幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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✦宇宙からの客人、“脚長おじさん” 08月26日 (水)
夏の終わりにはレンゲショウマを見に行くのが習わしになって数年。
今年は8月25日、急にしのびよる秋の気配に背中をおされて
友人と奥多摩・御岳山へ、森の下の小さな妖精たちに会いに行ってきた。
レンゲショウマについては、この「ひろば@」で
何度か紹介したように思うが、そのつつましやかな気品と清潔さ、
自身の美しさも知らぬげに、うつむいて恥じらう乙女のような
その愛らしさが好きで、わたしのパソコンの背景画面は一年じゅう、
数種類のこの花の画像で飾られているほどだ。

lenge003

lenge002

さて、今年はこの山で、とんでもない生きものと出会ってしまった。
数年ここに通っているのに、これまではまったく気づかずにいた。
みなさんは、小さなこんな生物のこと、ご存知でしたか。
よほど注意していないと見られないが、それと気づけば、
いるいる、あっちにも、こっちにも。
あざやかなオレンジ色をした、頭と足しかない生命体。
クモのようでクモじゃない、「脚長おじさん」Daddy Long Legs
と呼ばれることもあるらしい「ザトウムシ」、または「メクラグモ」。
どうでしょうか、SF的といえないでしょうか。

zatoh008

レンゲショウマの群生する傾斜地から武蔵御嶽神社へつうじる小径には
うっそうたる杉木立が、ひんやりとした湿気をふくむ夏の濃い影をつくっている。
手つかずの自然が深呼吸して気持ちよい風を生む空間。
その十数メートルの小径と崖をかぎる垣のうえの、
あちこちに豆つぶが動く。いやいや、豆つぶどころか、米つぶ、
いや、その半分ほどしかないオレンジ色の生きもの。
クモの仲間なら、頭胸部と胴体がはっきりと分かれ、
カッコよくくびれているが、そうはなっていない。
どうやら、クモの類というよりはダニの仲間に近いようだ。
(じつは、ホンモノのダニも見たことはないが)
何よりの特徴は、頭も胸も胴体もいっしょになったような粒から
にょっきり出ている、途方もなく長い四対の脚。とにかく不自然なほど長い。
測ったら、おそらく10センチくらいはあるのでは。
しかもそれらの脚は髪の毛よりももっと細い。
中でもそのうちの2対はおそろしく長く、これを触覚のように使っている。
そんな細さで、その先端まで神経が通っているなんて考えられるだろうか。
そうなんです、写真に収めてやろうとレンズを向けると、
アレレッ、いない! その長い長い脚を使って、信じられない素早さで
かげに隠れる。その動きはまさに宇宙生物の歩行だ。
横浜開港150周年記念博で登場して評判になったフランス製のクモのお化け、
ナント市からやってきたENEOSラ・マシン、人智を尽くしてこしらえた
あんなものは鼻先でフン! と笑いのめすほどの、自然でスムーズな動き。
クモの気持ち悪さはなく、どこか、ヒョウキンでおもしろい。

zatoh007

寡聞にしてその生態については知らない。どんな分布になっているのだろうか。
口がどうなっているのか、目はどこについているのか、
ルーペをあてて見るという状況にはなく、ただの通りすがりの風狂人には
それ以上のことはわからない。なにしろ初めて見る生命体なのだから。
「おまえなあ、なんのために生きてるんよ」「何がおもしろくって
こんなところに生きてるんよ」と問いかけても、むろん応えはない。
どうやら雑食性で、アリなどの小型の虫の死骸や
キノコのようなものを食べるらしい。食べるといったって、
あんなに小さな個体。宇宙のガスを吸って生きる仙人のような。
それでもこの地球に生きる仲間なんだね、おまえさんも。
おたがい、生きてても、そんなに世間さまの役には立ちそうもないが、
せいぜい仲良くしようぜ。
雨にも風にも負けず、長生きするんだな。
Re:&#10022;宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
dorothyさん (2009年08月28日 07時53分)

現在、「あしながおじさん」の題名で知られる
書名、以前(かなり昔)は「カトンボスミス」
という題名で邦訳されていたことがあるようです。

私は、ラボのライブラリーにこの
「Daddy Long Legs」を
加えてもらいたい、と願っています。

この本は、ティーンになるまえに読んでおくべき本、
ティーンで読む本、そして、成人のころまでに
読んでおく本がうまく紹介され、中身に織り込まれて
います。

たとえば、ジョン・グリア院では本をほとんど読むことも
できなかった主人公のジュディ(本名ジルーシャ)は
大学入学まもないころ、「モーリス・メーテリンク」
という作家を知らなくて恥ずかしかった、だから、
夜は児童小説を読みふける、というシーン、あるいは
ディケンズの「デビッド・コッパーフィールド」に出てくる
ユリア・ヒープ」という登場人物を紹介して、
ちょっとした会話にこういう物語の登場人物が
出てきたときに理解できないと、知的な会話に
入れない、ということをさりげなく伝えたり、
シェークスピア劇場でのお芝居を感激する、
などなど。

写真をみて、作者のジーン・ウェブスターが
ジュディの後見人の姿を挿絵で描いてある、
あれとそっくり、だから、書名が
「DADDY LONG LEGS」に
なったのだな、と感動を新たにしました。

ありがとうございました。
Re:Re:宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
がのさん (2009年08月28日 22時26分)

dorothyさん

【その1】
>私は、ラボのライブラリーにこの「Daddy Long Leg
s」を加えてもらいたい、と願っています。
この本は、ティーンになるまえに読んでおくべき本、ティーンで読む
本、そして、成人のころまでに読んでおく本がうまく紹介され、中身に
織り込まれています。
     ----------------------------

 「ねえ、おじさま、わたしは人間にとっていちばん必要なことは、想
像力を持つことだと思います。想像力があれば、わたしたちは他人の立
場になって考えることができます。そうすれば自然、親切になり、思い
やりもでき、よくわかってあげられるようにもなります。その想像力
は、子どものころに育てておくべきものです」――ウェブスター『あし
ながおじさん』(恩地三保子・訳)

 ……ページ一覧の「ことばの旅路」―その《2》の〔2〕から引っ張
りました。ものがたりを通じ、子どもたちが旺盛な想像力を獲得してい
くことに手を貸そうとするテューターのあり方の大事さを再認識してい
ただこうとしてご紹介した一文です。
 が、さて、SF的生命体たる「ザトウムシ」と主人公ジュディーちゃん
のかわいい、まっすぐな生き方のどこに接点を求めたものか…。
 「あしながおじさん」をラボ・ライブラリーに。わたしもこの作品が
とても好きで、制作局長をしていた時代、かつてわたしもそう考え、私
的にリライトに挑戦したこともありました。しかし、書簡体の文体で主
として内面世界をたんねんに描く知的な作品で、イメージのはっきりと
した、動きで表現する劇活動に仕立てるのはなかなか困難、わたしの手
にあまると自覚し、途中で投げ出した記憶があります。
 でも、それを機会にウェブスターについてのいろいろなことを知るこ
とができました。文豪マーク・トウェーンの姪ということで、ものがた
りを書くよう宿命づけられていたかも知れませんが、それ以上に感銘さ
せられたのは、その生きざま。心底、まいります。40歳のときに最初の
子どもをさずかった幸せもつかの間、出産のあとすぐに亡くなります
ね。その間、彼女が骨身を削ってかかわったことは、孤児院や少年院、
貧民救済施設に通いづめ、貧困児童や少年犯罪の問題、刑務所での受刑
者の待遇改善などに身を捧げた奉仕活動。
【つづく】
Re:Re:宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
がのさん (2009年08月28日 22時32分)

dorothyさん

【その2】

わたしがいまやっている社会活動、地域活動の原点はそれかも知れませ
ん。青少年指導員として青少年の健全育成にこころを砕くようになった
その原点も、ここでしょうか。むろん、彼女の高い志とはレベルがちが
いますが。

それに、「あしながおじさん」の作品舞台となっているヴァッサー女子
大学。ニューヨーク市の北120キロほどのところにある町にある東部アメ
リカ屈指の名門校。作品でもわかりますが、規律のきびしい全寮制の大
学で、山川捨松や津田梅子といった日本の女性が最初の海外留学女性と
して渡米、学位を取得したのがこの大学で、日本の女子教育の源流をつ
くったところだということ。dorothy さんもその恩恵にあずかっている
というわけですね。

 Daddy Long Legs、「ザトウムシ」の生態からはだいぶズレてしまいま
した。この奇妙奇天烈な昆虫については、虫博士のKさんが、たぶん情報
を寄せてくれるのではないか、と期待しています。
Re:Re:Re:宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
dorothyさん (2009年08月29日 03時32分)

がのさん

そうですね。がのさんの写真とはずいぶん
かけ離れてしまいましたが、Daddy Long Legs
と聞いては、どうしても黙っておれない私が
いました。

ご迷惑とは思いますが、もう一言だけ。
(その一言が長いんだ・・・)

私は、「あしながおじさん」よりも
邦題「続あしながおじさん」”Dear Enemy”の
ほうが好きです。ジュディの親友のサリーが
主人公となり、成人が読み考えるべき問題やら
価値観が強く打ち出されています。
遺伝の問題・環境の問題、人を愛するとき
自分をごまかしてはいけないこと、などなど。

手紙で心をつづる、という手法は同じですが、
サリーの書く、複数の相手への手紙ですので
誰に書いているのかを丹念になぞらないとさっぱり
内容がつかめません。

40歳で出産がもとで亡くなったことは知って
いました。マーク・トウェインの姪であることも。
かなり強い信念の持ち主であるからこそ、
続編をかけたのだ、と思っています。一時期
”Dear Enemy”の原書と簡単に編集しなおした
ものとが書店に並んだ時期がありました。
見つけて両方手に入れましたが、そのあとは
なかなかこの原書を目にすることはありません。

なお、「あしながおじさん」の普通文体バージョンは
世界少女文学全集にあり、私は幼い頃こちらで
「あしながおじさん」を知りました。
Re:&#10022;宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
けいこさんさん (2009年09月02日 23時28分)

私は、文学の話しではなく、虫の話しでお邪魔します。
ご無沙汰しております。
言い訳ばっかりだけど、本当に忙しく・・・
今年の夏はラボではなく、長女新体操で・・・
長女は補欠ながら、チームは関東大会を突破し、全国大会出場を決めま
した。手足ばかりひょろひょろ伸びてます。ザトウムシみたいに。
こうなったら、オリンピックでも目指して欲しいものです。
ちょうど適齢期にはシカゴか東京が開催地になりそう。
シカゴは去年の夏のステイ先です。まことに都合がよい。

ザトウムシは、普通にいます。いつもいます。
あんまりよく見ているので、風景と一体化して、まったく注意をはらっ
ていませんでした。ありんこ並みに。名前を知っているのみ。

ご存知の通り、私は虫採りが大好きです。
人生の喜びの上位から何番目ってくらい、大好きです。
虫センサー(って子ども達は呼んでます)をフルに稼動させ、目を凝ら
し、美しい甲虫たちを発見し、樹から引き剥がす楽しみは、他をもって
換えることはできません。
その喜びのさなか、ザトウムシはいっつもいます。
湿った腐葉土の上に。虫網にもよくひっかかってる。
腐葉土を飼育箱に入れるとき、必ず1、2匹入っちゃう。

なるほど、確かに面白い形。
宇宙人。ほんとですね。だけど、ものすごく身近。
そうえば、アニメの中の悪役ロボットも、この形が多い!
これから、もう少し注意を払うことにいたしましょう。
Re:Re:宇宙からの客人、“脚長おじさん”(08月26日)
がのさん (2009年09月03日 22時29分)

Kさん

>長女新体操で・・・
長女は手足ばかりひょろひょろ伸びてます。ザトウムシみたいに。
こうなったら、オリンピックでも目指して欲しいものです。

     ----------------------------

➥サキちゃんは、とうとうザトウムシにされちゃったの!? 
(カフカの「変身」では、カブトムシみたいな甲虫だったけど)
マッチ棒だったり、蚊トンボだったり、アメンボだったり、
そして今度はザトウムシ。失礼ですよねェ。言っておくけど、
そこまでわたしはからかうつもりはないからね。
新体操かぁ。ザトウムシの身軽さがあれば、
うん、金メダル、いけるかも。
でも、間違ってもサキちゃんに「ザトウムシみたい」なんて言っちゃ、
ダメだよ。乙女ごころは微妙で、すぐ傷つくからね。

 >ザトウムシは、普通にいます。いつもいます。あんまりよく見ている
ので、風景と一体化して、まったく注意をはらっていませんでした。あ
りんこ並みに。

➥そうなんですか。わたしは初めて見たように思ったのですが、
不「虫」意だったでしょうかね。
ふだんからそんなにムシに関心があるわけではなく、ムシして目をそむ
けているからかな。ケコちゃんみたいにム蛾ム虫にはなれない。
ムシろ、ムシはきらいなほうだし。 …わかった!
ムシ返すようで悪いけど、かつて「虫めずる姫ぎみ」と
ケコちゃんのことを王朝風に雅びに呼んだこともあったけど、
それ、ちょっと持ち上げすぎだったかね。 却下、却下!
求めずとも自然に虫が近寄って来る人。誘蛾灯にさまざまなムシが集ま
っていくように。
ヘビやトカゲのようなものまでも。
そういう天稟を有し、そういう宿命を負った女だったというわけか、ケ
コちゃんは。
呼び名を改めましょう、「虫誘うオンナ」「虫寄するオンナ」とでも。
どうですか。
でも、イタズラのつもりなのか、それとも気まぐれか、
神さまはほんとに不思議な生き物をつくるものですね。
地上の全生物という視点からいえば、
人間というのがもっとも奇妙奇天烈な生きものだったりして。
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