シェイクスピアの遊び語り |
06月23日 (土) |
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午後からラボOGで演出家の三輪えり花氏のシェイクスピア遊び語りの
ライブに行ってきました。
朗読とピアノでの歌でつづる「じゃじゃ馬ならし」から
‘それも愛これも愛‘
邦名はじゃじゃ馬ならし、だが
The taming of the Shrew。 shrew=トガリネズミ ならば
トガリネズミならし かな? (がみがみ女って意もある)
こんなふうに三輪氏がところどころで解説してくれる。
客席は100名の小ホール、劇団昴の俳優2名、三輪氏、ヴォーカリストの
ルーサー市村氏とピアノの加藤氏の出演。
1人2役、3役とさすがの役者さんたちでそれぞれのキャラクターを活かしての朗読劇。
じゃじゃ馬のカテリーナの三輪氏、その夫となるペトルーキオは
市村氏の声量ある表現。
シェイクスピアには人名事典なるものがあるそうで、ペトルーキオ・
ペトルーチオ・ペトルーシオとあるそうでどの名前にするかは
客席の希望で採用される、今日はペトルーキオと決まった。
物語の場面は音楽と映像でイメージしやすいようになっていて
語らない部分は説明が入ったり、役柄を変えるときは仮面をつけたり
ショールで姿を変えたり、帽子で役を理解させたりと三輪氏の演出は
言葉の遊びをいれながらそして時折英語での語りも入って2時間ちょっとを飽きさせることは無かった。
ペトルーキオが一枚上なのか、いやいや全てを解っての夫には従順にのカテリーナが一枚上手なのか。ペトルーキオが多額を賭けてのゲーム、
夫の命令であるならば何をさておいても必ず駆け付けると明言し
その通りになり、カテリーナが夫に何をおいても従順になるのが妻としての役目と言い切る。
かつてのカテリーナではなく、ペトルーキオに馴らされたカテリーナ?
妻の立場、夫の立場でそれぞれが自分の立場でみるだろう。
朗読が終わった後には市村氏リードのbeautiful sundayを英語で腕の
振りをつけて出演者と客席と一緒になって歌った。
体の緊張が解けるおまけの時間、ではなくてこれまでが演出なのか?
とにかくも体をリラックスさせてくれた。
この冬に発刊されるラボライブラリー・「ライオンと魔女とおおきなたんす」の演出をされてる三輪氏、市村氏も吹き込みに関わってもらっている、彼らの朗読を観て聴かせてもらって興味倍増!
今冬を楽しみに待つことにしよう。
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