幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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2003/12/29今年最後のクリスマスカード 12月29日 (月)
 おそらくこれが最後であろうと思われるアメリカからのクリスマスカードがきょう届く。長く活動をなさってきた方ならたいていご存知の,カンザス州のGlenn Bussetさんとその奥さんRosemaryさんからのもの。Bussetさんはすでに米寿を越していますが,その年齢には見えない矍鑠たる動きをしております。今回もお元気そうな様子の2枚の写真が添えられていました。この人のカードがなぜこんなに遅くなったのかを,わたしは知っている。きわめてクセのある字を書く人で,わたしこそもうかなり馴れたが,封筒のオモテに手書きされた宛名を判読するのに郵便局ではだいぶ骨を折ったようで,局員による書いたり消したりしたエンピツのあとがくっきり残り,あちこち漂流していたことがうかがわれる。しかも郵便番号がいまの7ケタになる前のもの。変更になったことはずっと以前から伝えてあるんだけどなぁ。
 そして彼の手紙文はいつのときも長い。今回もB5判の用紙に4枚ぎっしり書かれていた。このごろはワープロでタイピングされたものなので読むのに困難なく助かるが,ちょっと以前まではそのクセ字によるハンドライティング。よく赤ボールペンを使っておられた。せっかく一所懸命書いてくれているのにどうしても読めない個所があったりして,申し訳ない思いをしたこともしばしば。1982年の交流計画でお世話になって以来,22年越しのおつきあいである。わたしとの手紙やe-mailの交換は,元気かい――元気でね,といったものではなく,今回のものでいえば,米軍のイラク占領の問題をめぐって書いたわたしの批判的意見にきっちり応えるもの。ラボの国際交流のなかでは宗教問題や政治問題にふれるのはご法度とされていますが,22年の星霜はそういうお体裁や配慮をモノともしない形に溶かし込んでくれています。わたしのプアな英文ですから,間違いだらけというだけでなく,あたりさわりなく書くなんて術は知らないため,どうしてもラディカルになり,誤解を招いて怒らせるようなことも多いはずだが,いつの場合もたいへん誠実に,知ったかぶりは決してせず,迷いは迷いとして書いて応えてくれる。アメリカで,ほかにこんな人に出会っていない。
 クリスマスカードのことでもうひとつ。わたしにとって最初のアメリカ・ホームステイとなった1979年のアーカンソー州のことが忘れられない。ラボとの交流が切り開かれた年で,むこうの意気込みにはタジタジとするものがあり,さまざまな体験をさせてもらったが,いやいや,その親切な気づかいはわかるのだが,あの独特の南部なまりの英語がはじめの1週間はさっぱりわからない。わぁ,おれってこんなに英語ができなかったのか,と愕然とさせられたが,それでも,何を見ても何をしても身体いっぱいにおもしろがり,つぎつぎに失敗を繰り返し,わからないことがあればいちいち質問したものだから,多くの人がめずらしがり,親しく近づいてくれた。
 で,その年末,12月に入るとすぐ,毎日毎日,数通ずつのクリスマスカードが郵便受に入っている。わたしもムキになって返事を書くわけですが,カードを買い足すのに毎日文房具やさん通い。はじめてのことで,びっくり。連日徹夜になり,ついに返信が100通を越してしまったものだ。安月給とりにはカード代と郵送料の負担はバカにならない。さすがにその翌年には3分の1に減ってしまいましたが,それでも今もって欠かさずアーカンソー便りを寄せてくれる人が4名。ついでに云うと,この年,アーカンソー州知事ビル・クリントン氏に2度会っているはずだが,あまり記憶にない。当時はのちに米大統領になるなんて思ってもみず,いなかの町の,元気だけが取得の,大柄だがまだ貫禄のない町長さんといった感じで握手を受けたような気がする。帰国してすぐの9月,このクリントン知事は台湾に行ったあと来日,関西の企業(SANYO電機)をアーカンソー州に誘致するため大阪に立ち寄っていることを,いっしょに旅をした子どもから伝え聞いた覚えがある。
 そんなこともあったが,四半世紀の時を隔てると,さすがに関係は日々に疎くなり,とうとう今年のカードは10通を割り8通だけになってしまった。寂しいようだが,ま,こんなものじゃないでしょうかね。
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