シェイクスピア公開講座 |
09月08日 (土) |
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さいたま市にて「いま、シェイクスピアを読み直す」と題して
公開講座が今週から4回連続であります。運良く抽選に入り出席して
きました。定員60名。毎週土曜の午後の2時間、埼玉大学の先生の
公開講座です。
第一回:シェイクスピアのなかの魔女と怪物
第二回:シェイクスピアの次回の余暇文化
第三回:日本におけるシェイクスピア上演の現在
第四回:シェイクスピアの人間観察
シェイクスピアの魅力を文学、歴史、舞台製作現場、哲学の視点から
読み解くのだそうです。
今日は、1回目としてシェイクスピアについて少し触れてから
本題になりました。シェイクスピアの37作品は史劇~喜劇~悲劇~
ロマンス劇と移行し、エリザベス1世の時代の10年間とジェイムス
1世の10年間に活躍して芝居が娯楽になっていった時代とのこと。
本題は「テンペスト」のキャリバン=野蛮で奇妙を取り上げての
講座。テンペストはずっと以前に舞台を観ただけで薄い記憶しか
なく今日の講座はすこし難解でした。
テンペスト中では重要な位置をもつキャリバンはどんな形をしているか
わからない、strange thing。ほかにもstrange fish,servant-monster
my man-monster,most ignorant monster,half a fish and half a
monster などとよばれているらしい。
ではキャリバンはどのようにうまれたのか、きゃりばんの母は『魔女」
の存在は?ー神が人間の世界に対して見せしめ、警告として創ったもの
ー見せしめから『見世物」としての怪物へーキャリバンの由来ーキャリバンのイメージの源泉はアメリカンインディアン、アイルランドの
先住民、グリーンマンという連想?-植民地の繋がりー魔女→
16世紀のグローバルな中から生まれた芝居として現代に通じる
異文化交流として現況に適応し上演されている「テンペスト」と
講座の最後には結ばれた。
シェイクスピア作品が現在でも脈々と読まれ,上演されている
秘密をこれからの3回の講座に出席して読み解けることに期待し
自分の研修に電車で通う楽しみな9月です。
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