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✦卒業式異聞 03月19日 ()
大震災の波はさまざまな形でわたしたちの生活に浸潤してきている。
計画停電もそのひとつ。オイル不足もそのひとつ。
わたしにとっては、明日3月20日に予定していた音楽会、
トルン(ベトナム竹琴)とマリンバのコンサートが中止に。
すっかり準備してきたのに、ううっ、痛恨の極み。
ヒマラヤの雪に磨かれた、その澄みわたる音を吹き消されてしまったのは、
かえすがえすも残念。同じ日、日比谷公会堂で開催予定の
ラボ国際交流のつどいも中止とか。せっかくの結団式、
みなさんもさまざまな思いをお持ちのことでしょう。
わたしも、明日のコンサートのことをここでご紹介しようかと
思っていたのに。(「ヒマラヤのふえ」に関連して、このトルンについては
7年前2月29日、ここの日記に書いておりますので、
興味のある方は古い日記をたどってみてください。)

narcissus

で、きょう3月19日は小学校の卒業式(卒業証書授与式)。
ここ7~8年、招かれて出席している卒業式と入学式。ですが、
今年ばかりはだいぶ様子が違いました。
はい、大震災のことを配慮しての異様な雰囲気のなかでの式典。
まず、来賓受付に顔を出せば、「靴は脱がずにそのままお入りください」
といわれて控室まで案内されました。来賓がそろったところで
校長から挨拶、つとめて簡素に式をおこなうと伝えられる。
在校生たちのあいだを縫って卒業式会場へ。
並べられたパイプ椅子に腰をおろす。まだ卒業生たちは入場していない。
彼らがすわるはずの椅子が整然と目の前に並ぶ。その下を見ると、まあ、
色とりどりの防災頭巾が畳んでおかれているではないか!
(むかし「防空頭巾」とよんでいた、アレ)
改めてわたしたち来賓の椅子の下を見ると、白いヘルメットが。
そう言えば、いつもなら手荷物は控室に置いていたのに、
今回は「お持ちください」といわれていた。
スワッ、地震! というときにすぐ飛びだせるように、との配慮だ。
スリッパに履き替えないで靴のままというのも、そのため。
式場の飾りはいつになく簡素で、かなり抑えた雰囲気。
式の最初は、全員起立して一分間の黙祷。
震災で亡くなった御魂を想い、その安きを祈った。
卒業生全員に卒業証書が壇上で手渡される。そのあとにつづく
いろいろな人の祝辞も、その冒頭には、犠牲になった人びとへの
哀悼の意と被災者へのお見舞いのことばが述べられていた。
なかで心うたれたエピソードをひとつ。
未曾有の災厄に見舞われた3月11日、すぐ卒業の日を目前にした
6年生は、国会見学、そして上野の美術館、博物館、子ども国会図書館
等の教育文化施設を見学していた。
あの恐ろしい揺れに遭遇したのは、まさにそのときだったという。
その場にすわりこみ泣き出す子、わめく子もいたが、ケガもなく
いたってみんな冷静。結局その日は、交通手段の遮断により
帰宅できず、上野の文化施設を開放してもらって一泊することになった。
家への電話連絡もできない夜の不安はいかばかりだったか。
引率した先生の狂奔ぶりも想像に難くない。
すると、だれが手配したということもなく、
飲み物やおにぎりを持ってきてくれる人、
毛布寝具をたちまち調達してくれる人、あたたかいたいやき100個を
とどけてくれるおじさんもいた。
そして、バス会社と運転手さんの必死のはからいもあって、翌日には
全員無事に帰宅できたという。
危急のときに受けたたくさんの人びとの親切なもてなしを
この卒業生たちは生涯忘れることはないだろう、という報告。
困っている人を見たら、できる人が、できるとき、できる限りのことを
してあげる…。損得なく、自然に、無私のままに。
そういう善意の人の足を引っ張ることだけはあってはいけない。
信じていい。日本人にはそれができる。
破壊されても、ナッシングにされても、この混沌から始めるしかないことを
よく知っている人たち。
日本の創世神話が伝えているじゃないですか、
天地(あめつち)の生まれる前にあったのは「混沌」でした。
そう、もともとの混沌から一つずつ始めていかねばならないことを
十分に承知している、沈着で賢い人たちがいるから、だいじょうぶだ。
Re:&#10022;卒業式異聞(03月19日)
サンサンさん (2011年03月19日 23時24分)

卒業式と卒業生が体験したこと、
混沌から再生する力を持った日本人。
がのさんの日記を読んで
なんだか希望の光が見えてきたような気がします。
日本はきっと大丈夫ですよね。
ありがとうございました。
Re:卒業式異聞(03月19日)
がのさん (2011年03月20日 11時10分)

サンサンさん

【その1】
ありがとうございます。
このブログサイトをのぞくだけでも、じつにたくさんの
人たちが今回の惨事にこころを砕き、それぞれの支援の思いを
寄せておられることに、深い感動を覚えます。
すこしばかり反省していることがあります。2月末、
ここに書いたものに、ラボにかかわる人たちを遠回しになじりました。
ニュージーランドの大地震にふれ、1週間がたとうとするのに
誰ひとりそのことにふれていないことに苛立つものがあり、
国際交流を標榜しながらその感度の悪さはどういうことか、と。
でも、さすがですね、ハッと気づく人がおり、たちまち動きが生まれま
した。
こころはひとつ、誰かが動けばみんな動いてくれる。
善意とはそういうものだ、ということ。
そのことは長らくボランティア活動、社会活動をやってきてよく知ると
ころでした。
どうですか、いまの「新着日記」はそれぞれの救援活動への
思いで埋め尽くされているではありませんか。これもひとつの書き込
み、
ひとつの声がきっかけでしたね。とりわけ、海外各地から寄せられる
お見舞いと激励のことばには、思いがけないほどのものがあり、
胸をうたれましたね。これがラボの絆だ、と。
【つづく】
Re:Re:卒業式異聞(03月19日)
がのさん (2011年03月20日 11時12分)

サンサンさん

【その2】
わたし自身について言えば、駅前に出て(車はやめてバスで)、救援募金
箱に
いささかの志を入れさせてもらった程度。そして立場を利用して(という

ずいぶん聞こえは悪いですが)、地域のみなさんの思いを届けるスジミチ

つける作業をしていること。一昨日のこと、「だいじょうぶでしたか」

訪ねたある独居老人に会ったとき、「地震で困っている人に」と
1万円をあずかり、すぐに郵便局から振込みさせてもらいました。
募金を求めて訪ねたわけではまったくありませんが、行き場をしらない
善意が
どこにもあるということですね。その思いを束ねて道にスッと流してや
る作業。

さてさて、それとは別に、子どもたちのことを考えます。
被災した子どもたちはもちろんのこと、被災を免れた子どもたちにも
相当つよいストレスがあるはずです。あの悪魔のような黒い壁が
町をそっくり飲み込み、押しつぶし、押し流してしまう津波の破壊力を
体感した子ども、テレビの映像で見た子ども、
どちらにしても、そりゃあ、ショックですよね。
そのストレスはちょっとやそっとでは消えないかも知れません。
子どもならず、わたしのようなものでも、夢にみてうなされます。
で、つねづね子どもたちと向かいあっているテューターのみなさんに
提案したいことがあります。まず、子どもたちをしっかり抱きしめてく
ださい。
そして、日本じゅうが、いや、世界じゅうがみんなを応援しているよ、
世界じゅうが、この災忌から日本がどう立ち直っていくか、
じっと見つめているよ、がんばろうね、と語ってやること。
子どもたちに美しい笑顔を取り戻してやること。いつもの笑顔を。
その笑顔こそが、呆然としてただ泣いている大人たち、
気力を失って消沈している大人たち、怒ってヤケクソになっている大人
たちを
救ってくれる、必ず、その笑顔がみんなを救ってくれると思うから。
Re:Re:Re:卒業式異聞(03月19日)
サンサンさん (2011年03月20日 17時45分)

がのさん
がのさんの想いがことばを通じて伝わってきます。
涙、、、、

子どもたちの笑顔を取り戻すにはどうしたら良いのでしょうか。
被災地の子供たちの気持ちはそう簡単には癒されないことでしょう。
今現在、様々な症状があらわれているようですね。
ことばにできない分、心身症として現れるのでしょう。

いろんな声を聴いてあげることができたら、、、とも思いますが
どうやって、、、

今日も午前中は臨時地区研があり、溝の口まで自転車で行き、
午後はKICまで用があって自転車で行ってきました。
ガソリンがないからです。
いつ供給されるのかめどが立っていないようで
このあたりのガソリンスタンドはロープが張られて
すべて閉店しています。

こんな状況の中、周りにいる子どもたちにもストレスが
かかっているようです。

私たち大人は、子どもたちの前では
あまり大騒ぎしないようにしながら
出来ることからやって行くことが大切ですよね。

地震が毎日のようにありますが、
その時も子どもたちの気持ちをあおらないように気をつけますね。
Re:Re:Re:Re:卒業式異聞(03月19日)
がのさん (2011年03月20日 21時17分)

サンサンさん

>子どもたちの笑顔を取り戻すにはどうしたら良いのでしょうか。
ことばにできない分、心身症として現れるのでしょう。
地震が毎日のようにありますが、
その時も子どもたちの気持ちをあおらないように気をつけますね。
     ----------------------------

さあ、どうすればいいんでしょうかねぇ。
その答えは、テューターのみなさんのふだんの活動のなかで
見だすしかないのかもしれません。
実際、どんなことばをかけても、一度見てしまった
あのおぞましい情景、繰り返し見せられた、
この世の終わりを想わせるその映像の記憶を
子どもから消し去ることは、そんなに簡単なことではない
かも知れませんね。ですが、ただ時間だけが解決してくれる、
なんて言っていられる立場でもありません。
でもね、サンサンさんも信じておいででしょう、
子どものこころは、わたしたちが思う以上にしなやかです、
ハガネのような弾力を備えていますよね。
みんなが見ていてくれる、みんなに囲まれているという実感
さえあれば、可愛い笑顔を蘇らせてくれると思います。
信頼できるひとがいつもすぐそばにいてくれる、
その実感さえ得られれば、むしろもっともっと強いバネを
もったこころをうちに育てることにも。
恐怖であれ喜びであれ、ホンモノの経験は人を育て、高めますので。

卒業式で報告されたエピソードにそって言えば、
突然の災禍にあって帰宅できず、連絡もとれず、
ほとんど睡眠もとれなかった不安の一夜の記憶も、
彼らの卒業証書に記されている「すべての課程を修了した」
という文面にはっきりと刻まれているはずです。
つらかっただけでなく、みんなに親切にしてもらった経験も。
ひとには親切に…。彼らはこれからの生涯、
きっとそれを実践してくれると信じます。
Re:Re:Re:Re:Re:卒業式異聞(03月19日)
サンサンさん (2011年03月21日 08時02分)

がのさん

>さあ、どうすればいいんでしょうかねぇ。
その答えは、テューターのみなさんのふだんの活動のなかで
見だすしかないのかもしれません。
⇒そうですね。
 春休み明けからまたしっかり子どもたちの心を見つめながら
 活動して行こうと思います。


>実際、どんなことばをかけても、一度見てしまった
あのおぞましい情景、繰り返し見せられた、
この世の終わりを想わせるその映像の記憶を
子どもから消し去ることは、そんなに簡単なことではない
かも知れませんね。
ですが、ただ時間だけが解決してくれる、
なんて言っていられる立場でもありません。
⇒そうですね。

>でもね、サンサンさんも信じておいででしょう、
子どものこころは、わたしたちが思う以上にしなやかです、
ハガネのような弾力を備えていますよね。
みんなが見ていてくれる、みんなに囲まれているという実感
さえあれば、可愛い笑顔を蘇らせてくれると思います。
⇒そうですよね。
 周りの大人が大変な時だからこそ
 見ていてあげないといけませんね。


>信頼できるひとがいつもすぐそばにいてくれる、
その実感さえ得られれば、むしろもっともっと強いバネを
もったこころをうちに育てることにも。
恐怖であれ喜びであれ、ホンモノの経験は人を育て、高めますので。
⇒ホンモノの体験が心を揺り動かし、それをばねに成長するのですね。

>卒業式で報告されたエピソードにそって言えば、
突然の災禍にあって帰宅できず、連絡もとれず、
ほとんど睡眠もとれなかった不安の一夜の記憶も、
彼らの卒業証書に記されている「すべての課程を修了した」
という文面にはっきりと刻まれているはずです。
つらかっただけでなく、みんなに親切にしてもらった経験も。
ひとには親切に…。彼らはこれからの生涯、
きっとそれを実践してくれると信じます。
⇒納得です。
----------------------------
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