幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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■農民作家になった元ラボ・テューター 01月08日 (火)
 古書店に入るたび、だいたい10冊前後の本を買ってくることになる。
 久しく本をつくってきて、編集出版の苦労をよく知る身には、立派な本が105円で出ていたりすると、ややっ、申し訳ない、もったいない、と頭を下げつつも、反面、お財布の軽い身には、うれしくもあり、ついポイポイと買ってしまい、あとで始末に困ったりする。

080108a

 昨年末のこと、背表紙の作者名に、どこかで見た覚えがあるような、ないような、「ぢなし隧道」というタイトルの単行本が目にとまって、つい買うことになった。
 だれだったかなあ、どこの人だったかなあ、内田聖子という人。日本農民文学賞を受賞した作家、と帯にある。中短編4作をおさめた1冊。農民文学という分野の小説に特に興味があるわけではないが、ちょっと作者の名前だけが気になっていた。病院で順番を待たされるあいだにそれとなく読みはじめた。最初に読んだのは、書名になっている中篇の「ぢなし隧道」。蕗子という5歳から小学3年生になる少女の目を通して、寒村に貧しく慎ましく生きまた死んでいくさまざまな人と自然の動き、村の習俗が、美しさも醜さも含めて原寸大で描かれている好篇である。作品の舞台は、福島県の阿武隈高地の南端、八溝山のふもとの村。父親は農業のかたわら、屋根葺き職人として村々をまわっている。

080108b

 つぎに読んだのが「おいてけの祭り」という短編。合歓の花の咲く季節がすぎ、師走の声もそろそろ聞こえてくる霜月。晩秋の祭りの季節である。海に近い小さな村の大百姓の家に嫁いできたいとよ。きつい姑の目にたえず射すくめられ、身を縮めてじっと耐えるばかりで、ほとんど村から外へ出たこともない。ある日、親戚に初孫ができたお祝いで姑が家をあける。いとよは、この日、首に重たそうな風呂敷包みをぶらさげ、幼いきち子とその弟をともなって、汽車に乗ってトンネルをくぐり“まち”へ出る。はじめて“まち”を見るきち子の目で、町の光景が驚きをもって語られる。サーカスを楽しみ、和菓子屋に寄ってわた菓子を食べ、呉服や衣類を売る店でスカーフをもらう。そしてつぎには、以前いとよのもとで奉公していた女、みっちゃんに会う。この人は今は結婚して6人の子持ち、旦那とうどん屋を営んでいる。ここで母と子はうどんを食べる。主人のおごりのエビのてんぷらもついて。さて、お勘定は、いとよが首にぶらさげてきた風呂敷包みのなかの米。下りの汽車が来るまで2時間あるということで、最後に映画館に入る。弟はすっかり眠っている。途中で母だけ抜け出して花を買おうとし、店の人にいわれるまま、輿入れ以来はじめてのお化粧を気持ちよくする。ふと気づいてもどり、映画館を出て駅に駆けつけたときには、汽車は目の前を出ていってしまった。村までは歩いて1時間半。母は背に男の子を負い、きち子の手を引いて歩きながら、その土地に伝わるいくつかの昔ばなしをする。

 その民話的な雰囲気に、わたしは、ハッ! とした。それ、知ってる、知ってる!
 読みさしながら、本の奥付を見た。やっぱり~…。かつては神奈川支部のテューターとしてたいへん活躍しておられた人である。1970年にラボ・パーティを開設(「語学教育団体において子どもの言語教育に取り組む」)し、70年代後半に組織混乱の嵐がラボを引き裂いた時期があったが、それよりひと足先にテューター活動を中止して作家活動に入ったようだ。活動歴の長い方にはなつかしいお名前のはず。いまも神奈川県綾瀬市にお住まいの様子。

 わたしがある出版社からラボへ移ったのが1973年の6月。ラボの何かがまったくわからないまま、広報部にあってあちこちを取材で飛びまわっていた時代である。内田聖子さんの名は眩しいばかりの輝きのなかにあった。ほとんど直接的なかかわりはなかったが、「テューター通信」だったか「資料集」だったか、彼女の何本かの原稿を編集整理した記憶があり、うわー、無駄のないいい文章を書く人だなあ、キリッとして賢そうな人だなあ、と、近づきがたいほどに匂い立つオーラがあり、何よりも、知的に澄みわたる表情が印象深かった。その魂の奥底に何が眠っていたか、そのときのわたしには知るよしもなかった。

080108c

 作者の略歴を見ると、福島県の出身で、大学は、学部(教育学部)こそ違うがわたしと同じところ、しかもほとんど同時期に学窓をともにしていることがわかった。しかし、わたしにとっては前記のような印象のある内田さん、むしろ都会的な洗練された挙措の印象のほうが強く、彼女と「農民文学」とがどうしても結びつかない。「羽交い」の節子にも、「サトザクラ」のユキ、その母みつにも、内田さんのイメージに重なるところが見出せない。小説という虚構世界とはいえ、人はいろいろな顔を持っている、思いがけないいろいろな生活感覚、いろいろな生活体験をもっている、ということを、改めて知ったというわけ。

 4作を通じての感想ということになると、どうまとめたらいいのか…。農村からさまざまな事情を抱えて飛び出していった女が、女であるという宿業のために出会う不条理、理不尽さに翻弄されつつ、それでもそんなに肩肘張ることなく、男を騙したり騙されたりを繰り返し、流れに沿って根太く生きていくエネルギッシュな姿を描くもの。その限りで、わたしがこれまでに読んできた農民文学の風土性とはかなりの距離があり、どうしてこれが「日本農民文学賞」なのかな(受賞作はこれではなく、わたしがまだ読んでいない「駆けろ、鉄兵・田鶴記」)、と思うところがある。
 それに、こんな譬えが適当かどうかわからないが、「源氏物語」における「空蝉」を思わせる、あっけないほどの潔さがあること。不条理な社会が押し付ける呪縛からどうにか解放され、幸運がめぐってきた、これでうまくいくかな、というときに、サラリと自分のものを脱ぎ捨てて立ち去ってく女の強さ、…いや、弱さ。
 組織混乱前夜の騒音を避け、泥をかぶるなどはつまらぬこととしてサッと身を翻して去っていった感度のよさ、そこが節子やユキの生き方に通じるのかな、と思ったりも…。

 英語だ、物語だ、絵本だ、国際交流だ、キャンプだ、ハロウィーンだ、クリスマスだ…、というところでキリキリ舞いしている現役テューターのみなさんには縁の遠い作品世界かもしれないので、特にお勧めするわけではありませんが、一応ご紹介しておきますと、
 ★ぢなし隧道 オリジン出版センター Tel: 03-3387-0424
      1995年6月25日刊
Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
とんかつ姫さん (2008年01月09日 00時27分)

う~ん、相変わらずの長文に眩暈をしながらの書き込みですぅ。

 「英語だ、物語だ、絵本だ、国際交流だ、キャンプだ、ハロウィーン
だ、クリスマスだ…、というところでキリキリと回っている現役テュー
ター」なんですが、内田聖子さんの「谷川雁のめがね」と言う本はもっ
てます。

確かにその内容にも「この元テューターらしい方はどんな方なんだろ
う?」と思ってましたが・・・農民作家?

ますます結びつかなくなったかも(^_^;)。

あ、明けましておめでとうございます。
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
がのさん (2008年01月09日 10時44分)

とんかつ姫さん

おめでとうございます。姫におかれましても、健康に恵まれた、もう
一つの輝きの一年でありますよう、念じ上げます。


>う~ん、相変わらずの長文に眩暈をしながらの書き込みですぅ。
     ----------------------------

 あのね、ひょっとすると、この一文、とんかつ姫のために書いたとも
言えるかも知れませんよ。
 奥座敷で、きれいなオベベを着て、うまいものを飲んで食べて、殿の
愛情を一身に受けてめでたくのうのうとしていたら、ボケちゃうじゃな
いですか! それ、健康のためによくない。
 ときには気絶するほどビックリさせ、めまいをおこしてひっくり返る
くらいの刺激を与えないといけないんじゃないか、というこの深い(不
快)配慮、わかりました?


>> 内田聖子さんの「谷川雁のめがね」と言う本はもってます。

 そういえば、そんな本、読んだような、読まなかったような…。大学
在学中から谷川氏とはかかわりが深く、ラボでの仕事もすぐそばにいて
ずっといっしょでしたし、彼についての本はわたしが書かなけりゃ、と
思いつつ未だに書けずの体たらく。彼に関する本はおおよそみんな読ん
だはずで、「だめだ、こりゃ」と、偏頗な驕りから抛ってしまい、記憶
から消えたのかも知れません。

 それにしても、内田聖子、あの内田さんと知ってびっくりしたのです
が、みなさんはわりあいよくご存知だったみたいですね。ウラの私信メ
ールでさっそく数人から反応をいただき、「谷川雁のめがね」読みまし
た、とか、googleで「内田聖子」を検索したらけっこうたくさんの本を
出していることを知った、とか、どうやら知らぬはわたしばかりだった
ようで、頭ペコン!
 うしろで浜田知章さんが少し解説してはいますが、わたしの知る限り
の彼女と、土の匂い、女の匂いのふんぷんとする今回読んだ作品世界と
は、どうしても結びつかないんですね。まあ、小説という虚構の世界で
すから、書き手とイメージがつながらないことがあるのは当然なのでし
ょうけれど。
 彼女にかぎらず、以前、優秀な人がラボの周辺にはたくさんいたんで
すね。いまはただ、ラボには疎く、懐かしむだけです。
Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
Hiromi~さん (2008年01月09日 20時39分)

内田さんというテューターにははお目にかかっているかもしれません。

そういえば最近お会いしないなと思い出しました。ただし別人かもしれ
ませんが・・。

1973年入社ですか!!私は1974年に開設です。ライブラリーで
あちこち行きましたね。懐かしいです。
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
がのさん (2008年01月10日 10時54分)

Hiromi~さん

>内田さんというテューターにはお目にかかっているかもしれません。
そういえば最近お会いしないなと思い出しました。ただし別人かもしれ
ませんが…。
     ----------------------------

 ええ、たぶんどこかでお会いになっているはずです。そんなにガシャ
ガシャとラボをやっていたわけではありませんが、ひとつ超えたところ
で賢く、冷静に、まっすぐ堅実にラボをやっていた、という印象の人。
 当時は、互いのパーティ活動を交流しあう時代でしたよね。地域を越
えて仲間同士で研修し鍛えあいました。テューターが寄り集まれば必ず
活動報告。目ざすところがしっかり見えていたこともあり、「この活動
は自分たちでつくる」という意欲に燃え、目を輝かせてしょっちゅう集
まってしました。新鮮な息吹きがいっぱいでした。もともとマニュアル
のないラボの教育スタイルはあの活動交流のなかからでつくられていっ
た、といってよく、そんなとき、彼女のレポートはちょっときわだって
いたように思います。そんな機会にHiromi~さんもどこかで彼女にふれ
ているかもしれません。

 その一方、あのころは活力のある時代でしたね。ラボ・パーティ創設
10周年。まるでラボは「わが世の春」といった気分で、よかったのか悪
かったのか、交通規制も知ったことかは、派手な手づくりのパーティ旗
を押し立て、がんがんラボの音声を流しながらの市中行進。どのパーテ
ィもやりましたね。自信があり誇りに満ちていたひとつのラボの時代。
今だったらとてもあんなことはできません。ある意味、内田さんはラボ
の黄金時代を駆け抜けていった人と言えるでしょうか。
 昔ばなしになってしまいましたね。
Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
Play with meさん (2008年01月11日 00時37分)

あけましておめでとうございます。
あっという間に2007年が過ぎて行きました。
そして、昨日娘が出産しましたので、また喜んで振り回されることでし
ょう。

ラボを駆け抜けていかれたかたがたでそれぞれの花を咲かせておられる
のですね。
懐かしい時代を振り返りました。

本年もよろしくお願いします。
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター/古きよき時代
がのさん (2008年01月11日 16時34分)

Play with meさん

 >あっという間に2007年が過ぎて行きました。そして、昨日娘が出産
しましたので、また喜んで振り回されることでしょう。
     ----------------------------

や、や、や! メデタ、メデタですね。そんなことなら、いくら振り回
されてもいい、嬉しいことですね。千葉にお住まいのお嬢さんでした
か。ほんと、おめでとうございます。なんか、そういうおはなし、あま
り心地よい話題が社会にないなか、こちらまでホカホカ生き返るような
うれしい感じですね。せいぜい、Play with meさんも、元気な、いいお
ばあちゃんにならなければね。


 >>ラボを駆け抜けていかれたかたがたでそれぞれの花を咲かせておら
れるのですね。懐かしい時代を振り返りました。

 ああ、古きよき時代。こんなことを言っているようですから、若い世
代の人たちには嫌われるんでしょうけれどね。
 でも、思い返してみれば、すべてが手探り、ひたすら闇雲にがんばっ
てまわりがよく見えなかったところもありますが、当時、周囲には、ほ
んとうに個性的な、才能ゆたかな人に恵まれて、そのなかでいろいろな
ことに挑戦し、いろいろに考え、ときにははげしくぶつかりあいなが
ら、一時代を過ごしたことを思います。
 まあ、いまの若い世代は知らなくてもいいことなのでしょうが。

 Play with me さんには以前、伊豆のS氏のことにふれながらご紹介し
たことがありますが、かつてのラボ職員OBでつくる「 Labo Evermate の
会」という十数人の任意の会があり、年に一度ずつ自由気ままな一泊旅
行で旧交をあたためあっております。もうラボを離れて何年も経つの
に、夜を徹して語り合うのは、忘れていいはずのラボのことばかり。い
まの現職員でもこれほど熱く自分たちの活動を語りあうことはないので
はなかろうかと思われるほど、その理想をツノ突き合わせて語ります、
…今となっては詮無いことながら、その虚しさにも気づかぬ様子で。
 現在はぜんぜん違う仕事に従事していても、こころの根っこはあのと
きのときめきと苦闘のなかにあることがよくわかります。やはり、なん
といっても、それは輝きの時代、忘れることのできない日々だったんで
すね、仲間のだれにとっても。
Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日) ・
ばーばーじゅこんさん (2008年01月11日 22時39分)

 今年もよろしくお願いいたします。昨年12月に退院許可のおりた姑
のことで、なんやかやと動きまわっているうちに、2008年も日常活
動がはじまりました。ラボ活動の最初は、9日のTの会総会準備ー何故
かパーティ活動があとのスタートになりました。

 元ラボT.の内田さんのお話ー内田T.というお名前の方は何人かい
らした感じがして、お顔が思い出せません。
早速「ラボ・パーティ」をひっぱりだしてページを繰りましたところ、
お名前をみつけました。やはり 内田さんはお二人いらっしゃいまし
た。

 あの頃のテューター集団は、魅力に溢れ、颯爽とした憧れの女性達が
沢山いらしゃって、お仲間としてご一緒に活動できる時間が楽しかった
ことを思い出しました。皆さん 本当に天から二物も、三物もお持ちの
方々が多かったので、ラボをおやめになっても多方面でご活躍の方がい
らして当然と思います。

 駆け抜けられずに、ラボの未来を夢みている私は変? 私の意地かも
しれません。
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
がのさん (2008年01月12日 12時21分)

ばーばーじゅこんさん

【その1】
本年も相変わりませずよろしくお願い申し上げます。

> 2008年も日常活動がはじまりました。ラボ活動の最初は、9日のT
の会総会準備――何故かパーティ活動があとのスタートになりました。
     ----------------------------

 大晦日の除夜の鐘を聞き、これで終わった! やるべきことはやっ
た、すっきり片付いた、という気分はつかの間、わたしたちの生活は途
切れなくつづいているんですね。年改まり、ワッとまた次の課題がわん
さか、わんさか目の前にぶらさがり…。
 年末に年間の活動をしめくくるテーマ活動発表会。そして「新年おめ
でとう」のあと、テューターのみなさんには、すぐテューター総会があ
りますね。このごろの総会がどんなものかは知りませんが、これも欠く
ことのできない研修と情報交換、活動事例の交換の機会で、それぞれが
意識を新たにして「よしッ!」と、春の活動へ動いたものでした。自分
たちのラボを大事に育てようとのみんなの気持ちを寄せ集めての活気あ
ふれるつどい。そこには目には見えないながらスッとして求心力が働
き、解放的とはいっても決して軽率なブレなどない、気持ちよいもので
した。わたしはその雰囲気がとても好きでしたね。
 ハッハ、これも昔のはなし。懐古趣味。わたしの命もそんなに長くな
いということでしょうね。
【つづく】
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
がのさん (2008年01月12日 12時24分)

ばーばーじゅこんさん

【その2】
>> 内田T.というお名前の方は何人かいらした感じがして、お顔が思い
出せません。早速「ラボ・パーティ」をひっぱりだしてページを繰りま
したところ、お名前をみつけました。やはり 内田さんはお二人いらっ
しゃいました。
 あの頃のテューター集団は、魅力に溢れ、颯爽とした憧れの女性達が
沢山いらしゃって、お仲間としてご一緒に活動できる時間が楽しかった
ことを思い出しました。皆さん 本当に天から二物も、三物もお持ちの
方々が多かったので、ラボをおやめになっても多方面でご活躍の方がい
らして当然と思います。
     ----------------------------

 その後生まれたパーティを含め、「内田さん」は数名おいでかと思い
ます。内田聖子さんは、わたしからは仰ぎ見るような存在で、仕事を通
じてその天分の一部にふれたほかには、そんなに近しく接触したことは
ありませんでした。
 が、わたし個人にとっての「内田さん」は、わたしの家の近くで活動
なさっている内田Mさん。堅実に活動を積み重ね、もう今年で35周年を迎
えるそうです。顔を合わせるだけでほっこりしてしまう、ほんとうにす
ばらしい人柄のテューター。テューターといえばまっ先にこの人を想い
浮かべるような存在で、パーティやテューターのお宅で海外からの人を
受け入れるようなときには、ラボを退職したのちながら、いっしょにバ
タバタと遊ばせてもらい、わたしの好きな「日本の風光」を見せ、「日
本体験」をしてもらおうとお客をあちこち連れまわるなど、その都度、
わたしも楽しませてもらいました。
 家族ぐるみのおつきあいを久しくさせてもらってきましたが、子ども
の純粋さをこころから愛し、それ以外には何の欲もない、何の衒いもな
い、幸せのかたまりのような人。それにあやかって幸せの一部を分けて
もらう幸せを、わたしはささやかに享受してきました。幼い子どもの喜
びを心底から喜び合える資性、これはほんとうにすばらしいと思う。
【つづく】
Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター(01月08日)
がのさん (2008年01月12日 12時25分)

ばーばーじゅこんさん

【その3】

 天からの賜りものとは、他にきわだった才能だけのことではなく、人
をほんとうに愛する、その偽りない心根、周囲の人をそこに居るだけで
幸せにしてくれる人間としての在りようにあることを、それとなく教え
てくれる人。この内田Mさんにかぎらず、わたしはたくさんのこの種の幸
せの輝きと気韻をもったテューターさんたちに出会い、照らされてきた
ことを、つくづく思いますね。ばーばーじゅこんさんもそのお一人です
が。
Re:Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター/古きよき時代
Play with meさん (2008年01月16日 23時20分)

がのさん

 現在はぜんぜん違う仕事に従事していても、こころの根っこはあのと
きのときめきと苦闘のなかにあることがよくわかります。やはり、なん
といっても、それは輝きの時代、忘れることのできない日々だったんで
すね、仲間のだれにとっても。
----------------------------
人生の中で夢中になり熱き思いの時代は忘れることなく根っこに残るの
でしょうね。
きっとテューターを卒業してもそんな思いは何時までも残るだろうと思
います。
お仲間が旧交を温めて熱き語りができるのはすばらしいことですね。
ロマンを感じます。
その熱き語り合いをちょっぴり聞きたい気がします。
ますますお元気で!!
Re:Re:Re:Re:■農民作家になった元ラボ・テューター/古きよき時代
がのさん (2008年01月17日 15時14分)

Play with meさん

>お仲間が旧交を温めて熱き語りができるのはすばらしいことです
ね。ロマンを感じます。
その熱き語り合いをちょっぴり聞きたい気がします。
     ----------------------------

 いえいえ、ある時期、汗を流し、活動をともにしたPlay with me さん
たちといっしょに、機会を得てゆっくり語り合いたいものです。
 昔のことばかり言っていたのでは、前へ進めない……。まあ、そのと
おりでしょう。
 でも、地下水脈でつながるものには、他にはない濃いもの、説明のつ
かない香りがあり、それを「ロマン」と呼ぶことができるのかも知れま
せん。
 昨年6月のこの仲間との小旅行は、奥長良川方面で、和紙の町の美濃
市や、水と踊りの町・郡上八幡を訪ねました。郡上八幡は、わたし自
身、ずうっと憧れていて、なかなか行けずにいた土地。古い町並みを残
す、ゆかしさいっぱいの小さな城下町ですね。ちょっとしたコネがあっ
て、この町のもっとも格式高い老舗旅館で一泊。このとき、旅館に訪ね
てきてくれたのが、あるラボっ子OG。各務原市のパーティに所属してい
た女性で、Nテューターの長女。
 美術方面の大学を卒えてこの地の会社に就職。この伝統ある町の紹介
を内外に向け、まさに中心軸になってやっています。文章を書き、イラ
ストを描き、写真を撮り、観光から福祉にいたるまで、さまざまに人に
会って取材記事を取っています。すっかりこの町の住民になって、地域
のイベントの運営にも。
 うれしいですねぇ、元ラボっ子のそんなハツラツたる活躍を見せても
らえるのは。いくつもの機関紙誌を一手につくっています。なかなかい
い。それに近いことをやってきた経験のあるわたしには、そのたいへん
さがよくわかりますが、にもかかわらず、不平もなく、楽しそうに生き
生きとそれをやっておりました。
 脈々とつながる清い水脈というものを感じたひとときでした。年に一
回のそのツアーは、わたしたち老いたものの小さな個的な楽しみだけで
なく、そんな出会いもあり、わたしたちを幸せにしてくれます。
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