>本はレベッカ・ブラウンという現代アメリカの女流作家による『体の
贈り物』(新潮文庫)

柴田さんの作品に初めて出会ったのがこの本でした。
その後レベッカ・ブラウンの本を幾冊か読み、

>原文のすばらしさによるところも大きいでしょうが、
>いい訳を書く人だなあ

がのさんとまったく同じことを感じました。
そうこうするうちに私の中に「柴田アンテナ」が立ちまして、
柴田さんの本、文章、書評などが
どんどん目に入ってくるようになりました。

「海からの贈り物」
ちこさんからお借りしようと思います。
ちこさん、よろしくお願いしま~す!
Re:Re:Re:Re:Re:Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
がのさん (2006年01月13日 10時06分)

さちこさんさん

柴田さんの作品に初めて出会ったのがこの本でした。その後レベッカ・
ブラウンの本を幾冊か読み、
そうこうするうちに私の中に「柴田アンテナ」が立ちまして、
柴田さんの本、文章、書評などがどんどん目に入ってくるようになりま
した。

★…そうですか。わたしは柴田元幸氏については、おぬし、なかなかじ
ゃの~、というところで、まだまだ不明でして、彼の訳書で“さちこア
ンテナ”をビービー鳴らしている作品のいくつか、ご紹介くださいませ
んか。僭越ながら、ホンモノかどうか探りたい人物のひとり。本年の
「抱負」に即して、じっくり、無理なく、読んでみようかと。
Re:★時間の遠い深みにあるものを、ひとつずつ、ごまかしなく…(01月10日)
さちこさんさん (2006年01月13日 14時03分)

私宛のお返事が2つあったんですね!
今気がつきました。申し訳ありませんでした。

>抱負

お褒めいただき(呆れられたのかもしれませんね?)
ありがとうございました。

柴田さんの本、
ここでお返事差し上げると字数制限がかかりそうですので、
私のHPの方でご紹介いたします。
お時間ありましたらお寄りください。
<< 前の日記 | 次の日記 >>
Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All rights reserved.