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◆源氏物語展、日本文化の最高の粋を蒐めて 10月23日 (木)
横浜美術館の特別展「源氏物語の1000年--あこがれの王朝ロマン」。
だれの発想によるものか、よくぞこれほどの文物を蒐めたものである。
そのほとんどは国宝級、もしくは重要文化財、重要美術品である。

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時代、時代を代表する第一級の絵師がこぞって描いてきた、
みやびな源氏絵の魅力と、その感性に捕らえられた普遍的な人間模様に
うならされるとともに、
わたしは、和紙のうえを生きいきと走る筆文字の美しさに、
うっとり! うちのめされるような感動を覚えました。
すばらしい仮名書き。絵と詞書の絶妙なバランス、点と線と面の調和、
そうそう、何も書かれていない行間が美しく呼吸しているんです。
計算されたものなのか、自然のままなのか、字くばり、墨の濃淡の変化、空間の残し方に、う~~ん! と唸らされます。
ひょっとして紫式部の自筆を見られるか、との期待もあったのですが、それはありませんでした。その代わり、
日本三大名筆の一人とされる藤原行成のものと伝えられる書が見られましたが。
平安朝から今日まで(明治の激浪には流されて一時途絶えるが)、
とうとうたる流れをもって日本のゆかしい文化を染めてきた絢爛たる物語。
源氏物語千年紀とされる今年こそおびただしい数の関係書籍が出版されているが、

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古来これほど語られてきた物語はない一方、
これほど読まれないものも珍しい、とされるわが国最大の古典。
いやいや、いまブームの“篤姫”さまが、ドラマでときどき読んでいたじゃないですか。
遠いものと思いがちな王朝びとの生活様式と生活意識が、じつは
いまのわたしたちの生活全域の底流になっている、
もっとも良質なモラルにもなっている、日本文化の源泉になっていることを
改めて思い知らされる機会ともなった、そんな展覧会でした。
日本人なら、もう、これを読むしかない、
これを読み継いで、つぎの1000年まで伝えていくしかない、と思うのですが…。

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2千円札の裏側に描かれている紫式部

 テューターのみなさんにこの機会にご紹介したい本があります。テューターの先輩であり作家としてご活躍中の内田聖子さんがこのほど上梓した「清少納言 紫式部--王朝イヌ派女VSネコ派女」。日本文学館より刊行され、正式にはこの11月1日の発売となっていますが、わたしは一歩早く読ませてもらいました。
 あなたはイヌ派? それともネコ派? 葵の上や六条御息所にみるプライドの高い女性、紫の上や空蝉にみる賢い女性、夕顔や玉鬘のような柔軟性あるかわゆい女性、朧月夜のような闊達でコケティッシュな女性、藤壺のような控えめながら気品と華を秘めた女性、美人には遠いが情こまやかで性格のいい末摘花のような女性、…などなど、これまで出会ってきたテューター、このネットで知るさまざまなタイプのテューターをこのレンズで見ていくと、ちょっと趣味が悪いと言われそうですが、万華鏡を見るようでおもしろい。王朝時代を生きた女性の心もように大きくふたつの典型を見ながら、いまの時代の女性の生きかたのあるべき姿をさぐる作、…といえば何やらモノ堅いようですが、そんなことはありません。むしろ、ほんわりとやわらかいです、やたらおもしろいです。さわやかな心のビタミンに、よかったら、お読みになりませんか。

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伝土佐光芳筆の「紅葉の賀」部分/「青海波」を舞う光源氏と頭中将

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「青海波」の舞いを前にする永遠の女性・藤壺と桐壺帝
Re:◆源氏物語展、日本文化の最高の粋を蒐めて(10月23日)
dorothyさん (2008年11月07日 06時04分)

うらやましいです。
源氏物語展、行きたかったです。
受講生さんからも、
「先生、行かないのですか?」
と尋ねられましたが、どんなにがんばっても
開催時間に東京に行くことができない、
つまり、日中目いっぱい仕事が入っていたので、
あきらめざるをえませんでした。

今年五月に京都に行って葵祭りを見たあと、
そこここのミュージアムで源氏物語特別展を
開催していたのを見ましたが、11月1日が
源氏物語千年紀の根拠となるので、きっと
いろいろなところで格別の催しがあるのだろうな、
と思っておりました。

がのさんのラジオ、聞けなくてごめんなさい。
残念です。

どんな内容だったのか、教えていただけますか?
Re:Re:◆源氏物語展、日本文化の最高の粋を蒐めて(10月23日)
がのさん (2008年11月07日 21時22分)

dorothyさん

【その1】
>うらやましいです。源氏物語展、行きたかったです。

    ----------------------------

行けなかったというdorothyさんには、泣き面をして足をバタバタさせ、
歯噛みして口惜しがっていただくに値する貴重な展覧会だったと思いま
すよ。
これほどの文物が蒐められることは、もうないのではないか、と思われ
るほど充実していました。
たくさんの友人知人から「行けなかった」「もっと早く知らせてよ!」
と連絡をもらいましたが、そういわれても、
これは、人それぞれで、あまりひとに強いていいことではありませんの
で…。
せっかくですから、図録のひとつからちょっと拝借して、
一点だけ日記欄に画像を追加いたしましょう。
これはdorothyさんもよく知る「紅葉の賀」の、そのごく一部分。
あまたの貴顕が見守るなか、青海波(せいがいは)を舞う
光源氏と頭中将(手前)。
土佐光芳の筆によるものと伝えられています。
ヘッドホーンの音声ガイドが、加賀美幸子さん。
高校時代から面識のあるひとですが、雰囲気バツグン! 
しっとりとした、なつかしい語調とともに楽しませてもらいました。
【つづく】
Re:Re:◆源氏物語展、日本文化の最高の粋を蒐めて(10月23日)
がのさん (2008年11月07日 21時26分)

dorothyさん

【その2】
>がのさんのラジオ、聞けなくてごめんなさい。残念です。どんな内容
だったのか、教えていただけますか?

     ----------------------------

 どうしようか、と迷っているここ数日です。
その日(10月30日)、仕事を休み、午前には、風邪のため鼻汁が止まらな
いし声があやしいのでお医者に行って「なんとかしてよ」と泣きつい
て、いい薬をもらって服んだり、
午後からずうっと待機させられて、ディレクターや石山智恵さんという
女子アナやエッセイストの青木奈緒さん、アンカーの柿沼さんとずいぶ
んたくさんのことを話しあったはずなのに、
ナマの部分はアッという間、何も話せないうちにいきなりプツン! と
やられて、こちらはアタマにくるという状態。
いつものことではありますが。
ですから、言い残したことがいっぱいあります。
別のところで一応の整理はしてみましたが、
この「ひろば@」でそれを改めて紹介するのは、どんなもんか、と。
このごろのラボはどうしちゃったのか、と思うほど、
右も左も「ハロウィーン」「ハロウィーン」…、
だいじょうぶなんかね、やるべきことが違うだろう、
ものがありすぎて本当に必要なことが見えなくなっているのでは、
それとも、老兵は早いとこ消え去れということか…と、
思いに複雑なものがあるので、
「読書、しませんか」とか「名作を読み返そう」なんて、
いよいよソラゾラしいだろう、と。

ま、そうヒネたことは言わず、後日、少しご紹介させてもらいましょう
かね。
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