幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ 06月19日 (木)
 中部地方の方なら、6月15日(日)の中日新聞愛知県版で、モンゴルの馬頭琴を抱えたHさんの写真と記事をご覧になった方も少なくないでしょう。
 この日、わたしもHさんも霊地・山梨の身延山に来ていました。ラボ職員OBでつくるひとつの親睦グループ、Labo Evermate Clubがあり、年1回ずつ、十数人でこの季節に各地を旅行しています。昨年は美濃市や郡上八幡方面、その前は安曇野・上高地・奥穂高とか寸又峡とか木曾の宿場めぐり、…などなど。そして今年、(日ごろの不心得・不徳を懺悔し精進潔斎するため?!)身延山の宿坊でメンバーは1年ぶりに顔を合わせました。数えて12回目。すなわちこれは、わたしがラボを離れて12年になったことを意味します。

minobu001

 身延山は、この日、開闢会(かいびゃくえ)。大型バスを連ねて九州の大分や宮崎、東北の青森、秋田から来た善男善女の白装束すがたでたいへんな賑わいになっていました。
 わたしたちには、はじめて体験する宿坊での宿泊。この地の名産とされる湯葉づくめの精進料理で夕食をとっているとき、とつぜんHさんの携帯電話が鳴りました。彼の娘さんからのもので、今朝の新聞にHさんのことが大きく載っている、とのこと。

 さて、Hさん。中部総局で長らく組織活動にあたってきたあと東京総局に転勤。そして財団に付属する日本語教育の部門に配属されて数年して、母親の介護もあって42歳のとき惜しまれて退社、郷里に帰りました。そして、福祉関係の大学に入り直して社会福祉士の資格を取得、卒業後は授産施設や老人ホームに勤めたり、町の社会福祉協議会の事務局長の仕事に就き、高齢者福祉に全力を注ぐ日々を過ごしました。その間、母親を他界へ見送り、6年前には最愛の奥さんを病気で喪う不幸が。加えて、福祉事業は介護保険制度のスタート以来、ヤマほどの問題を抱えており、神経と体力を磨り減らす激務に耐えねばなりませんでした。そんなとき、表面はともなく、シンの真面目なHさんに「うつ病」がとりついたとしても、それは仕方ないことだったかも知れません。

minobu002

 しかし、これが彼本然の資質か、ラボで培われた霊力によるものか、「うつ」を契機にしてさらにたくましい脱皮を遂げるには、そんなに多くの時間を必要としませんでした。富士山清掃登山のボランティアを皮切りに、彼のアクティヴィティはぐんぐん広がりを見せ、たびたび海外へも。マレーシアの障害者施設、モンゴルの孤児院のお手伝いを数週間ずつしてきたかと思えば、青森の白神山地のブナの植林と保全の活動に取り組んだり、外国人ボランティアとともに里山の保護活動の指導にも。ボランティアをともにする仲間のほとんどは20代の若ものたち。どこにいても、だいたいいつも彼が最年長格という。
 わたしたちの年1回のツアーには欠かさず参加してきたが、この日は南米ペルーから帰国して間もない再会。黒く日焼けした顔に白い歯を輝かせ、「なま身でぶつけあう異文化体験がおもしろくて仕方ない」と語る。「いくら流暢な英語を話せても、けんかしている同士のあいだでわかりあうことは決してない。反面、互いに理解しようとする気持ちがあれば、そこにほんとうのことば、ほんとうの英語が生まれる」と。

 「うつ」のかけらもない元気さ、明るさ。生き生きとした血液が彼のなかをツッツと走っているかに見えた。さわやかな血液。わが身の利得と遊楽のために右往左往するものにはない尊いもの、気高いものを、仏教の聖地で見せてもらった、感動の旅でした。
Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
みかん(でこぽん)さん (2008年07月01日 13時05分)

お久しぶりです、がのさん。

銀竜草を見に参りました。『西の魔女が死んだ』の映画を見てきました
が、私が見たかったのは、スクリーンいっぱいの”銀竜草”!見ること
は出来ませんでした。それで、原作を読み直し、がのさんのHPの写真
を見に来ました。映画は山梨で撮られたみたいでした。がのさん、山梨
に行かれたのですね?

Labo Evermate Clubって、素敵ですね!
ーーーーーーーー
「いくら流暢な英語を話せても、けんかしている同士のあいだでわかり
あうことは決してない。反面、互いに理解しようとする気持ちがあれ
ば、そこにほんとうのことば、ほんとうの英語が生まれる」
ーーーーーーーー
よく分かります。本当の英語を身につけてほしくて、細々、続けている
ラボも、意味があることだと思いたいですね~。
Re:Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
がのさん (2008年07月01日 21時00分)

みかんさん

【その1】
>『西の魔女が死んだ』の映画を見てきましたが、私が見たかったの
は、スクリーンいっぱいの”銀竜草”! 見ることは出来ませんでし
た。
     ----------------------------

 この映画、わたしも見なければ、と思っているのですが、まだです。
つい先日、6月20日、『西の魔女が死んだ』を読み合った読書会のメン
バー20人ほどを案内して、小田原の文学・歴史散歩をしてきました。そ
のときに、数人からこの映画を観てきたとの報告をいただきました。た
いへん好評のようですね。わたし自身は、この作品、名古屋のさちこさ
んから紹介されて何となく読み、うん、これ、いいかも知れない、とい
う程度で読書会のテクストにして口演したり、一部みんなで読みあった
りしたものですが、その後、書店でもベストセラー作品になっていたよ
うですね。いい作品を紹介してもらったと、みなさんから口々に感謝さ
れましたよ。
 また、どういうタイミングか、文学散歩の前々日の6月18日には、
米・バーモント州でターシャ・テューダーが亡くなっていました。わた
しは“西の魔女”のイメージをこの絵本作家・ナチュラリストに借りて
いましたのに。
 そうですね、銀竜草がどう映像化されるのか、興味あるところです
ね。そう簡単には見られない植物ですし。
 映画のロケは日本でいちばん標高の高いところを走る鉄路、小海線の
沿線の「清里」の近くと聞きました。八ケ岳のすぐふもと、山梨と長野
の県境あたりの高原。すばらしい景観のところです。20年以上も前に一
度行っていますが、このごろはすっかり観光地化、都会化されて、以前
の野趣いっぱいの環境にはない、とも聞きました。これぞ最高の日本!
 と胸を張っていうるような、そこにいたら人間がもっとも純粋になれ
るように思える、すばらしいところでしたが。
【つづく】
Re:Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
がのさん (2008年07月01日 21時09分)

みかんさん

【その2】
>がのさん、山梨に行かれたのですね? Labo Evermate Clubって、素
敵ですね!
   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「いくら流暢な英語を話せても、けんかしている同士のあいだでわかり
あうことは決してない。反面、互いに理解しようとする気持ちがあれ
ば、そこにほんとうのことば、ほんとうの英語が生まれる」
   - - - - - - - - - - - -- - - - - - - -
よく分かります。本当の英語を身につけてほしくて、細々、続けている
ラボも、意味があることだと思いたいですね~。
     ----------------------------

 身延山は清里とはだいぶ方向が違いまして、富士山を東に見る(この
梅雨期で、山は見えませんでしたが)静岡市と甲府市の中間のあたりと
いえるでしょうか。メンバーは全員、静岡の側から車で北上して行きま
したから。男の退職後は、人との関係性が薄くなり、そのくせプライド
が邪魔して地域にも入っていけず、「ネクラ」か「ウツ」か、あわよく
ば「ヌレオチバ」になるしかないようなことが多いようですが、ご紹介
したHさんに限らず、メンバーはそれぞれきわめて個性的に人生を楽し
んでいます。元気なんですよ。体力に衰えを感じているのは、わたしく
らいかも知れません。

 みかんさん、ありがとうございます。わたしがテューターのみなさん
に伝えたかったところをピタッと捉えてくださいました。みなさんがラ
ボを何のためにやっているか、ラボの本意とするところは何か、そこを
Hさんはドンピシャに語ってくれていると思うんですね。偉そうぶった
どんな学者先生にも言えない、ラボのまっ芯のところで活動した人でな
ければぜったいに言えない、驚くべきこと、すごいことを言っていると
はお思いになりませんか。…いや、じつはごく当たり前なことにすぎな
いのですけれど。
【つづく】
Re:Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
がのさん (2008年07月01日 21時13分)

みかんさん

【その3】

 世界から集まるボランティアたちの意思をつなぐのは英語です。失礼
ながら、わたしの知るかぎりでは、Hさんはそれほどには英語の方面は
達者ではないはずです。でも、ボランティア活動ではいつのときも最年
長ということもあって、リーダー格、まとめ役です。さまざまな国から
さまざまな事情を抱えて集まり、それぞれに違う価値観を持つもののあ
いだに、いささかでも不信感やわだかまりがあったら、会話は成り立た
ず、わかりあうことはできない。そのことを肌で実感し、そこを超えた
ところに「ことば」ある、そこにホンモノの「英語」がある、と確信さ
れたものと思われます。
 そこをみかんさんに読みとってもらえたことがうれしいです。

 ラボをやることを事業と考えているようなケチな感覚、あるいは片手
間と捉えている感覚からは、この実感は遠いかも知れません。不信感も
わだかまりも争いもない、…人間のそういう関係性はどこでつくられる
か、その第一歩は、無欲であること、恬淡である、虚飾のないこと。そ
のことを言われたように思います。深いですねえ。
Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
Hiromi~さん (2008年07月04日 20時55分)

 久しぶりにがのさんのページへお邪魔しました。

今年は身延山へいらしたんですね!!ずっと昔のお仲間ときっと楽しか
ったでしょうねえ~。

 身延山へは私も7年ぐらい前に、母を連れて行きました。母は何度も
来ているからと、下で待っていました。たぶん92歳ぐらいのころとお
もいます。私と夫は初めてでしたので、あの杉並木をずっと上っていき
ました。夏休み中でしたがひっそりとしていました。

 身延山のしだれサクラを一度見たいと思いつつなかなかいけません。
下部温泉で一泊しました。石原裕次郎が湯治に来ていたとか言う隠れ
湯??でしたね。彼の遺品などが展示されていました。

 母もその後何回か温泉に(長野善光寺も)など連れて行きましたが、
今年5月98歳でなくなりました。心にぽっかり穴が開いたようです。
 6/22日に納骨を済ませようやく落ち着きました。

 Hさんのことはわかりませんが、早くお元気になるといいですね。
Re:Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
がのさん (2008年07月04日 22時23分)

Hiromi~さん

>  身延山へは私も7年ぐらい前に、母を連れて行きました。母は何
度も来ているからと、下で待っていました。たぶん92歳ぐらいのころ
とおもいます。私と夫は初めてでしたので、あの杉並木をずっと上って
いきました。
     ----------------------------

杉並木が尽きて、さて、石段。287段の「さとりの階梯」は、そんなに階
段が多いわけではありませんが、これはキツイ~~! ですからね。
ほぼ45度、傾斜がきわめて急であることと、一段一段の高さが40~50セ
ンチくらいあること。半分も登らないうちに太股が硬直し痙攣がきそ
う。青息吐息です。さらに言うなら、ここを下るときの怖さったらな
い。人間の背丈を加えると、下を見下ろすと、まったくのまっ逆さまと
いう感じで足がすくみます。根性の足りないわたしは、ここからまっす
ぐに降りるにしのばず、ずっと遠回りの男坂をやっとこ、やっとこ、ひ
ょこ、ひょこ、という始末。でもまあ、霊所で身を清められたかどうか
は別にして、いい経験でした。

>> 身延山のしだれサクラを一度見たいと思いつつなかなかいけませ
ん。下部温泉で一泊しました。石原裕次郎が湯治に来ていたとか言う隠
れ湯? でしたね。彼の遺品などが展示されていました。

⇒ 翌日には、下部温泉から本栖湖へ、それから朝霧高原、白糸の滝・
音なしの滝、田貫湖などをまわり、静岡・新富士駅まで出ました。気の
向くままに自由な車の旅。初めての宿坊での一泊は新鮮でしたし、湯葉
づくしのメニューには、ある種の感動がありました。宿坊で働く若い僧
侶たちのたたずまいに、こちらまで精進の気分を分けてもらって…。
Re:■霊地でふれた大きなこころ、やさしいこころ(06月19日)
Junkoさん (2009年06月16日 13時24分)

昨年のツアー Hさんのこと 読ませていただきました。ラボ人の中に
宿る情熱はまさに生命力そのものですね!今年のツアーにご一緒させて
いただき有難うございました。私もエネルギーを頂きました。SEE YOU!
Re:Re:■大きなこころ、やさしいこころが行き交う世界(06月19日)
がのさん (2009年06月16日 22時12分)

Junkoさん

>今年のツアーにご一緒させていただき有難うございました。私もエネ
ルギーを頂きました。SEE YOU!
     ----------------------------

このたびは、思いがけないおはからい、過分なおこころ遣いにあずかり
まして、まこと、どう申し上げればよいのか、感謝のことばも見つかり
ません。早くもまたぎしぎしとした現実生活に引き戻され、追い回され
ていますが、伊勢神宮・内宮がつくる森厳たる聖域の気に、いまもすっ
ぽり包まれ、縛られているような状態。心地よい風の通い路にあるよう
な…。
また、Junkoさんらしい気ばたらきにより、伊勢河崎商人館に、ありし日
の先人たちの生活の息吹きにふれさせてもらいました。
第一日め、第二日めの両日にわたり、ふつうの旅では通りすごしてしま
いがちな、ホンモノの奥処にとどくまで見せていただけたのは、Junkoさ
ん、なつかしい再会となったH先生をはじめとする、ラボにつながる皆さ
まのご好意によるものと感謝しております。いにしえの日本の神さまの
お膝もとで香しい空気を呼吸している方々に特有の魂なのでしょうか。

それにしても、今回も思ったのは、ほかにはなかなかない、人と人とを
密に、親しくつなぐものを、わたしたちはどこかに持っている、という
こと。そこには、虚栄も衒いもまた遠慮もなく、ましてや疑いや不信な
ど欠片もない世界。きっとそれが“ラボのこころ”なのかも知れませ
ん。時代がどう動こうとも、そのこころはずう〜っと継承されていって
ほしいと願わしく思いますね。
ほんとうに、ありがとう存じました。あんなに無私なご好意をお寄せく
ださった皆々さまにどうぞよろしくお伝えくたせさいませ。
画像は、整理のうえ、後日お送りいたします。はい、美しい画像ばかり
です。
Re:Re:Re:■大きなこころ、やさしいこころが行き交う世界(06月19日)
Junkoさん (2009年06月18日 07時11分)

がのさんへ

 ご丁寧に書き込みを頂きまして恐縮です。
ラボのおかげで、素晴しい出会いを経験しています。ラボのご父母の方
とも単なるラボっ子の親御さんというだけでなく プライベートにも仲
良くさせていただいていることは何よりの幸せだと思っています。
 開設当初からの事務局の方との再会は、なににも増して 不思議な感
覚で 長い道のりを歩んできたのだと実感しました。皆様お元気で嬉し
いことです。またお会いできるのを楽しみにしています。
 神宮にカメラをもっていくのを忘れた私は 画像を楽しみにお待ちし
ています。
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