The Biggest Bear by Lynd Ward
おおきくなりすぎたくま 訳 渡辺 茂男
1952年初版、コールでコット賞を受賞。日本では 1985年ほるぷ出版から発行。
主人公ジョニー少年の周りの家々ではクマの毛皮がほしてあるばかり、でもジョニーの家にはない!
クマを しとめることが自慢、そこでジョニーは熊をしとめにいくが 出会ったのは小熊。小熊はおなかがすいてジョニーの楓さとうあげる。
家に連れて帰って小熊は食べ物を家ちゅうそれから、隣の家のものまでたべつくす。 周囲のひとたちは
我慢できずになんとかしてくれと。
ジョニーはおおきくなりすぎたくまをつれて山へ、でもすぐにくまはジョニーの家にもどる。
何度も繰り返し遠くまでいくがやっぱり戻る。 とうとうジョニーは山でくまを撃つことをきめた。
山に入ったときに くまは突然はしり 丸太の小屋へジョニーともども入る、そこには楓さとうが 置いてあった。
そしてこれは小屋でなく、熊をつかまえるための檻だった。
仕掛けたのは動物園の人たち。動物園にいくことになった熊。 動物園にいけばいつでも会える。
おおきくなりすぎた熊を森に返そうとするが、人と生活をした動物は自然では生きていけない。
動物園にいったら幸せなのか、人との関わりをした動物にはここでしか生きられないのか。
考えさせられる問題をもった絵本。
クマを扱った絵本、きょうはみんなでくまがりだ をパーティで扱うが 生きる場所はそれぞれでいい。
オレゴンへの旅という絵本があるが サーカスの世界で生きた熊がふるさとオレゴンを目指す絵本だが
果たしてオレゴンの自然の中で生きていけるのかどうか・・・ 人と動物の生きる世界がそれぞれある。 |