妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録
著者: 垣添 忠生
国立がんセンター名誉総長という要職にあった垣添忠生さんが退任し、
名誉総長になって間もなく、奥様昭子さんのがんが再発
短期入院も含む化学療法による治療をするが効無く、
9月に一緒にカヌー旅行にいった後入院、
一時帰宅した2007年年末に亡くなられている
昭子さんとの出会い、親の反対を押し切っての結婚
医師として忙しかった家庭を支えた昭子さん
こどもは授からなかったが、
ずっと「波長があった」という二人の関係
闘病の経過、喪失感の日々、そこからの再生が語られる
私にとっては少し年上だが同世代を生きた方のひとつの家庭の歴史でもあった
文章からは率直、真面目、謙虚な人柄が忍ばれる
また昭子さんとの穏やかな関係、お互いの信頼関係がうかがわれ、素晴らしい
この本は新潮社から2009年12月に出されている
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