幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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★“ホタル”、見ましたか? 07月13日 (木)
 目白の椿山荘で、近くの里山で、それに…。
 たまたま今年はホタルを目にする機会に恵まれています。
 シュークリームさん(神奈川)は、子どもたちが安心して遊べる川をとりもどそうと、地域をあげて取り組んでいることを書いてくれていますが、わたしにも、同様な活動のなかでうれしいことがありました。ヴォランティアで関わっている福祉施設のうちのひとつ、ある老人保健施設。雑木林の奥に3年ほど前につくられた、静かな、たいへん自然環境に恵まれたところにある施設。介護施設のなかを流れる幅1メートルにも足りない小川があり、森から流れだすきれいな水を見ることができます。その小川に、2年ほど前からカワニナを放つなど、ホタルを呼ぶ運動をつづけてきました。わたしはすこしお手伝いしたにすぎないのですが。で、ハイ、ついにあのふしぎな発光体の、青い光の舞いをご老人たちに見てもらうことに成功しました。ええ、もちろん、お年寄りの人たちの喜ぶまいことか!!

gladiolus02

 はなしはクルリと変わりまして…。
 「ホタル」という映画をご覧になりませんでしたか。平成13年、高倉健さんのキモ入りで東映がつくった作品。戦後を苦悩と悔恨のなかで生きてきた世代の日本人のこころのすがたを描きだした、東映創立50周年を記念する感動的な映画ですね。
 3月4日のここの日記でヘップバーンの「ローマの休日」をめぐってご紹介したことのあるSDS(スクリーン・デリバリーサーヴィス)、いわゆる出前映画ヴォランティアのご協力を得て、地域の中高年世代の方にすぐれた映画、なつかしい映画を見てもらう地域活動の一環で、それより先、いつだったか「華岡青洲の妻」もここでご紹介したような記憶が…。きのう(7月12日)、ふたたびその映画会を催しました。

 降旗(ふるはた)康男の監督、竹山洋・降旗康男の脚本。主演の高倉健さんは、う~ん、やはりシブイですねぇ。特攻隊の生き残りで、多くの戦友たちの死を目の前で見てきて、その愛惜と懺悔の思いのなかで生きている貧しい漁師。特攻隊の発進基地である鹿児島の知覧の近くから離れることができないでいます。その妻を演じる田中裕子さんは、特攻に殉じた一人の朝鮮民族の戦士(小澤征悦)の、もと許婚者。腎臓をわずらい、人工透析を受ける病弱の身。この夫婦愛のさわやかさ。重い苦悩を背負って八甲田の雪の中で自殺したもと戦友(井川比呂志)のとむらい。そのあと、その戦友をしのんで雪の原野に立ちます。そこで見た丹頂鶴のつがいの所作をまねて舞うがごとく動くすがた、すべてをふっ切る思いをこめて雪を借景にして舞うそのすがたに、おお、涙がこぼれて、こぼれて…。
 1年半しかないと宣告される妻の命。自分の腎臓を提供し移植手術しようという夫に、その必要はない、与えられた命をそのままに…、という妻。だが、ぼそり、「ふたりでひとつの命じゃろうが、違うんか」口数少ない、もと特攻隊の生き残りの男が、そういう。

 美しい日本を守るために散らした幾多の命。だが、「何のために」「誰のために」と、親からあずかったひとつしかない命を捨てることの意味を問い、最後の最後まで問いつめ、しかもなおその答えはつかめないまま、ただ戦友に笑顔だけを残して沖縄に先進していった少年航空兵たち。その霊がホタルの光となって帰ってくる日本の夏。
 高倉健さん、田中裕子さんの好演はいうまでもありませんが、若い命を散らす前のお別れ会のようにして集まる小さな食堂があります。一人ひとりの特攻隊をここで見送ったその食堂のあるじ、すでに老いて不自由なからだになっている老婦人、それを演じた奈良岡朋子さんの演技が真に迫り、泣かせます。さすがブルーリボン賞助演女優賞ですね。(高倉健さんは日本アカデミー主演男優賞を辞退。テーマの重さもあって、辞退したことがまた話題になりましたね)

 クライマックスは、韓国人の特攻隊員がわずかに残していった遺品と最後のことばをとどけに韓国・釜山に病妻とともに行く場面。敵艦を目ざし遥かな海へ発進するその前日、仲間二人だけに聞こえる小さな声で言った「朝鮮民族、ばんざい」のことば、許婚者に残した純粋な、思いやり深いことば。釜山の村人全員が敵意のこもった、とがった表情で、いかにも冷淡に、憎々しげにふたりを迎えます。長い長い息づきる緊迫感。「日本が引き起こした戦争で、なんで日本人のおまえが生き残って、兄さんが死ななきゃならないんだ!」という遺族の発するはげしい怒りのことば。主人公の、英霊に対する心底からの鎮魂の思いがようやく届き、その怒りとわだかまりが溶けるまでには長い時間がかかった。遺品をその母親に手渡し、ひとつの役割を果たして帰国しようと野に立つふたりの前に、ホタルが…、南の海の藻屑となって果てた戦友の霊として帰ってきたホタルが、ふ~わり、ふ~わり…。

 日本の夏は、あの戦争に思いをいたす季節でもあります。映画の中とはいえ、韓国の人たちが見せたあのわだかまりと怒りは、いまに至って少しも溶けたわけではありません。そして、中国から、韓国から「歴史認識」を問われています。被害者であったが、隠しようもなく加害者でもあった日本の国民。わたしたちはこの歴史から何を学ばねばならないのか、きびしく問われています。寡黙な高倉健さんが何も語らないまま受賞の栄誉を拒んだ底には、胸に落ちないそこのところがあったのではないか、…そんな気がするのですが。

     映画「ホタル」転記スミ⇒「つれづれ塾——その《3》」
Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月13日 17時45分)

映画『ホタル』は見ていません。ストーリーを読ませていただいて是非
見てみたいと思いました。実は私の文庫仲間で毎年地域の小学校に『ち
いちゃんのかげおくり』の影絵を上演に行っています。今日がその日で
した。クーラーのない集会室で3年生3クラス約100人に見てもらいまし
た。この押しかけ上演はもう、15年ほど続いています。教科書に『ちい
ちゃんのかげおくり』が載っているのですが、抜粋で全編ではないの
で、本当のお話を子供たちにと20年ほど前に製作したものを自分の子供
が3年生のころに始めてず~っと毎年押しかけ(?)ています。今日はメ
ンバーのみんなで、『暑くて大変だったね~、いつまで続けられるかな
~』などと言いながらも、子供たちの真剣な表情に、また来年も・・・
とみんな心の中で誓ったようです。足腰が機敏に動かなくなってきてい
ますが、色々と工夫をして届け続けたいお話だと思っています。
Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月13日 23時48分)

candyさん

>映画『ホタル』は見ていません。ストーリーを読ませていただいて是
非見てみたいと思いました。
 ⇒レンタル・ヴィデオになっているでしょうかね。ぜひ探してこの夏
には見てくださいますよう。この映画の前に高倉健さんが出演している
のが「ぽっぽや鉄道員」。北海道の自然を舞台にした美しい映画でした
ね。さわやかな男くささ、男っぽさを感じさせてくれる俳優。寡黙なが
ら存在感があり、とくにあの声にしびれますね。

 実は私の文庫仲間で毎年地域の小学校に『ちいちゃんのかげおくり』
の影絵を上演に行っています。今日がその日でした。この押しかけ上演
はもう、15年ほど続いています。いつまで続けられるかな~、と言いな
がらも、子供たちの真剣な表情に、また来年も、と、みんな心の中で誓
ったようです。
 ⇒15年つづいている活動ですか、すばらしいですねぇ。押しかけでも
何でも、ヴォランティアは継続にこそその善意がこめられ、伝わってい
くもの。観念でも理屈でもなく、自分のもっている能力を他者に具体的
に提供することで、ほかのだれでもなく、自分自身を高め、強く鍛える
ことにつながります。candyさんは、スリランカの子どもに絵本を提供す
る活動など、さまざまな社会活動をなさっておいでですが、これからも
ずうっと広い視野から続けていってくださることを願っています。

 申し訳ないながら、わたしは「ちいちゃんのかげおくり」のおはなし
を知りません。影絵芝居として演じられるものなのですね。“押しかけ
て”いるのは、有志でつくるミニ・シアターのようなものでしょうか。
いまはほかの人にゆずっていますが、一時期、わたしも小学校で、昼休
みを使った読み聞かせをやっていました。いわば、これも押しかけでし
た。学校と地域が結び、こうした形で地域の人たちが子どもたちと世界
をともにし、課題をともにするところに、初等教育の精髄を見るように
思います。
Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
Hiromi~さん (2006年07月14日 21時28分)

グラジオラスは夏の花ですね。きれいです。

 椿山荘の蛍は有名ですね。蛍なんて、わたしたちが子どものころはい
っぱいいました。娘たちも山梨の田舎に帰ると、今はなき父と蛍を捕り
に行って、幼稚園に持っていったものです。最近は田舎でもほとんど見
ることが出来ません。

 やはり蛍の保護をしている先生がいました。同じ学校に勤めていまし
た。古い話ですが。

 蛍も沢蟹も、カブトムシもいっぱいいたものです。今は農薬の影響で
しょうか?山梨の田舎でも見ることはありません。

 映画「ほたる」はみたようなきがします。健さんの映画はほのぼのと
してジーンと来ますね。ポッポや鉄道員、黄色いハンカチなど。健さん
は渋いですね。かっこいいです。

 古い映画はいいものがありますね。
ボランテァで活動されていること尊敬してしまいます。

 
Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月15日 00時10分)

がのさん
>candyさん

⇒レンタル・ヴィデオになっているでしょうかね。ぜひ探してこの夏
には見てくださいますよう。この映画の前に高倉健さんが出演している
のが「ぽっぽや鉄道員」。北海道の自然を舞台にした美しい映画でした
ね。さわやかな男くささ、男っぽさを感じさせてくれる俳優。寡黙なが
ら存在感があり、とくにあの声にしびれますね。

→『ほたる』レンタルで探します。『ぽっぽや鉄道員』は見ました(^0^)

申し訳ないながら、わたしは「ちいちゃんのかげおくり」のおはなし
を知りません。影絵芝居として演じられるものなのですね。“押しかけ
て”いるのは、有志でつくるミニ・シアターのようなものでしょうか。

→『ちいちゃんのかげおくり』はあまんきみこさんの絵本です。本来は
 勝手に影絵などにしてはいけないのでしょうが、昔の事、たくさんの
 子供たちに少しでも楽しく絵本に親しんでもらいたいと、私の先輩ボ
 ランティアおばさんが製作したものを修理、補強しながら上演してい
 ます。結構大掛かりなんです。私は『ちいちゃん』の係りです!
 最初は文庫まつりのようなところで演じていたのですが、地域の小学3
 年生みんなに見て欲しいと続いています。授業時間にこの影絵とお話
 を提供しています。5年ほど前からは実は1,2,3年と3学年に行っている
 のです。色んなお話を持って。

いまはほかの人にゆずっていますが、一時期、わたしも小学校で、昼休
みを使った読み聞かせをやっていました。いわば、これも押しかけでし
た。学校と地域が結び、こうした形で地域の人たちが子どもたちと世界
をともにし、課題をともにするところに、初等教育の精髄を見るように
思います。

→はい、今日は文庫の日だったのですが、来る子達が『おばちゃん昨日
 はありがとう』と言ってくれたり、『あ、昨日のおばちゃんや』と声
 をかけてくれました。地域とスリランカとっても離れた所ですが、子
 供たちの笑顔が嬉しいです。
----------------------------
Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月15日 09時50分)

Hiromi~さん 【その1】

>蛍なんて、わたしたちが子どものころはいっぱいいました。娘たちも
山梨の田舎に帰ると、今はなき父と蛍を捕りに行って、幼稚園に持って
いったものです。最近は田舎でもほとんど見ることが出来ません。

⇒ホタルなんていないでも、わたしたちはいまのこのときを生きていら
れますのでね。でも、そういうオシアワセな日々、快適さと効率ばかり
を求める生活のうちに、何か大事なものをこわしていることに気づかな
くなっていくことが怖い。たかがホタルですが、一部の人だけでなく、
各方面のいろいろな人が意識して取り組まないと、絶滅の日も近いかも
しれません。
 それに、都会地で見る観光用のホタルの元気のないこと! 加えて、
町も村も光にあふれ、夜の漆黒の闇が失われてしまいましたので、子ど
ものころに感じた夢いっぱいの幻想も霊的なおののきもありません。こ
ちらの感性が衰えたこともあるでしょうが。これは、もちろん、ホタル
が喪われるという感傷だけの問題ではありませんよね。誕生して46億年
になり、あと100年しかもたない、といわれこともあるこの老いた地球。

 映画「ほたる」はみたような気がします。健さんの映画はほのぼのと
してジーンと来ますね。「ポッポや鉄道員」「黄色いハンカチ」など。
健さんは渋いですね。古い映画にいいものがありますね。

⇒そんなに多く映画を見るほうではありませんが、あの独特の味でいい
ものをつくっているなぁ、と思いますね。安っぽく、ぺらぺら、ぺらぺ
ら、説明したり主張したりしない寡黙さ、あれがいい。ごまかしがな
い、という信頼を寄せきって見ていられます。あれが健さんであって、
健さん以外にはない男の味なんでしょう。朴訥で質実な味です。
【つづく】
Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月15日 09時54分)

Hiromi~さん 【その2】

> ボランティアで活動されていること尊敬してしまいます。

 ⇒いやいや、とんでもありません。わたしなんぞはモノの数ではあり
ません。それに、ヴォランティアは、ひとさまに「やっています」とい
ってふれまわるようなものではなく、ましてや「あんたもやりません
か」と呼びかけるようなものでもありません。ごくごく私的な意思によ
るものですので。それでも、このネットを見るかぎりでも、多くの方が
さまざまなヴォランティア活動に当たっておられることを知り、うれし
くなりました。candyさんのこころがけなど、ほんとうに貴いですよね。

 ホタルのことを書く動機になったのも、シュークリームさん(神奈川)
の“どじょっこ・ふなっこ”活動、地域の川を子どもが遊べるものにし
ようとの地道な運動を知ったことによります。そうですねぇ、こういう
活動は、「やりましょう、やりましょう」といってはじめるものでもな
く、かといって、黙っていたら始まっていかないんですね。むずかしい
です。無限に自腹を切ることになりますので、無理はできません。仲間
に無理はさせられません。ただ、やっている者にとっては、偽善だ、自
己満足だ、と皮肉に見る他者の目があろうとなかろうと、ひとが自然に
つくる笑顔に出会えるのはうれしいし、何よりも自分の存在を純化させ
てくれる、とでもいうか、そのなかで多くを教えられ、高めてもらえ
る、という感じはあります。

 さまざまな人のおかげを蒙ってここまで生きてきました。そこでつか
んだものを社会にスッと降ろす、一つも残さずお返しして静かにアッチ
へ行く…、美田は残さず、ということでしょうかね。自分の欲だけで生
きて終わる人生、…そういうのは、どうも、わたしにはあまりおもしろ
くないように思えますので。
Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月15日 13時18分)

candyさん 【その1】

>『ちいちゃんのかげおくり』はあまんきみこさんの絵本です。たくさ
んの 子供たちに少しでも楽しく絵本に親しんでもらいたいと、私の先
輩ボランティアおばさんが製作したものを修理、補強しながら上演して
います。私は『ちいちゃん』の係りです!

⇒ほ~、たいへんだ、主役じゃないですか! あまん・きみこさんの作
品でしたか。そういわれれば、読んだことがあるような、ないよう
な…。つぎに図書館に行く折には当たってみます。いろいろな方がたの
努力を積み重ねて、いまもやっている社会活動なんですね。地道な努力
がどんどんひろがって、うれしいことですね。こういう活動は、「奉
仕」とも呼ばない、「ヴォランティア」とも呼ばない自然さがあって、
すばらしいと思いますね。

 >今日は文庫の日だったのですが、来る子達が『おばちゃん昨日はあり
がとう』と言ってくれたり、『あ、昨日のおばちゃんや』と声をかけて
くれました。地域とスリランカ、とっても離れた所ですが、子供たちの
笑顔が嬉しいです。

⇒「先生」でも「テューター」でもなく、飾りなく「きのう会ったおば
ちゃん」「このあいだの、町のおばちゃん」と呼ばれる関係がいいです
ね。それこそ、肉声がつくってくれたコミュニケーションの成果といえ
ないでしょうか。
 ラボに関わる方がたには言う必要のないことですが、今日の進んだ映
像文化と有り余る情報には、肉声がなく、著しく人間の感性を損ねてい
るように思います。大人から子どもへじかに伝えることばがものすごい
勢いで失われつつあります。情報革命が言われ、ケータイ、パソコンに
より、人から人への情報伝達は驚異的に便利なものになりました。これ
まで文章など書いたことがない人まで、気やすく書くようになった、と
いうケースがある一方、その高度なIT社会には、子どもにも大人にも、
ことばとこころの深刻な危機がひそんでいることが見えています。恐ろ
しい危機です。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月15日 13時44分)

candyさん 【その2】

 たとえば、 “チャット”というのは、あれはことばではありません。
とり急ぎ用件を伝えるだけでいいのなら、それでこと足りているのでし
ょうが、「ことばはこころだ」とラボでも言っているじゃないですか。
こころを伝えるものでなかったら、それはことばじゃない。かつて、メ
ールをはじめる最初に言われたのは、メールを受けたらできるだけ早く
返信するのがマナーだ、ということ、それに、文章は簡潔に、あまり長
くしない、ということでした。そんなことのためなら、わたしはメール
をまったく必要としません(書きすぎるためにヒンシュクを買っています
が)。ところが、「人間」とも見てもらってないおカネを抱いた「消費
者」は、チャカチャカした軽薄な語、粗雑なことばを往復させ、消費構
造に乗っけられて通信会社を儲けさせているというわけ。ことばを大事
にすると標榜するラボのこのサイトでさえ、あぶないなと思うときがあ
ります。

 肉声のとどかない個室にあって子どもたちはテレビに、テレビゲーム
にはまっていきます。テレビもテレビゲームも、おもしろくなければパ
チッと消すことができるし、気にいらなければリセットすればいいわけ
です。そこでは、ほんとうの悲しさも苦しさも知りようがありませんよ
ね。耐えることを学ぶというふうにもなりません。子どもが抱えるその
孤独の闇のなかで、そんなとき唯一求めるのは、刺激です。もっと強い
刺激、もっと強い、もっともっと…、と。現実とバーチャルの区別もつ
かない子をせっせとつくっているのがこの高度な情報社会。
 ですから、町のおばちゃんが、町のへんなおじさんが、子どもたちの
まん前に立って肉声で人のこころというもの、命の尊さ、人間のすばら
しさを語り、立ちどまって考えることの大切さ、筋道を立てて理解する
ことの必要を、絶えず語り継がなければならないんだと思います。
 スリランカの絵本普及のための活動も、影絵シアターも、文庫活動
も、ラボで取り組むテーマ活動も、どうか、自信をもって、こころにゆ
とりとうるおいをもって、すすめていってくださいますことを…。
Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月16日 23時57分)

がのさん

「ちいちゃんのかげおくり」の事を書いたのは、映画「ホタル」と同じく、
戦争で犠牲になった女の子のお話で、がのさんの日記のテーマに合った
ことをその日に経験したからなんです。とっても暑くて、見ている子供
たちもふ~っとなっていたと思うのですが、戦争について小学3年生の子
どもたちに伝えられたかな、これからも続けたいな~と思ったので。


 スリランカの絵本普及のための活動も、影絵シアターも、文庫活動
も、ラボで取り組むテーマ活動も、どうか、自信をもって、こころにゆ
とりとうるおいをもって、すすめていってくださいますことを…。

→心にゆとりとうるおいを持って・・・ありがとうございます。テュー
 ターと言う立場は微妙で、テーマ活動が発表の前となると、少し別人
 (?)のようになりかねない・・・「心にゆとりとうるおいを」・・・
 心して子供たちに寄り添うように努めます。
----------------------------
Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月17日 12時20分)

candyさん 【その1】

>「ちいちゃんのかげおくり」のことを書いたのは、映画「ホタル」と同じ
く、戦争で犠牲になった女の子のお話で、がのさんの日記のテーマに合
ったことをその日に経験したからなんです。

⇒まだその作品を読めておりませんが、そういうものでしたら、読んだ
うえで、「つれづれ塾―その①」の「7」のリストに加えさせてもらい
ましょうかね。「あの日を知ろう、戦争のことを見つめ直そう」という
ことで、皆さんにもご協力いただきながら挙げたよみもののリストで
す。子どもたちの国際交流活動にあっても、これを知ると知らないで
は、出会いの意味あいにおいて、交流の質と厚みにおいて、大きくちが
うものになってくるでしょうからね。このごろよく言われる歴史認識と
いうこと。山口のスミティさんが、そのへんを意識的にやっておられま
すね。

 スリランカの絵本普及のための活動も、影絵シアターも、文庫活動
も、ラボで取り組むテーマ活動も、どうか、自信をもって、こころにゆ
とりとうるおいをもって、すすめていってくださいますことを…。  
 ☞心にゆとりとうるおいを持って・・・ありがとうございます。テュ
ーターという立場は微妙で、テーマ活動が発表の前となると、少し別人
(?)のようになりかねない・・・「心にゆとりとうるおいを」・・・心
して子どもたちに寄り添うように努めます。

⇒はい、テーマ活動発表前になると、テューターの目つきがかわってく
る、ことばがいちいちトゲトゲしくなる、とよくいわれますね。どうし
てなんでしょうか。必ずしもネガティヴな意味ではなく、指導者の熱意
のあらわれでもあるでしょう。さて、その熱意とは…? それが自身の
体面を保つためだったとしたら、虚しいですね。ひどい場合は、自分の
英語力をひけらかすため、だったりしたら! 父母に対するポーズであ
りパフォーマンスだったりしたら!
【つづく】 
Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月17日 21時21分)

candyさん 【その2】

 そこらにいる“町のおばちゃん”では、どうしていけないんでしょう
かね。「子どもたちのまん前に立って肉声で、人のこころというもの、
命の尊さ、人間のすばらしさを語り、立ちどまって考えることの大切
さ、筋道を立てて理解することの必要」を隣人として伝えるのが初等教
育のエッセンスとわたしは考えますので、「ラボは英語を教えない!」
ということを、このサイトで何度も言ってきました。ところが、皆さん
は高い学歴と教養をもち、高いプライドをもっておられるので、どう
も、教えたくてしようがないみたいで、「教えない」ことの意味は、な
かなか理解してもらえないようです。もっとも、このごろのラボはだい
ぶ変質したようで、それは20年、30年前のラボのことさ、と一笑に付さ
れるのかもしれませんが、わたしたちが、またテューターが、子どもた
ちに言いつづけなければならないのは、お体裁ごとではなく、一言多く
英語をしゃべれることではなく、よく見なさい、よく聞きなさい、よく
感じなさい、自分のアタマでよく考えなさい、ということに尽きるよう
に思うんですね。「テーマ活動」とは、もともとそういうものでした。
テーマ活動ではありませんが、わたしが子どもたちに読み聞かせや自作
童話朗読会などの機会に語ってきたのは、そういうことだったつもりで
す。自分の感性でホンモノを感じとりなさい、と。自分の感受性くらい
/自分で守れ/ばかものよ と、茨木のり子さんはその詩に書いていま
すね。

 やられる前にやっつけろ、敵基地先制攻撃だ、軍備増強だ、と短兵急
につっ走るのではなく(北朝鮮のミサイル発射をめぐり)、落ち着こう
よ、落ち着いてもう一度考えようよ、というスタンス。完勝でなくてい
い、いや、負けてもいい、ゆったりとした“かたつむり精神” や、沖
縄の“てぇげぇ”精神、をもって一人ひとりの子どものこころにしっか
り寄り添うことを、心底から願っています。「チップス先生」で書いた
のも、そのことでした。ハツラツとしているだけでなく、ゆとりと落ち
着きのある美しいたたまずいに、女性の魅力を感じる年齢になりました
かね、わたしも。

 ホタルがへんなところに迷いこんでしまいましたね。でも、ホタルを
感じるこころは平和を考えるこころにどこかで通じているようです
し…。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月17日 21時55分)

がのさん
>candyさん 【その2】

 「子どもたちのまん前に立って肉声で、人のこころというもの、
命の尊さ、人間のすばらしさを語り、立ちどまって考えることの大切
さ、筋道を立てて理解することの必要」を隣人として伝えるのが初等教
育のエッセンス・・・
テューターが、子どもたちに言いつづけなければならないのは、お体裁
ごとではなく、一言多く英語をしゃべれることではなく、よく見なさ
い、よく聞きなさい、よく感じなさい、自分のアタマでよく考えなさ
い、ということに尽きるように思うんですね。「テーマ活動」とは、も
ともとそういうものでした。

→ありがとうございます。子供たちと向き合うときに自分自身に、いつ
 も問いかけるようにします。

テーマ活動ではありませんが、わたしが子どもたちに読み聞かせや自作
童話朗読会などの機会に語ってきたのは、そういうことだったつもりで
す。自分の感性でホンモノを感じとりなさい、と。自分の感受性くらい
/自分で守れ/ばかものよ と、茨木のり子さんはその詩に書いていま
すね。

 やられる前にやっつけろ、敵基地先制攻撃だ、軍備増強だ、と短兵急
につっ走るのではなく(北朝鮮のミサイル発射をめぐり)、落ち着こう
よ、落ち着いてもう一度考えようよ、というスタンス。完勝でなくてい
い、いや、負けてもいい、ゆったりとした“かたつむり精神” や、沖
縄の“てぇげぇ”精神、をもって一人ひとりの子どものこころにしっか
り寄り添うことを、心底から願っています。「チップス先生」で書いた
のも、そのことでした。

→このことに関しては、私も同じ考えです。「チップス先生」読みたいと
 思いながらまだ手にとっていませんので、近いうちに是非読んでみま
 す。
Re:★“ホタル”、見ましたか?(07月13日)
dorothyさん (2006年07月18日 08時46分)

第二次世界大戦における日本は、原爆の被害国であると
同時に近隣の、一番親しくしておくべき国々に対しての
加害国であることを忘れがちです。
原爆禍を世界中に伝え歩く使命を帯びていると同時に
戦争加害国としての責任も覚えておく必要を感じます。

この時期、忘れてはならない日本の歴史をまた、
深く重く、考えています。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月18日 18時59分)

candyさん

>我家のすぐ近くにもホタルの生息地があるようですが、ここに住んで
まだ見に行った事がありません。自分の生まれ育った土地と、大人にな
ってから住み始めた土地との違いを感じております。きっと故郷の川だ
ったら行ってみようという気持ちがすぐに湧くように思います。子ども
の頃の経験は本当に大事なものですね。

⇒candyさんが、折あるごとに四国の郷里をなつかしく思い描くように、
子どもさんにも、いつでもこころが帰っていける「ふるさと」をつくっ
てあげなければならないのではありませんか。ご自身にとって、たまた
まの縁で嫁いできたその地は火宅にまみれた生活の地でしかないのかも
しれませんが。ひとが抱きつづけるふるさとの風光のなかには、いつだ
ってお母さんがいます。明日香の風土を子どもさんたちの美しいふるさ
とにするためには、いっぱいきれいな思い出、お母さんといっしょの思
い出を刻んでやっていただきたいですね。はい、時間を割いて、ぜひい
っしょにホタルも見に行ってください。

  おかあさんの いなかはいいな
  きれいなものを売る店も
  夜空をいろどる
  はなやかなネオンサインもないけれど
  ゆきかうごとに交わされる
  村人たちの 素朴なあいさつ
  ――お晩でやすすぅ
  ――お疲れぇ

  いちばん星は 光であいさつ
  ちょうじの花は においであいさつ
  日ぐれの風は 小枝をゆすり
  野良からかえってくる人や
  畑の中の小さな駅の
  改札口を出てくる人に
  ――お晩でやんすぅ
  ――お疲れぇ

  おとなも こどもも
  草も 木も
  たんぼのたにしも
  村のまん中を流れる川も 木の橋も
  みんなことばを持っている
  ふれあうこころを持っている
  ――お晩でやんすぅ
  ――お疲れぇ  (新川和江 「いなかのあいさつ」より)
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月18日 23時17分)

がのさん

素敵な詩をありがとうございます。
故郷の川も今は護岸工事がされて、蛍がいるかどうか・・・。故郷を離
れているからこそ、子供の頃のそのままの蛍が飛び交っていた近くの川
がはっきり思い浮かぶように思います。私の心が帰っていける故郷です
ね。実は昨日自分の望郷の思いを書きながら、我家の子供たちはこの土
地をどのように思っているのだろうと考えていました。3人とも今は家を
出ているのです。彼らにとってはこの土地が故郷なんですものね。探検
ごっこをしていた所から、推古天皇と竹田の王子の古墳が出た事など
は、私には想像もつかない故郷の思い出でしょう!!いい思い出がたく
さん詰まっている事を願います。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月21日 11時00分)

candyさん 【その1】

>故郷の川も今は護岸工事がされて、蛍がいるかどうか。故郷を離れて
いるからこそ、子供の頃のそのままの蛍が飛び交っていた近くの川がは
っきり思い浮かぶように思います。私の心が帰っていける故郷ですね。

⇒わたしのところの近くを流れる川は、がっしりとした護岸工事のおか
げで洪水の心配は軽減されましたけれど、ホタルはいうまでもなく、そ
こには魚も棲まなくなってしまいました。高いフェンスが張られ、子ど
もが中に入って遊ぶなど、ありえないすがたに。それでも、川岸沿いに
木を植えるなど、さまざまな人が積み上げてきたちょっとした努力が稔
ったか、水質はよくなり、ミズゴケが生えて、このごろやっと、マガ
モ、カルガモ、ときにはきれいなコサギ、それに運がよければカワセミ
まで見られるようになりました。ええ、小さな魚影もチラと。水のある
風景って、こころに残りますし、ホッとこころを休ませてくれますね。

 実は昨日自分の望郷の思いを書きながら、我家の子供たちはこの土地
をどのように思っているのだろうと考えていました。3人とも今は家を出
ているのです。彼らにとってはこの土地が故郷なんですものね。

⇒お粗末なことでした! どうしてなのか、candyさんの子どもさんはま
だ小学校低学年くらいと思いこんでいました。そうでしたね、お嬢さん
はヨーロッパに留学しておいででしたし。遠い地球の裏側で、そのここ
ろにふるさとがどんなふうに映じているんでしょうか。ホタルや明日香
の青々とした田園風景を想い起こしてくれるものでしょうか。「ふるさ
とは/遠きにありて思ふもの…」といいますけれど。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月21日 11時05分)

candyさん 【その2】

 パーティ活動では、新刊のケルト民話に取り組みはじめたご様子。そ
ちらのほうにはいま気持ちがまわりませんが、地域でおこなっている
「ふれあい読書会」(月1回)のきのうはW.フォークナーの作品を語りま
した。ここ数日はアメリカのDeep Southの問題、――南北戦争のあとの
荒廃と、そこで失われた南部独自の文化・伝統、それでもなお失われる
ことのない南部の誇り、それと同時に宿命的に背負う自らの矛盾と罪=奴
隷制度――偏見と差別、悪徳と堕落と暴力を生む特異性、陰惨さと明る
さがひとつに交じり合う世界、について考える数日でした。ラボの「ト
ム・ソーヤ」ではきれいさっぱりと削ぎ落とされている部分ですよね。
文学というときには、そういう真実の部分もきちんと見ておくセンスが
ないとな~、とふと思ったものです。
 ごく少数の南部貴族の大地主、それに、酷使される貧しく無教養な白
人たち、そしておびただしい数の黒人奴隷たちで構成されるその社会。
これって、いまのこの日本の社会、どんどん格差の広がる社会とそんな
に違っていないようにも思えました。

 わが家の近くを流れるちっぽけな汚い川とアメリカを貫く大河ミシシ
ッピーとを抱き合わせてここで書くには、ちょっと無理がありましたか
ね。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
candyさん (2006年07月23日 21時13分)

がのさん
ラボの「トム・ソーヤ」ではきれいさっぱりと削ぎ落とされている部分
ですよね。文学というときには、そういう真実の部分もきちんと見てお
くセンスがないとな~、とふと思ったものです。

→文学の生まれた背景、大切な事ですね。そこに作者が訴えたい事が表
れていると思います。しかし、そのことに気が付くにはほんの少しの知
識では難しいですね。でも、それが色んな角度から繋がっていく喜びも
読書にありますね。きっとがのさんの「ふれあい読書会」に参加させてい
ただけたら、ワクワクする体験が出来のでしょうね。遠くて残念です。
 
 わが家の近くを流れるちっぽけな汚い川とアメリカを貫く大河ミシシ
ッピーとを抱き合わせてここで書くには、ちょっと無理がありましたか
ね。

→川・・・1つとっても色んな顔がありますね。今週はNHKのフランス
世界遺産の旅を見ておりましたが、セーヌ川に近代的な舟の家(事務所
付き)に住んでいるパリジャンがいたり、昨日はアビニョンの橋が川の
途中でスパッと壊れたままになっている映像など見て、色んな背景を思
い描いておりました。衛星生中継と言う事で(私は総合テレビ派なの
で、時間がずれておりましたが・・・)晴れ渡った素晴らしいフランス
の夏の模様を毎日雨の日本から眺める事が出来ました。とても暑そうで
すね。8月にちょこっとパリによる予定です。ロンドンから。見るべきも
のがありすぎて何を中心にするか迷っております。きっとおのぼりさん
状態で終わりそうです。
----------------------------
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月24日 08時51分)

candyさん 【その1】

>文学の生まれた背景、大切な事ですね。そこに作者が訴えたい事が表
われていると思います。しかし、そのことに気が付くにはほんの少しの
知識では難しいですね。でも、それが色んな角度から繋がっていく喜び
も読書にありますね。きっとがのさんの「ふれあい読書会」に参加させて
いただけたら、ワクワクする体験が出来のでしょうね。

⇒一応、事前に読んでくる作品は指定してあるのですが、ふだんはそん
なに読書をすることのない人が大多数ですので、トークの最初のあたり
では、えーッ、この作品のどこが面白いんだ、という感じ。それが、ポ
イントを解きほぐしていくうち、一つひとつが輪郭をもって見えるよう
になり、テーマがはっきりと見えてきたと、いつもたいへん喜んでもら
っています。中学校の先生、大学の講師、詩人のタマゴといった人も中
にはいるのですよ。でも、だれよりもいいお勉強をさせてもらっている
のは、わたし自身です。
 南部をちょっとかじったついでに、次回(8月はお休みで9月)は、マ
ーク・トウェインを読むことになっています。「トム・ソーヤ」でも
「ハックルベリー・フィン」でもなく、短篇「噂になったキャラベラス
郡の跳ぶ蛙」と中篇「ハドリバーグの町を腐敗させた男」を指定してい
ます。ことさら「トム・ソーヤ」に結びつけて考えるつもりはないので
すが。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★ホタル、見ましたか?(07月13日)
がのさん (2006年07月24日 08時56分)

candyさん 【その2】

>素晴らしいフランスの夏の模様を毎日雨の日本から眺める事が出来ま
した。とても暑そうですね。8月にちょこっとパリによる予定です。ロン
ドンから。

⇒ わあ、また、パリですか、ロンドンですか。うらやましいです。
パリにいる知人からのメールによりますと、ここ数日は異常な猛暑で、
鉄板の上で焼かれているような暑さだ、身のおきどころもない、とのこ
と。Hiromi~さんのレポートにも暑いとありましたね。
 それにしても、みなさん、すごいですねぇ。きのう会って話したうち
の一人は、ドイツ各所でW杯サッカーを6試合見てきたそうですし、もう
一人はスイスのユングフラウの大氷河を見てきたといって、写真を焼き
込んだCD-Rを置いていったし(まだ見ていない)、きょうの夕方会った知
人は、この8月末にノルウェーに行く、帰ってきたらフィヨルドなどの
写真をたっぷり見せてやる、とのこと。わたしばかりが守宮のようにこ
こにへばりついてどこにも行けずにいる、というわけで、なんとも情け
ないことです。せいぜい山登りというところ。

 きのうの小学生たちの集まりで、以前candyさんが
おっしゃっていた「ちいちゃんのかげおくり」
(あまんきみこ=作)を読み聞かせました。
“かげおくり”の意味がわたしにもよくわかりました。
あまんさんの作品らしい、おだやかなでやさしい、しかし
こころにしずもりくる透き通った悲しみをもたらす
おはなしですね。すばらしい絵本でした。
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