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0705
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✦奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」 03月26日 (金)
ラボランドでのスプリングキャンプの季節ですね。
久しくラボランドに、いや、奥信州に足を向けておりませんが、
思いがけず、奥信濃の美しい四季の風光を、
目とこころいっぱいに見て楽しむ機会を得ました。
年3回、65歳以上の方を対象におこなっている映画鑑賞会。
ボランティアの出前映画でして、
今回は「阿弥陀堂だより」。質の高い映像芸術でした。
原作は南木佳士、芥川賞作家ですね。(わたしは原作を読んでおりませんが)
監督・脚本は小泉尭史(たかし)。黒澤明の一番弟子といわれる映画監督。
(もっとも、“一番弟子”と称される人はほかにも何人かいますが)
下級武士の志を描いた前作の「雨あがる」と合わせて
小泉二部作とされる、さわやかな感動作。
舞台は谷中村の六川という小さな村落。飯山市のはずれのはずれ、
千曲川の源流に近いあたりらしい。
ラボランドから見たら、野尻湖のむこう、さらにむこうの斑尾山を越えた
あたりか。実際にその名のままの土地かどうかは、わたしは知りません。
山々に挟まれて小さな棚田が重なる里。とにかく、美しく、
これぞ日本の原風景と思わせてくれます。


shinshu
本文とは関係ありませんが、去る3月22日、国立新美術館で
「白日会展」を鑑賞。そのときの一点、春の信濃路を描いた作。
許可を得て撮影させてもらいました。

鳥の歌、渓流の瀬音につつまれて、平和です。
詩そのもののなかにいるような、おだやかな気持ちにさせられます。
山ふところのこの郷に、都会生活でいためつけられた40歳代の夫婦が帰ってきます。
夫の孝夫は、この地の出身の、売れない、新人賞を受賞して以来、
鳴かず飛ばずの、世に見捨てられた作家(寺尾聡)。
妻の美智子(樋口可南子)は、一流病院のエリート医師でしたが、
過酷な勤務のなかで心と体を病む身。
その病後をゆっくり癒すためにここに移り住んできました。
美智子は、無医村のこの村落の診療医として迎えられ、
少しずつ地域医療に力を尽くします。
孝夫も、美智子とともに、故郷の人の飾り気ないあたたかさと美しい自然にとけこみ、
少しずつ自分たちの生き方を取り戻していきます。
特に刺激的な展開があるわけでなく、静かな時の流れのまま、
ストーリーは淡々と進められていきます。
セリフがきわめて少ない映画。控えめな音楽が、またしんみりとこころにひびく。
不平をいちいち口にすることなく、人のもつ等身大の力で生きている人びと。
そういう人の生死を、やさしく、そしてまたきびしく描きだす人間ドラマですね。
ここには、地上デジタルテレビやBSなんて、ない、
パソコンやインターネットとも無縁。
コンビニもなければ、車もめったに通らない、山奥の過疎の村。
これといって刺激的なものはないけれど、澄みきった光線に満ち、
しっとりとした情緒で描き出されるこうした世界。
灯篭流し、火祭り、神楽、剣舞といった、
この土地固有の習俗もカメラにおさめて織り込み、
ドキュメンタリーの味も加えて描かれるこんな映像世界が、好きです。
途方もない興行成績をあげて話題になっている3D映画「アバター」
のようなのもありますが、わたしとしては、どうもそういうのは…。

村にひとつ、死者の霊をまつる阿弥陀堂があります。
ワラ葺きの小さな、ごく粗末なお堂。便所さえない。
雨風のとき、雪のときはどうなんだろう、と心配されるような…。
良寛さんの五合庵をもっともっと粗末にした小屋を想像してみてください。
ここの堂守をつとめるのが96歳の老婆(北林谷栄)おうめさん。
「そこらにある粗末なものばかりを採って食べてきたから、ここまで
長生きできたんさね。貧乏というのはありがたいもの」と、
歯のない口で明るく語る、素朴な、欲を知らない、
贅沢というものを知らない一人の老人の生き方。
感謝のこころにあふれ、哲学的でさえある、自然に沿ったその生き方を、
日本アカデミー賞の助演女優賞などを獲った北林さんの名演技で堪能する。
いちばん大事なのは、阿弥陀さまをお守りすることで、
欲をかき、贅沢をして、いいものを食っていたら長生きできない、
というこの老婆の土着的な信仰。
ズキッ! ちょっと耳が痛いですね。

村の広報紙の片隅に「阿弥陀堂だより」という小さな連載コラムがあります。
これがすばらしい。朗読する寺尾聡の朴訥な口調に、つい、涙がぽろり。
おうめさんのことばを口述筆記してその記事にまとめているのが、
早百合と呼ぶ村の若い独身女性(小西真奈美)。この女性、甲状腺の病気のあと、
声が出せない。難病に抗して健気におうめさんの生きざまを取材しつづける。
早百合のほうからは、筆談で意思を通わせるのみだが、
ふたりのあいだには、あたたかく通いあう絆がある。
しかし、残酷にも、早百合の腫瘍は他に転移して、いよいよ生死の淵をさまよう事態に。
町の病院に移しての大手術。命の保証はゼロに近いもの。
ですが、美智子の献身的な治療で、どうにか村に帰ってくることができた早百合。
「ありがとう、おうめさん」。あっ、わずかだが、声も出るではないか!
老婆おうめさんの喜ぶまいことか! 
朝に晩に、いやヒマあるごとに阿弥陀さまにお祈りしていたおかげと、
老婆は娘を抱きしめて離そうとしない。

孝夫の中学校のときの恩師(田村高広)は、胃がんを抱えている。
日々、古風な坐り机の前で欣然と書をして静かに時をすごしている。
「天上大風」、良寛さんの澄明なこころに少しでも近づこうと、
その四字を繰り返し、繰り返し…。
孝夫と美智子はときどきこの家に立ち寄るが、そばにいるだけで
ほとんどことばをかけることもない。
血圧計などの診療用具さえ持たずに、ただじっと見ているだけの美智子。
いのちの尊さに浸る厳粛な時間である。
医師の診察など頑として受けない、気韻に満ちた老人のすがた。
がんで死期が迫っていても、病気でない人がいる。その一方、
ちょっとの風邪でも、重い病気になってしまう人もいる。
問題は、こころを病んでいるかどうかであって、
重篤な疾患にかかっていても、こころを病んでいない人は、病人ではない、と。
そして、上品な老妻(香川京子)を残して、あちらへ旅だつ、おだやかに…。
「先に行くよ」「はい、わたしもそんなにお待たせさせませんからね」
いっしょに農道を帰りながら、美智子が孝夫に言う、
「先生はご自分で呼吸を止められましたね」

残念ながら、あと10分か15分を残して、
わたしの仕事の都合があって飛び出さねばならず、
最後までは見られませんでした。
したがいまして、制作者の意図したところが、
ほんとうはどこにあったのか、しかとはわかりません。
でも、しみじみといい映画にふれた思いに浸ることができたひとときでした。


★転記スミ ➥ページ一覧の「つれづれ塾」その《3》映画2
Re:&#10022;奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日) ・
ばーばーじゅこんさん (2010年03月27日 00時00分)

 北林谷栄さんのお婆さんの姿、雪で覆われた村と山の木々、現世から
つながっているあの世への道のような映像、感動的でした。
[阿弥陀堂」にはでかけたいと思ったのですが、映画のあと出かける方
が多いとか聞きましたので、でかけずにおりました。

 今日は がのさん覚えていらっしゃる方だとは思いますが 元T.の
「おなべのぽっち」ことSさんの告別式でした。
80歳でロッキー山脈に初日の出を見に出かけたり、89歳の昨年は、
銀座の画廊で1週間の個展をなさいました。
人生の先輩としてみごとに生きられた方でした。

「老い」の生き方を、色々考えさせられます。
 
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年03月27日 17時35分)

ばーばーじゅこんさん

【その1】

あのSさんが……。そうでしたか。
ばーばーじゅこんさんとは、ラボの輪を超えてずう〜とごいっしょでし
たので、
さぞかし寂しい思いをなさっておいでのことでしょう。
お察し申し上げます。
残念ですね。Sさんの御霊には、こころよりご冥福を!


> 北林谷栄さんのお婆さんの姿、雪で覆われた村と山の木々、現世か
らつながっているあの世への道のような映像、感動的でした。
[阿弥陀堂」にはでかけたいと思ったのですが、映画のあと出かける方
が多いとか聞きましたので、でかけずにおりました。 

     ----------------------------

➥北林さん、見事でしたね。俳優として演じているというよりは、
何十年もの星霜、あの御堂でのつつましい暮らしをしてきた人、
それ以外には思えないほどの自然さであり、存在感でしたね。
ぜんぜんそれらしくはないですが、
その名演がこの作品のハイライトではないでしょうか。
人それぞれの生き方、それぞれの老い方、それぞれの死に方を
村のすみからずう〜っと長いこと見つめてきた阿弥陀堂。
しみじみと深いです。
恵まれた自然のなかで、背伸びせず、頑張り過ぎず、
人のもつ原寸大の力でつつましく生きている人びとの、あたたかさ、誠
実さ。
都会生活にぼろぼろに敗れ、疲れはてた夫婦が、そのあたたかさのなか

自分を取り戻していくすがたも感動的です。
老人ばかりが住む村落。
老人福祉施設やコミュニティハウスのようなものが
があるわけでもありません。それでも、
当たり前のように互いに支えあい、助けあう村びとたち。
開発され、発展することもない山ふところの村にあって、
樋口可南子さん(美智子)は、神々しいまでのノーブルさ、
美しさを見せてくれる存在。結末のほうで、
43歳にしておなかに新しい命をさずかるのですが、
かつて流産し、子どもに選ばれることのできなかった自分
の不明を責めてこころを病んでいた彼女。
その彼女に新しい命が! 泣かせますね。
この映画を、ばーばーじゅこんさん、ご覧になっていらっしゃるんです
ね。
うれしいです。いい映画ですので、たくさんの人に観ていただきたいと
ころ。
平成14年の製作、そんなに古くなく、
DVDで出ているようですので、ぜひ見ていただきたいもの。

【つづく】
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年03月27日 17時37分)

ばーばーじゅこんさん

【その2】

あの阿弥陀堂は、この映画のためにつくられたオープンセットなんだそ
うですね。
映画にたくさんの村びとたちがエキストラで出ていますが、
ロケに使ったそのセットは今もそのまま残されていて、
村びとたちはその前を通るとき、かならず頭を下げ、手を合わせるんだ
とか。
棚田など、周辺の美しい風景もあって、以来、観光客もひっきりなしに
訪れ、
この御堂は観光のスポットになっているといううわさ。
改めて手許の地図帳を開いてみましたが、わたしの地図帳では
谷中村六川というところは見つけられませんでした。
もしおわかりでしたら、お教えください。
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年04月09日 10時27分)

みかんさん

【その1】
みかんさん、こんにちは。
熊本には春はどんな訪れかたをするのですか。サクラのあと、
まぶしいような若みどりがふつふつと萌えでているころでしょうか。
お住まいの合志とはどんなところか知りませんけれど、
志を合わせる……、すてきな名前ですね。そこにも光の春。花の春。
市民のみなさんが大事にする「志」とは、どんなものなのか、
こんど機会がありましたら教えてくださいませんか。


>庭にパソコンを持ち出して、我が家の四代目モルモット、ののちゃん
のお庭散策に付き合いながら、書いています。
     ----------------------------

➥ なにやら、フェルメールかアルベール・アンカーの絵を見ているよ
うな情景。
題は「春の透き通った光のなかでパソコンをうつ女」。
庭を縁どる樹々が濃い陰影を落とし、光がまだらな点をつくって、
パソコンを前に半分まどろんでいる女性のまわりをひらひらと踊ってい
ます。
四十雀やルリカケスがしきりに恋唄をうたう、ウグイスの声も。優雅な
午後。
長いベールをなびかせて踊る光の妖精たちの、その足元に、
あらら、右にチチッ、左にチチチッ、と動く小動物。
すんなりと背の高い女性は、萌え出たばかりの若草を素足で踏んでいま
す。
その足のうえにも来て、午後のひとときをたわむれる小さなものたち。
ピィーィ、クイーッ…。
――ほらほら、あれはノスリかサシバの鳴き声ですよ、
そんなに遠くまで遊びに行ってはいけないと言ったでしょ、ののちゃ
ん、
ノスリの鋭い目にとまったら、もうにげられません。
――そんなに脅したってだめよ、春ですもの、ほら、からだが
ぴょんぴょん、自然に動いてしまうの、
それに、ここにはそんな怖い猛禽類はいませんよ〜、だ。
――も〜、落ち着いていてくれないから、がのさんに何を書くのか、
忘れちゃったじゃないの! 
――あらら、それ、ほかのもののせいにしてしまうことでしょうか
ね〜。

【つづく】
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年04月09日 10時32分)

みかんさん


>『阿弥陀堂便り』いい映画でしたね~。自然の美しい地方へ旅行に行
っているような気持ちになる映画でした。風景に心洗われました。
北林さん、『となりのトトロ』のおばあちゃんの声もされましたよね
~!? この方、なんだか、うちの祖母に似ていて、懐かしい感じがし
ます。
     ----------------------------

➥ この春休みには中国・北京においでになったようですね。
中国では、こころに止まるどんな風景をご覧になって来られましたか?
忙しい日程だったようで、そんな余裕はなかったのでしょうか。
「西遊記」の中国語の吹き込みで北京に行ったのは、
もう20年余りも前になるでしょうか。
ホテルと北京放送のスタジオをタクシーで往復するだけで、
わたしの場合も、北京とその周辺はほとんど見ずに終わりましたが、
(仕事を通じて、むこうの俳優さんたちとふれあう楽しさは別にして)
その後、高層ビルは林立、道路は整備され、
自転車の波は自動車の波に変わって、
あの大都会は見違えるような変容を遂げたようですね。
テレビで何かの折に様子を見ると、
それはまったく知らない町といった印象。
オリンピックとその後のめざましい経済発展が、
がらりと町を変えたらしい。
きっと、人のこころも変わったことでしょう。そうそう、見れば、
その顔々は、どこか自信にあふれているような…。
勁いものが働き、ものみな乱れなく動き、
気の弱いわたしなど、突き飛ばされそうな…。
でもね、わたしのような時代おくれの傘張り浪人の身にしてみると、
いちばんなつかしいのは、北林谷栄さんの、
皺よってなお底ぬけに明るいあの顔であり、
いちばん心地よいのは、あの映画で見たような、
陰影に富んだ里山の風景ですね。
そこにいると、呼吸がラクになってくる、という感じ。
地球温暖化とも無縁な、いちばん心地よい風、香りのある風が通ってい
くような…。
ひとをしばるものが何もなく、貧しくてもひと本然の生を生きている。

そうですね、レンタルショップにはあの映画のDVDが
きっと置いてあるでしょう。ぜひもう一度、ご覧になり、
わたしたちみんなのおばあちゃんにまた会いませんか。
Re:&#10022;奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
みかん(でこぽん)さん (2010年04月12日 17時14分)

今、熊本は、街路樹のハナミズキが満開です。この二・三日の雨で、桜
はほとんど散りました。阿蘇あたりは、まだ、満開かもしれません
が・・。

中国に行く前に、三度も、花見をして行きましたら、中国では、冬に逆
戻りしたような感じの樹木で、何だか、曇った空と、車の多さに、新緑
の頃、来てみたいと思いました。

うちの庭は、ほとんど”雑草園”でして(その雑草が大好物なのに、庭
に出すと、固まって、物音に耳を澄ませて、草は食べてくれません)、
そんな、優雅な昼下がりでは、ありませんでした。

ののちゃんに逃げられそうになって、慌てて、動き回って、草や花をだ
いぶ荒らしてしまいました(;;)

西遊記は、中国で録音されたものなんですね~。知りませんでした。あ
の、中国語がわかるようになるといいな・・・。万年、初心者ですが、
音楽的な中国語が大好きです。
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年04月12日 21時43分)

みかんさん

【その1】

>この二・三日の雨で、桜はほとんど散りました。
中国に行く前に、三度も花見をして行きましたら、中国では、冬に逆戻
りしたような感じの樹木で、何だか、曇った空と、車の多さに、新緑の
頃、来てみたいと思いました。

   ----------------------------

➥ きのうは、気温25℃以上あったのに、きょうは終日、冷たい雨、最
高気温6.6℃。
そちらはいかがでしたか。
片づけた冬物をまた取り出さねばならない、
気圧にもまれた飛行機のように乱高下の、狂った陽気。
それでもこの土曜日10日、名残りのお花見をいたしました。
お花見とは名ばかり、孫の顔を見るのが目的みたいなもので、
駅前のデパートの、レストランの窓から、おもて通りのサクラ並木を眺
める、
というものでしたが、申し分のない陽春、風もないのに花びらが
ひらひら、ひらひらと舞い飛ぶのを、いたいけな子どもとともに見るひ
ととき。
祖父のわたしがいうのもナンですが、生後4か月とちょっと、
かわい〜いです。まんまるな目をして、信号のたび、足下でわっと動く
人の波、
車の動きをじいっ〜と見ています。首もすわり、手足の動きはげしく、
はっはりと好ききらいの意思表示をします。ベビーカーが嫌いらしく、
困ったものです。

【つづく】
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年04月12日 22時03分)

みかんさん


【その2】

>西遊記は、中国で録音されたものなんですね~。知りませんでした。
あの、中国語がわかるようになるといいな…。万年、初心者ですが、音
楽的な中国語が大好きです。

     ----------------------------

➥ 認識不足でしたが、出演してくれたのは、当時、あちらでは演劇界
を代表する人たちだったんですね。ホテルの従業員に聞いたところ、考
えられないほど有名なスタッフだ、とのことでした。ただ広いだけの殺
風景なスタジオでの、うそ寒い作業でしたが、じつにカンのいい人たち
で、驚くほどスムーズに声を採れたことを覚えています。

 中国交流の記念式典のこと、nana さんのWindows Live の写真で見ま
した。よくぞ、まあ、というくらい、たくさん、たくさんの写真。おか
げでその全体がよくわかりました。たいそうな祝典だったようですね。
 ご覧になりましたか、nanaさんの新しいホームページ、北京版。まだ
でしたら、わたしのページの右下「お気に入り一覧」のいちばん下に
「NANA in Beijing」としてアクセスしましたので、ぜひ。簡単に行け
ます。ページ下のほうの「中国交流2010」をクリックし、スライド・シ
ョーで見ると、なかなか壮観です。
 テューターのみなさんの画像もありますが、何人かはわたしの知って
いる方もこれに行っているはずなのに、よくわかりませんでした。
じつは、nanaさんのこと、これまでお顔を知らずにきました。今回、
たぶんこの人、と見当がつきました。さて、みかんさんはどの人か
な…?
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年05月28日 09時34分)

ねえねえさん

【その1】
>映画鑑賞会、近隣の小川町というところで対象年齢はなく催されてい
ます。約10年前に、町の唯一の映画館が入館者激減のために閉館とな
り、文化施設が無くなってしまうことを憂いた有志が、シネマサークル
を運営しています。先日私は山田洋次監督の『おとうと』を観ました。
泣きました~。

    ----------------------------

➥ 泣けましたねえ、声を抑えるのがむずかしいほど、恥をわすれて歔
欷(きょき)させられましたねぇ……ぇぇぇぇぇ〜? 
…と、どうやら完全にわたしの勘違い。「おとうと」と聞いてわたしの
頭のなかを駆け巡ったのは、ねえねえさんの観た山田洋次監督の『おと
うと』ではなく、1960年代に製作された『おとうと』。市川崑の監督に
よるものでしたね。4、5年前に地域の映画鑑賞会で観ました。幸田文
さんの自伝的な小説を水木洋子さんが脚色した名画。姉さん役が岸恵
子、弟役が川口浩、そのほか、森雅之、田中絹代、岸田今日子、江波杏
子らが出演していました。古い映画ですが、これ、ほんとうに優れた映
画でしたよ。
そうか〜、そう言えば、吉永小百合さんと笑福亭鶴瓶が出演していた、
評判のあの映画ですね。わたしはそれを映画館で観てはおりませんが、
なぜか、断片的ながら何となく観ているような…。テレビでの紹介だっ
たのかな…? 吉永小百合さんが出演している映画といえば、だいたい
観ているのに、これは観ていない。その代わり、『母べえ』は観ました
よ。そう、そ、これも監督は山田洋次じゃなかったかな。太平洋戦争の
前夜の激動の時代。治安維持法が跋扈(ばっこ)する暗い世相のなか、
父と母と子たちが、ユーモアをもって、愛情と信頼で心をつないで明る
く健気に生きていくすがたを描いて、泣いて、笑って、また泣い
て……。
興行収益目当ての、刺激ばかりを求めた“見てくれ”映画とは別に、い
い映画はけっこうありますね。「阿弥陀堂だより」もそのひとつ。機会
がありましたら、これ、ぜひ観てください。ねえねえさんは、この種の
映画や美術、音楽などの方面に、鋭いゆたかな感度に恵まれておいでの
ようなので。ということで、ぜひお薦めしたい美術展もあるのですが、
今回はちょっと控えておきましょう。
【つづく】
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年05月28日 09時36分)

ねえねえさん

【その2】
>実は今日、地元の美術展を観てきたのですが、その作品の中に棚田を
描いたものがあり、作者の方が、アマチュア写真家にも人気のある、千
曲川近くの棚田を描いたとおっしゃっていた気がします。私のHPに
近々画像をUPしますので、よろしければ覗きにいらして下さいね。

     ----------------------------

➥棚田の風景画、見せていただきました。こころの底にしくしくとしず
もりくる懐かしさを覚えますね。山裾にかかる霧、空の青さや白い雲を
映す棚田の水。花の色も生きいきとして、ひときわ鮮やかです。澄んで
います。いい香りがします。いま、児童向けの作品を書いているところ
ですが、ものがたりの背景としてこのイメージから抜け出ることができ
ずにいます。わたしの日記ページに挿入したあの棚田の絵の世界。
それとは直接的には関係ないのですが、この6月の末、飯山に行こうか
な、と計画しています。ひとつには、この4月末にオープンした高橋ま
ゆみさんの人形館を訪ねることがありますが、ほんとうは、もっとずっ
と奥の、千曲川の源流近く、『阿弥陀堂だより』の舞台となっていた村
落の棚田の風景を前に、せめて1時間、こころをありったけ開放して過
ごしたい、というのがねらい。旅はひとりだけではないので、そういう
ことにはならないかもしれませんが。ぐるっとまわって、ラボランドに
一泊しようかな、とも。
Re:&#10022;奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
ねえねえさん (2010年05月28日 22時09分)

がのさん

丁寧なお返事、ありがとうございます。
うれしくて、何度も読み返してしまいました。

初夏の奥信濃、きっと素晴らしいでしょうね~。
HPにご報告されるのを、今から楽しみにしています。
高橋まゆみさんの美術館も、かなり人気のようですね。
人生の大先輩の表情、何とも言えず胸がキュンとなります。
姑を大切にしなくてはという、反省による胸の締め付けでもあるよう
な…

『母べえ』は小川シネサークルで、前回上映していましたが、予定が合
わず観れませんでした。いつか是非!
『夕凪の街 桜の園』太平洋戦争にまつわる映画で、ご存知ですか?
田中麗奈、麻生久美子、中越典子(元・ラボっ子)出演
広島の被爆体験者の苦悩、次世代にまで及ぶ原爆症の怖さを、物足りな
いほどに淡々と描いています。
やはりシネサークルで観たのですが、この時は佐々部監督をお招きし、
トークショーがありました。
戦争の怖さは、戦場の流血の惨事ばかりでなく、いつ発病するかわから
ない、原爆症におびえる普通の人々の生活の中にこそある…
そのようなことを語られていて、とても重く受け止めた覚えがありま
す。
この映画での、麻生久美子さんの上品な美しさ!
サユリストのがのさんも、きっと好きになられると思います。おススメ
です。
Re:Re:奥信濃の四季と「阿弥陀堂だより」(03月26日)
がのさん (2010年05月31日 10時28分)

ねえねえさん

> 初夏の奥信濃、きっと素晴らしいでしょうね~。高橋まゆみさんの美
術館も、かなり人気のようですね。

➥都会の空気に汚染され、くたびれた呼吸器と心が、奥信濃の新緑の気
に、曇りなくスッキリと蘇る、……でしょうかね。
高橋まゆみさんの人形館は、たまたま立ち寄る仕儀にはなりましたが、
特に創作人形に関心があるわけではありません。でも、どうしてか、人
形とはふしぎな縁があり、人形教室を開いている昔からの知人がいて、
ついこの5月中旬、横浜人形の家で展覧会がありました。いつも招待を
受けながら行けず、今度は行けるかな、と出向きましたところ、その前
に立ち寄った友人のところでひっかかり時間を取られて、また不義理を
してしまいました(もし、これをご覧でしたら、早苗さん「ゴメンナサ
イ!」)。
で、ねえねえさんは、創作人形の方面に深い造詣をお持ちの様子。近く
にいい先生もおいでのようですが、ご自身も人形をつくられるのです
か。うらやましい趣味ですね。


> 『夕凪の街 桜の園』太平洋戦争にまつわる映画で、ご存知ですか?
 田中麗奈、麻生久美子、中越典子(元・ラボっ子)出演。シネサーク
ルで観たのですが、この時は佐々部監督をお招きし、トークショーがあ
りました。この映画での、麻生久美子さんの上品な美しさ! サユリス
トのがのさんも、きっと好きになられると思います。おススメです。

➥田中麗奈、麻生久美子……。さて? こうなると、若いねえねえさん
には、残念、まったくついていけないですね。テレビなどで見るこのご
ろの女性はみんなきれいですが、どうもわたしには、みんな同じ人にし
か見えないのは、哀しいかな、老化でしょうかね。ハッハ、女優さんな
らサユリさん、歌手なら美空ひばり、といったところ。
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