高崎山のベンツ 作者江口絵理 出版 ポプラ社
2年前まで高崎山での猿軍団のボスサル、ベンツが高崎山の記録を塗りかえた 最後のボス。
野生のオスザルは生まれた群れから離れて他の群れの中でいきていくのが通常だった、サルの中でも
2つの群れを渡り歩き、どちらの群れでもボスまで上り詰めたベンツのノンフィクション。
人間にはわからい、サルの社会の中で生き抜くとは戦いの中での野生のサルたちの生活を通して
ベンツ100歳を超える年齢までボスであり続けたサルの最後までを紹介している。
昨今の高崎山のサルのトップは同じ群れの中で序列が上がっていく、今どきのサル社会になってきているらしい。 それは単にトップの冠であり、ボスという名の冠がつくサルが出てくるのかどうか・・・・
サルの社会も母親に守られて他の群れへ行かずして最後まで同じ群れの中で生きていくのは弱いオスに
なっていくのだそうだ、同じ群れのメスたちは他の群れのオスを求めていくから。
なんだか近年の人間社会に通じるような気がする。
小学生の4年生以上には読んでほしい本です。 |