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船だまり。ノールウエイ・オスロ。油絵。10号。
ヴァイキング船のような大きな船がいる港。ぐるりと見渡して静かな船だまりを見つける。私の絵にはここがいい。変わった形の船だ。晴れた日の静かな船だまり。
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船だまり。サンフランシスコ。Fisherman's Wharf。油絵。8号。
外国の船は、日本の漁船とはまた違う。
サンフランシスコのにぎやかなピア39、フィッシャーマンズ・ワァフ。おいしい蟹や海老を食べられる店が並ぶ。その一角のふなだまり。ここの全体を描きたいなと思うスケッチもまだそのまま。
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尾道 |
11月25日 (金) |
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尾道。油絵。4号。
少し古い絵だけれど。・・・中国支部へレポートに行った帰りだった。ぜひ、尾道で下車して・・・と思い、尾道の駅へ行くと、地図がおいてあった。そしてそこに、画家の好むスポットとして、赤まるがつけてあった。念のためにそのスポットにたってみた。
なるほど。絵も古いけど、景色ものどかで古風といえるかも。
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アリスのThimble
私のポケットにはよく指貫がはいっている。針を持つ仕事をするとき、私は指貫をはめないと出来ない。それで、針仕事をしながら、ほかの仕事に移り,手を洗ったりするとき指貫をとってポケットに入れる。
「ポケットに手を入れたら、ゆびぬきがあった。」
私はアリスを思い出した。ドードー鳥が、「お嬢さん、ポケットになにかまだもっていませんか」というと、Let me see, only a thimble.と答えている。この場面では、その自分の指貫を賞品として、ばかげてるわ、といいながらもらうことになるのだが、私はこの指貫がどんなのだったか、見てみたくなった。そしてアリスのような小さい女の子が、ポケットに指貫を持っていたというのは、当時、針を持つ仕事が家庭で日常的になされていたのだろう。
そして、どんなのかしら。と思うのは、thimbleと日本の裁縫用の指貫とは形も違うと思うから。
日本でも、私の想像では、今裁縫の指貫を使う人は、少なくなっていると思う。針仕事をするとき、右手の中指の第一関節と第二関節の間に指貫をはめ、針の頭をその指貫で押しながら縫い進める。だから日本の指貫は輪のかたちをしている。
thimbleは、指の先にかぶせるキャップ型だ。私は、30年ほど前、イギリスへ行ったとき、初めてthimbleを見た。それは、お土産用で、かわいい絵が描いてあった。その頃私は、その使い方が分からず、ただ、かわいいのでいくつか買ってきて、飾っていた。そのうちパッチワークをやるとき、針の使い方が違うことを知って、thimbleの使い方も分かった。左手にはめて、針の先を当てて、布をすくうのだ。といっても、わたしはthimble は使えない。糸と針でなにかをつくるには、すぐ指貫が必要になる。和服のリメイク、パッチワーク、バッグ、小物つくり、・・・・。
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造船所。宮城県塩釜。油絵。30号。
松島から塩釜までのクルージング。たくさんのかもめに追われながら、やがて塩釜に着くというとき、船の中から見た光景だ。この絵を描いてから五年ほどたち、再び塩釜へいく機会があった。ぜひこの絵のところが見たいと思って、船に乗った。「ここだ!ここだ。」・・・何も変わっていないではないか。
懐かしさに、船を下りてから、今度は、対岸を歩いて、三度この造船所をまじまじと見ていた。
それから、塩釜の駅の近くのおすし屋へ入った。カウンターですし屋の主人と話をしながら飲んで食べて、・・・そのうちこの造船所を絵に描いた話になった。たまたま持ち合わせていたこの絵の写真を見せると、「ああ、ここねェ。いいねェ。今ここのだんなは、足を痛めて、杖をついて歩いているよ。わし、なかいいよ。この写真見せたら喜ぶよ」という話。
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廃船 |
11月10日 (木) |
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銚子港にて。廃船。油絵。30号。
車で銚子方面へ行ったとき、港が見たくて、猟師の家が立ち並ぶ街道から、路地を通って海の方面へ出ると、面白いところへ出た。働いてはいないが、何かに利用されているような船。さびついたような廃船。・・・きれいな船より面白い。見ていると、いろいろ考えたり、想像したり、・・・。絵にしてしまった。
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漁港。愛知県碧南。油絵。20号。
船は私の描きたいテーマの一つ。この絵は、本格的に油絵を描きはじめた初期の頃、わざわざ船を求めて、漁港へ行った。(といっても、確か、ラボの集いの帰りであったと思うがーーー)出て行く船、帰ってきた船、漁港は、静かでいつも生きている。
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憩い (1) |
10月29日 (土) |
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憩い。北海道、北一ガラスの側の一角。油絵。6号。
北海道の絵をまとめる。北一ガラスのきれいなガラス製品をたくさん見て、外に出ると、またほっとする一角があった。特別な景色ではないけれど、なぜか心に残しておきたいときがある。
薄紫の街灯のガラスの色が、今見てきたガラス製品の美しさを気持ちよくまとめてくれたようだった。
こんなときは、点景人物もいれたくなる。
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連獅子。高山市荘川。油絵。4号。
毎年荘川の秋祭りでは、30頭の獅子が舞う連獅子が見ものである。祭りの賑わいは、この連獅子が登場する時間に最高潮となる。大勢のカメラマンが必死に場所を構えて待つ。私も都合のつく年は行くことにしている。この絵は、数年前のもの。
またこの近くの,合掌つくりで有名な白川郷の町の神社では、どぶろくまつりがある。
ある年、紅葉を見に行った帰りに、たまたまその祭りの日に出会った。人だかりの後ろから、獅子舞をみていたら、村の人たちが、突然ござをしき始めた。するとそこらに居合わせた人たちが、ささっと、そのござの上に腰を下ろした。私たちも人のするようにした。そうするとそこへ、そろいの着物を着た村の女性が、どぶろくをついで回るのだ。いまは車でいっては飲むわけにはいかないだろうが、秋の楽しい祭りの一つである。
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おたる運河。油絵。20号。
ほとんどの人が、ああ、と、うなずくであろう風景。古い画家の絵は、ここに船がある。昔はここらまで、船が入ってきていたはず。これも少し古い絵だから、今はまた感じが変わっているかもしれないが、運河に沿っての散歩や、昔の倉庫を改装したビヤホールなどを楽しんだ。
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