幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
ラボ公式HPTOP新着一覧趣味・ゲームランダム新規登録戻る 0493762
  
Home
Diary
Profile
BBS
Bookmarks
Schedule
メール
・メッセージを送る
・友達に教える
ページ一覧
・ 創作短編童話1
・ 青少年育成
・ アート回廊=1
 アート回廊=2
・ 勘違い語塾
・ 旅の落し文
 HAWAII
・ ものはづけ①
 ことばあそび
 読めますか
・ 萬葉植物
・ 小夜 & GANOトーク=1
 S&Gトーク=2
 S&Gトーク=3
 S&Gトーク=4
 S&Gトーク=5
 S&Gトーク=6
 S&Gトーク=7
 S&Gトーク=8
・ 古典芸能〔1〕
 伝統的技芸
 古典芸能(2)
・ 物語寸景(1)
 物語寸景2-1
 物語寸景・3
 物語寸景・4
 物語寸景2-2
 物語寸景・5
 物語寸景2-3
 物語寸景2-4
 物語寸景・6
 物語寸景2-5
 物語寸景・7
・ つれづれ塾《1》
 その《2》ラボ
 その《3》映画1
 その《4》植物
 その《5》古典1
 その《6》詩歌
 その《5》古典2
 その《3》映画2
・ 今月の花神=1
 今月の花神=2
・ 本、譲ります
・ ウの眼
 タカの眼
 イワシの眼
・ 狂歌で遊ぼ!
 川柳で遊ぼ!
 変漢ひろば
 狂歌-〔2〕
・ 小径を行けば…
・ ことばの旅路①
 その《2》
 その《3》
0705
[一覧] << 前の日記 | 次の日記 >>
✦だれもが通る道、だれもが行く道 11月12日 ()
今年も、年賀状に先がけて、親しい人を喪った人からの欠礼ハガキが次つぎに届く季節に。
ここのノートにこんなことを書くのは、はなはだ場違いのように思いますが、
わたし自身が抱える切実な問題として、ちょっとここに書きとどめておきたいと思います。
なかには多忙なテューター活動をする傍ら、親の介護にも追われている方がおいでかもしれませんね。
そんなひとの慰めに……なるかどうかは、ちょっとわかりませんが。

在宅介護のさまざまな問題を40分ほどの劇にし、
きょう、わたしにとってかかわりの深い介護老人保健施設のホールで公演。
高齢化のド真ん中にいる地域の中高年者200名弱を集め、
質疑と解説を含めて2時間の感動のひとときを分かちあいました。
家族として、また近くに住む隣人として、老いて介護を必要とする人をどう支えていったらよいか…。
他人ごとではない卑近な問題です。
いずれは自分もひとさまのお世話にならなければならない存在でもありますし。

劇の出来としては、……このすぐ近くに劇団四季の芸術センターがあり、
日々きびしい練習が繰り返されていますが、
まさかそこの俳優さんたちに張り合うつもりはないにしても、
配役をこなす施設の職員さんたち、なかなかのがんばりです。
演じるほうが真剣なら、見るほうも息をこらすようにして真剣なまなざしを向けています。

tsurifuneso
ツリフネソウ

で、そのことはともかく、わたしは知らなかったのですが、
最後に、ホールが暗転し、静かな歌が流れます。スクリーンには歌詞が映し出されました。
まいりました。
手紙―親愛なる子供たちへ」という、はじめて聞く歌。
樋口了一という若い男の子が歌っています〔You Tube にあるかも知れないので、あとで検索してみます〕。
けっこう有名らしいですが、わたしはこの方面はさっぱりでして。

…私が同じ話を何度も何度も繰り返すからといって、もう聞いたよと、遮らないでください。
だって、ほら、あなたにせがまれて何度も何度も絵本を読んでやったじゃないですか。
…私が下着を濡らしてしまっても、臭いからと、いやな顔をせず、
あなたを追いまわして何度も何度もおむつを替えた日のことを思い出してほしい。
…足が弱って立ち上がれなくなったとき、あなたがやっと立ち上がって歩きはじめたとき、
あなたを支えてあげた私の手のことを思い出してください。
…私のこんな姿を見て、哀しむのはやめなさい。自分が無力だなんて思わなくていい。
…あなたの人生のはじまりに私がしっかり付き添ったように、
私の人生の最後のときに、少しだけでいいから、付き添っていてほしい…。

もっともっとありましたが、おおまかそんなような内容だったと思います。
スクリーンを見上げるみんなの目から、あ、あ、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
あちらから、こちらから、低い嗚咽と深く息を吸い込む人の声が…。

ああ、わたしはどんな旅だちをすることになるのだろうか。
Re:&#10022;だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日) ・
きょーこさんさん (2011年11月13日 13時34分)

こんにちは。
早速YouTube見てきました。
http://www.youtube.com/watch?v=55EjDYHlMHc
素敵な歌ですね。
親って、やっぱりスゴイなと思いました。
命を分けてくれただけで感謝すべき相手ですが、
身をもって老いるということ、死ぬということ…生きるということを
教えてくれるのですものね。
子育てが楽しいばかりではないように、親の介護だって(こそ?)
辛いこと・大変なこともたくさんあるのだと思います。
私の両親は、幸いまだ元気で、私や息子を支えてくれていますが、
いつかは、この歌のような日が来るんですね…
その時に、この歌を思い出したいと思いました。
ありがとうございます。
Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
がのさん (2011年11月13日 20時29分)

きょーこさんさん

親って、やっぱりスゴイなと思いました。
命を分けてくれただけで感謝すべき相手ですが、
身をもって老いるということ、死ぬということ…生きるということを
教えてくれるのですものね。
子育てが楽しいばかりではないように、親の介護だって(こそ?)
    ----------------------------
 きょーこさん、ありがとうございます。
 ご紹介のYou Tube、先ほど帰宅して聞かせてもらいました。
改めてさまざまな思いが頭のなかを駆け巡り、涙させられました。
弾け飛ぶような子どもの元気さのなかでハツラツと活動なさるみなさん
につまらぬものを読ませてしまったものだな、と反省しておりました。

わたしが、退職後、ずうっと社会福祉方面にいささかながら意を注いで
きたのは、数年前に母を亡くしたことに遠因を見ることができるでしょ
うか。
老いて病む母を田舎の老人福祉施設に入れたきり、年に2~3度しか見舞
いに行かず、行っても、仕事の都合もあってすぐ帰るといった具合い。
そのままその施設で母は最期を迎えました。
施設のみなさんに大事に見送られたとはいえ、一人の子どももそばにい
ないその孤独な死を思うと耐えがたいものがあり、消しがたい後悔の念
がわたしのなかに残りました。
行けば、あまり意識のはっきりしないなかで、あんなにも喜んでくれた
のに。介護らしいことは何ひとつできないまま、母を孤独な旅に発たせ
てしまった悔い。その後、通信教育で勉強し、厚生省認定のホームヘル
パー2級の資格を取得したのは、わたしのその不実に対する償いの思いに
ほかなりません。母にしてあげられなかったことを、せめて少しでもほ
かの人のために、と。

母はこのようなすてきな手紙をわたしに書いてくれたわけではありませ
んが、「手紙―親愛なる子供たちへ」の詞は、わたしの母もきっとこん
なふうに思っていたにちがいないと、いちいち思い当たることばかり。
親を大事にしなければならない…、後悔先にたたず、…そんなことは百
も承知のはずだったのに、それは身勝手な観念に過ぎず、事実は、自分
のことでキリキリ舞いするばかり、親のことなど考えたこともないのが
本当のところ。
因果はめぐるということでしょうか、「介護地獄」とはよく言ったも
の、いまは病む妻の介護に多くのもの、多くの時間を奪われる日々で
す。
Re:&#10022;だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
とんかつ姫さん (2011年11月13日 23時50分)

良い日記を載せて下さりありがとう。

私も知らない歌だったので、ご紹介のYou Tubeに行ってみました。

歌を聴きながら「自分の立ち位置は?」とも思いました。

離れたところ(東京ですが)に2人の母が、それぞれ骨折、アルツハイマ
ーを背負いながらも生きていてくれることに改めて感謝して、全く自分
もそうやって育てられたのだ、ということを改めて感じました。

ただ介護される側が多く共感しているかな、と思ったり。

肩で風を切るようにアラフォー、独身で生きているわが子たちには、こ
の歌のようなことに気づかない内に、私も風を切って逝きたいな。

心溢れる「立ち止り」の時間をありがとう。
Re:Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
がのさん (2011年11月14日 12時31分)

とんかつ姫さん
>良い日記を載せて下さりありがとう。私も知らない歌だったので、ご
紹介のYou Tubeに行ってみました。歌を聴きながら「自分の立ち位置
は?」とも思いました。
肩で風を切るようにアラフォー、独身で生きているわが子たちには、こ
の歌のようなことに気づかない内に、私も風を切って逝きたいな。
     ----------------------------

元気な子どもたちの歓声に包まれて日々をすごす皆さんには
知らなくてもいいこんな陰気な話にお応えくださり、
ありがとうございます。
「風を切って逝きたい」、そうですね、颯爽と風を切って、あるいは
風のようにスーーッと、やっかいなことなく、消えてしまえたら…。
Facebook にも登場するわたしの知人の一人、静岡県のほうで福祉施設を
運営するその知人が、昨夜、99歳の方のターミナルに厳粛な思いで立ち
合ったと伝えてくれています。日本各地に散る息子や娘たちが、大急ぎ
で集まっての見送り。誰にも、どうしようもない旅立ちのとき。
(同じことばでも、ラボでいう「旅立ち」とはずいぶんちがうものです
ね)

すでにわたしにも家内にも親はおりませんが、愚かなことにこの齢にな
るまで、親から受けた恩愛など、顧みたこともなく、粗悪でがさつな六
塵の巷で、浮かれ踊り狂ってきたことを想うこのごろ。むしろ、肉親や
家のしがらみを嫌い、その煩わしさを忌避してきました。
間もなく遠く旅立とうとする母親がその子どもに送るこの「手紙」には
どんな思いで子どもを育ててきたか、やさしい愛にあふれたその思いが
渺々たる海のように、温かい太陽のようにひろがっていますね。
そのやさしさが、わたしのバチアタリな生き方を照射するようで、胸に
チクチクと刺し、こたえます。
ありがとうございました。
Re:Re:Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
かせだまさん (2011年11月24日 09時39分)

とんかつ姫さん

「ジョン万次郎」では、大変お世話になり

ありがとうございました。

幸せなサイコウの時間でした!!

がのさん

震災後から、母の介護……を全面的ではないものの

しています。

老いるって、あんまり考えたことがなかったのです。

いろんな感情を経験しているところです。

私が元ラボっ子なら、

母は、元ラボママです。

ぜんぜん熱心なラボママではなかったんですが

4、5年前に話の流れを忘れましたが

母が

「英語がいえなくても、日本語で発表したっていいんだよ~」

と言っていたのを思い出し、案外ラボの本質をわかっていた

ラボママだったのだな、と私、嬉しくなりました。

母は、美大出身で、「塗り絵」は芸術ではない!!

とか、審美眼にかなわないことは

子どもの私であっても、断固ひとこと言うっていう感じです。

私の子ども時代、

ラボの「てじなしとこねこ」の絵本が 素晴らしいと

賞賛しまくっていて、

子どもの私は、ちょっと???でしたが

ラボの本物教育っぷりに 共感している一人なんだなって思います。

長々すみません!ありがとうございました。
Re:Re:Re:Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
がのさん (2011年11月24日 21時14分)

かせだまさん

震災後から、母の介護……を全面的ではないもののしています。いろん
な感情を経験しているところです。
母は、美大出身で審美眼にかなわないことは断固ひとこと言うっていう
感じです。ラボの本物教育っぷりに 共感している一人なんだなって思
います。
    ----------------------------

アラフォー(かな?)にして、かせだまさん、ようやく親のことがわか
ってきた、ということでしょうか。美術をやっているような人なら、誰
しも、ものの本質がわかる、ホンモノがわかる、とはかぎりませんで、
むしろ、魂の空っぽなぬり絵のようなものばかり小器用に描いている似
非芸術家のほうがずっと多いわけですが、お母さん、さすがですね。見
るべきところをピタッと見ておられる。
親のそんな思いや見方が、的確なら的確なほど若いころには煩わしいば
かりで、生意気にも逆らい反抗する……それも、しょうもない人間のサ
ガなんでしょうけれど。

介護も、かせだまさんのところのように、何人かで代わるがわる分担で
きればいいのですが、わたしのところみたいに一人で抱え込まねばなら
ないとなるとたいへんで、いちいちヘコむことになります。おれはこん
なことをやるために生まれてきたんじゃない、と、ヤケになって放り出
したくなるときや、いっそのこと、こちらが先に逝ってしまいたくなる
ときも。最近の駄句から、揺れ動くこころのいくつかを。
  病む妻と ともにある夜や 遠花火
  愉しみも なぐさみもなく 日々介護
  寂しさは どこで果つるか 夜道ゆく
  そんなにも 生きずともよし 不如意なら
  惚けたれど これも妻なり いのち惜し
8歳も年上の妻。結局は、逃げるわけにもいかず、迫り来るわが身の老
い、腰の痛みに耐えつつ不慣れな一切をやっていくしかありません。そ
んなときにYouTubeで聞いた樋口了一という若ものの歌う「手紙―親愛な
る子供たちへ」は、胸に沁みましたね。至らぬながら、最後の最期のと
きまできちんと付き添ってやろう、と。
Re:Re:Re:Re:Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
かせだまさん (2011年11月25日 09時57分)

がのさん

そうでしたか・・・。

かせだまは、正確にはアラフォーではないのですが
(45歳のラボより年上)

いろんな思いが去来します。たいへんだと思いますが

がのさんならではの目線の日記を

心地よく拝見しています。

差し込む朝日やカラスの鳴き声? 花の蕾

こちらを見ながら 自転車のタイヤでツメをとぐ 

どらネコ(こらぁ!)などに

愉しみをみつけて 暮らしていきたいです。 
Re:&#10022;だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日) ・
きょーこさんさん (2012年09月13日 13時10分)

がのさん、こんにちは。

「手紙~親愛なる子ども達へ~」を教えていただいたのは、
もう去年のことなんですね。。。

実は今日、息子の小学校で祖父母参観がありまして、
私の母が「朝の読み聞かせ」の当番だったと言うので
何を読んで来たの?と聞いたら、なんと!
この「手紙~…」でした!!
それも、
父の家の菩提寺が、京都の大徳寺なのですが、
そこから毎月送られてくる冊子に載っていたと言うのです。
母は、私が知らない間に届いていたこの冊子に、この詩をみつけ
チャンスがあれば読み聞かせに、と思って練習していたそうです。
何とも不思議なつながりです。

母が読むこの詩を聞いていた6年生は皆シーンとなって、
1人の女の子はポロンと涙をこぼしたそうです。
(読み終えてからハグしちゃった♪と母が言っていました)
年齢や環境で、感じ取るものは少しずつ違うのでしょうけれど
どの年代の人にも知って欲しい詩ですよね。
とっても大切で、心に沁みるメッセージだと思います。

教えて下さったがのさんに、改めてのお礼とご報告まで。
Re:Re:だれもが通る道、だれもが行く道(11月12日)
がのさん (2012年09月14日 10時06分)

きょーこさんさん

昨年11月に書いた日記を読みかえしていただきました。
ありがとうございました。
「手紙~…」、この詩をきょーこさんのおかあさんはよくご存知だっ
た! さすがですね。ゆたかな教養がしのばれます。しかも、父母参観
日にそれを小学6年生の前で読み聞かせをなさった! 深い感動をもって
子どもたちはそれを受け止めてくれた…。すごいことがひとつの教室で
おこなわれたんですね。
わたしがこれを、はなはだ場違いと思いつつここにご紹介したときに
は、まったく初めてその歌を耳にしただけで、まだろくろく詩の意味す
るところを理解してはいませんでした。あとでYou Tube で探し出し聴き
直しましたが。
あのときは、わたしの立つ位置も、地域のオピニオン・リーダーのひと
りとして、社会福祉について、介護について、ボランティアについて、
高齢者を中心とする人びとにプレゼンテーションする立場。
それが、その七か月後、ご存知のようにわたしのまわりの情況はガラリ
と一変してしまいました。
長きにわたり苦楽をともにしてきた(「苦」のほうばかりでしたが)も
のを喪うことに。大きなものを喪い、あとに残されたものとしてその詩
を読み、歌を聞くとき、十分に寄りそうことができなかった、あのとき
なぜもっとやさしいことばをかけてやれなかったのか、と、たまらない
後悔の念、思い残したことの重さに押し潰されそうになります。

5年余にわたる介護地獄からの脱出。しかし、その解放と自由の、何とい
う寂しさ、侘びしさ! これがいつかは誰もが通らねばならない道な
ら、ああ、神さま、あなたは何という残酷な桎梏を残されて傷ついたも
のたちに押し付けるのですか! と恨みのひとつもいいたいところ。
まあ、そうばかりも言っておられず、四十九日忌を終えたいま、少しず
つ少しずつ、自分らしい自分を取り戻さねばならないのでしょうね。
<< 前の日記 | 次の日記 >>
Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All rights reserved.