全国大学生表活フェスティヴァル |
03月03日 (月) |
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3月2日、高槻現代劇場での大学生年代のわかものフェスティヴァルに
いってきました。熊谷から新幹線で4時間の旅、日帰りなので残念ならがら午前中の演目は観られず残念!
午後からの 千葉支部のR.U.R ロボット 原作はチェコのカレル・チャペック。人間の近い将来なような気もする人類の変わりに働くロボット、労働から解放されるが人間の悲劇も始まる。ロボットが多くなる一方で人間の数が減るー人類の出産がへりついには人類滅亡へ。。。。。。
ロボットはクローン人間の姿、でも感情もなくヤッパリ機械。人類への警鐘を提示したのは今温暖化での地球上におこっていることと切り離せない、わかものたちがこのような題材に関心をもって扱ってくれたこと
に大きな拍手を送った。
神奈川支部のライブラリーからの「さけ、はるかな旅の詩」CWニコル作
ラボっ子にはおなじみの作品だが、大学生たち30人ほどはいたと思うが
さけの命のいとなみを一瞬たりとも止まらない生命の力強さを体一杯に
つかい川の底に、川を上るさけたちの姿があたかもそこにいるかのような迫力で表現され、またライブラリーの音楽とあいまった言葉の美しさをしっかり語り壮大なテーマ活動を魅せて貰った。
九州支部は芥川龍之介の「藪の中」、盗人の多襄丸、死人の武弘、その妻の真砂、巫女の言葉の迫力はすごかった。重いテーマで未知の作品だったがぐいぐいと引き込まれ、時間を忘れた。大人の作品を大学生たちが
見事にやり切った。
いよいよ北関東のシェイクスピア「から騒ぎ」の登場。舞台はイタリア、戦いを終えた男たちが凱旋し、友情、愛情、裏切りが絡み合い
最後は愛情で締めくくるコメディラブストーリー。考えさせる重いテーマの中で一服の清涼的存在。クスクスクスとあちこちで時より笑い声。
シェイクスピアの言葉のタクミさ、速さに何処まで着いていけるのかと
パーティから4人を送り出しているテューターとしては心配だった。が、パーティでの活動とは全く違うキャラクターを4人ともに出していてびっくり。そんな素養があったのだと。だから嬉しかった!でも課題は英日での言葉のクリアーさ。このことはとても難しいところ、でもあと一歩頑張れば出来る範囲と感じた。9日に支部内で再度2時間バージョンで
舞台表現をするのを楽しみにしている。
ベアトリスとベネディックの愛情をもちつつも言葉の駆け引きする場面
最後は中部支部のライブラリーよりプロメテウスの火。
ラボっ子にはおなじみのギリシャ神話、プロメテウスは人間に火を与え
たことでゼウスの怒りをかい苦しむ孤独の中での叫びの場面の迫力や
女たちの郡読が素晴らしく、語りで聞かせてくれたテーマ活動でした。
わかものフェスティヴァルだから観られる全国の大学生たちの力のある
作品に今年も出会えた、遠い地だけど足を運んでよかったと思う。フェスティヴァルに集う大学生自身もお互いに刺激をうけ、自分達のテーマ活
動をより高め、来年につなげていくことだろう。そして後輩たちへの
なんらかのメッセージも残したはず。
ラボ活動を積み重ねた彼らの表現活動をもっと社会の人たちにも
観てもらいたいと思うし同年代の他団体とのコラボがあってもいいのではないかなと思ったりもしたフェスティヴァルでした。
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