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バラの秘密を探れ! 01月15日 (木)
 近隣の中学校に招かれ,特別授業に何かしゃべってくれという依頼を受けたことがある。学校への地域参加の一環である。そんなとき,二校とも同じテーマで話したのがサン=テグジュペリの『星の王子さま』のこと。ファンタジー文学の読み方ということで,よく知られたこの作品を軸にして話した。
 この世代の子どもがいちばん共感する部分がどこかはわかっている。まずは導入として彼らに媚びて,6つの星めぐりのあたりから。へんてこりんなおとなたちの硬直的な理性を次つぎに告発していく王子の質朴さは,自分たちに理解を示さない周囲のおとなたちへの痛快な復讐としてすっぽり彼らには受け容れられている。しかし,それ以外のところはただキレイっぽい,純粋っぽい…といった印象のみで,あまり理解されていないことが多い。
 ところが,これがただの,子どもの純良な感性に媚びたキレイごとのファンタジーではなく,背後には作者の悲壮なまでの非戦の思いや,自分の小さな星に残してきた一本のわがままなバラ,すなわちコンスエロ=スンシンさんという,ちょっとブッ飛んだ奥さんへの屈折した愛情を映している,などと読み解いていくうち,中学生たちの目はパッと輝きを見せる。たとえば,ま~るいもののまわりから3本のバオバブの木が生えているあの絵を思い出しませんか。あれがどういう絵かというと,一本はドイツのナチズムの木,一本はイタリアのファッシズム,そしてもう一本が日本の帝国主義をあらわし,それが地球をガシッとまわりから掴み,押し潰そうとしてはびこっている,…そのことをあのフランスの実存主義作家はいいたかったんじゃないか,という勝手な読み方を示す。びっくりはするものの,残念ながらそれに対する反応は薄く,こんなときたくさんの物語のなかで育っているラボっ子たちだったらどんな反応を返してくるのだろうな,と思ってしまう。
 そういえば,これまで,ラボのなかでこの『星の王子さま』が話題になることがなかったな,とふしぎに思う(ライブラリーに,という意味ではない)。かつて,ギリシアの神話と英雄伝説のラボ・ライブラーをつくったとき,「ヘラクレス」の吹き込みをやってもらった岸田今日子さんと話した折り,彼女の好きなはなしとしてまっ先に挙げたのがこの作品だったことを,いまふと思い出す。もっとくわしく聞いておけばよかったな,といまになって後悔しているが。
           ☆          ☆
 まずい! 星ということになるとまた書かずにいられないことがある。またまた長たらしくなりますが,メデタイやつとお笑いください。この季節には冬の星座がびっしり勢ぞろいしているンですね。もったいないような美しさです。夜の9時,途中のテレビも読書も放り出し,ありったけのものを着こんで外に飛び出し,迷いイヌのように30分ほど町をほっつき歩くのがこの時期の楽しみのひとつになっている。東の空から,しし座,かに座,ふたご座など。南へ目をめぐらせば,まず目に飛び込んでくるのがシリウス。その左右におおいぬ座,こいぬ座,三つ星のオリオン座が。いちばん目だっているシリウスと,ちょっと黄色味がかったこいぬ座のプロキオン,それにこちらは赤味を帯びたオリオン座のペテルギウス,この三辺を結ぶのが有名な冬の大三角形。寒さに洟をすすりながら一つひとつをたしかめるわけだが,いくら見ても見飽きない。北の空もにぎやかだ。高く高くにカシオペア座,さらにその上,天頂近くにペルセウス座。頸に弱点のあるわたしにはこの天頂を見るのが苦痛なのだが,もっとずっと下,北西の低いところで,はくちょう座のデネブが清い輝きを見せている。北斗七星はこの時期,タテ向きになって北東の空によく見える。…私的な趣味に走ったことを読ませてしまいました。ごめんなさい。
Re:バラの秘密を探れ!(01月15日)
ちこらんたんさん (2004年01月15日 12時45分)

がのさん、はじめまして。
(他の方のHPでお見かけして、なんだか気になっていました。)

「星の王子さま」・・・そうですね、もっとラボで話題になってもいい
ような気がします。
私にとっては、昔からとっても気になっている作品なんですが
今、3本のバオバブの木の話を読んで、びっくり。
ますます気になりました。
読み直してみようと思います。
Re:バラの秘密を探れ!(01月15日)
もんろおさん (2004年01月19日 08時02分)

「星の王子さま」私も好きなお話の一つです。
読む年代によって感じ方が違ってくるのが魅力の一つだと思うのです
が、今回の日記の解釈、知りませんでした。

今一度読み返してみま~す。
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