幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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空虚の中をさまよう権利 01月08日 (木)
 ひとつの大きなヤマを越した。このごろは2日の徹夜もきつくなってきた。フリーランスの仕事というのは因果なもので,恵まれた優雅なサラリーマン諸氏が,クリスマスだ,年末だ,正月だ,夏休みだ,バカンスだ…,といって自分の仕事を放り出して休暇に入る,しかし遅らせることのできない定期刊行物のようなものもあり,その部分をわたしのようなものに押しつけておいて,自身は海外だ,温泉だ,家族サーヴィスだと,のうのうと生をenjoyするというシステムになっている。いい気なモンだ,プチブルどもめ,と思うが,そのおかげでわたしのようなものでも,日々かすかす食べていける。
 無用な忙しさで自分のこの繊弱な(!)神経を消耗させるのは御免こうむろうと(メルヴィルの「書記バートルビ」の〝御免こうむります!〟精神の感化か),貧乏は覚悟で仕事は極力セーブしている。臆病さと妙ちくりんな自意識から出版の話があってもぐじゅぐじゅ云って次つぎに断わってしまう。要は怠惰なだけなのだが,「ばっかだなぁ,おまえは」といわれつづけても,どうにもならない。それでも,世の習いによって,最低限餓死しない程度には仕事をしなければならない。わたしが空虚の中をさまよう自由の権利を行使しようとすると,けっこう,迷惑をするものもいるにはいるのだ。仕方ない,そんなときには,意志薄弱なことに,あまり好きになれない「秩序」に少しだけ同意することになる。でも,「エッチなもの書いてみろよ,おまえのものならすぐ売れるゾ」という誘いには乗るわけにはいかないだろうじゃないか。第一,その方面はからきし経験不足だし,そんなに真面目とはいえないまでも,けっこう純情だもんね。
 P.H.シモンが「告発された人間」のなかで「職業の偉大さは,何よりも第一に,人間たちを結びつけることである」といっている。それは,職業を通じて社会に参加し,それによって個人は世界に,他の人びとに結びつける関係を作っていくということ。かつてはその感覚はよくわかった。たとえばわたしのラボでの23年間に限っても,どれほど多くのユニークな個性,優れた才能と出会ってきたことか! その限りではラボの制作局というのは特別に恵まれた環境だったかも知れない。P.H.シモンのことば,それはそうかも知れない,しかし,それもちょっとわたしの肌に合わなくなってきていることを,このごろ感じるのである。年齢のせいかなぁ,たとえば,彼の「最も不幸な運命とは,一日一日の意識のない一週間,祭りのない一年のうちに埋もれてしまった人間の運命である」という,まことスッキリした勢いはげしいことば。だけど,もうそんなにがんばらないでもいいんじゃないか,とうんざり思うわけです。
 一方,みなさんがこのコーナーで日記をしたため,それをインターネットを通じて交換しあうという行為は,自分のしていることの一つひとつを意識づけ,互いに高めあっていくという点で,すばらしい場を享受しているとも云えるでしょう。そこには,上へ限りなくめざす情熱が動力源になっています。人間はその情熱を胸にどれほど燃やしていられるか,といことなのかなあ。
 …疲れかな,自分ながら何をいいたいのかわからなくなってきた。ただ,うまくはいえないが,彼の「秩序なくして平和はない/愛なくして人生はない/情熱なくして喜びはない」なんて,ぜんぜんウソだ,カッコいいことばを並べただけだという気が,錆びかけたこのごろのこころの空洞で,鳴っているような,いないような…。ごめん,お疲れさまでした。
Re:空虚の中をさまよう権利(01月08日)
ぼっくりさん (2004年01月09日 07時17分)

空虚の中をさまよう・・・このことばはなぜだか妙にピッタリ来ます。
自分の人生、いつもこれをやってきているからだと思います。
さまよっている内に、なんとなく流れに導かれる様な感じで生きていま
す。ぷかぷか漂っていると波がやってきて、乗りたくなくても乗らなけ
ればならない状態になった時には乗り、乗りたいのになにかの力でだめ
になったり・・・結局だれかに導かれているのではないかと薄々どこか
で感じているので、乗るべきでなかったわけだ、それではそういう事に
しようと納得の方向へ。

秩序、平和、愛、人生・・・・
読んでいて、唸り、立ち止まってしまいました。
偶然ですが、昨夜は子供と早く就寝しすぎ、午前3時にふと目が覚め
て、直前に見ていた夢が直接のきっかけではありましたが、「人生とは
一体なんなのだろう?」という事が頭の中で回り始めていた所でした。
いつから始まったか、癖の様なものです。実はあれこれ考えたりやりと
りするのが楽しいのかもしれません。(苦しい事があったから考え始め
た・・・筈でも)

ラボは、全体像として色々な方のlivesが・・・生活と命の両方の意味
で、迫り来るのを体験できる(させられる?)場所という感じがしてい
ますが、今日の日記でがのさんがラボの23年間の事に少し触れられた
お言葉にも、そんな事が込められているのかな・・・と思いました。

お読みになっている本の著者や本からの様々な事を日記に書いて下さる
事、いつもゆっくり待っています。とても面白いです。

がのさんはフルートを。すごいですね。
千住真理子さんとはとてもご縁がおありなのですね。
私はあまり詳しくないですが、千住 明さんのある講演録を読み、千住
家のご家庭での育ち方育てられ方に強烈な印象を持ったのをよーくおぼ
えています。
Re:空虚の中をさまよう権利(01月08日)
サンサンさん (2004年01月09日 10時06分)

そうかぁ。そんな権利ってあるんだなぁ。
なんて。。。
ちょっと考えます。

でもね、そういう権利、私は与えられていないような。。。
なんだか、大洪水にただようノアのはこぶねの様にここ2年、さまよっ
ていたような気がします。
そして、今、あと2年違うことが押し寄せてきています。
今にも飲み込まれそうになっているのですが、逃げ出そうか、どうしよ
うかと悩んでいるところ。

勇気を持って、権利を主張しちゃおうかな~。
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