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▼カタツムリの古伝承 03月03日 (水)
ワオーッ! bokobokoさん,目ざといですねぇ。さすが目のつけどころがちがう!(BBSのほうで書くべきなのでしょうが,広く全国のみなさんからの情報を募りたいと思いまして,多くの目にふれやすいコチラのほうで!)
じつはいま,ふーちゃんの書き込みにある,ベトナムの人が話してくれたアジアにおけることばの共通性に関連して,「古事記」にのっている古伝説を考えていたところでした。
下品だ,無礼だとしてスサノオが殺した大宜津比賣の,頭から蚕,耳から稲,耳から粟,鼻からあずき,陰(ほと)から麦,尻から大豆――が生じた,ということになっていますね。この神話伝説と韓語とのあいだに何か符合するようなものがあるような気がしていたものですから,bokobokoさんのいきなりのお話にビックリいたしました。
さて,お尋ねのスサノオとカタツムリの関係ですが,口惜しいながら,わたしには知るところがありません。昔は国文学をやってきたはずなのに,このへんのこと,すっかり忘れてしまっています。(それに,外聞をはばかるのですが,昔のラボ・テープ,すっかり処分してしまっておりまして…)
しかし,うつろな記憶ですが,ラボの「スサノオ」で採られているのは,梁塵秘抄に載っている今様のひとつで,直接「古事記」とは関係なかったような気がしますが。
これを機会に「古事記」の須佐之男のところを改めて読み直してみますね。
だれかそのへんのことについて書いているか……。あるいは和辻哲郎さん,唐木順三さん,谷川健一さんあたりがどこかでふれているかも知れません。気にとめておいて,わかることがありましたら,お知らせいたします――ということで勘弁していただけますでしょうか。
野村萬斎の狂言「蝸牛」がとりわけ絶品だ,といろいろなところでふれまわっていながら,蝸牛そのものについては何も知らない,というのは,ゴメン! なんとも恥ずかしいこと,無責任なこと。
全国のみなさんのうち,ご存知の方がおいででしたら,どうぞわたしにもお教えください。
みなさんからのカタツムリをめぐる古伝承の情報は,左の「つれづれ塾――その《2》」でアトランダムに紹介していきましょう。

snail-b.jpg

で,じつは,一昨年の初夏のころでしたか,わたしの住んでいるこの地域の活動のひとつで,読み聞かせ活動をやっている,なかなか評判のよいグループがあり,そちらのほうから子どもたちのために何か書いてくれないかといわれて大急ぎで書いたのが,かたつむりを素材にした創作童話「でんでんむし,歌いなさい」です。
あまり上等なものでなく,恥ずかしいのですが,せっかくですのでこれを左の「ページ一覧」のうちの「つれづれ塾①――〔3〕」のほうに入れておきますので,どうぞご一読ください。
小さい命を愛しむという主題と併せて,この生きものの生態にも知るかぎりでふれています。
そして,最後まで読んでいただくとおわかりいただけると思いますが,
わたし自身のモチーフはそれとはちょっと別のところにあり,
アメリカの覇権主義の暴走でアフガニスタンやイラクが武力攻撃されようとしている,それをささやかながら批判するものでもありました。
どうぞご感想もお聞かせください。
Re:▼カタツムリの古伝承(03月03日)
Hiromi~さん (2004年03月03日 20時36分)

 がのさんの日記を拝見していると知らないことばかりで、本当に勉強になり
ます。
 カタツムリの話、早く読んでみたいです。

 ラボテープ、まだ未練がましく一セットとってあります。多いのは3本もあ
りましたから。そして先日、ラボ機を3台しょぶんしました。狭いラボルーム
の、棚を占領していましたので。1台は取っておきました。動くかどうかで
す。
 古事記の事も、「国生」のできるまでという小冊子も読みましたが、スサノ
オは古事記からとは違う感じがしていました。
・・
 狂言について、アドヴァイスいただきありがとうございました。今年のテュ
ーター交流の希望が、能、狂言観賞が多いので、お勧めのが観にいけたらいい
なと思っています。
 
 カタツムリのことは全くしりませんが:でんでんむし:の歌は、よく小さい
時歌いましたね。
Re:▼カタツムリの古伝承(03月03日)
さとみさん (2004年04月10日 01時38分)

がのさん、はじめておじゃまいたします。
ずーと、気になっていたのですが、心してこのHPはかからねばと思い(重
い)、あえて、立ち寄らずにおりました。昨晩、イラク情勢が気になり、なか
なか床につけなかったので、今までのがのさんの日記、書きこみ読破いたしま
した。かれこれ、どれほどかかったのか。。。

読破させていただきました中で、私がずっと、気になっていたのは、『スサノ
オとカタツムリ』のテーマ。
去年、我がPで発表に取り組んだ時、序章のかたつぶりの唄の意味は。。。と
高校生達と、mmmと頭を寄せ合っていたところ、合同Pで、小2のTちゃん
が、

『そんな事もわからないの?はじめの音楽も、かたつむりも、スサノオがござ
った時も、全部、うずまきなんだよ。お風呂の栓抜いた時は、下にいくうずま
きだけど、このうずまきは、上にあがっていくんだよ。』

ふーむ。なるほど。
そう思ってCDきいてみると、確かに、うずまきがみえてくる。。。あふれん
ばかりの力の行き場を探しながら、集まり、やがて、何かに導かれるように、
うずを巻きながら上っていく。何かを巻きこみながら、何かを残しながら。
Tちゃんの言葉に一同、心から納得してしまい、はじめの音楽は、ばらばらに
いる一人一人が、大きなうずを巻きながら、集まってくる。つむじ風、スサノ
オ、色々なイメージを抱きながら。かたつむりの唄は、全員で、歌いながら大
きな大きな渦巻きを作っていく。まるで、巨大かたつむりのように。
てな具合で、いつしか、つむじのイメージに、つつみこまれていきました。何
かの力に導かれる様に.
最後の霜月祭りでは、空へ天へ様々な魂が昇っていく。回り疲れたから。だっ
て誰かが言ってた。。。
子ども達は『古事記』も知らず、ラボのCDから、自由に想像しながら聴いて
いる。勿論、テューターや高校生は何か裏づけする材料を探して、過去のベク
トルとつなげてみたりする。ひとりひとりの経験、想い、イメージをもちなが
ら、寄り合わせ(縒り合わせ)、テーマー活動としてつむいでいく時、小さい
子の直感的感性にこそ、真理があったりすると気づかされる。多分、それは、
ライブラリーの作り手が、きちんとこめたイメージが伝播(テレポート?)し
ているんだと思う。

がのさんのテーマーと実はずれていますが、、自分に取りこんで、かってに書
きたいことが浮かんできてしまい、この場ですっきりさせていただきました。
あしからず。はー。すっきり。かたや、イラク情勢はすっきりというわけには
いきませんが。。。

ついで、『秘密の技』気になりすぎます。

見るなといわれたら、見たくなる。言うなといわれたら、言いたくなる。走る
なといわれたら、走りたくなる。放すなと言われたら、放したくなる。(引用
①みるなの花座敷②王様の耳③ストップたろう④パエトン)

古今東西、人間はそういう生き物なのですから、それを、ご承知の上、人の心
をもてあそぶのは、あまりにも罪深きこと。どうか、おせーて下さい。ひょっ
として、笑っただけ?それとも、みんな、パンツはいてきた?おじさんは、、
なんて、事はないでしょうが。。あー、気になって、気になって。

こっそりでもいいですから、おせーて下さい。
Re:Re:▼カタツムリの古伝承(03月03日)
がのさん (2004年04月10日 18時22分)

さとみさん

ここに書き込みいただきましたについては,多くのことを応えねばなりません
で,じつはこれが3度目なんです。せっかく書いて下の「書き込み」をクリッ
クしたところ,2回とも反映されず,まっ白に消えてしまうという悲劇。なん
で~? どうやら文字数の問題でしょうか。それにしても,まったく消えてし
まうなんて,ヒドイ! 思いだしつつもう一度トライ,いくつかに分割してみ
ます。

>今までのがのさんの日記、書きこみ読破いたしました。かれこれ、どれほど
かかったのか。。。

⇒ヒエーッ,そんな~! また恐ろしい方が現われた! こりゃ,軽はずみな
悪ふざけばかりはできないぞ。

読破させていただきました中で、私がずっと、気になっていたのは、『スサノ
オとカタツムリ』のテーマ。
『そんな事もわからないの?はじめの音楽も、かたつむりも、スサノオがござ
った時も、全部、うずまきなんだよ。お風呂の栓抜いた時は、下にいくうずま
きだけど、このうずまきは、上にあがっていくんだよ。』

⇒ほ~,小2のTちゃん。こんど3年生になったんでしょうか。この子,たい
へんな詩人ですね。ひょっとすると大詩人になる素質があるかもしれません
よ。
うずまき―つむじかぜ―かたつむりの殻…。こんなふうにイメージをくるくる
と結んでいける感性って,相当スゴイ! わたしの知る限りでは,これを書い
た人もそこまで意識はしていなかったと思いますよ。う~ん,これぞ「ラボ・
ライブラリー」。すでにどこかで書いたように,ライブラリーづくりは制作作
業の終了をもって完了するのではなく,子どもの感性に十分に受容され,しっ
かり内面化し,それにもとづいく自然な美しい表現が生みだされたとき,やっ
と一つの作品として完成のときを迎えるといえます。これを書いた人はすでに
この世にはおりませんが,その意味で,Tちゃんのこの話を伝えたら,まちが
いなく滂沱の涙で悦んでくれると思いますよ。
それに,わたしにとって格別にうれしいのは,「うずまきが見えた」というさ
とみさんの感性。この真摯な感性をわたしは100パーセント信じますし,その
しなやかな感性を愛します。
(このへんで,ひとまず切ります)
----------------------------
Re:Re:▼カタツムリの古伝承(03月03日)
がのさん (2004年04月10日 19時10分)

さとみさん

(よかった,こんどはうまくいったみたい。つづきです)

小さい子の直感的感性にこそ、真理があったりすると気づかされる。

⇒そこがわかるすぐれた感性をお持ちのかたに敢えて云ってみたいことがあり
ます。おかしな逆説になりますが,ラボの国生み神話をあまり信用しすぎない
でいただきたいのです。つまり,なんといったらいいか,古事記の口吻にじか
にふれてほしいんです。むずかしい注文でしょうか。
たしかに古事記の文体はやさしいものではありません。ラボのもののように甘
い味をつけて飲みやすくしたものとはまったくちがいます。どうしても現代人
の肌にはなじみにくい晦渋さに満ちています。ちょっぴり恐ろしげで,神秘と
呪術の雰囲気にあふれ,何やら妖しげで,この世からは遠い冥界からとどくよ
うな低いひびきがたえず聞こえています。怖い夢のなかに浮遊しているみた
い…,とでもいうか。しかし,そこにわたしたちの血につながる大事なもの,
始源をなすものが脈々と流れています。その流れに一度はどっぷり身を浸した
うえで取り組むテーマ活動は,ちょっと違うものになるはずだろうと期待して
いるのですが…。
これまでに「国生み」シリーズのすばらしいテーマ活動をいくつか見てきまし
た。さすが…,と心底,感動もさせられました。にもかかわらず,それでもな
いんじゃないか,まだまだ…,という思いがいつもわたしの底のほうでしてい
るものですから…。「うずまきが見えた」というすぐれた感性をお持ちのさと
みさんにおねだりしてみたいという次第。
----------------------------
「秘密の技」こんなことでさとみさんを不眠症にしてしまうのは気の毒だし,
かと云って,あらたまって云うべきほどのことでもないし…,困ったなぁ。
きょうは朝から地域の老人保健施設で「春のお花見遠足」という催しがおこな
われ,いつものようにヴォランティアとして参加してきました。申し分のない
好天。花ふぶきのなか,このうりずん(若夏)の太陽をいっぱい浴びて,すっ
かり日焼けして,いま帰ってきたばかりです。100人弱のご老人たちと,それ
と同数ほどのヴォランティアたちでつくる恒例行事。ここでまたその「秘儀」
――といってもったいぶるほどのものではなく,ちょっとした体操代わりに高
齢者にやってもらうもの,ほら,ご存知でしょ,「グー・チョキ・パー,グ
ー・チョキ・パー,グー・チョキ,グー・チョキ,グー・チョキ・パー」
入学式となると,相手はおチビさん。これに類するものですが,ちょっとこれ
より下品ですので,育ちよく教養高く,知性ゆたかなテューターのみなさんに
は,やっぱりちょっと…。
ただ,思うに,ことばとはどんなときも相手との関係性によりますよね。わた
しの場合は,この町では「へんなおじさん」「ノータリンのバカおとこ」の名
物おとなということで親しまれていて(というより,蔑まれていて),道を歩
いていればあっちからこっちから子どもが飛びついてくる関係にあり,この種
の下品なことばもゆるされているような…。これが,ふだんはあまり知られな
い,偉そうぶった人がやったら浮いたものになりシラケてしまうでしょうね。
ですから,品位あるみなさんに真似してもらうことではけっしてありませんの
で,そのへん,よろしく。
Re:Re:Re:▼カタツムリの古伝承(03月03日)
さとみさん (2004年04月11日 02時04分)

がのさん、お答えありがとうございます。

>でいただきたいのです。つまり,なんといったらいいか,古事記の口吻にじ
>か
>にふれてほしいんです。むずかしい注文でしょうか。
>たしかに古事記の文体はやさしいものではありません。ラボのもののように
>どうしても現代人
>の肌にはなじみにくい晦渋さに満ちています。ちょっぴり恐ろしげで,神秘
>と
>呪術の雰囲気にあふれ,何やら妖しげで,この世からは遠い冥界からとどく
>よ
>うな低いひびきがたえず聞こえています。怖い夢のなかに浮遊しているみた
>い…,とでもいうか。しかし,そこにわたしたちの血につながる大事なもの

一応、、、がのさんの深遠な知識と感性を的確に表現する能力の足元にも及ば
ない私ですが、『古事記』読みました。でもって、やはり、難解だったため、
解説書を求めた先に、高橋鐡(てつ)箸の“日本の神話”サブタイトルが“性
のユートピアを求めて”にでくわし読みました。あまりにもマニアックな分析
に、驚きの声をあげながら。。。見てはいけないもの、開いてはいけないもの
を見てしまった後ろめたさを覚えながら。。。全てを人間の原点に結びつけて
解説してあるのですが。。。自分の大学時代、尾張学堂の場で、『国うみ』の
塩の柱について、男のこ達が、意味を語っていたことがチンプンカンプンだっ
た私が、大人(?)になって、もう一度、読解するには充分すぎる内容でし
た。。。どう充分なのやら。。。何冊か解説した参考図書も読みましたが、こ
れ程印象深い本は、正直言ってありません。何度もいかがわしい出版図書なの
かしら?と目を疑いましたが、河出書房だしなあ。。というわけで、「何やら
妖しげで」というがのさんのフレーズで、この箸が未だに頭をよぎってしまう
程強烈でした。読む本間違えたがの?(がのさんの親父ギャグうつってしまっ
た。。。)
品性と感性のハザマで道迷っている私です。

是非、気品高いがのさんの文学論、読書会で語られた内容等をまとめてHPに
載せて頂けたら、がのさんの足の親指あたりにはレベルアップできるがの?
がのファンのひとりとしてのお願いでーす。

もひとつの是非:秋まで浜名湖で花博覧会なるものを催しています。喜んでご
案内しますので、また、デジカメおもちになり、お足をお運びください。

本当にご親切にお返事をお書きいただき恐縮です。BUT...

やっぱり、下品なグーチョキパーが気になるさとみでした。
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