歌舞伎を通して見えたこと。 |
10月19日 (金) |
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初めての歌舞伎を国立劇場で鑑賞。
3時間の長丁場の 平家女護島。清盛館と鬼界ヶ島、敷名の浦 が通しでの公演。
鬼界ヶ島がメイン、俊寛が赦免を自ら放棄して島に残るという決断の裏には心の
格闘がある。
都に戻りたい、でも若き千鳥と夫の将来を思えばこその判断。二度と都には戻れない
寂しさは 尋常ではない心の表現を 中村芝翫が演じているが 疎の情景をさらに
盛り上げるのは 語りの太夫と三味線太夫。
俊寛の気持ちを俳優だけでなくナレーターの太夫、音楽の三味線が一体となって
観客の心を動かす。
先週に発表した へそもち が同様ではないが、雷の音楽と ナレーターと登場する
ものができるだけの1つになることで 絵本が開いたと思っている。
歌舞伎の太夫は 添え物ではない、テーマ活動においても ナレーターは主になるものだと あらためて 感じた、歌舞伎を通して。
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