春を詠う古歌 |
03月26日 (金) |
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春の野に すみれ摘みにと来しわれぞ
野をなつかしみ 一夜寝にける ――山部赤人
すみれが好きだと書いてくださったサンサンさん,
古人にならって聲でお届けできるといいのでしょうが,
ここを使わせてもらって野のすみれ花をこんな歌でお贈りします。
トップページの写真は,ご存知,オダマキですね。
ミヤマオダマキ(深山苧環)と呼ぶ種類だそうですよ。
キンポウゲ科の多年草で,このほかにたくさんの種類があるようですね。
ふつうには5月の花とされているのですが,暖冬ということなのか,
一足早い季節ながら,わが家近くで見つけました。
ほんと,この世の清さをひとつに集めたような奇跡の色。
もう少し光線が強いと発色も一段ときれいなはずなのですが,
このところスッキリせず,春が足踏みしているようで…。
花ことばは,なんと「勝つ」。
つつましげに下を向いて咲く花には,
ちょっと似合わないように思うのですけれど,どうでしょうか。
オダマキは古歌のなかでは「もぢずり」(捩摺り)という名で詠われていて,
みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに
乱れむと思ふ われならなくに
という古今集の有名な恋歌が見られますね。
それに,わたしはこのホームページのBBS,2月25日のところで
萩原朔太郎の詩「夜汽車」(または「みちゆき」)のことを書きました。
……しののめちかき汽車の窓より外をながむれば
ところもしらぬ山里に
さも白く咲きてゐたるをだまきの花 (「純情小曲集」より)
この鮮烈なイメージとともにこの花はわたしの中に咲いています。
わたしは花や草についてそんなに詳しいわけではありませんが,
このところ,さまざまな雑事のなかで揉みくしゃの状態にあり,
このホームページを振り返るいとまもあまりありませんでした。
ところが,ふと目にしたのが岐阜のちゃこさんが書いておられる
土筆のこと。すばらしい文章ですね。最初に挙げた歌
「野をなつかしみ ひとよ寝」たくなる思いへ誘ってくれるような…。
そんなわけで,わたしもふらりと草花のことを書かせてもらいました。
わたしにとっての草花は萬葉集とともに親しむというもの。
わが家近くにある大学のキャンパスには
萬葉学者たちによってつくられた「萬葉の小径」があります。
ここでは萬葉集にあらわれた160種ほどの花や草木のうち
150種を集めて植栽しています。
かつての一時期,わたしもヴォランティアで
その手入れのお手伝いをしたことがありました。
だれもがこころやすく中に入って見ることができ,
千数百年前の日本を生きた萬葉びとの思いと生活をしのびつつ
四季それぞれに萬葉秀歌と植物に親しむことができます。
最近行っておりませんが,この季節,よもぎ,せり,れんぎょう,
サクラ,シュンランなどなど,春の息吹きに燃えていることでしょう。
せっかくですから,ここでいくつかの歌を。
もののふの八十をとめらが汲みまがふ
寺井のうへのかたかごの花 ――大伴家持
石(いわ)はしる垂水(たるみ)のうへのさ蕨の
萌え出ずる春になりにけるかも ――志貴皇子
道の辺の尾花がしたの思草
いまさらになど物が思はむ ――山上憶良
夏の野の茂みに咲ける姫百合の
知らえぬ恋は苦しきものぞ ――坂上郎女
「かたかごの花」はカタクリの花(ユリ科)のこと,
「思草」とはナンバンギセル(ウリ科)のこと。
いかがでしたか,ふだんは英語の世界にいることの多いみなさん,この機にちょっぴり日本の清麗なことば,萬葉びとのこころの風光にふれていただくことができましたら幸いですが。
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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Hiromi~さん (2004年03月26日 15時07分)
なんともいえない花の色ですね。心が和みます。おだまきそうは、もう少し
遅い季節に咲きますよね。今年は暖冬だったので、思いがけず庭の花が小さな
芽を出したり、季節を感じさせてくれます。
がのさんの写真や文章は、さりげなくていいな~~と。それにしても古歌な
んぞ、途中まででみんな忘れていますね。古文で習ったなんていっても、受検
が終わったらさっぱりです。
私の姉が昨年まで高校教師をしていまして、古文と漢文を教えていました。
今の子達は受検に関係ないと全く聞いてないのよ!とカッカしてました。
ちなみに次女の名前は‘あかね’あかねさす・・からつけたのですが、本人
はへえ~~てな具合です。というわけであかね色の空も大好きです。なんだか
関係ないことを書きました。
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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スミティさん (2004年03月26日 15時23分)
オダマキ はじめてみました。
日本的な感じの中に、現代的な感じもする花ですね。
飛び立つ白鳥もすてき。なかなかこうは撮れません!!
デジカメをつどい会場に忘れて、写真が撮れなくて悔しいくらい、春い
っぱいです。
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年03月26日 21時49分)
Hiromi~さん
> ちなみに次女の名前は‘あかね’あかねさす・・からつけたのですが、本
人はへえ~~てな具合です。というわけであかね色の空も大好きです。
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「あかね」ちゃんですか。かわいいですね~。茜色といえば,朝日がのぼった
ばかりの東の空の色,澄みとおって汚れのない空の色ですよね。さぞかし清ら
かな,ゆかしい,すてきな女の子なんでしょうね。
アカネという草もありますよね。秋のはじめに小さな白い花をつけ,かつては
赤黄色の染料にもなった草。しかしここは,額田王(ぬかだのおおきみ)の歌
でしょうかねぇ。
あかねさす紫野ゆき標野(しめの)ゆき
野守は見ずや君が袖ふる
テューターのみなさんはどちらかというと日本の古典には弱いといわれること
が多いですが,それでもこの有名な歌くらいはご存知ですよね。萬葉歌人の代
表の一人で,いい歌を12首残していますね。この歌は狩りに出かける大海人
皇子(おおあまのおうじ のちの天武天皇)に歌いかけているもの。このふた
りのあいだには一人の子ども(十市皇女 といちのひめみこ)がいましたが,
額田王は大海人皇子の兄にあたる天智天皇(中大兄皇子)の妃となり,宮廷の
トップレディーとして近江朝廷の宗教行事の一切を取り仕切るなど,たいへん
な才女ぶりを発揮した人。そういう立場にある女性が昔の恋人に向かってこう
いう思わせぶりな歌をうたうのですから,これ,どういうことになったンでし
ょうかね。ま,わたしごときが心配しても仕様のないことで,こういう歌はも
ともと宴席での余興のようなもの,その場かぎりの戯れごとだったとは思いま
すが…。
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年03月26日 23時43分)
スミティさん
>デジカメをつどい会場に忘れて、写真が撮れなくて悔しいくらい、春い
っぱいです。
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スミティさんが記念発表のあとデジカメを紛失したらしいとは日記を見て知っ
ておりましたが,まだ出てきませんか。出てくるといいですねぇ。
スミティさんには,日々の活動やサクラにつつまれた錦帯橋の画像はもちろん
のこと,瀬戸内の潮の香り,波の音,漁船の行き交うポンポンポンポンという
音,それに柑橘類や土や草の香り,カワズの鳴く声…,そんな自然にあふれた
わたしたちのこころにある原風景を思い出させてくれる画像を折々紹介してく
ださることを期待しているのに,ほんと,「こんなところにありましたよ」と
だれか届けてくれるといいですねぇ。
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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hitさん (2004年03月26日 23時55分)
こんにちは。
ミヤマオダマキうちのベランダにあります。
去年通販でタキイから買いました。
花の色3種買ったのに、残ったのは1種だけです。
去年は咲かず、10日くらい前から芽が出てきてます。
がのさんの写真はちょっと派手です。
もう少し質素な花のはず。おかしいなあ。
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年03月27日 02時03分)
hitさん
>花の色3種買ったのに、残ったのは1種だけです。
去年は咲かず、10日くらい前から芽が出てきてます。
がのさんの写真はちょっと派手です。
もう少し質素な花のはず。おかしいなあ。
----------------------------
「派手だ」といっても,ちょっとトリミングしたほかは一切加工の手は加えて
いませんよ。教えてあげようか。hitくんのオダマキは世話する人に似て栄養
失調なんだよ。栄養不足で陽にもあたらずショボクレているんだね。だからい
つも云うだろ,コンビニのエサばかり食っていちゃだめなんだって! これは
まさに24日に撮影したばかりの画像。わが家のような貧乏暮らしではこうい
う色の花は咲かせることはできないんだけど,近くのお大尽のばかでっかい庭
で咲いていたもの。口惜しいけれど手のかけ方,おカネのかけ方がちがうの
よ。スイス種だと云ってました。ほんと,光の中で見たら,この世の清さのす
べてを一点に集めたような鮮やかさ! だからいつも云ってるだろ,絵でも花
でも,見るなら第一級のもの,最高のものを見ろ,って。
いやいや,わたしもそんなに知っているわけじゃない。でもこの機に同じオダ
マキでも何十という種類があるということ,知りました。洋種に和種,白花オ
ダマキ,黒花オダマキ,カナデンシス,西洋オダマキメローイエローなどな
ど。以下のホームページでたくさんの種類の,きれいで「派手な」,栄養のゆ
きとどいたオダマキを見ることができますので,ちょっとのぞいてみません
か。
http://www99.sakura.ne.jp/~above_the_earth/outdoorliving_may01_od
amaki.html
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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dorothyさん (2004年03月27日 07時29分)
何気なくページを開くと、そこに、
山部赤人の歌が書かれていました。
心惹かれて、読み進むうちに
石(いわ)はしる垂水(たるみ)のうへのさ蕨の
萌え出ずる春になりにけるかも ――志貴皇子
この歌に心が揺さぶられました。この歌は、中学校の時に
国語の授業で習い、その鮮烈なイメージが私の心に
焼き付いたのです。そして、この歌がきっかけで私は
大学の専攻を万葉集にしたのです。
他の歌にも千々に乱れる思いを持ちますが、特にこの歌が
ラボのホームページで取り上げられているのを目にして、
思わず書き込みました。
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年03月27日 10時57分)
ドロシーさん
>この歌は、中学校の時にその鮮烈なイメージが私の心に
焼き付いたのです。そして、この歌がきっかけで私は
大学の専攻を万葉集にしたのです。
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きょうは久々に広がる青空。あたたかくなりそうで,一挙にサクラの花が開く
でしょうか。ドロシーさんの,(カンザスではない)福島のほうでも花の季節
を前にしておいでのことでしょう。
☆
ありがとうございます。この歌の清冽な印象はどこにいても忘れたり消えた
りすることはありませんね。それは,遠く時を隔てながら,そこにわたしたち
のこころの底にある原風景があり,わたしたちのことばのふるさと,なつかし
い原型のようなものがあるからなのではないでしょうかね。
久しくラボのなかでことばに携わってきて,退職してみずから選んで最初に
取り組んだのが萬葉集でした。某大学の特別講義に4年間,春,夏,冬と通
い,勉強しました。ま,そんな大仰なことではないのですが,名だたるたくさ
んの萬葉学者の謦咳にふれ,ことばというものを考え直すいい機会でした。
それにしても,ドロシーさんは萬葉集を専攻されていた…。なんか,うれしい
なあ。このネットに加えてもらってちょうど3か月。この間にじつに多彩な人
に出会いました。語学方面に通じた方々はもちろん,ロシアの世界,東洋史の
世界,そして萬葉集の世界…。ゆたかですねぇ。ラボの世界が,こういう多彩
な才能を十分に生かしてくれる組織であってくれるといいなあ,とつねづね願
っているのですよ。それにしても,ことばを考えるとき,古典は大事です。古
典とは云いませんが,最近,みなさんが能狂言に取り組んでおられると聞い
て,うわべにとどまらぬほんとうのことばにふれようとしているのかな,と期
待しているのですよ。がんばってくださいね。
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Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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スミティさん (2004年03月27日 22時21分)
スミティさんが記念発表のあとデジカメを紛失したらしいとは日記を見
て知っ
ておりましたが,まだ出てきませんか。出てくるといいですねぇ。
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私のデジカメは、ただいま中国支部事務局に鎮座ましましています。
集いの日、ピノッキオ発表時、私は舞台袖で、小1のラボっこの面倒を見
ていて、そのとき、忘れてしまったようです。
私の忘れ物のすごさは、夫、息子、ラボっこの認めるところでして・・・
31日 錦帯橋に行ってこようかなと思っています。
携帯のカメラで申し訳ないのですが紹介しますね。
「ドラマが生まれるとき」ラボをやっていなければ、こうしっくりとはこ
なったかと思います。
テーマ活動の教育力、というか、テーマ活動の器の大きさ、を感じてい
ます。
私、学校教育にも民間教育にもちょっとずつかかわったもので・・・
よけいに
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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ざわざわさん (2004年03月28日 22時03分)
今年は雪解けが早く、そろそろクロッカスが見れるかな、という札幌です。オ
ダマキは確か6月だったような、、それにしてもこのオ大尽さまのオダマキ、上
向き丸見えでちょっとはしたないなあ。
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年03月29日 12時21分)
ざわざわさん
>オダマキは確か6月だったような、、それにしてもこのオ大尽さまのオダマ
キ、上向き丸見えでちょっとはしたないなあ。
----------------------------
ハシタナイかぁ,ツツシミないかぁ…。hitくんは質素じゃないと云うし,
まいったなあ。でも,ほら,カメラのレンズを向けようというとき,わたし程
度の技量では,ハシタある姿を捉えることは無理で,いじけたようにひっそり
下ばかり向いた子は,どうも絵にならないのよね。そう,わたしだって,好み
から云えば,ざわざわさんのような(!)清楚でキリリとした姿のほうが自分
の気質に合ってると思う。傲然と上を指してメいっぱい自分を主張しているオ
ダマキコさんは,やっぱり化粧の過ぎたつくりものなンでしょうね。藪かげに
ちょっと悲しげにひっそり咲いているほうが似合う。お大尽のわがまま身勝手
でそれをカーッと明るい白日のもとにさらすとこういうものになる。
でもさあ,横着もののわたしなんぞは,クモの巣を払い払いヤブの奥まで探
り入り,ヘビやトカゲに脅されながらそういう花を見つけるほどの根性はない
し,まあ,ありがたく鑑賞させてもらうのもいいんじゃない? 「いい色だ」
なんてほめてやると,お大尽夫人,もう得意の絶頂で幸せそうですよ。「まる
見え」もわたしの卑しい根性をちょっと刺激してくれるし。
ついでながら,いま読んでいるのが,長谷川泰子の口述録。三文女優で,詩
人の中原中也と小林秀雄のあいだを同棲してわたり,大岡昇平や河上徹太郎,
今日出海,林房雄らともどこまでいっていたのかわからないけど,安からぬ関
係を持ち,あげくは左翼運動家とのあいだに私生児をもつという女性の凄まじ
い生き方にふれると,女性らしい淑やかさ,慎ましさってなんだろう,と思わ
されますね。
花のことを云っているときは罪がなくていい。しかしもともとは萬葉の古歌
のことを紹介したはずなんだけどなあ。
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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サンサンさん (2004年04月01日 11時59分)
なんだか、胸がいっぱい。
返す言葉がありません、がのさん。
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Re:春を詠う古歌(03月26日)
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どらみさん (2004年04月04日 14時12分)
がのさんのページを見ていると、父を思い出します。
父は山が好きでした。
自然の草花も大好き、歌も自分でも作って楽しんでいました。
なんかいろいろな発想が似ているかも?
自然は私たちを癒してくれます。
このページもステキな写真とか内容を見ていると癒されるようなものがありま
すね。また遊びにきます。
一つ気になったこと、がのさんの愛妻のことを愚妻って書いてありました
よ???(掲示板書きこんでいただいて、ありがとうございました。)
日本人の謙虚さは文化ではあるけど、(奥様はがのさんのものでしょうが)、
女性として、なんかこのことばはあまり好きにはなれませんね…
愚妻ということばがあっても愚夫と女性が言ったら、とても変なものになりま
せんか?やはり男女平等でいきましょう…
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Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年04月04日 16時23分)
どらみさん
>がのさんのページを見ていると、父を思い出します。父は山が好きでした。
がのさんの愛妻のことを愚妻って書いてありましたこのことばはあまり好きに
はなれませんね…愚妻ということばがあっても愚夫と女性が言ったら、とても
変なものになりませんか? やはり男女平等でいきましょう…
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ほかの若いテューターからもおとうさんみたいといわれ,まあ,まさか恋人
みたいといわれることはないだろうと諦めていますが…。この夏にかけて,事
情が赦せば入笠山へ登ってみたいと思っておりますので,その折には,どらみ
さんに,あの山についての情報を教えてほしいと願っています。
そうですね,辞書にあたってみないとわかりませんが,「愚夫」ということ
ばは馴染みないですね。今はともかく(!),妻である女性が夫を貶めてひと
さまの前でいうという文化がなかったんでしょうね。そんなとき,わたしだっ
たら「匹夫」ということばを使うことになるでしょうか。ただ,これは,字づ
らで見ればすぐ理解されますが,hipと音で聞くとどうも下品で具合いが悪い
んですよね。「凡夫」くらいがいいんでしょうか。
なんだか,できのいい娘にしかられているようで,それも悪い気分ではない
んですが,わたしのところは,掛け値なし,繕いなしの「匹夫匹婦」で,ちょ
うど夫婦おあいこ。以後気をつけるようにいたしますが,これがわたしたち旧
世代の文化(おおげさな!)なんでしょう。むしろ女房自慢をするようなやつ
は嫌われるという文化。あまり気になさらぬよう。
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Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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ちこらんたんさん (2004年04月04日 23時36分)
がのさん
どらみさん
たしかに私も「愚妻」ってことばはイヤだなあ。
でも、「愚息」はあるけど「愚娘」ってあったっけ。
なんか急に気になっちゃった。
ちなみに私は、「主人」という言葉も使いません。
「夫」といいますね。
私は召使じゃないも~んと思ってしまって、どうしても抵抗があるので
す。
友人の間では、もっぱら「だんな」でしょうか。
聖子ちゃん(松田聖子さん)が、以前「うちの主人が・・・」って言っ
てた時は、ちょっとショックでした。
え、あなたでもそうやって言うの?って。
(多くの3~40代の女性の共感を得ているあなたなのに?)
もう2度目も離婚してるからどうでもいいことかもしれないですけど。
ま、私も自分のことは棚にあげて、夫のことはちっともほめてません
が・・・。
お互いにもっと思いやれるといいんですけどね。
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Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年04月05日 01時37分)
ちこらんたんさん
>たしかに私も「愚妻」ってことばはイヤだなあ。
でも、「愚息」はあるけど「愚娘」ってあったっけ。
なんか急に気になっちゃった。夫のことはちっともほめてませんが…。
お互いにもっと思いやれるといいんですけどね。
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ヒエーッ,助けて~,伏せろぉ,銃弾爆撃じゃ~!
ちこちゃん,どらみさん,じつはそれ以前にスミティさんからも「愚妻」「千
年の不作」という不用意なことばには手きびしいお叱りの矢を雨のごとく受け
ており,ならばこの際ちゃんと漢和辞典でその根拠を探りだして示し,ギャフ
ンと逆襲してやろうと愚考,なにしろ史記に「愚者千慮必有一得」(グシャも
せんりょすれば必ず一得あり」とあるくらいですから,何かいい材料が見つか
るだろうと,面倒くさいながら新明解漢和辞典第2版(三省堂)と新撰漢和辞
典(同)を何年ぶりかで引っ張りだしたものだ。
えっ,ウッソー,「愚妻」がない! 「愚息」「愚弟」はあるのに,何度見
ても「愚妻」はない!(「愚娘」もない) 「だれの陰謀だ~」「いつからだ
~」と,生来愚昧なる愚生が愚図愚図と愚痴をこぼしてもはじまらないよう
で,愚直な愚説はいよいよ愚老の愚鈍さを人まえに晒すのみと,ここは退却,
アタマを冷やして改めて愚考いたすことにしましょう。
それにしても「愚」はおとこの専売特許というのも,ちょっと不公平じゃあ
りません? 「愚連隊」もどうやら男だし,愚生,愚老も男がおのが身を謙譲
していうことば。どうも調べれば調べるほど,男はブが悪い。わが身の暗愚
さ,凡愚さを認めるのにやぶさかでないとしても,わかった! これはきっと
「原始,女性はじつに太陽であった。真正の人であった」と女の覚醒を呼びか
けた青鞜社の平塚らいてうや伊藤野枝,田村俊子らの圧力と陰謀によるもの
だ,……そう愚考するのは愚劣なことでございましょうかねぇ。ま,そうだろ
うねぇ。
あれあれ,春の古歌がこんなところに乗り上げてしまった。
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Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年04月06日 10時29分)
がのさん
>ちこらんたんさん とらみさん
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こうなったら,もう,古歌なんてどうでもいい。
愚才の悲しさ,まだ「愚妻」にこだわっている。
だって,そう言うの,わたしだけじゃないような気がするし,
このパソコンで「ぐさい」と叩けば,ちゃんと出てくるし…。
(わたしが馴らしてしまったということかなぁ)
漢和辞典のいくつかには「愚妻」も「愚娘」も「愚嫁」もない
という不公平な世の習わしについて紹介し,
へへー~~ッ,と謹んでお詫び申し上げましたが,
考えれば,わたしのまわりの人もそういっているような気がするし,
ゲセナイと,こんどは国語辞典を見てみた。
あるじゃないですか! うれしいなあ,ちゃんとありますよ。
ずいぶん素っ気ない説明しかありませんけど,
大辞林(三省堂)では「自分の妻をへりくだっていう語」
広辞苑(岩波書店)では「自分の妻の謙称」
とある。説明されるほどのことじゃありませんが。
さて,「愚妻」と呼ばないとすると,今後,どう言ったものか。
これがまたむずかしい。どっちから見たって才媛じゃないし…。
ね,おせーて,だれか。
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Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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スミティさん (2004年04月06日 12時06分)
ぷッぷッぷッぷッ
やっぱり怒られてしまいましたね・・・
これがひろばでなくて、顔をつき合わせている場だと想像すると、おっ
かしくって!!
がのさん、ひろばでよかったですね。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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ちこらんたんさん (2004年04月07日 10時53分)
がのさん
>こうなったら,もう,古歌なんてどうでもいい。
愚才の悲しさ,まだ「愚妻」にこだわっている。
だって,そう言うの,わたしだけじゃないような気がするし,
このパソコンで「ぐさい」と叩けば,ちゃんと出てくるし…。
(わたしが馴らしてしまったということかなぁ)
漢和辞典のいくつかには「愚妻」も「愚娘」も「愚嫁」もない
という不公平な世の習わしについて紹介し,
へへー~~ッ,と謹んでお詫び申し上げましたが,
考えれば,わたしのまわりの人もそういっているような気がするし,
ゲセナイと,こんどは国語辞典を見てみた。
あるじゃないですか! うれしいなあ,ちゃんとありますよ。
ずいぶん素っ気ない説明しかありませんけど,
大辞林(三省堂)では「自分の妻をへりくだっていう語」
広辞苑(岩波書店)では「自分の妻の謙称」
とある。説明されるほどのことじゃありませんが。
さて,「愚妻」と呼ばないとすると,今後,どう言ったものか。
これがまたむずかしい。どっちから見たって才媛じゃないし…。
ね,おせーて,だれか。
愛妻でないのなら・・・
「妻」でいいんですよ、つまり。(笑)
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年04月07日 12時32分)
ちこらんたんさん
愛妻でないのなら・・・
「妻」でいいんですよ、つまり。(笑)
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そっか~,ツマり,「妻」だけでオッケーというわけね。
でもサ,それだけじゃ,ちょっとツマらないんじゃない?
かといって,このうえまだ「愚妻」「悪妻」と呼んだら
「この鼻ツマみもの!」と,雨風の外へツマみ出されるかも知れないから,
こりゃ,アタマを臥せてご用心,ご用心。
ツマ(爪)に灯をともすこのツマしい貧乏暮らしに
ともに耐えている花の妻,はい,ご苦労さん,ご苦労さん。
話のツマにこんなことを書いて,すみません。
晩飯には刺身がいいね,刺身のツマもたっぷりつけてね。あ~あ。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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ちこらんたんさん (2004年04月09日 14時26分)
がのさん
そうなんです。「ツマり」が言いたかったの。
「妻」だけでもツマらなくないですよ。
そんなツマらないこと言ってないで(失礼!)、
魔法の言葉、今度ちゃんと公表してくださいね。
ちなみに私は、「世界にひとつだけの花」のふりつけもできますよ。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:春を詠う古歌(03月26日)
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がのさん (2004年04月09日 15時22分)
ちこらんたんさん
>そうなんです。「ツマり」が言いたかったの。
「妻」だけでもツマらなくないですよ。
そんなツマらないこと言ってないで、
魔法の言葉、今度ちゃんと公表してくださいね。
ちなみに私は、「世界にひとつだけの花」のふりつけもできますよ。
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ワーッ,Reがいくつついたの? やばい,記録になるかも知れない。
それより,ちこちゃん,このところちょっとサボってないか?
「タイ験記」の後編,どうしタイ? タイ屈しのぎに読んでみタイじゃない
の。
せっかくタイ枚はたいて行ってきたタイという異文化の国。
得タイの知れぬけっタイなおなごやな,日本からだって? 変タイかいな,
と疑われるような数かずの失タイにもかかわらず,
ここはどうにかタイ捕だけは免れてタイ在すること1週間,
ようやく事タイがおさまって,さてタイ却,タイ却,
無事に帰国とは相成った次第。
これ,一編の文芸タイ作にはならないだろうか?
やっぱり,ならないだろうな…。
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