中高大合宿で琵琶を体験 |
10月12日 (月) |
|
10月の連休の一泊二日、北関の中高大生合宿が行われた。
今回のテーマは「耳なし芳一」の世界で、平曲引き語り奏者の荒尾努氏
を迎えて平曲の演奏会もあった。
合宿の初めは中高大を4グループに分けて、それぞれのグループの高大生実行委員を中心に活動が始まった。あるグループでは自己紹介を兼ねて
背中の後ろの紙にその人の第一印象を書きお互いをしることからスタート。
そのあとはいよいよ平曲演奏会、「祇園精舎」「能登殿最期」「先帝
御入水」と平知盛に関連しての選曲をしてもらい実際の琵琶の音と
ともに語りを聞かせていただき、全身に響き渡る感じ。
荒尾氏は語りに合わせて衣装を替え、能登殿最期では緋色の衣装で
先帝御入水では海をイメージして青の衣装に着替えての演奏でした。
平曲の琵琶は語りの合間に奏でなれ、琵琶は膝の上に置いて琵琶を
横にして奏でること、5kg程の重量があること、琵琶の材料はクワ、栗が使われていることも知った。
このあと4グループの部屋に荒尾氏は琵琶をもって移動していただき
ひとり一人がみな実際に琵琶をひざに置き、撥を打つとうめったに
できない体験をさせていただいた。これには一同感激!!!
琵琶、平曲に興味を持った参加者もあった。このあとはそれぞれが
テーマの耳なし芳一を全編をとおして活動。長いお話で重く難しい
話ではあったが興味をもって真剣に取り組んでいた。
その翌日は2グループ構成で耳なし芳一の興味ある場面をみんなで
作り上げて発表までもっていった。
学年別活動においては横列で高校生はパーティでの高校生としての
役割や自分の立ち位置などを話あい、いろいろな状況や悩みの相談などもお互い同士で話す機会があった。
中学生は横のつながりを密に、大学生は社会を意識してラボで培った力を社会へ発信と横割りならではの内容だった。
最後はグループごとの耳なし芳一の発表があった。
合宿の活動をとおして参加者一人一人が何を感じ、何をパーティの
持ち帰ったのかすぐに実践できるもののあり、また彼らのパーティでの活動が合宿体験を通しての無意識のうちにあらわれてくるであろう
積み重ねの一つとなるといい、そんな思いをもった合宿だった。
本物に出会うこと、これ子供にとって最良なり。
|
|
|
|