幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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✦芸術の秋、その情熱と純良な潔さに酔って… 09月24日 (木)
芸術の秋。真夏のほてりがおさまる時期になると、絵や彫刻をやっている知人からの個展、グループ展の案内がとどく。互いの加齢もあってか、さすがに年々その数は減ってきている寂しさはあるが、今年も十数通の案内をもらった。にもかかわらず、なかなか足を運べないでいるわけで、その非礼に心苦しい思いをするのも、この季節。

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そんななか、“シルバーウイーク”とされる9月22日、友人を誘って、六本木の国立新美術館の第73回「新制作展’09」を観てきた。ラボのみなさんには親しい絵本作家・小野かおるさんのご招待によるもの。ここ数年、欠かさず観てきて、小野さんのたいへんな力作、ゲーテの「ライネケ狐」の連作銅板作品については、この「ひろば@」で三度にわたってご紹介させてもらった〔「ページ一覧」の「アート回廊=1」参照〕。前回でその連作は完結しており、今年はどんな作品を出展なさっているのかと楽しみにしていたが、いつも飾られているはずの「スペースデザイン」部門に、その新作は見られなかった。どうしてか、についてはまだ小野さんに訊いていない。

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広々とした新しい美術館。その1階から3階までを使って展示された数百の作品群。スペースデザイン部門、絵画部門、彫刻部門からなり、それは、数えることなど最初からあきらめさせるほどの数である。有名な人の作、無名な人の作。かくも多くの芸術家が真摯に、自分の命を削るようにしてそれぞれの美を追求しているということの驚き。かくも高くひとの精神は飛翔できるものかとの感動。しかも、それは、それぞれ四尺玉花火のような、このときぞ! とばかりに奔放な個性を弾け飛ばすエネルギーに満ちている。すごい! のひとこと。ダイナミックです。

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「始まり」(坂巻郁代)と題する作品。何の始まり? 命?

制作者にははなはだ失礼なのでしょうが、その圧倒的な個性は、わたしのケチでちっぽけな個的空間に受容するには抵抗のありすぎる強烈さである。スペースをはみ出し、時空を打ち破る豪放さ。多くは、とてもわたしの貧しい部屋を飾るには余りあるように思える作品たち。
だれに媚びるでもなく、何に流されるでもなく、奇を衒うでもなく、それぞれの芸術的感性を凝集してつくられた造形空間。おそらく、創るひとも、これがいい値で売れるだろう、観るものにウケるだろう、などと思ってつくっていないことは確か。無限にも思えるそのスケール。その純良な精神と潔さのようなものに、わたしなどはぐでんぐでんに酔わされてしまう。2時間あまりをかけて全部をひととおり観おわるころには、もう、まっすぐ立ってはいられないような疲れが。休憩用のソファにはすでに同じ疲れを抱えたたくさんの人たちがいて坐われない。意識の疲れに呆然と立ちつくすなかに、しかし、何にも替えがたい爽快感があり、自分の底に光るエネルギーが蘇ってくるひととき。

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「移ろい」(長澤みや子)“とき”の移ろい、“内面”の移ろい。こころを移さずにいられるのは、幸せか。

秋は芸術の季節。なかなか事情は許されないが、六塵の世に生きるわれら人間、ときにはこんな解放と高揚の機会を大事にしないといけないな。そんな思いをまた今回も。作品は「理解」しようとしても、いつだってこちらの浅はかな理解を超えた芸術的想念と執念でつくられている。いい作品かどうかはわたしにはわかりません。可能性ある作品かどうかもわかりません。でも、こちらの胸にズシ〜ンと届くものをもった作品は多く、それをたくさんお見せしたいところですが、ここではこちらの浅はかな感性が捉えた印象的な作品のいくつかを紹介するにとどめます。

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「記憶の容」(多養麻子)

開催〕東京・国立新美術館/9月16日〜28日  京都・京都美術館/10月20日〜11月1日  名古屋・愛知県芸術文化センター/11月10日〜11月15日  広島・広島県立美術館県民ギャラリー/12月1日〜12月6日
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