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★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋 03月04日 ()
永遠の恋人、世界の恋人と、ローマの休日に出会うこと、これで十数回目になる。
あの可愛いらしさ、あの清楚さ、あの気高いばかりの気品! 
どんな美人女優にもない輝きをもって、
わたしたちの心を底の底まで明るく染めてくれる美しい恋人。
はい、オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』です。

地域の中高年者を対象に年2回ずつ開催している映画会。元映画監督の川崎義佑さんの
SDS(スクリーン・デリバリー・サーヴィス)活動、すなわち出前映画ヴォランティアに
浴して二十数回にわたっておこなってきた催しで、ずうっと以前、
このサイトでも『華岡青洲の妻』のことを書いて紹介した記憶があります。
昨年末、住民500人ほどにアンケートをお願いしました。「もう一度見たい名画は?」
「記憶にもっとも残る映画は?」のトップに挙げられたのが『ローマの休日』でした。
わたしはそんなにたくさん映画を観るほうではありませんが、もし挙げるとすれば、
やはりベスト・スリーに入るでしょうね。何度見ても新鮮な感動の沸き起こる映画です。
半世紀以上も前(1953年)にウィリアム・ワイラーの監督で制作された
ロマンティック・コメディ、いや、遊びごころいっぱいの夢のおとぎはなし、
最高度に上質なラブ・ストーリィですよね。
やはり、古今を通じて最高傑作の一つに挙げていい名画ではないでしょうか。
もともとは、当時すでにハリウッドのトップスターだったグレゴリー・ペックを
売りにしてつくった作品だったのですが、フタを開けてみたら…!
それまでまったく無名の一ダンサーにすぎなかったオードリー・ヘップバーンの、
これは最初の映画出演でした。それが、なんという奇跡か、その新鮮な魅力は
世界の人びとのハートをぎゅぎゅぎゅっととらえ、一夜にして世界の恋人となり、
銀幕の妖精として愛されるようになるんですね。

ストーリィは、もう、みなさんご存知ですよね。
どこかの小国の王女アン(オードリー)はヨーロッパの国々を親善旅行しています。
ところが、来る日も来る日も形式ばかりに縛られて自由のない窮屈さにうんざり。
アン王女はノイローゼぎみでヒステリーを発します。侍医が鎮静剤を射ちます。
催眠効果があらわれるより先、王女は侍従の目を盗んで、
ひとり街なかへ飛び出していきます、催眠効果でふらふらしながら。
そこで出会った貧乏新聞記者ジョー・ブラッドリー(グレゴリー・ペック)と
24時間だけ自由なときを楽しみます。これが、まあ、どのシーンも楽しいですね~。
考えてみると、これは、みごとに“行きて帰りしものがたり”の
古典的な形式になっていることに気づきます。むずかしいものは何もない構成。
周囲から大事にされ、愛されてばかりいて、自分から愛することを知らない、
世間知らずの王女が、ひとりの人間として経なければならない「通過儀礼」を経て、
またもとの自分に戻る、というもの。この通過儀礼って、
物語を読むとよく出会いますが、すごく大事なことなんですよね。
このごろは、親の過剰な愛情と無自覚で、子どもに決定的に必要な通過儀礼を
むしり取ってしまっている例をよく見かけますが。

ま、ストーリィなんてどうでもいい。
オードリーの若草にも似たみずみずしい表情、気まぐれで、茶目っけいっぱいの明るさ、無垢さ、可憐さ、
可愛いらしさ、その一方の、犯しがたい高貴さ、冷たいほどに凛とした気品!
それを見せてもらえるだけで十分に幸せになれるんですから…。これぞ娯楽!
ほかの人が着たら何ほどのこともない、野暮ったいだけの白いブラウス、
それを少々ラフに着ただけなのに、もう、どうしようもなく美しい。
匂うがごとく美しい。さり気なく巻くネッカチーフのセンスのよさ!
笑っても怒っても、戸惑ったり悩んでいても、そのすべてが最高に美しく可愛い。
だって、たとえば、ほら、えっ、えっ、えっ…、という間に理髪店でバッサリ髪を
切ってしまいますが、いきなり鏡に映し出されたショートヘアの
あのさわやかな、匂やかな表情は、どうだ!
ヴィーナス誕生のプリマベーラ、というところでしょう。
“真実の口”に手を噛まれた瞬間の驚きの表情は、どうだ!
それに、最後の記者会見の場面。セリフもなければ、とくにこれといった演技もない、
ただ、底の底まで澄んだ瞳でジョンを見つめる、
あの神々しいばかりの気品は、どうだ!
まったくことばはないけれど、恋がひとときの恋のまま終わる、その切なさ、はかなさ、
そのすべてをあの深い瞳の輝きは、ムダなく語ってくれている。

この永遠の恋人も10余年前(1993年)に永眠しました。63歳だったとか。
晩年にはユニセフ親善大使として活躍、世界の飢え、
とりわけ愛に飢えた子どもたち(戦争や災害で親を失った子どもたち)に
寛やかな愛を注いだこともよく知られていますね。
それとは別に設立した“ヘップバーン子ども基金”は、いまも息子のショーンが遺志を継いで世界に愛の慈雨を注いでいます。
今回の映画会を通じ、わたしは川崎義佑氏の解説で初めて知りましたが、
このユニセフ親善大使の活動の影には、アンネ・フランクとの深い関わりがあるとか。
彼女は、ベルギーのブリュッセルで生まれますが、すぐにイギリスへ移ります。
そこで第二次世界大戦が勃発。
危険を避け、母の郷里のオランダのアルンヘムに身を寄せます。
ところが運悪く、その翌年、ヒットラーのドイツ軍がオランダに侵入、
めちゃくちゃに国土を蹂躙します。ユダヤ狩りの巻き添えを食ったり、
兄は強制収容所に送られたりと、解放までの5年間は苦難と逃亡の連続する日々でした。
そう、アンネ・フランクはすぐそのそばにいたんですね。しかも、年齢もいっしょ。
幼いときにアンネと同じものを見たその体験がユニセフ親善大使として、
子どもを不幸と不当な扱いから解放する活動に彼女を動かしたとみて間違いないようですね。
最後まで世界の人びとを、美しさと善意と人類愛とで幸せにしてくれた女性。
wrose02
    反ナチのシンボルとされる白バラ。オードリーの可憐さ、清楚さ、高貴さにも似て。
    転記スミ⇒つれづれ塾・その(3)
Re:★若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋「ローマの休日」(03月04日)
dorothyさん (2006年03月05日 07時11分)

「アンネの日記」が世にでる一年以上前に
オードリー・ヘプバーンはある新聞記者の奥さんから
この日記の原本を手渡され、読んでいたらしいですね。
この新聞記者こそは、後にオットー・フランクの尽力で
刊行される「アンネの日記」を世に広く知らせた
新聞記者だったそうです。

映画「アンネの日記」出演を打診されても、自分の
境遇とあまりにも似ていた為に出演を固辞してしまった
オードリー・ヘプバーン。

あの、輝くほどにまぶしい笑顔の奥には、
人に知られることのない苦悩があったのですね。
それがあってこそのあの笑顔なのでしょうか・・・。

映画「ローマの休日」の最後のシーン、
グレゴリー・ペックが、一人足音を響かせて
出て行くシーンで、小2くらいだった私は
号泣してしまいました。

上品で奥の深い映画ですね。この映画は
私も好きな映画ベスト3に入ります。
Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
Play with meさん (2006年03月05日 18時32分)

あの輝く瞳、穢れのない美しさに引き付けられたものです。
ヘップパーンカットのヘアースタイルがはやったですね~~~。
あの白いフレアースカートのワンピース今でも忘れられません。
当時の少女達の憧れでしたね。
何度でも見たい映画ですね。
ヴォランティアをされているのは知っていましたが、もう故人になられ
ているのは気づきませんでした。
素敵な熟年のお顔でしたね。
Re:Re:★若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋「ローマの休日」(03月04日)
がのさん (2006年03月06日 10時15分)

ドロシーさん

>映画「アンネの日記」出演を打診されても、自分の境遇とあまりにも
似ていた為に出演を固辞してしまったオードリー・ヘプバーン。あの、輝
くほどにまぶしい笑顔の奥には、人に知られることのない苦悩があった
のですね。
★…巨匠ジョージ・スティーブンス監督から持ちかけられた出演依頼
を、飢えと混乱と殺戮の、あのつらい記憶の残るところに戻るのは耐え
られないと、断ったという話は有名。オードリーのアンネも、こちらと
しては見たかったですけどねぇ。

>それがあってこそのあの笑顔なのでしょうか…。
★…ほんと、あの美しい笑顔に会ったら、どれほどこころに重い悩みが
あるときでも、ニッとこちらも笑まずにいられません。「ローマの休
日」に出演したのが23~24歳のころ。もっとも輝いたときなのでしょう
が、「戦争と平和」「昼さがりの情事」「尼僧物語」「ティファニーで
朝食を」「マイ・フェア・レディ」…、もう、どれもすばらしい。「シ
ャレード」「暗くなるまで待って」「おしゃれ泥棒」でも、忘れがたい
個性的な印象を残してくれています。オードリーなんて嫌いさ、なんて
のがいたら、もう、ポカポカなぐってやりたいもんね。

>映画「ローマの休日」の最後のシーン、グレゴリー・ペックが、一人足
音を響かせて出て行くシーンで、小2くらいだった私は号泣してしまい
ました。
★…は~っ、ドロシーさん、おませなんだぁ。十数回みていても、あの
恋のつらさ、せつなさを知ったのは、20年ぶりとなる今回がはじめて。
だって、もう、オードリーの笑顔とスカッとしたおしゃれに出会えるだ
けで十分に満たされてしまいますのでね。そのわがままぶりも、気まぐ
れも、みんなみんなひっくるめて許してしまえる、そんな愛らしさ。じ
っさい、あんな女性がそばにいてくれたら、毎日が幸せだろうな、楽し
いだろうな、とドキドキしちゃいます。
Re:Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
がのさん (2006年03月06日 20時03分)

Play with meさん

>あの輝く瞳、穢れのない美しさに引き付けられたものです。ヘップパー
ン・カットのヘアースタイルがはやったですね~~。あの白いフレア
ー・スカートのワンピース、今でも忘れられません。当時の少女達の憧
れでしたね。何度でも見たい映画です。
★…Play with me さんも、あのファッションに憧れましたか!? 1960年
代、わたしの姉なんかもあのヘアー・カットを真似たものでした。姉の
ような田舎ものにかぎらず、だれが真似たってヘップバーンにはぜんぜ
ん近づけもしませんでしたけどね。
 王女であることをひととき捨てて、アンはふらりとローマの街の雑踏
に迷い出ていきます。そのときには、ピカピカと身を飾るようなものは
いっさいつけていないんですよね。スッピンというんでしょうか。おし
ゃれらしいものといえばネッカチーフくらい。それでも、ごくありふれ
たフレアー・スカートも白いブラウスも、すばらしくカッコいい。初め
て見るような新鮮さにさえ映る。男もののバカでかいパジャマでさえ、
彼女が着ると最高の衣装にも見えてしまう。美しく気品のある人って、
トクですねぇ。何を身につけても似合う。何もつけないでも似合う。そ
れにひきかえ、センスなんでしょうか、中身の輝きのある・なしでしょ
うか、いくら外国の高級ブランド品をつけても、そうは見えないダサイ
人もいるというのに。

>ヴォランティアをされているのは知っていましたが、素敵な熟年のお顔
でしたね。
★…世界のスターとしての輝きの影には、ウィリアム・ホールデンほか
との悲しい恋があったり、数度の流産があったり、二度の離婚(三度の結
婚)があったり、毎日が嵐のなかにいるようだったらしい。しかし、60歳
を前にすると、華やかな舞台とは裏腹の、貧しい、愛に飢えた子どもた
ちの待つ、腐臭と破壊と争いに満ちた街に立って働いた人。1945年、祖
国オランダがナチスのドイツ軍から解放された、その飢餓と衰弱のとき
にユニセフから受けた救援物資のことが忘れられず、晩年をユニセフ親
善大使として子どもたちとともに不当な差別、虐待と戦っています、末
期がんの病魔に冒されて倒れるまで。
 いまは、スイス・トロシュナの共同墓地で永遠の眠りを静かに眠って
いるとか。
Re:Re:Re:★若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋「ローマの休日」(03月04日)
dorothyさん (2006年03月07日 09時42分)

がのさん
★…ほんと、あの美しい笑顔に会ったら、どれほどこころに重い悩みが
あるときでも、ニッとこちらも笑まずにいられません。「ローマの休
日」に出演したのが23~24歳のころ。もっとも輝いたときなのでしょう
が、「戦争と平和」「昼さがりの情事」「尼僧物語」「ティファニーで
朝食を」「マイ・フェア・レディ」…、もう、どれもすばらしい。「シ
ャレード」「暗くなるまで待って」「おしゃれ泥棒」でも、忘れがたい
個性的な印象を残してくれています。オードリーなんて嫌いさ、なんて
のがいたら、もう、ポカポカなぐってやりたいもんね。

私も一緒にポカポカやっちゃいたくなりますね。
若き日のオードリー・ヘプバーンも大すきですが、
ショーン・コネリーとの共演の「ロビンとマリアン」は
大人の洗練された映画で、これまた大すきです。これは、
「ロビン・フット」の後日譚。ショーンとオードリーが
見つめあうだけで、ドキドキします。

★…は~っ、ドロシーさん、おませなんだぁ。十数回みていても、あの
恋のつらさ、せつなさを知ったのは、20年ぶりとなる今回がはじめて。
だって、もう、オードリーの笑顔とスカッとしたおしゃれに出会えるだ
けで十分に満たされてしまいますのでね。そのわがままぶりも、気まぐ
れも、みんなみんなひっくるめて許してしまえる、そんな愛らしさ。じ
っさい、あんな女性がそばにいてくれたら、毎日が幸せだろうな、楽し
いだろうな、とドキドキしちゃいます。

わっ、奥様がこの文章を読まれたら・・・。
でも、オードリーが常に横にいるとしたら、あくびもくしゃみも
できなくなっちゃいそう・・・。
----------------------------
Re:Re:Re:Re:★若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋「ローマの休日」(03月04日)
がのさん (2006年03月07日 20時56分)

ドロシーさん

> 若き日のオードリー・ヘプバーンも大すきですが、ショーン・コネリー
との共演の「ロビンとマリアン」は大人の洗練された映画で、これまた
大すきです。ショーンとオードリーが見つめあうだけで、ドキドキしま
す。
⇒オードリー出演の映画はけっこう見ているつもりでしたが、「ロビン
とマリアン」は知りませんでした。考えてみると、1960年代までのも
の、1967年の「暗くなるまで待って」までで、そのあとの数本について
は知りません。ま、好きなのはいっぱいありますが、なんといっても
「ローマの休日」でしょうか。

おませなチビ・ドロシーさんが「ローマの休日」の最後のシーンで泣い
たという、その意味が、今ごろになってようやくわかりました。鈍です
ね、わたしって。いや、とにかく、オードリーの妖精のような魅力、生
き生きとしたその動きと表情を見ているだけで、ほかはどうでもよかっ
たようなものですので。だって、ほかにはこんな存在って、ないでしょ
う。
そうなんですね、特ダネとして売られることがなくてよかった、という
だけでなく、あそこはほんとうはどうしようもなく悲しい場面なんです
ね。考えてみれば、すべてはあそこまでで、それ以上には、誰にも、神
さまでさえ、どうすることもできやしない悲恋だったんですね。凛々し
い表情で記者たちの前にすらりと立ち、静かな微笑みを浮かべて一人ひ
とりに挨拶するあの姿には、そんな運命的な悲しみがあったんですね。
〔「つれづれ塾・その3」に、写真をパクって入れちゃいました〕

> でも、オードリーが常に横にいるとしたら、あくびもくしゃみもでき
なくなっちゃいそう。
⇒ほんとにね~。わたしが大富豪か貴族に生まれていたら、あるいはま
たとびきりのハンサムだったりしたら、そんなことも考えられないでも
ないでしょうが、あ~あ、これも悲運というもの! いや、そんなこと
オッケーよ、そばにいてあげる、といわれたら、うん、あくびもくしゃ
みも、おならもいびきも、がまんしちゃうけどね。(困るなあ、花粉飛散
のころのくしゃみはこらえられないだろうなぁ。それに、あの人、料理
なんかできないんだろうなぁ。食いしんぼうなのに、わたし、餓死させ
られるの、やだなぁ)
Re:Re:Re:Re:Re:★若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋「ローマの休日」(03月04日)
dorothyさん (2006年03月08日 12時03分)

がのさん

⇒オードリー出演の映画はけっこう見ているつもりでしたが、「ロビン
とマリアン」は知りませんでした。考えてみると、1960年代までのも
の、1967年の「暗くなるまで待って」までで、そのあとの数本について
は知りません。ま、好きなのはいっぱいありますが、なんといっても
「ローマの休日」でしょうか。

そうですよね。ジグソーパズル、モノクロ1000ピースで
ポスターにもなった最初の舞踏会でのシーンを作り、ずっと
飾っていました。妊娠中にきれいなものを見ていると、おなかの
中の赤ちゃんが美人になる、などといわれ、りんごを妊娠中には
毎日、そのジグソーパズルを眺めていたのも思い出しました。
少なくとも、胎教には、あの穏やかで高貴な笑顔はよいと
思いました。

>おませなチビ・ドロシーさんが「ローマの休日」の最後のシーンで泣
いたという、その意味が、今ごろになってようやくわかりました。鈍で
すね、わたしって。

「鈍」ではなくて「純」です、がのさんは。

>凛々しい表情で記者たちの前にすらりと立ち、静かな微笑みを浮かべ
て一人ひとりに挨拶するあの姿には、そんな運命的な悲しみがあったん
ですね。
〔「つれづれ塾・その3」に、写真をパクって入れちゃいました〕

他のシーンでは、溌剌としているアン王女が、あのシーンでふと
瞳に驚き・悲しみそして、喜び(もう一度会えるなんて、)を
浮かべるのが、余計に運命の重さを感じさせます。

⇒ほんとにね~。わたしが大富豪か貴族に生まれていたら、あるいはま
たとびきりのハンサムだったりしたら、そんなことも考えられないでも
ないでしょうが、あ~あ、これも悲運というもの! いや、そんなこと
オッケーよ、そばにいてあげる、といわれたら、うん、あくびもくしゃ
みも、おならもいびきも、がまんしちゃうけどね。(困るなあ、花粉飛散
のころのくしゃみはこらえられないだろうなぁ。それに、あの人、料理
なんかできないんだろうなぁ。食いしんぼうなのに、わたし、餓死させ
られるの、やだなぁ)

いや、がのさんなら、花粉症のくしゃみも我慢し、真っ白な
エプロンをきりりと締めて、好みの料理を作るのではないでしょう
か?だって、そこにいるのはオードリーですよ!
----------------------------
Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
さちこさんさん (2006年03月08日 23時08分)

HPへご訪問・書き込みありがとうございました。

オードリーも義父と同じく63歳でこの世を去ったのですね。
『マイ・フェア・レディ』が一番好きです。

2月14日、
義父と病院で医師から病状の説明をされたときから、
がのさんにご紹介いただいた「海からの贈り物」の中の一節が、
ずっと心の中にありました。

『しかし私は何よりも先に、私自身と調和した状態でいたい。
私は今言ったような義務や仕事に私の最善を尽くすために、
ものをはっきり見て、邪念に悩まされず、
私の生活の中に或るしっかりとした軸があることをのぞんでいる。
要するに、-聖者たちの言葉を借りるならば、
私はなるべく「恩寵とともに」ある状態で生きて行きたいのである。』

亡くなった後も何度も読み返しています。
素晴らしいプレゼントをいただきました。
ありがとうございました。
Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
Hiromi~さん (2006年03月09日 21時33分)

ご無沙汰しています。

 「ローマの休日」少し前にテレビで見ました。やはり何回見てもあの
オードリーの可憐さは何度見ても思わず微笑んでしまいます。

 スクリーンを飾った後の活躍もすばらしいものだと思いました。国連
親善大使など勤めていたんですね。ずっと後でしりました。63才では
まだ若すぎた死ですね。

 だって来年は私めも○○才ですよ。そう考えるとなんだかショックで
すね。

 eikoにはめーるしました。季節のご挨拶はきちんとしているようで
す。今川越市立美術館にいるそうです。大きいものを描いて見たいとい
っていました。
 ライブラリーの件は、気にしてませんからって。怒ってるのは私の方
なんです。

 よけいなことまで書いてしまいました。
Re:Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
がのさん (2006年03月09日 23時51分)

さちこさんさん

>オードリーも義父と同じく63歳でこの世を去ったのですね。
『マイ・フェア・レディ』が一番好きです。

⇒おっ、オードリーと同じ年齢でお亡くなりになりましたか。63歳、い
かにもまだ若いですね。どこかでお義父さんとオードリーはつながって
いるのでしょうか。あたたかくて、飾り気なく寛やかで、…きっとスッ
キリとした、自分の気持ちに忠実に生きた方だったのでしょう。質朴な
語の一つひとつに人柄がしのばれます。嫁(さちこさん)にやさしいお舅
さんでした。惜しまれますね。
『マイ・フェア・レディ』もオードリーの魅力をしっかり見せてくれる
すてきな映画でしたね。なつかしいです。

>2月14日、義父と病院で医師から病状の説明をされたときから、がの
さんにご紹介いただいた「海からの贈り物」の中の一節が、ずっと心の
中にありました。
『しかし私は何よりも先に、私自身と調和した状態でいたい。私は今言
ったような義務や仕事に私の最善を尽くすために、ものをはっきり見
て、邪念に悩まされず、私の生活の中に或るしっかりとした軸があるこ
とをのぞんでいる。要するに、-聖者たちの言葉を借りるならば、私は
なるべく「恩寵とともに」ある状態で生きて行きたいのである。』

⇒そのときのお気持ちにドンピシャにはまることばと出会ったというこ
とになりますか。まるでお亡くなりになったお義父さんから贈られたお
別れのメッセージのようにして。
――あわてるな。ものごとをごまかしなく、はっきりと見きわめよ。邪
念や欲に駆られて動くことをするな。自分のなかのシンをぶらすことな
く、自分の信ずる生き方を生きよ…。
いいタイミングでいいことばに出会ったわけですね。これこそ読書の楽
しみであり、自分を高めてくれることば。お義父さんの思い出とともに
大事になさってくださいますこと、念じあげます。
Re:Re:★「ローマの休日」若葉の香りにも似た爽やかな24時間の恋(03月04日)
がのさん (2006年03月10日 10時35分)

Hiromi~さん

 Hiromi~さんも、あの“ヘップバーン・カット”に憧れた女の子の一
人だったことでしょう。「つれづれ塾、その3」で見てくださいました
か、長い髪をバッサリ。そのあといきなり鏡に映し出された、晴れやか
な、若さ輝くみずみずしい表情! 清潔で、シンプルで、これぞ永遠の
妖精! マリリン・モンローほか、肉感的な女優がもてはやされていた
ハリウッドに、突然、天から降りてきた女神さま! 高雅です。
 生き生きとした品のよさに加えて、小悪魔的な危なっかしさも併せも
った女性。プロポーションの美しさについてはいうまでもありません
が、やることなすこと、ちっちゃな、なんでもない身のこなしまで、美
しく可愛い。指先で何か小さいものをつまみあげるそのしぐさまで、優
雅さがあります。小さいころからやっていたバレエの動きを反映するも
のでしょうか。こんなひとって、めったにはいませんよね。

 永遠の妖精は、その晩年、あまり目立つことなく、しかし高潔さをう
しなうことなく、母性的なやさしさで不運な子どもたちをあたたかく包
みました。多くを語られることのない彼女の戦争と貧困との戦いのヴォ
ランティア活動。スクリーンで世界じゅうの人びとから愛された、それ
に対する返礼でもあるかのように、小さな命を限りなくいつくしみまし
た。混乱のソマリアで、トルコ、ほかで…、「すべての子どもたちを学
校へ」の活動に献身した最後の5~6年。最後のときまで美しさ、ここ
ろの美しさを持ちつづけて長い眠りの森に入っていってしまいました。
批判する人もないではありませんが、尊敬されていい、すばらしい生き
方だったのではないでしょうか。
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