シェイクスピアのから騒ぎ観てきました。 |
10月11日 (土) |
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彩の国シェイクスピアシリーズ「から騒ぎ」を観にいってきました。
勿論演出は蜷川氏です。そして男性俳優のみの喜劇でした。
客席の通路を利用する演出はいつもの通り、でも舞台上のセットは
沢山の裸体の彫刻だけ、上からシャンデリアが降りてくるかで場面
が変り、婚前前は大きな鏡が彫刻の間にセット。新たな演出と
ヒアローとベアトリスの綺麗な女性に堪能し、ウィットにとんだ
ベアトリスとベネディックの会話の見事なこと。
シェイクスピアはやっぱり言葉、2人の間には言葉、言葉、言葉。
今年の3月にこの「から騒ぎ」を大学生たちが英語日本語で
表現し、そのときから今回蜷川演出を楽しみしてました。
大学生は演劇を勉強しているわけではないので比べようもありません、
セットも照明も演出家もいませんから。
でも、舞台上の人物を大学生たちの役と重ねあわせてみて
ベアトリス、ベネディックの台詞量の多さもこなし彼らなりの
愛情表現もし、コミカルな
場面も表現方法は違うけれどコミカルさは同じだったと思い
起こしながら観て、素人だけれどそれなりに出来ていたんだと
改めて思ったのでした。手前味噌ですが。
午前中は丸の内で近代日本の画家たちの絵を観に久しぶりに
東京まで足を延し、上村松園、東山塊夷、佐伯祐三、富岡鉄斎ほか
の絵、茶器などを見てきました。
東山塊夷の絵は一点のみでしたがヨーロッパの春の並木道が
力強く迫ってくるほどの木の太さと緑とも青ともいえぬたぶん
ヨーロッパの緑だと思う色使いが素晴らしかった。その隣には
上村松園の明治の女性がいて、色香ただようほどの綺麗な
女性達にうっとり。富岡鉄斎の太筆での力強い墨絵に外国人の
ご夫婦がじっと立ち尽くしていた。
地方都市に住むと一度にあれもこれもと組み入れるところがあり
慌しく観て午後の「から騒ぎ」へと移動、でも本物をみて感性を
磨く一日になったあ~~と思う日でした。
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