幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
ラボ公式HPTOP新着一覧趣味・ゲームランダム新規登録戻る 0493742
  
Home
Diary
Profile
BBS
Bookmarks
Schedule
メール
・メッセージを送る
・友達に教える
ページ一覧
・ 創作短編童話1
・ 青少年育成
・ アート回廊=1
 アート回廊=2
・ 勘違い語塾
・ 旅の落し文
 HAWAII
・ ものはづけ①
 ことばあそび
 読めますか
・ 萬葉植物
・ 小夜 & GANOトーク=1
 S&Gトーク=2
 S&Gトーク=3
 S&Gトーク=4
 S&Gトーク=5
 S&Gトーク=6
 S&Gトーク=7
 S&Gトーク=8
・ 古典芸能〔1〕
 伝統的技芸
 古典芸能(2)
・ 物語寸景(1)
 物語寸景2-1
 物語寸景・3
 物語寸景・4
 物語寸景2-2
 物語寸景・5
 物語寸景2-3
 物語寸景2-4
 物語寸景・6
 物語寸景2-5
 物語寸景・7
・ つれづれ塾《1》
 その《2》ラボ
 その《3》映画1
 その《4》植物
 その《5》古典1
 その《6》詩歌
 その《5》古典2
 その《3》映画2
・ 今月の花神=1
 今月の花神=2
・ 本、譲ります
・ ウの眼
 タカの眼
 イワシの眼
・ 狂歌で遊ぼ!
 川柳で遊ぼ!
 変漢ひろば
 狂歌-〔2〕
・ 小径を行けば…
・ ことばの旅路①
 その《2》
 その《3》
0705
[一覧] << 前の日記 | 次の日記 >>
✦だれでも、はじめは子どもだった 02月20日 (水)
――心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。
――かんじんなことは、いつだって目に見えないんだ。
もう6~7年も前になるだろうか、中学校の教室の数か所で
そんなことを生徒たちに語ったことを憶えている。
ご存知、「星の王子さま」から借りたメッセージである。
この作品を素材にした読書トークの機会を何度か与えられた。
サン=テグジュペリの研究家でもないわたしが、
中学生を対象とする読書指導の場や地域の読書会で
これを語るのは、ちょっとばかしヘンテコだったろう。

b612
王子さまの小さな星B612 気ぐらいの高いバラ一輪も


わたしが大学生活を送った時代は、フランス実存主義文学が
もっとも盛んに読まれた時代で、サルトル、カミュ、カフカ、
ボーヴォワール、メルロ・ポンティ……、なかんづく
行動派実存主義の旗手としてのアンドレ・マルローや
サン=テグジュペリはずいぶんよく読んだ。
「南方郵便機」「夜間飛行」「人間の土地」「戦う操縦士」「城砦」…。
古書店で手に入るものはだいたい読んだように思う。
ところが「星の王子さま」に出会ったのは、それよりずっとずう~っとあと、
40歳代の半ば近くになってからだったかも知れない。
子どもの読み物としては難解だし、かといって、これはおとなの読み物?
しかし、言うに言えない高雅な香りのようなものがある。
以来、何度となくこれを読んでは、その都度、頭のなかをくしゃくしゃにした。
ほんとうのところ、多くのひとに語るほどには
この作品を理解しているわけではないのである。
ほんとうのものは、心で見なけりゃわからない――、
その暗喩のなかにわたし自身がいた。
もちろん、わたしは作者のサン=テグジュペリに会ったことはない、
飛行機を操縦した経験もない、不時着したアルジェリアの砂漠も知らない。
箱根にできたという「星の王子さまミュージアム」にさえ
行ったことがない。そんな客寄せの卑俗なものを見たら、
わたしのなかの「星の王子さま」のイメージが損なわれるような気さえして。

king
六つの星めぐりより、王様の星。虚栄心、権力欲、名誉欲のかたまり。

businessman
実業屋。金持ちになることのみに腐心し想像力を持たないおとな。

tentofu
点燈夫。忠実に仕事に打ち込むが、自分の発想力はない。


で、この2月中旬、機会があってその「星の王子さまミュージアム」に
行ってきたのである。別段、新しい発見があったわけではないが、
箱根特有のあの風の流れるなかでの、久々の王子との再会。
そう、おとなは、だれでも、はじめは子どもだった。
しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。
作品の冒頭にこう書かれているように、老いを忘れ、はじめの子どもになって
ひとときの再会を楽しんだ。
子どもの心でまわりを見ると、ヘンテコリンなおとなたちの猖獗が
目路いっぱいに広がる。
実力もないくせに威張り散らし権力を振り回すおとな。
お金儲けに翻弄され他のことは見えないおとな。
自分に対する褒めことばしか耳に入れようとしないおとな。
チクリ、チクリとわが身を刺す、「かんじんな」言葉を懐かしみながら、
ゆっくり、こころをしずめてものごとを見る、ものごとを考える、
つい忘れがちなそんなことを思い出したひととき。

well
ヘビに咬まれ、残してきた“バラ”のもと、自分の星へ帰る、この地球には何も残さず。
Re:&#10022;だれでも、はじめは子どもだった(02月20日)
かせだまさん (2013年02月28日 20時12分)

きょうは あたたかかったですね。

「星の王子さま」。。。

がのさんが 「星の王子さま」をどんなふうに

つど味わっていらっしゃったのか

私は、気になりなって

何度読んでも 霧のようにきえる まぼろしみたいな

空耳みたいな 綿菓子みたいな作品なのです。

不思議な本です。

忰田Pフランス語部員としては、フランスの思想家も

勉強したいところです。

ありがとうございます。
Re:Re:だれでも、はじめは子どもだった(02月20日)
がのさん (2013年03月01日 21時52分)

かせだまさん
「星の王子さま」。。。
まぼろしみたいな、空耳みたいな 綿菓子みたいな作品なのです。
不思議な本です。
   ----------------------------

 これまでずいぶん多くの人びと、幼い子から高齢者までにわたり「星
の王子さま」を読み合い、論じあってきましたけれど、「空耳みたい」
「綿菓子みたい」とこの作品を評したひとを、わたしはこれまで知りま
せんでした。おもしろいですね。
 飛行機に乗ったときとか高速エレベーターに乗ったときなどに感じ
る、気圧の変化によって耳の奥に生じる、あのキーーンとくる眩暈の感
覚。
 ふわふわして噛みごたえなく、あいまいで、それでいて何やら甘やか
なロマンも…。
 ユニークな感度をお持ちのかせだまさんらしい捉え方、フィーリング
でしょうか。
 これまで、いつでも手探り状態ながら、この作品を語るときは、幼い
子にはそれらしく、中高年者にはまたそれらしく、学術研究者が対象の
ときはまたそれらしく、それぞれテーマを据えて鑑賞してきました。ど
こからでも話題にできる奥深さをもった作品、といえるように思いま
す。
 「星の王子さま」、また作者サン=テグジュペリについて、バラと作
者の妻コンスエロ・スンシンさんの関係について、あるところに小論文
を書いたことがあります。当時、意外に大きな反響をもらったのです
が、もし、ちょっとそれ読んでみたい、ということでしたら、一部をコ
ピーして郵送してもいいですが…。
Re:Re:Re:だれでも、はじめは子どもだった(02月20日)
かせだまさん (2013年03月05日 18時32分)

がのさん

今すぐよみたし 

取りに行きたいくらいです!!

お忙しそうですが、お願いします。(メッセージを送るに住所など入れ
ます)

かせだま以外の皆さんも

お読みになりたいはずですっ!!

ありがとうございます!
<< 前の日記 | 次の日記 >>
Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All rights reserved.